苦しいくらいの暑さが続いていましたが、今日は少し楽に感じます
時折吹く風が熱風でなくて気持ちいい
木曜ですし、弱虫ペダルの続きも読めて、今日は朝から気分が良い感じです
爽やか気分のところで、さっそく以下、今週の弱ペダ、内容と感想に入らせて頂きます。
本誌未読の方はネタバレにご注意ください
とうとう御堂筋を追い抜き、好調な走りの今泉。
沿道の観客が騒めきます。
「総北、更にペースアップ‼」
「独走態勢に持ち込む気だ」
今泉(獲る。獲れる‼ わかる。感覚で‼ いける__オレは独走してゴールを獲る‼)
観客は口々に叫びます。
「総北、京伏を引き離す‼」
「エース2番、今泉‼」
「いけぇ」
「総北がトップを走る‼」
「がんばれ‼」
「すげえ総北‼ このままいったら今年も獲るぞ‼」
今泉(音がしねぇ。静かだ。体の全部の細胞が脳ミソとつながって、自在に動いてる感覚だ。“直結感”‼ ヤバイ、こいつはキモチイイ‼ 獲れる‼ オレがインターハイのゴールを‼ このまま何事もなければ‼)
辺りに吹く風が強まる風の中、勢いを増して先頭を突き進む今泉。
御堂筋もそれを追います。
ビュウッと吹く風を感じながら、観客も声援をおくり、語り合っています。
「京伏、必死に追う‼」
「速ぇぇ2人とも‼」
「じりじり、京伏離されてる‼」
「決まりだ‼ このままいく‼」
「総北が今年の総合優勝だ‼」
「えー、私、昨日の優勝で京伏応援してたのにー」
「よくここまで頑張ったよ、京伏も」
「総北の人、キレッキレだったねー」
「いや…まだわからねェ。突風が吹いてる。さっきから、急に冷たい空気が入って、空が暗くなってる」
「え」
観客の一人の男性がまさにそう言った瞬間、ビュウッという突風とともに、ポツっと雨粒が地面に落ち始めました。
「山の天気は変わりやすい。一時的なものかもしれないけど、この先の下り__もしかして__雨かもしれない」
今泉( ‼ )
ザァァアと雨が降ってきました。
急な雨に観客も慌てています。
バックを頭の上に乗せ雨をしのごうとしたり、車で来ている者は車に乗り込もうとしたりしています。
今泉(雨‼ だと!? こんな時に‼ 下りで‼ く‼ 視界は悪くなるし、路面も見えにくい。しかも降り始めの雨てのが、ホコリやゴミを浮かすから、グリップかかりにくくなって、一番すべりやすいんだ‼)
そう思ったそばから、今泉はズルっと車輪をとられ、グラグラとよろめきます。
道端の観客が「うわ」と声をあげる程に道の脇の方へ滑りながらも、体勢を整えます。
今泉(雨はリスクが大きい‼ けど、条件は全員同じだ‼ ロードレースは全天候型スポーツだ。地形も、そして天候も。レースを構成するピースのひとつだ。その中で勝ちを決めるって闘いだ。雨の練習も当然やってきてる‼)
今泉はぐっとハンドルを握りしめます。
今泉「くっ。全開でいく‼ オレは独走する‼ この条件の中で‼ 後ろを引き離して‼」
決意を言葉にし、バシャと水を切り、ペダルを踏みしめたその瞬間!真後ろに人影が現れます。
御堂筋「あっ、め‼」「あいにくの天気になったね‼」
ズンと真後ろに現れた御堂筋の声に、今泉も驚き振り返ります。
今泉(御堂筋‼)
御堂筋「バァ‼」「どうしたん?オバケでも見たような顔して。プク…キミ…今…なんかカッコよくドゥクソウとか言いよったね?」
今泉(真後ろに!? いつの間に‼)
御堂筋「びっくりせんでええよ。ただ踏んで追いついただけやよ。」
手で顔を覆うようにしながら語り出す御堂筋。
「雨になって…キミが躊躇したスキに。キミがスリップしてたて直しとる、そのいとまに。来ただけやよ」
顔を覆っていた手の指を広げるのと同時に、その指の隙間からギロンと瞳を覗かせる御堂筋。
「“差”を‼ キミが必死でつくった差を詰めて‼」
御堂筋はさらに今泉との間隔をつめ、ゴツっと今泉に体をあてます。
今泉( !? )
完全に横並びになった御堂筋はゴツっと繰り返し体をぶつけます。
雨の中の体当たりで、ズルンを滑る車輪をおさえながら、再び並んだ今泉と御堂筋はどちらも引かずに先頭を走ります。
その様子を見守る観客が口々に言います。
「見ろ、何だ」
「京伏近いぞ!? 当たってる‼」
「ギリギリ並んで走ってる」
「あいつ…雨の中で怖くないのか!?」
ズンと不気味な表情で今泉に当たりながら隣を走る御堂筋。
今泉(こいつ‼ 雨のリスクわかってねぇのか‼)
御堂筋「雨の日はァ落車のリスクが高まるゥ…転べば一発ゥ数十秒のロス…取り戻せないロス‼」
今泉(わかってんのかよ‼ わかった上で‼)
御堂筋「この雨をよんだのは誰やろうね。通り雨や。10分後でも10分前でも降られずにすんだ。けど降っとる‼ この下りで‼ 今‼ キミィか、ボクゥか…どちらかがよんだんや‼ ロードレースは地形と天候…そして運‼ 運がエエ者が生きのこる‼ 決めようか?せっかくやから。この雨が幸運の雨か、不幸の雨か。この先のォ、下った先のォ……最後のコーナーで、どちらが先に登りに入るか勝負して‼」
ザァァァと雨が降りしきる中、不気味な形相で迫る御堂筋に、今泉は黙って視線を返します。
御堂筋「プク、面白そうやろ?」
『◎突然の雨に不敵な笑みを浮かべる御堂筋。両者の運をも秤にかけた闘いが始まる…!!』という文字が綴られ、今週はおしまいです。
いやぁ~先週のラストで風が吹いていたので。
私はてっきり、いよいよ真波がくるのか!? と思っていたのですが。
来たのはまさかの雨!
これは予想外の展開です
そもそも私は先週、御堂筋と競っているうちに、下り終え、登りに入っているかのように感じてしまってて。そう書いてしまっています
先週のはちょっとしたアップダウンで、これから雨の中、本格的な下りとなるわけですね
かなり危険だと思うので。つい眉を顰めてしまいます。
どうか二人とも落車しませんようにと願うばかりです。
御堂筋って、こうゆうイレギュラーに強そうですよね……事実、今週もさらっと今泉に追いついてますし。今泉は大丈夫なのか、心配です。
今泉も『雨の練習も当然やってきてる‼』とは言ってますが……運も関わってくるのですよね。
今泉って、あまり運が見方してくれなそうな気がしてしまうのですが、私は
心配なのと同時に、この『雨の練習も当然やってきてる‼』の台詞の時!
今泉の回想が1コマ描かれるのですが、鳴子と走っている姿なのですよね
緊迫した状況なのですが、すみません、その1コマ、けっこう萌えポイントでした( ´艸`)笑
それから、今週読み終えた段階で激しく気になり始めたのは今泉と御堂筋の後ろ!
小野田、完全に消えちゃいました……
これは、後ろから追ってくる黒田&真波に小野田が一人の状態で捉えられてしまうという事になるのでしょうか
せめて下りが終わって、小野田の得意な登りに入ったところで追いつかれるなら良いのですが……
読めない展開、次週も待ち遠しいです(>。<)