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弱虫ペダルRIDE.524『真波、飛ぶ』☆腐女子フィルター越しまとめ&感想 (ネタバレ注意です!)

2週間ぶりの週刊少年チャンピオンです
が、また来週はお休み、続きを読めるのは再び2週間後なのですよね……
年末年始は隔週ペースなのが寂しいです
そんな貴重な今週のチャンピオン。
巻頭カラーは私の大好きな弱虫ペダルです
というわけで、さっそくその内容と感想に入らせて頂きます。
本誌未読の方はネタバレにご注意ください

インターハイ3日目、最終ステージ__
ゴールは近い
ラスト1400m__
そろそろ飛ぼうか

今回のカラーページは、言葉とともに真波が描かれています。
上からの見た状態のイラストで、路上に自転車を片手でおさえて立ち、こちらを見上げている真波。
その表情は不思議ちゃんではなく、もう勝負中の顔です。

そんなカラーページのあと、いよいよ本編に入ります

現在の時点で先頭を走る小野田。
観客が沸き、声援を送ります。
「来たぞ、先頭‼」
「総北が前。ハコガクを引き離してる‼」
「いけぇ」
「総北先頭‼」
「すげぇ安定したペースで総北足を回してる‼」
「うしろとの差は20…‼ いや30m‼」
「昨年個人総合優勝のゼッケン1番“山王”小野田坂道‼」

そんな声の中、小野田は息を切らして走っています。

小野田(「先頭」…‼ 今うしろを、ボクは、30m近く離してる‼ のこり1400mをすぎたところで先行してる。今ボクは、ゴールに一番近いところにいる‼)
ドクンと小野田の胸が鳴ります。
と同時にはっとする小野田。
小野田(え…何だ!? ゴールを意識した瞬間に緊張してきた…!?)
ドクンドクンと高鳴る胸の音を聞きながら、小野田は自分の足がブルブルと震えている事に気づきます。
小野田(え!?「ゴール」。何かふわっとして、足の動きが鈍く感じる。何だ…「先頭」…「ゴール」、意識してる…)
小野田は高鳴る胸の音を振り払うかのようにブンブンと頭を左右に振ります。
ブルブル震えだした手を、ガンガンとハンドルに打ちつけ、宥めます。
小野田(鎮まれ。鎮まれ‼ 鎮まれ‼ 自分‼)
自らに言い聞かせながら、しっかりと前を見つめた小野田。
その脳裏に今泉が送り出してくれた時の言葉が過ります。
バンとペダルを踏みしめ、腰を上げ、ダンシングで突き進みます。
小野田(強くあれ‼)

鋭く前を見つめ、ペダルを回す小野田。
その姿に観客は叫びます。
「山王ダンシング‼」
「速ぇぇ」
「体小さいのに、すげぇ迫力‼」

その様子を後方から見ていた真波。
目を見開き、まるで嬉しいとでも言うように、小野田の走りを見つめています。
真波(また持ち直した‼ 心のゆらぎがあった。それで今、少しペースが乱れた。先頭を走るプレッシャー。それに飲み込まれる__ってヤツだ。先頭は有利だ__だけど“敵”がいないわけじゃない。独走して勝つかもしれないと自覚した時__優勝を「意識」した時__ミスしちゃいけないって気持ちが強くなりすぎて、普段はやらないミスをやってしまう。そのプレッシャーは、ささいなところからやってくる。小さな心のスキマに入ってくる。大きいタイトルであればある程、勝たなければならないって気持ちが強い程、スキマをぬって、頭を支配し、体を硬直させ、動かなくする‼ “敵”は自分自身。動かない体を焦って動かそうとして、普段の動きが全くできなくなる。“勝利の前の沼”だと人はそれを呼ぶ‼ けど今キミは、それをはねのけた‼ 手をハンドルに当て、震えを止めた‼ 渾身のダンシングでぬぐい去った‼)

息を切らし、ダンシングで進む小野田。
小野田(落ち着いてきた)
ドスっと腰をおろします。
小野田(大丈夫…大丈夫…)「まだいける‼ いこう‼ このまま‼」
自分に言い聞かせるかのように声に出す小野田。

そんな小野田を後ろ姿を真波はしっかり捉えています。
真波(もとのペースに戻った‼ すごいや、坂道くん。一人じゃ何もできないって、口で言いながら、任されると強い‼)

そして会場は小野田の強い走りに沸いています。
「強ええ総北‼」
「うしろ離してる」
「いけぇ」
「すげぇ」
「今年も総北か、最後のゴールは‼」
「伝説つくれ__‼」
「山王‼」
「のこり1300m‼」
「やーまお‼」
「やーまお‼」
「やーまお‼」
「山王ォ__‼」
「つき進め__‼」
「2年連続優勝‼」
「うおお」
「いっけー‼」
「山王ォー‼」

沸きあがる山王コール、声援。
その合間を、ビュッと風が吹き抜けていきます。
沿道に置かれたレジャーシートをバサっとまくり上げ、高原の草を揺らしていきます。

真波「風がでてきた」
ドンと鋭い眼差しで、改めて前方を見据える真波。
真波「キミは強い__けど、残念ながら、その快進撃はそろそろだ‼ 高原に吹いてるこの横風は、次のカーブを曲がれば」

カーブに入ると同時にカチャンとギアをあげる真波。

その音に反応し、小野田がはっと後ろを振り返ります。
振り返った小野田の目に飛び込んできたものは……
バサァッと羽根を広げた真波の姿!

真波「追い風になる」

羽根を出した真波の姿を見た小野田は、すぐさま前に向き直り、逃げきろうとペダルを回す足に力を込めます。が…

真波「遅い」「そ、れぇぇ」

掛け声とともに、真波はいっきに小野田の隣に並びます。
30m近くあった差を一瞬で詰めた真波。

小野田「ま…なみくん」(ならばれた)
真波「気づいたのは良かったけど、ちょっと、遅かったね」
目を細め、小野田に笑顔をむける真波。
真波「今度はオレが先にいくよ、坂道くん‼」
言葉とともにあっという間に前へ出る真波。
小野田を引き離します。

そんな先頭の交代劇を目の当たりにした観客は驚き、声をあげます。
「ハコガク総北をぬいた‼」
「うそだろ一気に!?」
「え、何」
「何だ、今の」
「変な加速したぞ」
「ハコガク真波‼」
「今オレ一瞬背中に羽根みたいの見えた」
「何だ、今吹いた突風みたいの利用して!?」
「え!?」
「風の動きを読んで……合わせてギアを上げて加速したのか‼」
「あれが__“天空の羽根王子(スカイプリンス)”箱根学園、真波山岳」

振り返り小野田を確認する真波。
俯いたまま進む小野田が見えます。

観客が口々に言います。
「山王を見ろ」
「うなだれてる‼」
「そりゃそうだ。一気に形勢逆転されたんだ…オレなら落ち込んで足を止める‼」
「ガンバレー」

小野田「ダメだ…」「強い…すごい、真波くん…」
俯き呟く小野田。

観客が叫びます。
「のこり、1200m‼」

小野田「ぬかれたのに…ダメだ…なんでだろう。真波くんのすごい走りを見たら、頭の中で“恋のヒメヒメぺったんこ”が鳴りはじめた」

顔を上げた小野田。
その瞳はキラキラと輝き、嬉しそうです。

『◎流れ始めた歓喜のメロディー‼ 運命の戦いはさらに加速する‼』という言葉が綴られ、今週はおしまいです!

とうとう真波の羽根が出ましたヽ(≧▽≦)丿
見開きでページを使って大きく描かれた真波の羽根シーンはやっぱり迫力あって素敵です
盛り上がってきたと思ったのですが。いや、本当に盛り上がっているのですが。今週のラストの小野田には少しだけ笑ってしまったかも……
すみません、真剣勝負で感動する部分なのかもですが、小野田くんの表情があまりにもキラキラしていたものでびっくりしてしまいました
真波の羽根に対して、小野田は歓喜のメロディー、ヒメヒメぺったんこ。
そうきたか……そうですよね、小野田の必殺技と言えばそうなるんですね。
先週までの黒田エピソードを読んで、この勝負の背後にある、二人の背負っているものの大きさを実感したところではありますが。
今週の様子を見ていると、二人の純粋な勝負の側面も見えてくると言いますか……もうどちらにも勝たせてあげたい、どちらにも負けて欲しくない、複雑な気持ちは増すばかりですね
王者箱学の完全復活を見たい!
けれど、小野田にも勝ってレジェンドになって欲しい!
今週、観客の声に「伝説つくれー‼」というのがありましたが、まさに自分の声を代弁してもらっている気分になりました。笑
とは言え、やはり箱根学園に王者であって欲しいし……ぐるぐる巡るこの矛盾、どうしましょう
とりあえず二週間後、来年最初の週チャンでは小野田の巻き返しが読めそうですね
一進一退の攻防、続きを楽しみに年越しします

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