先週はチャンピオンがお休みだった為、何時もより待ちに待った感覚の木曜日です
いつも以上に待ち構えていたのですが。今日はかなり多忙な日だったもので。すみません、記事のアップが遅くなってしまいました
というわけで、無駄話は抜きにして、続きが気になる弱虫ペダル内容と感想に入らせて頂きます
本誌未読の方はネタバレにご注意ください
『壮絶な雨の下りの闘いは佳境へ…!! 先に下りを終えるのは…どっちだ!?』という文字とともに、先ず描かれるのは、ぶつかり合いながら突き進む今泉と御堂筋の背中。
御堂筋「もう…!!」
今泉「見える…!! 」
御堂筋&今泉「勝負所が!!」
二人ともハァハァと息をきらしながらも、前方だけを見つめ、その表情は気迫に満ちています。
今泉(そこで!! こいつより先に。絶対に、出る)
御堂筋(この男よりも前に!! カクジトゥに!! 出る)
ピクピクする足。ブルブル震える手。両者ともに荒い息です。
今泉「おおお」
御堂筋「キモォオオ」
今泉&御堂筋(見えたァ!! 下りの終わり!!)
二人の前方には、確かに下りの終わりが見えました!が………
今泉( !! )
御堂筋( !! )
その下りの終わりは、雨水が溜まり、大きな水たまりと化していました。
今泉(道が__、水たまり!? __!! しかも__かなりでかい!! 登りに入るところにふさぐように、水たまりが出来てる!! 排水がつまってんのか。キャパ以上の雨が流れこんでるのか。急な土砂降りで!!)
前方に現れた水たまりは、大きく、バイク一台分以上の距離に広がっているように見えます。
それを目にした二人。
まず今泉が口を開きます。
今泉「勝負所は巨大な水たまりになってる。だからって__“2人で安全にゆっくりぬけましょう”とは、ならねーんだろ、御堂筋!!」
目を見開き、声をあげる今泉に、御堂筋はパカァっと口を開けます。
御堂筋「当ォ…然…やろォ…。レース中やよ?面白いんちゃう?レース終盤のギリギリの体力でぇ。おあつらえむきやろォ…水たまりへのォ、全開ダイブ」
ギョロォっと目を見開き、今泉に視線を送る御堂筋。
今泉も気迫に満ちた表情で御堂筋の言葉を受け止めます。
御堂筋「水深はどれくらいか。深すぎたらバイクは水の抵抗で止まってしまう。なるべく浅いところを走りたい。けれど場所によって深さは違う!! イン側が浅いか、アウト側が浅いか。それとも真ん中か。コーナーのセオリーで言えば、距離の近いイン側を通るのが定石!! だけれどもォ!! それは今、通用しない!! しかもォ…雨で溜まった濁った水のせいで…水のなかの路面の状況を、目で確認することは出来ない」
御堂筋の言葉を黙って受け止める今泉。
さらに御堂筋の言葉は続きます。
御堂筋「プク…運…言うたやろォ」「運…」「運」「運!!」
言いながら、コクコクと首を縦にふる御堂筋。
御堂筋「運を!! 運を持っている方が勝つ!! てぇ!!」
ぐばぁと舌を出しながら声をあげる御堂筋。
二人はどんどん水たまりへと近づいていきます。
御堂筋「さぁ、とびこめ!! 運命の水の門(ウォーターゲート)へ!!」
今泉(“運を天に”__!! 任せて突っ込む!!)「うおおおおお!!」
雄叫びをあげ、気合いを入れた今泉が、ぐっと前に飛び出しました!
御堂筋「 !! 」「うな泉が前へ!!」「何やのォ、その気迫ぅ!!」
水たまりを前にして、ガアアアっと御堂筋に先行した今泉。
その様子を見て、観客も声をあげます。
「総北前に出た」
「全開で突っ込む!!」
「水たまりに」
「勢いでクリアする気だ!!」
「大丈夫か!?」
「いや、俺さっきあそこにはまったけど、けっこう深かったぞ」
飛び出していった今泉の背中を見つめる御堂筋の顔つきが変わります。
御堂筋「なんやの…その…プクゥ…キハク…ブプッ」(かかったァ!!)
御堂筋はバッと車輪の方向を変えます。
観客「なんだ。京伏、コースのはじに寄った!!」
御堂筋(せやからキミは、いつまでたっても、ピヨ泉言われるんやよ。もっと観察せな。いろんなことを。もっと探し出さな、必死で。勝利の糸口を!! 突っ込め、ピヨ泉、そのまま!! その水たまりで飛べずにおぼれろ!!)
そんな御堂筋の思惑など全く知らない今泉。
一足先に進みつつ、水たまりをまさに目の前にして、はっとします。
今泉(待て__!! “運を天に”“まかせて突っ込む”?そんなことするか、あいつが!? 饒舌に喋り狡猾に振る舞う。あいつが__。『とびこめ』!? あいつはオレを、この水たまりに突っ込ませようと仕向けた!? だとすれば__、他にあるのか。ヤツだけが瞬間的に見つけた攻略ルートが!!)
バッ、バッっと視線を散らして左右を確認する今泉。
今泉( !! )(溝蓋!! )(草に覆われてほとんど見えてなかったが。この道の左側には__溝蓋かある!! この水の下の路面状況が全く分からない“水たまりダイブ”。最もリスクが少ない安全なルートは__)
今泉は気づきました!
今泉(道より更にアウト側の溝蓋の上だ!!)
しかし、そう気づいた瞬間には、今泉のバイクの前輪はもう水たまりへと入ってしまいました!
気づいた今泉が溝蓋方向を見れば、御堂筋はまさにその最も安全なルート上で自転車を走らせています。
今泉「くそ!!」
バシャァアッと水しぶきをあげながら、自分も溝蓋へハンドルを切ろうとする今泉。
今泉「くそ!! ペダルが重い!!」
ザバアァっと水の抵抗で、思うように動けません。
今泉より前に出た御堂筋。
水たまりにはまった今泉の様子をパカァっと口を開けながら見つめます。
御堂筋「うなァ…」
『完全に御堂筋に出し抜かれた今泉。絶対絶命…!!』という文字が綴られ、今週はおしまい。
『次号→決定的な差を付けた御堂筋に対し、今泉。は…!?』なんて文字もありました
今泉~
まさかの展開にびっくりです
私は、完全本気の今の彼なら、ここまでまんまと御堂筋に出し抜かれる展開にはならないだろうと思っていました。
もし遅れをとることがあるとすれば、それは“運”が左右しての流れだと思い込んでいました
なんせ、運が味方した方が勝つって、雨が降ってから御堂筋が言いまくっていたので。読者の私もすっかりその気になってしまっていたわけです。
ですが結局、運ではなくて、観察力や発想、判断力の問題でした。
今泉も最終的には気付いたのに……間に合わなかったというこの展開!
ショックです……気付くのがあと少し、後少し早ければ
『完全に御堂筋に出し抜かれた今泉』『決定的な差を付けた御堂筋』なんて言葉を見ると、この後、今泉が追いつくのは無理なんじゃ…って気すらしてきます
どうなってしまうのでしょう。
今週の展開は完全に私の予想外だったので、もう全く先が読めません
ちなみに小野田や真波は
後続はあの水たまりをどうやって抜けるのでしょう……
雨のレース、予想が裏切られてばかりで面白いですね(>。<)
心臓が持ちませんー