今日は木曜日
週刊少年チャンピオンの発売日で嬉しい日なのですが……
朝から降り始めてしまった冷たい雨にテンション激落ちです
ですが、こんな時こそ大好きな弱虫ペダルの話題で明るい気分を復活させましょう!
というわけで、今週の弱虫ペダルの内容や感想に入らせて頂きます。
本誌未読の方はネタバレにご注意ください
二人で海までやってきた金城と小野田。
金城は自分が直面した今の小野田と似た経験を話しはじめます。
小野田「え…金城さんに…『先輩』…ですか」
驚きを口にする小野田に金城は優しい視線を送ります。
小野田「ああ、いえ、すいません。ボクが入学した時から金城さんはずっと先輩なので、その先輩に先輩が…あ、ちょっと意外で。ていうか、あたり前ですよね!いらっしゃいますよね、はい。先輩か…イメージできない~」
金城「オレは中学時代、地元ショップのクラブチームにいてな。社会人の人たちに混ざって練習してた。まあ、そんなにレベルの高いチームじゃなかったが…そこに、小関さんはいた」
ザーンと打ち寄せる波を見ながら、金城は小関さんを思い出し、小野田に語ります。
金城「元プロ選手で、きびしくて、やさしくて。カッコよくてな。乗り方や服装やバイクのメーカーまで真似をした」
ポカンと口を開けたまま聞いていた小野田。
小野田「…あ!金城さんが憧れる程の方ですか…!きっとすごい方なんですね」
金城「ああ、オレは小関さんに『いいぞシンゴ』ってほめられるたび__心が熱くなって、100倍の力を手に入れたような気持になった」
小野田「ああ‼ わかりますそれ…あの‼ ボクも巻島さんにほめ__……られた時」
金城の話に、思わず頬を赤らめ自分の中にもある似た思いを語り始めた小野田でしたが、言葉は止まります。
小野田「そんな感じ__でした」
項垂れる小野田。
小野田「あ‼ いえ、大丈夫です。今でも、あの、ちゃんとボクは強くなって頑張ると約束したので…ちゃんと…」
金城「けれど、その小関さんは、オレが中学2年の秋に、転勤で引っ越して、ずっと遠くに、突然に…行ってしまった」
小関さんの事を思い出しながら、金城が続けます。
金城「ここの場所は、その小関さんと練習の途中で寄って、あの浮かんでるブイに石を当てる……アソビをやった___海なんだ」
金城はブイに向かって石を投げました。
ヒュッと飛んでいった石は、見事にブイに当たりカンと音をたてます。
小野田「おおお。す、すごいです金城さん。うわぁ‼ 一発で‼」
パチパチパチパチと手を叩いて盛り上がる小野田。
金城「小関さんと一緒に来てやってみろと言われた時は、一回もできなかった。小関さんがいなくなって、一人で来てできた時は、ほめてくれる人はいなかった」
金城の言葉にはっとする小野田。
金城「巡り合いというのは、時に残酷だ。いて欲しい時に、その人はいない。悩んだ時、苦しい時、嬉しい時__もういない。 どうする、おまえなら、小野田。代わりを探すか?」
小野田「…う」(「代わり」…‼)「…あ」
金城の言葉に声を詰まらせる小野田。
金城「いや__そうだ。もう答えは出てるだろう。おまえの中で。その人の代わりなんてどこにいもいない‼」
巻島を思い出し、ぐっと拳を握りしめる小野田。
きりっと力強い表情になります。
金城「だったらどうする?心の中でその人に、問いかけ行くべき道を決める。やるべきことは、ただそれだけだ」
海からの帰り道。黙って金城の後ろを走る小野田。
金城(すぐには回復しない。そういうものだ。それでも__来た時とは違う。変な力の入ってない、自然なペダリングに変わってる。それでいい、小野田。少しずつで。事実をつきつめるためにオレはこの海に来た。巻島がイギリスに行ってしまった事実は、どうすることもできない。だが、巻島が教えてくれたことを、ひとつひとつ、思い直すことはできる。かつてオレがそうしたように。楽しかったあの時間を。心動いたあの時間を。そうして思って悩んで選んだ道は__)
前を走っていた金城は、振り返りながら小野田に告げます。
金城「小野田」
小野田「え。あ、はい」
金城「つらい時、悩んだ時、決めるのは自分だ」
小野田「は、はい‼」
金城「答えは自分の中にしかない」
小野田「はい‼」
金城「だが、本当に苦しくなって、立てなくなった時は、寄りかかれ‼」
いつの間にか小野田の隣にまわっていた金城は、がしっと肩越しに腕をまわし、小野田を抱き支えるように触れます。
金城「オレが支えてやる‼」
小野田「え」「あ…‼」
小野田に優しく力強い眼差しをむける金城。
金城「知っているだろう、おまえも。そうだ‼ 総北は__支え合うチームだ‼」
小野田「はい…‼」
金城(そうして思って悩んで選んだ道は、未来へとつながってる‼)
ここから物語はまた金城の語りで進行していきます。
その年
秋に行われた
峰ヶ山ヒルクライムで
小野田は優勝した
峰ヶ山ヒルクライム後の部室。
金城も田所も来て、皆で話している様子が描かれます。
鳴子「今日はやったな、小野田くん。ハコガクから来とったあのノッポを最後抜き去った時、ワイはマジでふるえたで‼ は~~~それに比べてスカシは、何もせんと…うしろ走って」
今泉「してたんだよ、おまえが見てなかっただけだ」
いつもの鳴子と今泉の掛け合いを、柔らかい表情で見守る手嶋、青八木、金城。
そんな中、金城が手嶋の肩にポンと手をおき、話しかけます。
金城「よくやったな、手嶋。新生総北の初白星だ」
手嶋「いやぁ、オレはただあの場にいただけで、何もしてないですよ?」
金城「どうだかな。中盤までのおまえのがむしゃらな走りがなければ、小野田はとびださなかったんじゃないのか」
手嶋「いやあ、そんなコトないでしょ?」
金城「フッ」
手嶋と金城が話している一方で、小野田、鳴子、今泉の話も続いています。
小野田「でも、巻島さんのタイムにはかなわなかったので…優勝は巻島さんだよ」
今泉「ちがうだろ」
鳴子「ちがうやろ」
こうして
小野田は少しずつ
調子を上げていった
練習中も
転ばなくなった
ある日、金城と手嶋が二人で話しています。
手嶋「小野田はだいぶ登れるようになってきましたよ。金城さん、あの日、どんなことをしてたんですか」
金城「あれか…総北は支え合うチームだと、あたり前の事を言っただけだ。それはレースが終わって、バイクから降りても変わらない__とな。それを受け継いで引っぱってくれてる手嶋のおかげでもあるだろう。小野田の回復は、よかったな」
手嶋「……」
金城「!」
手嶋「フィジカル__『体』はだいぶ良い感じなんですけどね。まだ時々、練習中にボーっとすることがあるんです。ふんばりどころで下がったり__」
金城「……『気持ち』の面か__」
手嶋「はい…それはまだ…」
金城「普通ならレースの優勝で回復するものだがな」
手嶋「大丈夫す。オレたちでなんとかしてみせます。金城さんは時々__部室に遊びに来てやってくださいよ」
同年、冬
手嶋に聞いたという
巻島の住所宛てに
手紙を書いてる時は
小野田は
生き生きしていた
金城が部室に行くと、小野田が机で巻島への手紙を書いていました。
ストーブの上に置かれたやかんがシュシュと音をたてている中、小野田は黙々と手紙を書いています。
金城「また手紙か、小野田」
小野田「あ、金城さん。おつかれさまです。はい、雪で練習が中止になったので。たまったご報告を‼」
金城「すごいな。もう20通以上送ってるんじゃないのか?」
小野田「ははは」
金城はマフラーを外し、脱いだ上着や荷物を置くため、自身のロッカーの前に立ちます。
そんな金城に小野田は話を続けます。
小野田「あ…でも…いえ…あ、ボクが好きでやっていることなので、よいのですが。……巻島さんから…の返事は…一度も返ってこないんですよね……」
金城「あいつはちょっと変わってるからな。筆不生だしな。まあ、もらって喜んではいるよ」
小野田「…だと……いいですが」
上着をかけたハンガーをロッカーにしまいながら、金城は何気なく言葉を続けます。
金城「この間、インターハイの成績表の書類送って、返送されてきた封筒のはじに、“小野田の手紙ありがとう”って伝えてくれってあったからな」
金城の言葉にはっとする小野田。
金城「手紙じゃなくて封筒に直接だぞ。オレから見ても、やっぱりちょっと変わってるよ、あいつは」
小野田「本当ですか?それ」
小野田がガタンと椅子から立ち上がる音に、ロッカーの方を向いていた金城は驚いて振り返ります。
小野田「ということは……届いてるって…手紙…こと、ですよ、ね…?」
ドキドキ高まる胸に手をあてる小野田。
小野田「巻島さんに…ボクの、手紙は…読んでいただいてるということですよね‼」
小野田は頬を染め、目を輝かせます。
小野田「よかったです、あの…ああよかったです。ありがとうございます‼」
小野田からゴォっと湧き上がる喜びと気迫に金城は驚きます。
金城(湧き上がるプレッシャー…‼)「 ‼ 」(封筒のはじに書かれた、たった一言で__!? 小野田…‼ やはり『意外性』の男‼)
驚くことに
この日から
小野田はすさまじく回復していった
『◎巻島との“つながり”を感じた坂道、復調開始!』という文字が綴られ今週はおしまいです。
随所随所に、聞き覚えのあるフレーズが垣間見えた今週は、懐かしさに胸が熱くなりました。
支え合うチーム、総北。好きです
金城さんはとことん大人な雰囲気で、そして主将らしい主将だったなぁと改めて感じます。
今回新しく分かって嬉しかった事は、新生総北誕生後、三年生は引退していますが、部室のロッカーは残されているという点です。
練習には参加しなくなったと言えども、私が今まで考えていたよりは三年生と新生総北メンバーとで共有出来た時間もあるのかなぁなんて。
私としては、田所さんと青八木、鳴子の交流を妄想し始めてしまうところです。
というか、青八木くん
今週久しぶりに純太と同じコマにおさまって登場してくれましたヽ(≧▽≦)丿
やっぱり二人はこうでなくっちゃですよ
すみません、今週は小野田くんの様子に心震えるところなのですが。
私の今週の一番萌える一コマはT2のこの一コマでした(*´▽`*)
さて、今年のインハイの決着なのですが。
真波サイドの話を読んで、小野田サイドの話を読んだ今、勝たせたい気持ちは、まだ箱学、真波の方が上に来てしまっています、私は
もちろん、二人ともに勝って欲しい気持ちですし、今年は総北を応援しているのですが。
それでも、真波の負けからの今の姿、インパクト強かったなぁ……
はぁ。どちらが勝っても負けても辛いです(>_<)