今日は木曜日、週刊少年チャンピオン発売日
朝から雨で気分も滅入りそうですが、大好きな弱虫ペダルは今週も楽しかった
なので、元気に1日過ごせそうです
というわけで、さっそくですが、その弱ペダの内容と感想に入らせて頂きます。
本誌未読の方はネタバレにご注意ください
今年1月、峰ヶ山
降雪明けの最初の練習日
勢いよく峰ヶ山を登ってくる人影が描かれます。
それに驚くのは、手嶋、今泉、鳴子。
三人は先に登っていたようですが、後ろから追ってくる人物に驚き、振り返って言います。
鳴子「!?」
今泉「来た」
手嶋「もう!?」
鳴子「マジかい‼ 雪まだ残るこの峰ヶ山の登坂を」
手嶋「ボトル落として一旦うしろに下がったはずなのに」
今泉「もう登ってきやがった‼」
手嶋「小野田‼ しかも笑顔で‼」
三人が驚くほどのスピードで駆け上がってくる小野田。
その表情は晴れやかな笑顔です。
小野田「皆さん、おまたせしました~。すいません、先ほどは手がかじかんんでボトルを落としてしまいまして~」
鳴子「ていうか、早すぎや。カッカッカ」
手嶋「いやあ~あと数分はかかると思ったが」
今泉「どんな速度で登ってたんだ、小野田。ん?しかも途中で千切れた青八木さんを連れてきてるー‼」
後ろに隠れて見えていませんでしたが、実は小野田の後ろには青八木がいました。
青八木「……」
ハッハッと息が上がって苦しそうです。
今泉「ここは登りだぞ。スプリンターの青八木さんに無理させるな」
鳴子「顔色わるいすよ、青八木さん」
青八木「……速すぎ…」
小野田「すいませ~ん」
そんな会話を見聞きしながら、驚き思いを巡らしていたのは手嶋です。
手嶋(小野田。この感じ…‼)
手嶋が見つめる先には、笑いあう小野田達の姿があります。
鳴子「ゴキゲンやないか。何かええことあったんか」
小野田「巻…あ…いや。べつに。フフ…」
今泉「かくすなよ」
手嶋(戻ってる?復調してる!? 何があった!? それはどうでもいい‼)
手嶋は小野田の変化を感じ取ったのでした。
手嶋「よし、今からメニュー変更だ。各自ペースで登るつもりだったが」
今泉「え?」
鳴子「へ」
手嶋「小野田」
小野田「はい」
手嶋「一番で山頂までいけるか“競争”だ」
小野田「え?」
手嶋「だが条件をつける。おまえはあそこの自販機で1分間足をついて待って」
小野田「え!?」
手嶋「今泉__最近登れる鳴子もオレもいる。それでもいけるか!?」
小野田「……」
手嶋が指した前方の自販機を見つめる小野田。
小野田(1分…4km__)「はい‼ 試してみます‼」
きりっとした表情で勢いよく答えます。
手嶋「よし、スタートだ。他のヤツは小野田に追いつかれるな」(まずそこで「試してみる」ってメンタルが復調のキザシだ‼)
次々描かれるのは峰ヶ山山頂までの“競争”の様子。
鳴子「マジか‼」
まずは鳴子が抜かれてしまいます。
続いて鳴子の前を走っていた手嶋の背中も捉える小野田。
追いついてきた小野田を手嶋が振り返ります。
手嶋「来たかよ、小野田。大したモンだ。抜けるかよ‼」
小野田「抜いてみせます‼」
手嶋を抜いた小野田か最後に競うのは今泉。
僅かですが小野田が前を行き、山頂を獲ったのは小野田でした!
今泉「くそ、完全に油断した。あのタイミングでくるとは…」
小野田「できた~よかったぁ~」
ハーハーと息を切らしながら、勝った小野田は、そのまま雪だまりに突っ込んでいきます。
今泉「おわ、コラ、どこへ行く。雪の山へ…大丈夫か」
小野田「ごめん」
そこへ一足違いで山頂に到着した手嶋がやってきます。
手嶋(すげぇ…やりやがった、小野田。オレを抜いた時のあの目__間違えない。復調してる。ははは‼ いいぞ小野田‼ こりゃあ早速報告だ。金城さんに‼)
ここで物語は現在、インターハイ最終日に戻ってきます。
ゴールの見える場所で待つ金城、荒北、田所。
金城「そうして小野田は、ようやく暗闇を抜けた。オレもその時まで気づかなかった。小野田が何をモチベーションとして自転車に乗っているのか」
荒北(モチベーション__何を原動力にしてるかってコトかよ‼)
金城「一度小野田に聞いたことがある」
金城は小野田と二人で走っている時の事を思い返します。
走りながら小野田に尋ねる金城。
金城「来年もインターハイはある。来年もおまえはあの舞台で勝ちたいか?」
小野田「あ…いや…いえ、いいです。あの…皆さんが勝ってくれて、ボクはそのサポートが全力でできれば」
金城「…そうか」
小野田「それでいいです~」
金城「オレはその時、それを小野田がよくやる『遠慮』だと思った。だが、それは本心だった」
荒北は黙って語る金城に視線を送ります。
金城「巻島の片すみの一筆で心おどらせたように。はじめての1年生レースで、バイクを渡され、2人を追いかけるために、すぐまたがったように。ヤツは『勝利』をのぞんでいない。序列で言えば、かなりうしろの方だろう。全く…あいつの意外性にはいつも驚かされるよ。前を追いかけるために__仲間とつながるために__ただそんなシンプルな理由で、自転車に乗っているんだ。最もわかりやすい理由じゃないか。そして、託され頼まれ精一杯走るその走りは__ロードレースの走り方そのものじゃないか」
金城の言葉とともに、場面は真波に差をつけられてしまった小野田へと移ります。
観客からも心配の声があがっています。
「のこり500mを切った」
「ハコガク真波が前‼ 差がついてる‼」
「ヤバイぞ山王‼」
真波とぶつかりながら走った際、足をねじって右足のビンディングが外れてしまった小野田。
小野田(はまれ、はまれ、はまれ‼)
ガチャガチャと、外れたビンディングをはめようと必死になる小野田。
小野田(はまった‼)
カチャンとビンディングがはまりました!
と同時に、ぐるぐるぐるとペダルをまわし、真波を追いかけます。
ここでまた、真波と小野田を山頂で待つ、金城達の会話が入ります。
荒北「ハッ。ナルホドねェ。だとしたら、アンのかもしれねェな、小野田チャンにも。インターハイの最後のゴールを闘う“資格”てのが‼」
荒北の言葉が綴られ、場面は再び真波を追う小野田へ戻ります。
必死に真波を追う小野田。
観客が口々に叫びます。
「山王、再び加速する‼」
「息ふきかえした」
「けどヤバイ‼」
「ついた差が埋まらない‼」
小野田(差をつめないと‼)
会場のアナウンスも真波と小野田の走りを告げます。
『このまま決まるのか。のこりもうすぐ500mで10m程の差がついています』
そんなアナウンスを聞き、座って待っていたのに思わず立ち上がる荒北と田所も描かれています。
皆が息を飲んで見守る中、小野田は懸命に走り続けています。
小野田(どうする…‼ どうする…‼ どうする…‼)
誰かの声が告げます。
「ゴールまでのこり500m‼」
「前との差はかわらない‼」
小野田(どうする‼ _____‼)
焦る小野田の瞳が、ある人物のシルエットを捉えました。
ポケットに両手を突っ込み、少し前傾の姿勢。風になびく長い髪。
それは小野田が強く強く思いを寄せる人、巻島です!
『◎窮地の中、坂道の目に飛び込んできたのは…!?』という文字も綴られ、今週はおしまい。
巻ちゃーーーん!!!(≧Д≦)
もう叫ばずにはいられない!
とうとうこの瞬間がやって参りました!!
窮地に陥った小野田の前に現れる巻ちゃんの姿を何度想像した事か。
思った通り、いや思っていた以上にかっこいいです
来週はこの巻ちゃんを見た小野田が驚異の追い上げを見せてくれるのでしょう!
楽しみでなりません
私としてはどうしても、巻ちゃんの隣にいたはずの東堂は?という考えも過りますが。
流石にこの感動な展開に水を差すような事は申しません
東堂は一歩先で真波にエールを送っているのでしょう。
真波の事を思うと……そちらも勝たせてあげたい気持ち大爆発ですので。
どうしましょう、本当に決着が近づくに連れて苦しくなってきました(>_<)
今週はカラーページもあり、元気な総北メンバーが描かれておりました。
鏑木なんて久々に見た気がします
本編でも青八木が可愛くて可愛くて。
3年生になる直前、見た目も走りもメガ進化する直前の、貴重なT2の姿に酔いしれていたのです。
が!!巻ちゃんに全て持って行かれました(>。<)
今週の登場シーンは本当に憎いくらいかっこいいと思います
今週の小野田。どうする…!どうする…!となっていましたので。
『突破するっきゃないっショ』ってこの言葉。
来週、小野田か巻ちゃんから聞けそうな気がしますね