ハロウィンが終わって、今日から11月ですね
そして今日は木曜日でもあり、週刊少年チャンピオンの発売日です
私の大好きな弱虫ペダルでは現在、自分の家の近くが舞台となっているので嬉しくて。
自然にテンションもあがるってもんです
さっそくですが、その弱虫ペダルの内容や感想に入らせて頂きます
本誌未読の方は、ネタバレにご注意ください
神奈川県藤沢市と書かれた看板。どこぞの駐車場にとめられた総北高校のバス。
その脇で広げられたパラソルの下にはサイドテーブル付きの椅子。
ピエール監督が座り、ドリンク片手に本を読んでいます。
目の前、駐車場の先にはザーンと青い海も望めます。
ピエール監督「レース帰りノ僅かな時間デスが、リフレッシュ、楽しんでマスかねぇ、皆さん。一生懸命やるコトは大切デスが、ソレばかりだと、疲れテ前に進めなくなってシマイマス。自然の中にいるコト。自分の足で歩くコト。自分の頭で考えるコト。自転車ヲちゃんと好きでいるコト。時々休むことも大事デスヨ。ハハー、それにしても、日本のこのレモンソーダと抹茶ラテの組み合わせはサイコーに美味しいデスネ。ハハー。ムー、ニガ味がたまりマセン。ハッハー。組み合わせの妙というヤツデスヨ」
ピエール監督は一人で喋り、手に持ったグラスをすっと目の高さに持ち上げ、透かして見ます。
ピエール監督「自転車はよく人生に例えられマス。人生を豊かにオモシロくするのに必要なモノは、2つ。アイデアと__出会いデス」
そんなピエール監督の言葉と共に描かれるのは、水族館で出会い、お互いに気づいた瞬間の小野田と真波。
『IHの3か月前、水族館で偶然出会った坂道と真波。二つの運命が交錯する時、物語は大きく動き出す‼』という文字が綴られます。
小野田「真波くん?えっ」
真波「へ?坂道くん?」
小野田・真波「何でここにいるの?」
小野田・真波「声が揃った」
真波「あははは『揃った』まで揃った‼」
小野田「あわわわ。ごめん、声合っちゃった」
二人はお互い感嘆の声を上げた後、顔を見合わせます。
小野田「ほ…本物…だよね、真波くん」
真波「はは。キミこそ!すっごいね__こういうこと、あるんだね」
明るい笑顔で小野田と話していた真波ですが、一呼吸置いてから、続けます。
真波「偶然だね」
すっと、非常に落ち着いた表情を見せた真波。
小野田はそんな真波の表情に一瞬ドキっとします。
小野田(雪の日の__冬からずい分会ってないからか…すごく真波くんが大人っぽくなったように見えた)
真波「ん?何?」
小野田「ああ、いや、何でもないよ。ハハ」(そんなこと急に言ったらへんだから)
小野田は心に浮かんだ言葉を打ち消すように手をぶんぶん振りながら答えます。
真波「坂道くん、何か大人っぽくなったね」
小野田(わ__言われた。言われたーっ)「いやっ、え!? そんなっ、ボクが!? ボクが!?」
自分が真波に抱いた思いを、自分に対して言われてしまい、あたふたする小野田。
そんな慌てる小野田を見た真波はふわっと柔らかい表情になります。
真波「やっぱりかわってないかなー」
小野田「びっくりしちゃったよ」
真波「そういえば1年生はたくさん入った?練習してる?」
小野田「あ。うん、たくさん入った」
真波「うちも。すっごい数だよ。たくさんいる。でも全然覚えてない。あはは」
小野田「ははは」
真波「インターハイだね、夏になったら」
ニコニコしていた真波が、ふとまた大人びた笑みを浮かべます。
真波「出るでしょ?」
小野田「うん…そのつもりだけど。まだ入れるかどうかは…メンバーはまだ決まってないんだ。手嶋さ…キャプテンが決めるから」
真波「はは。じゃ、出たらさ、やろうよ、勝負」
小野田「!」(……‼ __「勝負」‼)「うん」
きりっとした表情になり答える小野田。
真波「うん!期待通りの答えだね」
真波は笑顔を浮かべます。
真波「どこにする?」
小野田「どこ?」
真波「コース発表になってたでしょ、この間」
小野田「えっ。あ__。ば、場所!? 勝負の!?」(ペース早いよ、真波くん)
真波「そ!1日目のいろは坂かな!金精峠もいいね」
小野田「決めるの?ここで!?」
小野田「とりあえず、出れるようにがんばるよ、ボク!」
真波「榛名とかどう?」
小野田「あ。榛名山……」
真波「そう、2日目最後。ここホラ」
真波はスマホで地図を出し、小野田に見せます。
真波「山岳賞。想像すると燃えてきちゃうよね」
シュッシュッと空にパンチを繰り出しながら楽しそうに語る真波。
二人は、インハイ2日目の山岳リザルトラインを目前に、競い合って走る自分達の姿を想像します。
小野田「うん、大変そうだけど、楽しそう‼」
笑顔を向けあう真波と小野田。
真波「あ!」
小野田「何?」
真波「そういえば、携帯使うんじゃなかったっけ?」
小野田「はっ、そうだった‼ 借りていい?」
真波「はは、どうぞ」
小野田「えーと、今泉くんの番号…は」
生徒手帳を捲り、今泉の番号を探す小野田。
真波「今泉?」
小野田「あ、今泉くんと鳴子くんと来てるんだ、実はここ!先輩たちは違う場所にいってて…あのリフレッシュで…」
見つけた今泉の番号に電話をかけた小野田。耳に当てた電話ではプルルルと呼び出し音が聞こえています。
真波「リフレッシュ?」
小野田「うん、レースの帰りなんだけど。ピエール先…監督さんが気を遣ってくれて。いつもはニコニコしてて何も言わないけど、ちゃんと大事なところは見ててくれてる感じがするんだ」
真波(へぇ…あのカントクさんか。やっぱり今年の総北も、ちゃんと手強くなりそうだね)
小野田「あっ、出た。よかった。あの、どこ?今ボク」
電話越しの今泉「誰だおまえは‼ 知らん番号だ‼ かけ直せー‼」
ガチャンと電話を切られてしまう小野田。
ツー、ツーと虚しい電子音が流れます。
小野田「あっ、ああそうか。知らない番号からになっちゃうのか…鳴子くんなら…」
呟きながらあたふたする小野田。
そんな様子を見た真波は「手強いかな?」と、先程の自分の考えに疑問を浮かべます。
鳴子は電話で話してくれたようで、無事に連絡がついた小野田。
真波との束の間の再会の時間は終わりです。
小野田「ありがとう。助かったよ」
真波「うん、じゃあね」
小野田(たまたまだったけど、楽しい時間だった)「あ、あの、真波くん」
真波「今日は_」
立ち去る前に振り向き、言葉を投げようとした小野田でしたが、真波からの言葉に自分の言葉を止めます。
真波「ワクワクしてるよ、オレ。そして、このワクワクは、自転車の上でしか解消できないと思ってる」
はっとして真波の言葉を受け取る小野田。
真波「この偶然を必然にしようよ、坂道くん。待ってるよ、インターハイの__自転車の上で、その時を。オレは‼ たとえどんな状況でも__10mでも1mでもいい。やろうよ、勝負、出しおしみのない勝負を」
小野田「うん‼」
手を振って小野田を見送った真波。
自分のバッグのおいてあった近くのベンチに戻ります。
真波「いやぁ、それにしても、驚きだったな。こんなところで出会えるなんて。美術の単位足りなくて、スケッチの課題、ここ(水族館)にして正解だったよ」
ベンチに座り、スケッチを始める真波。
その後、水族館を後にした小野田と今泉、鳴子はカフェから出てきた手嶋と青八木に会います。
サーフショップに行った鏑木&段竹とも合流し、ピエール監督のいる駐車場へと戻るのでした。
そして、話は再び、現在へ戻ります。
インターハイ最終日。
競い合い走る真波と小野田。
真波「あの日の約束、覚えてる!? オレは__今、すごくワクワクしてる‼」
小野田の目の前を走り、振り向きながら告げた真波。
高揚が抑えきれない真波の、そんな雰囲気を全身で受け止める小野田。
真波「3日間走ってきて、今が一番だ‼ キミは!?」
小野田「ボクは__3日間走ってきて、一番__ドキドキしてる‼」
言いながら、拳で胸をドンと叩く小野田。
その表情に笑みはありません。
小野田の言葉を受け、真波もますます鋭い眼差になります。
真波「あの日の約束が、ここでようやく必然になったね」
『◎待ち望んだ勝負に高まる2人の鼓動‼ あの日の約束が、今ここで果たされる‼』という文字が綴られ、今週はおしまいです。
今週の最後の二人の表情には読んでいる私もドキドキしました。
小野田からもいつもの優しい雰囲気がなくなり、真波に至っては怖いくらいの眼差しになっています。
水族館では、楽しそうに言葉を交わす場面も見せてくれていただけに、真剣な二人の表情にぐっとくるものがありました
今週の小野田と真波を見ていて思ったのですが、水族館での再会。
楽しそうな雰囲気も見せてくれていますが、やはり真波はインハイで小野田に負けた後ですので。
昔のようなふんわりした雰囲気だけでなく、所々に鋭さが見える気がします。
この二人の関係……勝負がいつも重くて。本当に可哀想です(>_<)
とまあ、真面目(?)な感想はこの辺までで。
今週は山坂的に萌えますね
「偶然だね」と語る大人びた真波にドキッとする坂道。
久しぶりに恋の音を聞いた気がしました(*´▽`*)
そこからの切な萌え!
山坂深いなと。今週すっかり心を奪われておりました
そして今週嬉しかったのは、T2が2コマも出てきた事
ピタッと並んでいるいつもの二人が見れて感無量(ノД`)
カフェデートの妄想が広がる一方です
あとめちゃくちゃ気になったのが、ピエール監督!
最初の一年生レースの時以外、私的にはほぼ印象に残る事は何もしていないのですが。
今週の話を読んでいると、真波が監督として評価しているっぽくも見えないですか
それが今週一番の驚きポイントでした!笑