今日は12月最初の木曜日
まだ12月なのですが、週刊少年チャンピオンではもう2019年の1号ですよ
早いですね……でも実際、12月はあっという間ですし。
新年はもうすぐそこ!
残りわずかな今年、出来るだけやり残した事を減らせるように頑張らなくてはです
先ずは気になる今週の弱虫ペダルのお話から
内容と感想に入らせて頂きますので、本誌未読の方はネタバレにご注意ください
『◎今、紐解かれる1年前の黒田の記憶。真波を懸命に引く黒田の原動力とは!?』という文字が綴られ始まる今週。
黒田の語りで物語が進んで行きます。
『去年、オレは部内のインターハイ出場枠を決めるトーナメントF組で、真波、おまえに負けた。オレはくさった。行き場のない悔しさ、怒り、よくわからねェ感情でぐしゃぐしゃになってた。廊下で会っても、部室で会っても、おめェとは、口をきけない程に』
トーナメントで真波に負けた際の回想や、真波と廊下ですれ違うも、挨拶すらせずに通り過ぎてしまう黒田が描かれます。
次のシーンでは部室のローラー台で走っている黒田。
真波の事を話している部員の声が耳に届きます。
「真波って漂々として速いって、何かズルいよな」
「オレこの間『速く登れない』って言われた」
「ズバっと言うけど、どこかにくめないよなー」
「不思議なヤツだよ」
「ああ、何か、新世代のクライマーって感じ」
『オレはおめえが褒められるのを聞くたび、血がのぼり、毛が逆立った』
ローラー台でペダルを回す黒田。
黒田(くそ、くそ…‼ そこはオレのポジションなんだよ、くそ‼)
『2年生でクライマーで成長株で__インハイで箱根学園のメンバーとして、オレは名を轟かすと信じていたからだ。それまで何でも“一番”でやってきたプライドが、本当の意味で崩れた瞬間だったのかもしれない』
黒田(出れねェのか、マジで……マジで今年のインハイには‼)「くそォ‼」
バンとボトルの置いてあった台を叩き、その悔しさをぶつけます。
『けれど感情は、時間がゆっくり浄化してくれる。インターハイ本戦が始まる頃には、オレは、来年出るために何をすべきかについて考えていた』
一人走って練習する黒田が描かれます。
黒田(ラッキーじゃ走れねェ。ましてや、王者として君臨するチームだ。結局はオレの考えの甘さと実力不足なんだ…けど、風のウワサで、荒北さんが『ゼッケン6』は真波じゃなくてオレだろって推してくれたっつう話きいた時は、すっげ嬉しかった。一筋の光ですよ…ありがとうございます、荒北さん)
『だが、このあとオレは衝撃の事実を目の当たりにする』
『夏___インターハイ最終日、3日目。富士山コース中腹』
黒田「あ!? 何ンだそりゃあ!?」
富士山の中腹で他の部員と応援していた黒田は、ゴールにいるメンバーからの電話をうけ、放心状態になります。
黒田の周りでは、まだ事の次第を知らない部員が、黒田の様子と漏らした声に反応し、騒ぎます。
「何ですって。ゴール地点、何て言ってるんですか!?」
「驚く結果ですか!? やっぱり福富さんが!? すごい差をつけて!?」
「それじゃあ意外じゃないだろ!まさかさっき通った新開さんがゴールを!?」
黒田は呆然と、切った電話を見つめたまま口を開きます。
黒田「ハコガクが負けた………」
『インターハイで王者箱根学園が敗北した』
ここで場面が変わり、インターハイの会場を引き上げ、箱学のバスが学校へ戻って来たシーンとなります。
到着したバスから順々に降りてくるインハイ出場メンバー。
福富、新開、東堂、泉田の順に姿を見せます。
それを出迎える部員達。
「おつかれしたァ」
「したァ」
頭を下げる後輩に、新開が言葉をかけます。
新開「ああ、いいよ。荷物を運んでくれ」
部員「けどオレ……くやしくて…」
腕で涙をぬぐいながらそう語る部員の肩に手をかけ、新開が続けます。
新開「皆一緒だ。そういう年もある。裏方いろいろご苦労だったな」
部員「ずいばせん。オレらの応援が…そのせいです」
新開「そんなことないよ」
『この結果だけは、予想してなかった。そして、想像してなかった__』
そんな新開と部員達とのやりとりも呆然と見つめる黒田の目に飛び込んできたのは、バスから降りてくる荒北の姿。
荒北「ったく。いちいち泣くなよ」
『この人が負ける姿を見ることになるとは__』
黒田(荒北さん)
バスから降りてきた荒北の姿を見て、ただただ立ち尽くす黒田。
黒田(荒北さんはやる人だ。普段、口も態度も悪いけど、実力はピカイチ。オレのエリート心を見抜いて、要領よくやってるだけじゃ勝てねェって教えてくれた。オレが唯一、アタマ下げた人だ)
バスを降りた荒北が自分の方へ近づいてきてもなお、黒田は立ち尽くしています。
黒田(このインターハイもあたり前のように勝利して__オレはイジられるのだと思ってた)
荒北に「勝つに決まってるじゃナァイ」と頭をわしゃわしゃされる自分を想像していた黒田。
ですが、今、負けて帰ってきた荒北を目の前にし、言葉を失っているのでした。
他の部員の「つかれしたァ」「したァ」という声の中、荒北が黒田の横も通りすぎて行きます。
黒田「お…」
言いかけるも、言葉が続きません。
黒田(どれだけ悔しいんだ…。何がおつかれ様だ…)
黒田が戸惑っているうちに、荒北は通り過ぎて、去っていきます。
黒田(ダメだ。何も言えねェ。かける言葉なんて…ねェ)
下を向く黒田。
ところが、通り過ぎた荒北が、後ろ向きのまま声をあげます。
荒北「黒田ァ‼ 何ンも言うことねェのかコラァ‼」
荒北の声にはっと慌てる黒田。
黒田「あっ」
荒北「先輩がレース走って、戻ってんのに、無視かァ」
黒田「はい、すいま…いや、あの、かけていい言葉…すいません、見つからな」
荒北「言い訳すんなァ‼」
黒田(____‼)
荒北が振り返り、黒田を見つめ、語ります。
荒北「言い訳すんなァ…」
黒田(「言い訳」…‼)
荒北「おめェはもう、そういう立場じゃねェ。やるべきことをやるべき時にやる。そんだけだ。チャンスは一度だ。二度とねェ」
荒北は言葉を失っている黒田をしっかり見据えて続けます。
荒北「逃すな。絶対にだ。何をやっても、やられても。敗北した人間には、言い訳を聞いてくれる場は用意されねェんだ」
そこまで告げると、荒北は再びくるりと背を向け、歩き始めます。
荒北「細けぇことも、でけぇことも、全部同じだ。黒田、たのんだぜ、来年はァ」
背中で語りながら去っていく荒北に、黒田はバッと深々と頭をさげながら叫びます。
黒田「はい‼ わかりました。つかれ様したァ‼」
荒北「声でけぇよバァカ」
呟いてさっていく荒北を、頭を下げたまま送る黒田。
目からはボロボロと涙が溢れ出ます。
『いつの間にか、涙がこぼれていた』
『そん時オレは知った__最初あんなに嫌ってた荒北さんが、オレの中で、憧れの存在に変わっていたことを』
黒田は決意し、叫びます。
黒田(やってやる。オレが。来年絶対に__)「やってみせますよ、荒北さん。オレが。箱根学園を再び王座に‼」
場面は、旧3年生から、黒田達へと代替わりをするシーンへと移ります。
福富「次のキャプテンは、泉田塔一郎、おまえだ。福キャプテンはクライマー2年。黒田雪成」
『夏が終わって、オレたちの代にかわった。あたり前のように部室にきてた3年の先輩たちは、滅多に姿を見せなくなった』
『泉田“キャプテン”の強化プログラムはシンプルで、十分な練習と、そして、レース数を増やそうというものだった。』
『今まで箱根学園として招待されていながらキャンセルしていた地味なレースも、積極的に主力メンバーで参加していった』
どんなレースでも、箱根学園のジャージを着て出る以上、負けるのは許されない。
優勝が必須条件だ。
そう語りながら、様々なレースに出場する様子が描かれます。
『そいつは、レースシーズンほぼ終わりの頃のレースだった。名のあるヤツはほとんど出てない、地味なレース』
『けど、オレも塔一郎も真剣そのものだった』
泉田とともにそのレースに出場していた黒田。
レース中、登りでアタックをかけて逃げた3人を追いかけます。
黒田「早速逃げた。潰してくるぜ、塔一郎」
泉田「たのんだよ、ユキ」
『どんなレースでも負けない。完全優勝する。それが、2人で立てた誓いだった』
逃げた3人を追う黒田。
黒田「余裕は見せねェ‼ 出る以上は全開でいくんだよ‼ づあああ。オレたちは‼ 常に負けられねェ闘いをしてんだ‼」
黒田が逃げた3人の選手に並びます。
逃げていた選手達
「うわっ、ハコガク‼」
「もう追いついてきた」
驚く選手達を、ドンと鋭い眼差しで見据える黒田。
3人のうち2人の選手は、すっかり黒田に圧倒されます。
「うわ、マジの目だ」
「ヤベェ、ハコガク黒田」
「逃げられねェ」
「何とか見逃してくれよ」
「ここはオレたちに花をもたせてくれ」
黒田「悪ィがムリだ」
けれど3人のうち、1人だけ態度が違いました。
1人の選手「おいおーい、何かおかしいぜ?おまえら。何?ハコガクハコガクって。同じ選手だろ。そいつも同じ2年だ。つまり何が言いたいかっていうと、調子にのるなよ、ハコガク‼」
黒田「は?」
選手「インハイで負けたくせに‼」
黒田「あ!?」
他2人は焦り、挑発を始めた選手を宥めようとします。
「怒らせるな。オレたちの勝ちがカクジツになくなる」
「穏便にいこう」
選手「いいんだよ。事実言ってるだけだ」
黒田を挑発した1人の選手は、他の二人を制して言葉を続けます。
選手「負けたんだ‼ こいつらは、千葉の…1年の初心者にィ。マジかよ1年にって、オレは思ったね‼ つまりよっぽど、しょぼかったんだ。今年のメンバー。特に3年……福富?新開?東堂?アラキタってのもいたかぁ?4人とも‼」
黒田「おいてめェ」
ガッと横から挑発した選手のジャージの襟元を掴む黒田。
選手「ぉひっ。あっあ__そうやって手ェ出す?」
黒田「取り消せ、今の」
選手「こわっ。ハコガクこわっ。つまり暴力」
黒田「事実は言っていいよ。けど、最後のは違う。3年の先輩方は強ええんだよ‼ てめェが1mmも想像できねェくらいはるか上の」
選手「そっちから先に手を出してきたんだからな‼ 恨むなよ‼」
黒田( ‼ )
挑発をかけた選手はチラっとガードレールのような鉄柵が迫っている事を確認したうえで、黒田の胸を肘で思い切りドンと突きました。
選手「うわっとハンドルが当たったァ」
わざとらしく声をあげます。
これには、他の2人の選手も唖然です。
黒田(てめ…こいつ、わざと…)
選手「覚えてないだろうけど、2年前、おまえが中学ん時、オレ、バスケ部主将で対決してさ。“助っ人黒田くん”のおかげで負けたんだよ。あん時のゴール下での肘テツ。顔面今でも痛いわ」
黒田がバスケ部の助っ人で試合に参加し、うっかり肘が相手チームの選手の顔面に入ってしまった様子が回想で描かれています。
選手「あん時、審判に注意されて、おまえ、オレに向かって何て言ったと思う?あきれた顔してニヤっと笑って、“ドンくせーなおまえ”だぜ?」
挑発した選手は語り、走り去ります。
一方、胸に肘テツをくらった黒田は、ガシャんと派手に鉄柵にぶつかり落車。
選手「いくぞ3人で回して。つまりゴールまで逃げきるぞ」
「う…お…おう」
『これが後になって、オレが“スイッチ”って呼んでる元になった出来事だ』
『◎箱根学園を馬鹿にされ、さらに鉄柵に打ちつけられた黒田。このままでは終われない‼』と綴られ、今週はおしまいです。
うおおぉ!!!(≧Д≦)
なんでしょう、先ずは叫びたくなる今週のお話!
黒田と荒北のシーンに涙。そして黒田を挑発して肘テツかました選手に激怒です
黒田に肘テツしたやつ、いかにも悪そう~な顔しちゃってます。
唇厚めのおやじ顔。厚い唇がセクシーではない、バランス悪くなっちゃった系ですね。
その行いだけでなく、顔まで非難したくなってしまうくらいムカムカきました。
なんせ私の大大大好きな箱学旧3年を侮辱してくれましたからね!
その実力で、その顔で、箱学メンバーを呼び捨てし、物申そうなんざ、一億万年早やいんだよ!って。
黒田じゃなくてもプチってキレちゃいますよ
………まあ、でも彼も中学の時、自分が主将で出ているバスケ部の試合で、助っ人で入ったに黒田に言われたくない事、言われちゃってますからね……その点は同情の余地ありです。
黒田ったら、今とは違い、当時はまだエリートでつんつんしていたようで。
相手にしてみりゃ、そりゃあ心に残るような事、してしまっていますよね
ただ!だからと言って!その選手が箱学旧3年を侮辱して良いわけではない
というわけで、すみません。箱学旧3年好き過ぎな私としては、彼を許すことはできません
『次号→流血し、地面に叩きつけられた黒田が最初にとった行動とは!?』なんて事も書かれていたので。
きっとこのレース、黒田は彼をそのまま勝たせるわけがない!
次週に期待です
それにしても、今週の箱学の敗北シーン。
特に黒田と荒北のシーンはぐっとくるものがありました(T-T)
めちゃくちゃ感情移入して読んでしまいました。
黒田も大好きになっちゃいますよ、これ。
荒北さんマジかっこいいし。
で、今年のインハイは箱学が優勝だな!って。
思いましたね、完全に。
私はもうずっと今年も総北が優勝で!ってブログにも書き続けていたのですが。
今週号を読んだら、あっ、もう箱学優勝でお願いします!って。ころっと落ちました、ごめんなさいー(>_<)
それくらい悔しくなってしまったのです!
敗北に胸が締め付けられたのです!
福富、新開、東堂、荒北。彼らは強い!王者箱学なのですよ
………とはいえ、総北、T2に優勝を!って気持ちも大きいのです。
私はどうしても純太に一番をあげたい!けど、山岳賞とったし……なんて思ってしまうわけです
ヤバいです、旧3年がチラつくと途端に気持ちが揺らいでしまいますね……。
今週、めちゃくちゃ嫌な役で出てきたあの選手の口癖を借りるなら、つまり旧3年生が、東堂が好き過ぎなのです(>。<)