朝晩ぐっと冷え込むようになりましたね
だんだん布団から出たくなくなってくる季節ですが。木曜だけはシャキっと起きれます
なんといっても週刊少年チャンピオン発売日ですから
というわけで、さっそくですが今週の弱虫ペダルの内容や感想に入らせて頂きます
本誌未読の方はネタバレにご注意ください
真波を追って飛び出した小野田。
その道の先に真波の姿が現れました!
『◎真波の背中をとらえた坂道‼ いざ、最終決戦のステージへ‼』という文字が綴られます。
ハァハァと息のあがる小野田。
小野田「ま…なみくん‼」
真波「来たね、やっぱり。坂道くん。このインターハイの先頭まで‼」
小野田はぎゅうっとハンドルを握る手に力を込めます。
小野田「うん‼ 真波くん‼」
小野田を振り返り、ニコッと微笑む真波。
真波もまた、ぎゅううっとハンドルを握りしめます。
真波「なにも、こんな“最後”じゃなくてもいいのにねぇ」
小野田「!」(え)
真波「このままキミが追いついて、あと2m近づいたら、“勝負”ってことになるでしょ?」
小野田「え」(ボクがあと2m近づいたら)
真波「2人で勝負しようって約束したけど。このインターハイで、最後の一滴を絞るような闘いができたらいいねって、話したけど。3日目の__こんなファイナルの舞台じゃなくてよかったのにね」
小野田(…あ)
真波「ちょっと重いよね。オレたちの勝敗が、直接チームの勝敗になるもんね」
小野田はぐっと握った拳を胸にあてます。
小野田(真波くん__‼ 同じだ__ボクと同じ気持ちだ__‼)
真波の言葉を聞いて、ドクンドクンと胸が鳴る小野田。
ほんの少し前、まさに自分も、真波との勝負がこんな最後になるとは思っていなかったと、今泉に対して発言していました。
小野田(真波くん__‼)
困ったような眉でも、口元で微笑む小野田。
真波「もっと__途中の山岳賞とか__3位争いとか__気楽な勝負がしたかったよねぇー」
こくっこくっと、大きく頷く小野田。
小野田「うん」(よかった)「わかる、それ。ボクも同じ気持ちだよ」
複雑な思いが同じであることに喜びの表情を見せる小野田。
真波「はは」
小野田「あははは」
真波「ははは」
笑いあう二人に観客は不思議がります。
「え」
「何だ、先頭2人、笑ってる!?」
「え!?」
真波の笑みが消えます。
真波「でも、そううまくはいかない」
小野田にもドッと緊張が走ります。
真波「1日目の山も来なかった。2日目も勝負できなかった。そして今日__3日目の最終日。お互いのチームの最後の一人として走ってる」
インハイ1日目、2日目を思い出しながら語る真波。
真波「もうあと2kmちょっと走れば最後のゴールってところで、やっと巡ってきた勝負のチャンスがこれだ」
小野田を振り返りながら、真波は優しい表情を見せます。
そして前に向き直り、小野田に背を向けたまま続けます。
真波「けど、オレはこう思ってる。もしも__オレたちのこと、上から見てて、運命を配置していくような神様的な存在がいるとして。皆よく言うでしょ。“いいことがあった” “最近ついてる” “悪いことばかりおこる” “今日は何やってもダメな日だ” “神様は何でオレにばかりつらいことを” “不幸なことは続く” “クジ運が悪い”。だけどたぶん、その神様って人は、そこに“いいこと”と“悪いこと”の区別はない、“出来事”を配置していってるだけなんだ」
黙って真波の言葉に耳を傾ける小野田に、真波は続けます。
真波「わかる?こういうの」
再び小野田を振り返る真波。
真波「『出来事』なら、とらえ方と、そのあとの自分の行動次第で、いいことにも、悪いことにも、変えることができる。大切なのは__今でいうと、“勝負できる”そのチャンスが巡ってきたということ。そのチャンスに感謝して、“精一杯生きる”それだけだって‼」
言葉を終えると同時に、ゴッと真波のプレッシャーが上がっていきます。
表情も、先ほどまでの柔らかなものから、鋭く変わっていきます。
小野田(精一杯__)「うん‼」
真波「それが運命を受け入れることだって‼」
ギラリと鋭い眼差しで、勝負の表情になる真波。
ゴォッと沸きあがるプレッシャーに包まれています。
小野田(運命を)
真波の決意の言葉とともに、小野田のプレッシャーもまた、上がっていきます。
小野田(受け入れること‼)「ああああ」
声をあげ、ぐるぐるぐるとケイデンスをあげる小野田。
そんな二人の様子を見守る観客。
「総北加速‼」
「先行するハコガクに近づく‼」
「一気に迫る」
「並ぶ気だ」
『あと2m近づいたら勝負』という、先ほどの真波の言葉を理解した、その上で、真波へ向かってペダルを回す小野田。
そんな坂道の姿を目にした真波の表情には歓喜の色すら見えるようです。
真波(それはそうだよ。並ばれたら引き離さなきゃならない。抜かれたら、抜き返さなきゃならない‼)「覚悟決めたね、坂道くん‼ いいよ、やろう、勝負。この__この残り2kmのプレートがスタートラインだよ‼」
ちょうど、『インターハイ3日目(最終日) ゴールまでのこり2km』というプレートのところで真波に並んだ小野田。
真波「そして__ゴールは、この先の__ゴールゲートの下にある、ゴールラインだよ‼」
小野田「うん‼」
いよいよ本気の勝負の火蓋が切られました!
観客も大いに盛り上がります。
「勝負が始まった」
「ハコガク対総北‼ ヤベェ速度で登っていく‼」
真波(運命__やっぱりこれは、決まってたのかも知れないね。あの日から)
真波の思いとともに描かれるのは二人の出会い。
『アクエリでも、いいかい?』と、倒れる小野田にドリンクを差し出したあの日の光景が描かれます。
真波(そして今年の最後がこうなることも__春先に、偶然出会った、あの時から)
ザァンと押し寄せる波。
水族館の中。
人の背丈よりはるかに大きな水槽の前で、浮き上がる二人の人物のシルエットは確かに真波と坂道のもの。
『◎春先の偶然の出会い。運命の歯車は、この時動き出した‼』という文字が綴られ今週はおしまいです。
いよいよ始まった二人の勝負ですが、今週のこの終わり方!
来週は勝負というより、その“春先の偶然の出会い”の方の話になりそうです。
水族館で偶然会ったようですが、どこの水族館でしょうか?
神奈川、千葉、東京であれば私も日帰りで行けますからね
さっそく行かなくては!って気分です。
そして、真波と坂道、お互いが誰と来ていたかも非常に気になります。
個人的に、真波、委員長と~ってのはやめて欲しいのですが……ありそうで怖いです
って、最後の水族館の絵を見て、全く勝負と関係ない事に考えが及んでしまいました
この水族館で二人はどんな話をしたのでしょうか。
確かに前々から“ばったり会った”と小野田は言っていましたから。その際の事が来週明かされるのかと思うと楽しみです
勝負をしながら過去の話が出てくるこの感じ。
弱虫ペダルでお馴染みの展開ですが私は大好きです
最近ですと決着までに時間がかかった勝負として手嶋vs葦木場がすぐに思い浮かぶのですが。
坂道vs真波はどのくらいかかるのでしょう。
昨年のインターハイ後、冬に山神パーティーで連絡先を交換して、春に水族館で偶然会って……
真波から坂道に秋葉原にいると電話が入った季節は何時でしたっけ?
パッと思い出せない自分、やばいですね、二人の関係をおさらいしなくてはです
今週のラストに出会いのシーンが出てきた時にはぐっとくるものがありました。
久々に漫画を読み返したいです
それから、今週の真波の運命を受け入れるという言葉。
“出来事”なら、捉え方とその後の自分の行動次第で、良い事にも悪い事にも変えることができるという話。
これ、ものすごく心に響きました
最近少々凹む事が続いていたのですが、そうゆう出来事だってプラスに変えて行けるんだって。
真波に改めて思い出させてもらった感覚です
ありがとう、真波。ありがとう、渡辺先生
そしてありがとう渡辺先生ついでに……
今週のカラーページ
真波と並んで描かれていたのは気になっていた黒田でした
髪がいつもと少し違う雰囲気で。貫禄あってかっこよかったです
やっぱりカラーページは嬉しいですね!
来週は巻頭カラーらしいので。楽しみです