週末からひいてしまった風邪が長引いており、どうにも調子がよくない今週です。
それでも木曜は週刊少年チャンピオンの発売日なのでばちっと元気に目が覚める
好きなもの、夢中になれるものがあるって良いですね
というわけで、さっそくですが私の好きなもの、今週の弱虫ペダルの内容や感想に入りたいと思います。
本誌未読の方はネタバレにご注意ください
今週の弱虫ペダルは寒咲サイクルに来た林という客と通司の会話の続きから始まります
通司「峰ヶ山の山頂に向かう道__みんながいつも使っている道はいわゆる『新道』です。峰ヶ山『旧道』はだいぶ前に使われなくなっている。道も荒れてて狭いうえに、途中から民家もないから、半分から上は舗装もされてないんですよ」
林「未舗装路…そりゃあ…」
通司「けど“自転車で行けない”ってわけじゃない。行けますよ、自転車でも。山専用の自転車__MTB(マウンテンバイク)なら」
そんな通司の言葉とともに、場面は、その旧道でMTBを乗る人物に出会う小野田へと変わります。
旧道を登っていた小野田。
ロードではそれ以上進めないと分かり引き返そうとしたところ、突然見慣れぬ自転車に乗った男が現れます。
太くゴツゴツしたタイヤで聞きなれない音をあげるその自転車に乗る男は、小野田の前で大きな動きを見せます。
後輪だけを地面につかせ、前輪を空中にあげるという、見たことのないようなバイク捌き。
小野田は大きな口をあけ、呆然とその自転車を見つめます。
小野田「自転車!?」「ああ…」
小野田が驚く目の前で、その自転車はギュン、ブシュン、ゴロロと小野田の知らない音をあげ続けるのでした。
小野田(何だ、あの自転車…‼ タイヤが太い。大きい…‼ ロードバイクにはない不思議なメカが動いてる!?)「……あっ」
あっけにとられている小野田の目の前で、その自転車は止まります。
シュルル、ギュウというブレーキ音。
小野田「ブレーキの仕組みも違う‼」
派手な音をたてていましたが、ピタッと前進をやめたその自転車は、思いの他静かにストっと前輪を地面につきます。
小野田(大きくて重たそうな自転車の前輪を…はしを置くみたいにそっとおろした……‼ すごい。それに合わせて前輪を支えてる2本の筒みたいなのが動いた‼ 根本がロードバイクと違う感じだ。自転車なのに、付いてるメカが……‼ タイヤもフレームも…ブレーキも。変則機も全部‼)
驚き立ちすくむ小野田に、MTBに乗った男が声をかけます。
MTBの男「ごめんちゃい」
小野田「へ!?」(え!?)
MTBの男「びっくりさせちゃった?山登る前、『ウイリー』一発入れて確認すんのがオレのいつもの習性なの。ロードの人がいるの気づかなくって。すまんちゃい」
小野田(ちゃい!? 習性!?)「あ、いえ、あ、べつに。びっくりはしましたけど。……あのっ」(ちょっと変わってるけど、悪い人じゃなさそうだ)「えっと……あのっ……ういりーって、何ですか?」
MTBの男「あっそう、知らない?自転車始めてまだ間もない?」
小野田「えっ、やっ…ちょっとは…」
MTBの男「なーるほど。ロードじゃあんまやらないか。前輪うかすヤツ。さっきやってたあれ。自重とバイクでバランスとって、ギヤ軽くしといて、踏み込むと同時にキッカケ入れれば」
そう言いながらMTBの男はキュッキュッと自転車を動かしてみせます。
MTBの男「これがウイリー」
がばっと小野田に被さるような勢いで、再び『ウイリー』を披露する男性。
小野田「わっ」
非常に驚き、構える小野田。
MTBの男「うわちゃ。またおどろかせちゃった」
小野田(あぶなかった__今のはびっくりして倒れるところだった。よく耐えたボク__‼)
MTBの男「ごめんちゃい。じゃ、いくね。あ、この先は頂上まで舗装路ないから、ロードなら引き返した方がいいヨン」
小野田「えっ」「あっ」(頂上……!?)「頂上までいくんですか!?」
MTBの男「そりゃ、そ。頂上があったら、上まで登りたくなる__それ習性‼」
小野田「あ」(登りたくなる習性)「あのっ、それボクもです」「はっ」(何言ってんだボク。ちがう…えーと、いろいろ聞きたいことあったのに。そのタイヤの大きな自転車なら山道を登れるんですか。その自転車の名前は何ですか。あなたの名前は、何ですか__)
小野田が聞きたかった事を口に出す前に、MTBの男は旧道をドッ、ドロッ、ゴロゴロとタイヤを滑らせ登っていきます。
小野田(うああああ。すごい‼ 何だ!? 登っていく‼ 岩や土をものともしないで、飛ぶように、しなやかに、登っていく‼)
坂を登っていくMTBの男を見あげながら小野田は思います。
小野田(ロードバイクじゃ絶対無理だと思った土の道を。歩かなくちゃダメだと思った岩の斜面を。自転車で‼ すごい‼)
思わずぎゅぅっと拳を握りしめ、小野田はMTBの男が去るのを見送ります。
小野田(行ってしまった…すごかった……あの自転車があればいけるのかな。…………。ボクも頂上へ。ムリだよな…)
握った拳を解いた手を見つめ考えた小野田は、くるりと方向転換します。
小野田「引き返そう………」
一方、その頃、小野田と別れたMTBの男に場面が変わります。
未舗装路を難なく自転車で登っていくMTBの男。
MTBの男(ハッ“習性”「ボクもです」__)「__か。いい目してたなァ。ひょろっとしてるのに、妙に気になるアイツ。誘ったら乗るかな……MTB」
『◎“登り”にかける想いは同じ‼』という文字が綴られ、今週の弱虫ペダルはおしまいです。
なんでしょう……先週からのこの流れ!!
小野田くんはロードじゃなくてマウンテンバイクに転身してしまうのでしょうか??
今週の話を読んでいるとそういう考えが止まらなくなってきます。
それじゃあ今までのロードバイクで登場してきたキャラはどうなってしまうのでしょうか
小野田だけ新天地へ向かう展開は……私はやっぱり歓迎出来ません
そりゃあもちろん小野田も好きですが、私はむしろ小野田以外のキャラの方がより好きなので(ごめんね、小野田)。
最大の関心事項は他のキャラが今何をしているのか?これからどうなるか、なのです。
なので、今週の話を読んでいたら不安な気持ちがぐぐんと膨らんできてしまいました
MTBの男は、ヘルメットをかぶりサングラスなので、顔はよく分かりません。
ちょっと面白い口調、“習性”で動く男。
彼の事も気になりますが……やはり今後の展開がひたすら気になってしまいます。
ロードバイクから離れないで欲しい……(>_<)
うーん、ゴール前とはまた違うドキドキが止まりません!