天気も良いし、木曜日ですし、今日は気持ちまで晴れやかです
楽しみにしていた週刊少年チャンピオン
今週の弱虫ペダルも面白かった~(*´▽`*)
以下は今週の弱ペダ、内容と感想になりますので。本誌未読の方はネタバレにご注意ください
鳴子「おるああ」
真波「それええ」
鳴子「いくで、真波‼」
真波「いいね、鳴子くん‼」
鳴子「ギリギリバトル、スタートや‼」
言いながら鳴子が先に飛び出します。
真波「おもしろいね‼」
そんな二人の様子を見た観客は口々に言います。
「何だ!? ハコガク、総北、1名ずつとびだしたぞ」
「“バトル”ってきこえた」
「3番と13番が勝負するの!? この山で!?」
鳴子「“ゴール”は先頭2人の背中が見えるまで。そこに追いつくまでや‼」
真波「いいね、鳴子くん。間際のギリギリ勝負。これは、今、闘っとかないと」
ゴオオと上がるプレッシャーとともに、ガチャンとギアチェンジをする真波。
真波「もったいないね‼」
その言葉が終わる時には、先行した鳴子に追いついています。
真波の加速を見た観客は言います。
「ハコガク加速‼」
「速やっ」
「総北に一気に追いつく‼」
勝負に入っている真波。
ドンと、一瞬で追いつき、もう鳴子に並びます。
鳴子( ‼ )
隣に並ばれ、鳴子はバッと真波を見ます。
鳴子(少し先行してスタートしたと思うたこの勝負__)「あかん。もう並ばれた」
対する真波は余裕の表情。笑みを浮かべています。
真波「『アカン』『並ばれた』って言った?」
鳴子「ぬあ‼ き、聞きちがえや、ボケ。」
真波「大丈夫?」
鳴子「やかましいわ。今のは『赤い奈良漬けうまい』いうたんや‼」
真波「すぐに『もう抜かれた』になるよ。ほら、死ぬ気でペダル踏まないと!!」
言いながら素早く加速する真波。ゴアッと風のように鳴子を置いて前に出ます。
観客「うわ、ハコガク真波、速ぇぇ」
鳴子「もう抜かれたァ‼」(さすがは真波や‼ ピュアクライマー‼ こちとら登れるようになったとはいえ、スプリンター系オールラウンダー‼)
抜き去った鳴子を振り返る真波。
真波「遅いんだよね。ワンテンポ。そこが純粋なクライマーとは違うところ。この勝負、もうやめとく?結果、見えてるよ」
鋭い表情で鳴子に視線を送ります。
鳴子(格がちゃう‼)「どこに見えとんねん。先に分かっとる結果なんて、世の中どこにもない‼ やってみらんとわからんこと100%や」
真波「さっすが。期待通りの答えだね」
目を細め笑顔になります。
鳴子(格はちゃうけど、勝算はゼロやない‼)「わかっとるなら聞くなやボケ」
真波「ん__何ていうか、確認みたいなものだよ」「本当に全開出せる相手かどうかの‼」
言いながら再び加速を始める真波。
鳴子「余裕かいっ。値ぶみか」
真波「高いよ。鳴子くんはA5ランク」
鳴子「牛か。ワイはおいしい和牛か」
真波「んにゃ闘牛。赤いものに目がないでしょ。角を出してまっすぐ相手に向かってくる」
鳴子「当然や。常に命がけやからな、ワイは‼ 全てのことに‼」
言いながら先行する真波に追いつこうとペダルを回す鳴子。
けれどもやはり真波が先行します。
歯をくいしばりながらもついていく鳴子。
鳴子(くそっ、速やや‼ けど、ついてったる‼)「おるあああ」「意地でも‼」
真波「鳴子くん‼ オレは今、2つのことに驚いてるよ」
真波はしぶとくついてくる鳴子を振り返ります。
真波「ひとつは、キミが予想以上についてくること‼ とっくの昔にちぎってると思ったのに、しぶとくオレの加速に何度もついてくる‼ こうして。この登りで‼」
大きく片手をあげながら話す真波。
対する鳴子は必死に真波を追って坂を登っています。
真波「そしてもうひとつ!! 闘ってる今が、予想以上に楽しいこと。オレもそうだし、キミもそうだ。このギリギリの緊張感を、楽しんでる‼」
真波の言葉に、ニカッと笑みを浮かべる鳴子。
真波「オレはいつも思ってるんだ。死に近づいたギリギリの状況の中でこそ、最も『生』を感じるんだって」
開いていた手で拳を握り、その拳をドスっと胸にあてる真波。
真波「今オレ、生きてるって感じてる‼」
真波の言葉をうけた鳴子も、しっかり前方の真波を見据えて言葉を返します。
鳴子「カッカッカ。真波おまえも相当『デーハー命がけ男』やな。ワイもさっきから、はりつくたびにビリッビリや‼ 燃えてきよる‼」
真波「やってよかったよ。この勝負。おもしろかった」「ありがとう」
鳴子(!)
真波「けど、残念ながら、勝負はおわりだ。おそらく次のコーナーがあけたら、もう先頭に追いつく。そこでオレは加速する。全開の…。キミは追いつけない。先着はオレだ」
真波の言葉が続く中、鳴子はじっと真波を見据えています。
真波「どういう算段があったのかは分からないけど、この登りでオレに勝負をしかけたのは、やっぱり賭けとしてはムボウだったかな?」
目を細めて満面の笑みを浮かべる真波。
鳴子「そうや…‼ 賭けや‼ ワイは賭けた‼」
ゴォォという風が二人が目指すコーナーの先へと吹き抜けていきます。
真波「自分の可能性に?見えるよ、先頭の背中が」
ゴォォと風のようにコーナーへ入っていく二人。
鳴子「勝負は、まだ終わっとらん‼」
ゴォっとコーナーがあけると、そこに見えるのは、道だけ。
ただ道が続くのみ。
先頭の背中は見えません!
誰もいない道を見つめる真波と鳴子。
真波「ありゃっ、見えない。いない、先頭……へぇー」
鳴子(………‼ おらん。先頭‼)
先頭がいなかった事実をその目で確認した鳴子から、ニカっと笑みがこぼれます。
鳴子を振り返る真波。
真波「まだ決着は先みたいだ。もう少し走ろうか。想像してたより彼らは__」
鳴子「そうやな‼ どうやら、おまえたちが想像してたより先いっとるみたいやな‼ 真波‼」
ドンと笑みを浮かべ、その瞳を真波に向ける鳴子。
真波( ‼ 笑ってる!?)
鳴子「ハコガクさんはやっぱりそう想像しとったか。先頭をここらへんの登り途中でとらえると‼ ロードレースじゃ、そういう先の展開の読みが、結果を左右する‼ ワイの想像では、先頭をとらえるのは、もっと先や‼ ワイはハコガクとは違う読みをした。だから勝負をしかけた‼」
真波(………‼ “賭け”‼)
焦りの色を浮かべる真波。
鳴子「“もっと先”これがどういう意味かわかるか真波」
真波「……」
はっとする真波。
鳴子「そうや、コースマップにもあったやろ。このあとコーナー2つぬければ、登りは間もなく一旦終わる。そこから先は、弓池っちゅうキレーな湖の脇をぬける平坦道にかわるんや‼」
真波「平坦道…‼」(鳴子くんはスプリンター系オールラウンダー‼)
鳴子「登りでは完全に分が悪い。けど平坦までもつれればワイにもチャンスはある。読みの違いが勝負の違い。全てをかけたギリギリバトル。限界のかけ引き戦。おまえの言うた通りや。じつにおもしろい‼ さぁ‼ ほな真波。最後の闘いといこか‼」
鳴子のこの言葉で、今週はおしまい。
『◎2人の闘いはついに佳境へ…‼ 次号は巻頭カラー大増23Pだ‼』とありました。
先週に引き続き、鳴子と真波。この二人は言葉の掛け合いも楽しいですね
このカード、もっと見ていたいと思う、そんなバトルです
そして何より!今週も鳴子がかっこいい
登れる上に会話も達者。しかも策士!
ぶっちゃけ後半の手嶋さん(泉田が登りに入ってもついてきた理由が読めていなかった頃)より策士かも。
まあ、泉田の一件があったから、仕掛けられた賭けかもしれませんが。
それにしたって鳴子。本当に強い!
オレ生きてる!が出た真波にちぎられる事なくはりついて行けました
自転車だけでなく、メンタルや判断力。全てにおいて頼って大丈夫だと思える人です。
ですが、思い返すと鳴子ってあまり“勝ち”がない気がします。
派手に散る印象の方が残っている
それが周りに力を与えますし、読者の私は涙涙でしたが。
ここいらで是非、真波を破って勝って欲しい!!
今週を読んでいると、希望が湧いてきます
心配なのは、あとコーナー2つ分の登りが続くという点。どのくらい続くのでしょうか。
危機感を覚えた本気の真波とか、相当早そうじゃないですか。
真波にグンと差をつけられる程の登りが続かないと良いのですが……。
絶賛鳴子応援中なので(真波ごめんね)、登りはくねくねっとすぐ終わって早く平坦に入って欲しいです(>。<)