今日も寒いですね
関東でも雪が降るという天気予報に納得です
が、そんな寒さの中でも、今週の弱虫ペダルを読んだ私の心はアツい
そう言いたくなるお話でした
というわけで、さっそくですが今週の週刊少年チャンピオンの弱虫ペダル、内容と感想に入らせて頂きます!
本誌未読の方はネタバレにご注意ください
ローラーに乗り、ひたすらペダルを回す真波。
真波(勝たなきゃダメだ。勝たなきゃ…。ここから全レース、勝たなきゃダメだ。部内のレースも、公式戦も。もっともっと、最強に強くなって)
ボタボタと汗を流し、険しい形相の真波。
異様な雰囲気を醸し出しす彼を見る他の部員はこそこそと話します。
「おまえ、やりすぎだよって言えよ」
「おまえが…」
互いに真波に声をかけるよう言い合うも、それが出来ない程、真波は誰も寄せ付けないようなオーラを纏っています。
真波(すぐに。今すぐに‼)
ハァハァと息を切らし、ペダルを回します。
ここで場面は部室の外、委員長と東堂に変わります。
委員長「……『ひとつの真実』__ですか」
東堂「そうだ…それに自ら気づくまではヤツは戻らない」
委員長「だ…だったら、それ言ってあげてください。その真実を、教えてあげてください。さんがくに‼ すぐに‼」
思わず声あげてしまった委員長に、東堂は静かに伝えます。
東堂「無論、言っているよ。何度もな」
東堂の台詞に言葉を失う委員長。
東堂「オレもフクも新開も。だが、“聞く”のと“理解する”のとでは違う。聞いたものが身体の中をくぐり、腑に落ちるのには日数がかかる。“真波を楽にしてやりたい”その気持ちはオレたちも同じだよ」
思いは同じであると語る東堂。
委員長は黙って話を聞きます。
東堂「伝統のある王者箱根学園自転車競技部の格式のあるインターハイでの敗北__それはヤツが…まだ1年生のあの男が、その細い背中で本来背負いきれるものではないのだから」
東堂の言葉をあらわすかのように、部室内からガシャンと派手な音が聞こえてきます。
ローラーに乗っていた真波がフラッと倒れてしまったのです。
自転車とともに崩れた真波に慌てる他の部員達の声が部室から聞こえてきます。
「うわ真波」
「バランス崩してローラーから……」
「だからもうやめとけって……」
「大丈夫か」
部室内の出来事に気づいた委員長も思わず声をあげます。
委員長「あ…」
東堂から部室の方へ体をむける委員長。
しかし次の瞬間、
委員長「あ…」
話しを終えて去ろうとする東堂の背中に向き直り、声をかけます。
委員長「東堂さん‼」
委員長の背後にある部室からは依然、騒然とした声が漏れています。
「しっかりしろ」
「いや休んどけって」
「真波‼」
「いや大丈夫じゃねーって」
そんな声を背に、委員長は東堂に向かって言葉を続けます。
委員長「です、よね。3年生の…さんがくがいつも言ってた…人だから。あの、あの私…」
委員長に呼び止められた東堂は、委員長に向き直ります。
委員長「何もできません………。レースも行ったけど…何も言えませんでした。気のきいたこと言えないし。自転車のこともレースのことも。正直よくわかりません……だけど、だけど何か私に出来ること、ありませんか」
委員長をじっとみつめる東堂。
委員長は真剣な眼差しを返します。
東堂「話を、きいてやれ」
委員長(え…)
東堂「何も返さなくていい。頷くだけでいい。いつものように。ヤツの駄話を」
そう告げ背を向けた東堂は、そのまま振り返らずに手を振り去っていきます。
委員長「はい…」
委員長は胸の前でぐっと拳を握りしめ、東堂の背中に向かって返事をするのでした。
ここから物語は再び、委員長の語りで進行していきます。
それから私は
さんがくの話を
真剣に聞いた
とある大きな木の下で話をしている真波と委員長。
真波は練習中だったのでしょうか。
ジャージを着て自転車を止めて話しています。
真波「その先輩がさー。ポケットにその補給食入れたまま洗濯しちゃって」
委員長「うんうん、それで?」
真波「え、おわりだけど」
委員長「おわり!? もっとあるでしょ。他の洗濯物についちゃったとか、鳥がよってきたとか」
真波「えー。その先の話、聞いてないよー」
委員長(あ…いけない。聞き役になるんだった。いけない…つい…まじめに聞きすぎて)
思わずつっこみを入れてしまった委員長は、聞き役に徹する覚悟を再確認し、徹底させようとします。
真波「委員長って補給食のこと、気になるんだねー。へー」
委員長「はい‼ はい‼」
真波「補給食ほしいの?」
委員長「はい‼」
もらっちゃった…と補給食を見つめる委員長と、補給食を委員長にあげ、機嫌がよさそうに走り去る真波が描かれています。
聞き役に徹するあまり、別に欲しくはなかった補給食をもらってしまったようです。
またとある日、学校でプリント等の大量の荷物を運んでいる最中、真波に声をかけられる委員長。
真波「あ、委員長」
委員長「さんがく」
真波「今忙しい?急いでる?」
腕がプルプルする程の荷物を抱えた委員長は、見れば分かるでしょと言いかけます。が、
委員長「あ、い…全然‼」
汗をかきながらもキリっと答える委員長。
真波「食堂の新メニューどう思う?」
委員長「そうねー」(そんな話題!? それ今!? 今言わなきゃならないの!? しかも立ち話!?)
真波「前のがよかったよねー」
委員長「そ、そうね」
荷物で腕をプルプルさせながらも、委員長は真波の話を聞きます。
ある時は真波はお弁当を頬張りながら。
真波「もがもがもがもががねー」
委員長(何言ってんのかしら)「そ、そうね」
委員長は真波の話を聞いてあげます。
そうして
季節は変わり
ある日
フトしたタイミングで
真波「あ、委員長」
廊下ですれ違った際、真波に呼び止められた委員長。
真波「今いい?」
委員長「あ…え、まあいいけど」
委員長は友達と委員会へ行くために歩いていたところでしたが、友達には先に行ってもらい、真波の話を聞くことにします。
真波「オレさ、見つけちゃったんだ。昨日、自転車に乗ってる時、フトさ」
委員会(どうせカマキリのたまごとか言うんでは)「はいはい」
真波「ひとつの__そうだなー、なんていうかなー。真実にたどりついたんだ」
そう言った真波の横顔を、はっと見つめる委員長。
それはあの日
東堂さんから聞いたことばだった
部室の外で東堂と話した時の事を思い出す委員長。
東堂「その『真実』というのは、とてもシンプルなことだ。人は失敗すると、すぐに取り返そうとする。必死でぬぐい去ろうと慌てるものだ。早く早くと結果を急ぐ。だが、そうしてる間はぬぐえない。ヤツはまたつまずくだろう。やって…気のすむまでやって、力も感情も出しつくして。からっぽになって初めて気づくものだ」
東堂の言葉を思い出しながら耳を傾ける委員長に、真波は告げます。
真波「結局、そういうことなんだよ。___」
真波の口から、真波自らが辿り着いた『真実』を聞く委員長。
その日から
さんがくは
少しずつ
変わっていった
通りすがりの自転車競技部の部員の話に聞き耳を立てる委員長。
聞こえた会話に委員長の表情も明るくなります。
「真波、この間の部内のレースで3位だったって」
「おーよかった。復調してきてるな。インハイ終わってから、結果わるかったからな」
3年生と在学生が一緒に走る“追い出しレース”とかいうのが終わった帰りに会った時も
元気になってた
冬の雪の降る日に
東堂さんに呼び出されて
何とかパークウェイという道路で誰かとレースしたって言ってた日も
さんがくは
長いトンネルを抜けて
戻ってきた!
そして3月
3年生の先輩方の卒業式には
在校生代表でもないのに
遅刻もしないで早く来た
卒業式の日、福富、新開、荒北、東堂と共に、柔らかい笑みを浮かべ語らう真波の様子。
それを見つめ、そっと微笑む委員長が描かれます。
とても晴れやかな顔をしていた
さんがくは帰ってきた
すごく自信をみなぎらせて
ぼーっとした笑顔と共に
どこぞのレースの後、「いやー、出走サイン忘れて優勝無効になっちゃいましたよ」と頭をかく真波。
周りの部員から、「マジか、何でだ。てかもっと落ち込め」なんて言われています。
そんな“帰ってきた真波”の様子が描かれ、物語は今のインターハイ最終日、ゴール前の会場へと戻ります。
委員長はゴールへと続く道を、観客バリアの中から見つめています。
委員長(さんがく!そして今、たくさんの苦難を乗りこえて、あなたはここにたどりつこうとしている。インターハイレースの最後の日。最後のゴール近くに。)
選手達が走ってくるその時が近づいている事を示すかのように、ザワザワとしはじめている会場。
委員長(もう心臓がさっきからうるさいくらいに)
ドキドキと高鳴る胸の音を自身で感じる委員長。
そして、今ここへ向かって来るであろう真波に、まるで話しかけるかのように、委員長の想いは綴られます。
委員長(あの日の言葉___憶えてる?私は今でも思い出せるわよ、さんがく。)
委員長はその日の真波を思い出します。
真波「ひとつの真実にたどりついた。あがいて、もがいて、あわてても、いうなれば意味のないことだった。積み重ねには敵わない。シンプルなことさ。結局そういうことなんだよ。インターハイの負けは__インターハイでしか払拭できないんだ」
ドンと言い放った真波の目には、しっかりと光が宿り、強い意志が感じられます。
委員長(強い言葉…‼)
その日の真波の言葉を、表情を、思い出す委員長の耳に、「来るぞ先頭‼」という声が飛び込んできます。
いっきに沸き上がる会場。
委員長も観客バリアの柵から身を乗り出すかのようにして、道の先を見つめます。
委員長(きっと今年のインターハイは。きっとさんがくは)「さんがく‼」
委員長はその強い想いを乗せて真波の名前を叫びます。
委員長(きっとあの言葉を実現させるためにこのステージに立ってる。私は何もできない、何も言えない、だから、私は、精一杯それを応援する‼ そのためにここに来たんだよ‼)
委員長「さんがく‼」
委員長が必死に見つめるその道。
勾配を上がってくる選手のヘルメットと、はためくジャージが見え始めます。
最初にそこへ来たのは真波山岳、その人でした!!
『◎あの日逃した優勝を手にすべく、完全復活を遂げた真波、今先頭へ‼』という文字が綴られ今週はおしまいです。
いやぁ~今年の優勝は真波、箱学だなと。完全にそう思ってしまうこの展開!
普通に感動しながら読んでいました、私(T-T)
いちお総北応援中なのですけど……それをすっかり忘れます
委員長がまたすごく良い子
手荷物がいっぱいで腕をプルプルさせながらも、真波の話を聞こうとする時。
真波の「今忙しい?急いでる?」に対して「全然!!」と答える際、私は書きませんでしたが、漫画だとキュピーンとか効果音入っちゃうんですよ。
もう可愛いったらありゃしない!
私も弱ペダ歴長くなってきましたが、今週、初めて委員長の事が可愛いと、そして委員長が好きだと思いました。
裏を返せば今までごめんなさいだった委員長への評価なのですが。
先週からぐいぐい上がって、今や『この子可愛い』と見つめてしまう
それくらい胸打つ展開となっています(ノД`)
こりゃあもう今年は真波でしょ……って。思わざるを得ないのですが。
きっと来週辺りから小野田のターンに入りますよね?
小野田の、巻ちゃんとの絡みがまだですから。
小野田のターンを読むと、今度は優勝はやっぱり総北、小野田でしょ~な気持ちになるのか
先週今週で真波の方は文句なしに優勝への布石が打たれた感じです。
小野田側のストーリーはどうなるのか、楽しみです。
そしてそして!今週もまた、東堂様かっこよかった~(*´▽`*)