週刊少年チャンピオンで連載中の弱虫ペダル
先週、続いていたバトルの決着が着いたかのようで、今週から新展開かな!? と楽しみにしていました
そして今日は待ちに待ったその週チャン発売日
というわけで、さっそくですが、弱ペダの内容や感想に入らせて頂きます
いつもの事ですが、本誌未読の方はネタバレにご注意ください
御堂筋が持ちかけた雨の下りの勝負。
とうとう決着がつきました。
『限界のその先の力を使い…今泉、力ずくで追い抜いた‼』という文字が躍ります。
今泉「おおお」
雨の中、バシャアと水しぶきを上げながら、坂を駆け上がる今泉。
観客の声が響きます。
「巨大な水たまりを制して、インターハイ3日目最終日の、最後の登りに先頭で入ったのは__総北エース、2年、今泉俊輔だ‼」
「前でる‼ 速ぇぇ‼」
「ヤバ‼」
「すげぇ総北‼」
「今の水たまりの攻防、どうなったんだ。速くてよくわかんなかった」
「総北が途中から追いついて、強引に肩入れて、前の京伏を抜いていったんだ‼」
「ヤバイほどの気迫‼」
「登りに入ってもまだ加速する‼」
「京伏との差をぐんぐんひろげていく‼」
「総北、強ぇぇ‼」
気迫に満ちた表情で突き進む今泉。
対する御堂筋は驚いた表情のままです。
御堂筋(ハァ?ピヨ泉がつよい?うな泉が!? ハァ!?)
御堂筋はガッ、ガッとジャージの太ももの部分をめくり上げます。
窮屈なジャージからぶるんと解放される御堂筋の両太ももの筋肉。
御堂筋「そんな訳、ないやろォ‼」
ドンと自分も加速する御堂筋。
観客も声をあげます。
「京伏も追う‼ まだあきらめない‼」
膨らんだ御堂筋の太もも。
ですが、ペダルを回すと、ビキッ、ビキッ、ビキンと痛みが走ります。
御堂筋(足が!? ハァ!? 悲鳴を!? ハァ!?)(それがどうした。関係ないわ‼)
ハァハァと荒い息の中、それでもペダルを回す御堂筋。
対する前方の今泉も、ペダルをゆるめることなく進みます。
沿道で見守る観客は口々に言います。
「総北、更に加速‼」
「ヤベェ‼」
「完全に京伏を引き離すつもりだ‼」
目を大きく見開き、恐ろしい形相の御堂筋。
御堂筋「うな、うな、うな、うな、うな泉ィ‼」(ボクゥを引き離そうと!? あの水がたまってた下りの終わりが、本当の勝負の分け目だったとでも!? 言う気か、うな泉ィ‼)「キミイヤァ」
御堂筋はブルブルと体を震わせ、奇声を発します。
今泉(最後だ‼ 引き離す。ここで、完全に。あの水たまりが最後の勝負の分け目だった‼ ふりきれ、リミッター‼)
ハァハァと荒い息の今泉。
足もブルブルと震えが出ていますが、それを振り払うかのように、ペダルを回す度に力を込めます。
今泉(限界のその先の力使うてのはマジでキツい。だから力くれ‼ 手嶋さん、青八木さん、鏑木、小野田。鳴子‼)
前方を睨みつけるかのような表情で進む今泉。
その腕に、脚に、体に、残る力が滾ります。
今泉(最後の力を‼)「おおおおお」
グンと進む今泉。
今泉(2年目のインターハイ。まだまだオレは半人前でもがいたインターハイ。ジャージを背負って、ここを走らせてもらってることに感謝してる__‼ だから、競り勝つ‼ 相手が誰であっても‼ それがエースの価値だ‼)
降りしきる雨の中、最後の登りを突き進む今泉。
見開き2ページで大きくその姿が描かれています。
そんな今泉の姿を見た観客は言います。
「総北、全開加速‼」
「最後の登りでぐいぐい登る‼」
「速ぇぇ」
「京伏も追う‼」
「ああ‼ けど、差がついてる‼」
御堂筋(うな、うな、うな、うなァ。うなごときに‼ 負けるわけないやろ、このボクゥが。ボクゥが‼ ボクゥが‼ 手を出せ、欲っせ‼ 毛穴から手ェ出せ‼ 出して、出して‼ 全部出してぇ、つかみとれぇ‼)
後ろを走る御堂筋の身体から巨大な手が出現し、がっばぁっと今泉をとらえようと伸びていきます。
が、そっと、御堂筋は包まれます。やわらかそうな女性の手に。
御堂筋はその全身がそっと温かいものに包まれた感覚に襲われるのでした。
驚く御堂筋が思い出すのは亡き母。
御堂筋を包んだその手は母の手でした。
母「こうやってな、つぶさんようにな、やさしく、やさしくやよ。何でもそうやよ。大切なものは、やさしくつかむんやよ」
母の病院で蛍の掴み方を教えてもらった時の事を思い出す御堂筋。
御堂筋(「大切なもの」「体」?)
母の手が大切にそっと包んだのは御堂筋自身でした。
御堂筋(ハァ!? ちがう‼ それは勝利や、勝利。勝利、勝利‼ 勝利やぁ‼)
御堂筋がイメージの中で手を伸ばし、必死に伸ばし、掴んだ玉。
しかし、その手を開いて中を見ると、玉は砕けてしまっています。
ハッとする御堂筋。
バッと顔をあげ前方を見ると、目の前にはザァァァァと雨が降りしきる登り坂のみ。
そこに今泉の姿は見えません。
御堂筋(ハァ!?)
グラッとよろけそうになる御堂筋。
母との思い出が過ります。
病室のベッドで上体を起こして座る母。
その胸に抱きしめられる御堂筋。
母「またスリ傷ふえとる。翔、体は大切にするんやよ。翔はがんばり屋やから、お母さん、ちょっとだけ、心配なんよ」
母の言葉を思い出しながら、グラッ、グラッと揺れる御堂筋。
御堂筋(ハァ、べつに…心配いらんワ)
御堂筋の片手がハンドルから外れます。
ドスっと前に折れた御堂筋の体に、ザアァァァと雨が降り注ぎます。
『優しく包む母の温もり。御堂筋、力尽きる‼』という文字で今週はおしまい。
御堂筋、停止です(>。<)
『力尽きる!?』ではなく『力尽きる‼』でした!
私は今泉との勝負に敗れても御堂筋は食らいついていくものだと思っていたのですが。
お母さん描写が出てきた瞬間、あぁって感じですよ
こんな時、例えば総北なら、それでも仲間に支えられ限界の先の力を出せるのでしょうか……
御堂筋の場合は個人でも、とにかく出し切って出し切って突然停止のイメージがあります。
今回はまさにそのイメージ通りではありますが……
まだ倒れたわけではないので。
この後通過するであろう小野田と一緒に登っては来ないのでしょうか……
私はもう少し御堂筋を見ていたい気持ちもあります。
というか!この後、御堂筋が抜けて総北二人、箱学二人となると、箱学強そうで。
もっと御堂筋に引っ掻き回して欲しかったんですよね……
ただ、現時点ではかなり今泉がリードしている印象もあります
総北ワンツーフィニッシュ、やり遂げちゃって欲しいです!
頑張れ、総北
そして今週は特筆すべき萌えポイントもあったんですよね(*´▽`*)
今泉が『力くれ‼』とチームメイトを順に思い描くシーンです。
手嶋、青八木、鏑木、小野田は同列に同サイズのコマで次々描かれるのですが、その後一旦、鳴子の名前が呼ばれる前に今泉が雨ので中でペダルを回す姿が1コマ描かれるのです
で、次に鳴子だけ、大きめ特別枠で描かれ、その名前が呼ばれるという流れ
特別枠……( ´艸`)
今泉の心の中で、鳴子は特別な位置付けになっているわけですよ
今週は思わぬところであてられました。笑