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弱虫ペダルRIDE.527『一年前の夏』☆腐女子フィルター越しまとめ&感想 (ネタバレ注意です!)

今週も木曜日、週刊少年チャンピオンの発売日がやってきました
忙しかったせいか、いつにもましてあっという間だった気がします。
あと2日頑張れば週末だと言うのは嬉しいものですね
さて、今回もさっそくですが、今週の弱虫ペダルの内容と感想、書かせて頂きます
本誌未読の方はネタバレにご注意ください

今週は全て、委員長の語りで、昨年の様子が描かれていきます。

一年前の夏
箱根と富士山を回る長い自転車のレースに
同級生が出るというので観に行った
間近でレースを走る彼は
とてもすごくて
いきいきして
まっすぐに前を見て
私はけんめいに
声をかけた

けれど
彼のチームは
負けてしまった

私は声をかける事もできずに
山を下るシャトルバスに乗った

バスの座席に座り、一人あれこれ考えこむ委員長が描かれます。
委員長(うちの学校のテントも…すごくしずんだ感じだった…。話しに行ける雰囲気じゃなかった。ロードレースの勝ち負けはわからないけど、負けるとやっぱり悔しいよね。あ、でも、そういう時だからこそ、声をかけてあげた方が良かったかな…。でもそれはでしゃばりすぎでしょ。でもせっかく行ったんだし…。ああ、どっちだろう)

後悔したから
私はレースから3日後
自宅の近くの木かげのあるベンチで待った

ただベンチに座る委員長ですが、頭の中では忙しく考えを巡らせています。
委員長(自宅まで行っちゃうのは大ゲサすぎるし…ここはあくまで偶然ということで…。いつもさんがくは練習でこの道、通るのよね。8時に山から必ずおりてくる。でも今日はちょっと遅いな。どうしたんだろ)
そんな事を考えていると、シャッという自転車の走行音が聞こえてきます。
委員長「あ、さんがく‼ たまたま私今…あ」
ベンチから立ち上がった委員長の脇を、見知らぬロードが2台、通りすぎて行きます。
真波ではありませんでした。
ちょうど夏休み中、学校では会えないので、委員長は真波が練習で通るベンチに座りひたすら待ちます。

結局その日
さんがくは来なかった

次の日も
その次の日も__

その2日後の雨の日
たまたま外に出た時
ようやく
さんがくに会えた

その日は本当に偶然で、やっと真波に会えた委員長は驚き「わ」と短く声をあげます。
雨の中走っていた真波もそんな委員長に気づき、「あ」とバイクを止め、ヘルメットをとります。

真波「やあ、委員長」
委員長「ぐ…ぐうぜん‼ ホントに偶然‼」「あ…」(何やってたの)「あ…」(サボってたの)(あ…顔…やつれてる…)(………‼)
真波のやつれた表情にドキッとする委員長。
言葉が出てきません。
委員長(雨の日だから?練習のあとだから?それともやっぱり一週間前のレースの結果が__)「ちょっ、ちょっ、ちょっと話す!?」

一瞬間を置いて、真波が答えます。
真波「いいよ」

屋根のあるベンチに腰を下ろした二人。
沈黙を破ったのは委員長でした。
委員長「あ、雨の日も乗るんだね。自転車って」
真波「夏は暑いからねー。雨降ったくらいが涼しくていいんだよ。濡れてもカゼひかないし。て、言っても、久々に乗るけどね。やっと少しだけ、乗る気になったから」
視線を合わすことなく、少し下を向いたまま話す真波の横顔を見て、委員長ははっと思います。
委員長(久々__。毎日乗ってるイメージだった。さんがく、「久々」って…その大好きな自転車に乗れてなかったってこと!?)
委員長はあえて違う話題にしようとします。
委員長「そ、そうなんだ。へー。えーと」(『インターハイ観にいってたよ』…ちがうな。『2位惜しかったね』絶対ちがう。えーと、『インターハイ』はダメだよ、私‼)「そうだ‼ 夏休みのプリント、ちゃんとやってる!?」
真波「インターハイ来てたね、委員長」
委員長「る…」
真波「観客バリアの向こうに。見つけたよ、声もきこえた。ありがとう」
委員長「…あ。どういたしまして。い…以外にきこえるんだね、選手に。へ…へぇー。何か意外な感じね。スピード速いから」
真波「…うん。きこえるよ…。皆の声や、部の先輩たちの応援の声や、『いけぇ』とか、『頑張れ』とか、『真波』とか。きこえた__けど、応えられなかった」
言葉を失い真波を見る委員長。
真波はやはり視線を合わす事無く、少し下を向いたまま話を続けます。
真波「応えなきゃいけなかったんだ。オレはバカだよ。先輩たちが__福富さんや、荒北さん、東堂さん、新開さん、泉田さん。先輩たちがやろうとしてたこと………その重さが、負けてはじめてわかったんだから」
俯く真波に眉をひそめ、言葉が出ない委員長。
委員長(さんがく‼ やっぱり……‼)
ぎゅっと膝に置いた手でスカートを掴む委員長。
次の瞬間、バッと両の手で拳を握り、声をあげます。
委員長「…げ、元気出しなさいよ‼ さんがくらしくないわよ。ほら、いつもは忘れてばっかりじゃない。宿題も、プリントも。だから忘れなさいよ。つらいことなんか___パパッって」
真波「ありがとう、委員長。でも、出ないよ…元気」
委員長「……‼」
真波「たくさん泣いた。レースのあとも、何度も。でも何も変わらない」
言葉を失う委員長は、眉をひそめながら、真波の話を聞きます。
真波「東堂さんって先輩が言ってた。__時間がかかるって__」

真波は東堂にその言葉を言われた時の事を思い出します。
東堂『おまえは悪くない。結果を気にやむこともない。だが、最後の負けがチームの負けとなれば、自ずと背負ってしまうものだ。胸かきむしる程に心苦しかろうが、仕方のないことだ。しばらくはな。時間がかかるよ、それは。向き合えるようになるまで、耐えるしかない』

サァァと落ちる雨の遠く向こうを見る様な目で語る真波の横顔を、委員長は黙って見つめます。

真波「じゃ、オレ、そろそろ戻るね」
委員長「…あ、…うん」

淋しそう笑う
さんがくの横顔に
私はやっぱり
何も言えなかった

自宅に戻った委員長は、勉強机に向かいながらも真波の事で頭がいっぱいです。
少しでも元気を出して欲しいとあれこれ考え、昔やっていたからと、ゲームソフトをプレゼントする事を思いつきます。

ショップに行き、店員さんにゲームソフトの事を尋ねる委員長。
意外に高いことに驚きながらも、購入してきます。

そして、真波にプレゼントします。

委員長「やってみたら!? ゲームは気分転換にもいいってテレビでも言ってたわよ。ペンキで町を塗りまくるんだって。ドハマリするって‼ (お店の人が言ってた) あげるわ‼」
真波「へー、珍しいね。委員長が、オレに?プレゼント?これ」
委員長「あ。いや…ま、そう、だけど、別に深い意味はないわよ」
真波「ありがとう」
言いながら笑顔を作る真波。
その笑顔に、委員長はかぁーっと頬を赤らめます。
委員長「じゃ、やりすぎはダメよ。宿題もちゃんと…」
真波「わかったー」
自転車に乗って、背を向けたまま手を振り去っていく真波。

委員長(良かった…少し、元気になってるかも。笑ってた)
ドキドキしながら、真波の背中を見送る委員長。

ですが……
委員長と別れ、シャァァァと自転車を走らせている真波の表情に全く笑みはありません。
それどころか、冷たくさえ感じる鋭い眼差しで走っています。
真波「……」
走りながら、先ほどの委員長の『やりすぎはダメよ』という言葉を思い出す真波。
真波「大丈夫…やらないから」

夏が終わるころには
部活にも毎日いって
自転車にも
元気に乗ってる様子だった

新学期が始まると
遅刻もした

遅刻をして先生に怒られる真波。
「また遅刻して!! もぉー」と言う委員長が描かれます。

と言いながら、私は
少しホッとしてた

でもそれは
束の間の安堵だった

そのあと
何度か練習中や
部内のレース中に
さんがくは倒れた
キズは大したことなくっても
かけつけるといつも

真波「いやあ、また転んじゃったよ。うっかりしててさ」

そう言ってごまかした

真波が倒れたときき、保健室に駆けつける委員長の姿が描かれます。
委員長は保健室へ向かう道すがら、真波に対する他のメンバーの声も耳にします。
「いや、追い込みすぎだよ、あいつ。あれだけやりゃ、誰でも倒れるって」
「気持ちはわかるけどな。やらずにはいられないんだよ」
「しょうがないよ。インハイの最後のゴールで__」
そんな声を聞きながら向かった先の保健室。
扉をあけると、「うっかりしててさ」と頭をかく、いつもの真波がいるのでした。

ある日、部内でローラーに乗り走る真波。
なにか異様な雰囲気で、俯いたままひたすらにペダルを回しています。

そんな姿を見た他の部員が心配して言います。
「もう2時間になるぞ…。前は『ローラー嫌いなんでオレ』って触りもしなかったのに…」
「おい、また倒れるぞ。真波、その辺で…」

真波「大丈夫です」
心配する部員の言葉を遮るように言いながら少し顔を上げる真波。
真波「大丈夫です」
ボタボタと汗を流しながら、何も言わせないといった雰囲気で心配の言葉をはねのけます。

声をかけた部員たちも圧倒されるのみです。
「ヤバいだろ」
「けど…」

そんな様子を、委員長もこっそりと見ていました。
部室を覗きに来ていたのです。

委員長(全然…戻ってない…。あんな怖い顔のさんがく、初めて見た)

戸惑う委員長に、後ろからやってきた人物が声をかけます。
その人物とは、東堂でした。

東堂「真波の知り合いか。最近よく観に来てるな」
委員長「あ、はい。あっすみません。外からですので、お邪魔はしませんので」
東堂「心配だろう。今のヤツの様子は。だが、背負ってしまったからな。オレたちが背負わせてしまった」
委員長はびっくりして目を見開きます。
東堂「ヤツは今、長いトンネルの中にいる。残念ながら、戻らんよ、しばらくは。ひとつの真実に、自ら気づくまではな」

『◎悲痛な真波の姿に隠せない戸惑い、真波、一体どうなる…!?』という文字が綴られ今週はおしまいです。

今週は真波を想う委員長に完敗です。
すみません、私は今まで委員長はわりとどうでも良いキャラだと思っていたのです。
嫌いではないけれど、別に出てこなくてもよいくらいの存在でした(ごめんなさい)
ですが、今週描かれた委員長を読んでいたらキュンとせずにはいられませんでした
めちゃくちゃ真波の事想ってますよね。
ベンチでずっと待ってみたり。
元気のない真波にゲームソフト買ってあげるとか。
高校生のお小遣いからしたらけっこう高いでしょうに。
一生懸命な姿に胸打たれました。
先週、小野田のお母さんが『願っているのはただ、無事に帰ってきてほしいって、それだけ』という発言をしていたのも頭を過りました。
真波の場合、身体の怪我はなくとも、心を大きく負傷したわけです。
それを乗り越え強くなるのでしょうけれども。
病んでいる様子で終わるので、読んでいるこちらも胸が痛いです
来週は東堂が言っていたひとつの真実とやらに、自らが気付く姿が見れるのでしょうか。
早く乗り越える真波を見せて欲しいです!

今週、大大大好きな東堂が出てきてくれましたので私としては嬉しいのですけれども。
いかんせん内容が暗かったので、やはりキャーっと盛り上がるわけにはいきませんでした
東堂が言う『オレたちが背負わせてしまった』というのは、一緒に走った他のメンバーも思っている事でしょう。
旧3年生はしっかり真波を見守ってくれているに違いないので。
頑張れ、真波!!

……それにしても、やっぱり東堂はかっこいいですねぇ
出てきてくれて幸せです(*´▽`*)

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