今日は木曜日週刊少年チャンピオンの発売日弱虫ペダルは最終ゴール争いに突入して、どんどん面白くなってきています
以下、今週の弱ペダの内容や感想に入りますので。本誌未読の方はネタバレにご注意ください
山岳賞のゲートに続く坂を登る京都伏見の御堂筋と小鞠。
観客が話しています。
「2名あがってくるぞ」
「ここから先頭を追う気だ」
「先頭を!?」
「昨日、2日目優勝のイエローゼッケン。京都伏見111番、エース御堂筋翔と、昨日2日目スプリント2位。補欠から繰り上がった男、岸神小鞠‼」
口々に語る観客の前を通過していく御堂筋と小鞠。
観客に対し、二人の姿、特に御堂筋は異様なまでに大きく描かれています。
口元からは、ヒューッ、ヒューッと息がもれ、首が長く顔が前に突き出ています。
そんな御堂筋を目にした観客
「うあああ」
「きゃあ」
「ひいいっ」
「いやぁ」
驚く人々の中を、ゴォァァっと通過していく二人。
その迫力に圧倒された観客は言います。
「う…何だ今の…」
「通過していっただけなのに…近づいた時の“圧”がすごくて、一瞬でかく見えた。特に御堂筋‼」
「何だ今のあいつ…化け物だ」
進んでいく御堂筋と小鞠の前方に見えてきたのは沿道に倒れている手嶋。
救護班の車が到着し、手嶋を運ぼうとしているところです。
御堂筋「な?ほら、言うた通りやろ?水田くん。山に入る前に言うたやろボクゥ…総北をいかせたら、ハコガクと勝手にブトゥかって、数減らすて‼ 予定通りやろォ‼」
ヂンと歯を鳴らし後ろを振り返る御堂筋。
御堂筋「?」「プア?」
小鞠「ああ、水田さんなら、大汗かいて、歯くいしばって、大声で文句いって。途中……どこだったかもう忘れましたけど、とっくの昔にいませんよ?」
小鞠は消えていった水田を思い出しています。
そんな会話をしていた御堂筋と小鞠の前方。
次に見えてきたのは葦木場です!
ハッハッと息をあげながらも登っていた葦木場が振り返ります。
葦木場「ウソ…でしょ…。完全に…後ろに沈んだと思ってたのに…」
御堂筋「おったァ…おった…プク…プ。ハコガクのエース、見いトゥけたァ‼」
言葉と同時に一気に加速する御堂筋。
葦木場(く‼ 一息で追いつかれた‼)
御堂筋「ドゥしたの?脚クタクタやね?1人でこんなトコ走って。アスィキバァくうん。まさか…くぅだらない山岳争いでもしたのォ!? さっきコース上で寝とった、あの細い総北のモジャ男くんとォ‼」
ギっと表情が変わる葦木場。
葦木場「くだらなくはないよ‼ 決して‼ 御堂筋‼」
御堂筋「勇ましっ」
ポカンと開けた口に手をやり、言葉を続けます。
御堂筋「何やの、それ。目むいて叫んで…友達?プライド?ゆずれないもの?やっぱりカッコエエね、アスィキバァくんは。背も高くて優しくて友達想いやわ…けど…ひとつ答えてあげようか?」
ズンと、さらに目を見開く御堂筋。
「そういうの全部、ロードレースの勝利の前では捨ててもいい、カスにもならん、くぅだらないものやよ?」
御堂筋の言葉を受け、ギリっと歯をくいしばる葦木場。
葦木場(落ち着け拓斗__この位置に京都伏見がいるってことは。あがってきているってことは。前にいるユキちゃんたちを狙う気だ)
ハーと息を吐き、冷静さを保とうとする葦木場
(オレが止める…‼ ここで。これ以上前にはいかせない‼ ユキちゃんはオレを、オレのワガママをきいて送りだしてくれた。さっき追い抜く時だって、山岳で負けたオレの背中をやさしくなでてくれた)
ハコガクの残りのメンバーが自分を追い抜いて行った時の事を思い出す葦木場。
黒田がポンと葦木場の背中に手を添えます。
黒田「後悔はないかよ?拓斗。あたぁ……まかせとけよ」
走り去っていくメンバーの背を見つめる葦木場。
葦木場「ありがとう。ユキちゃん。ウン、後悔は、1ミリもないよ」
葦木場はドンと鋭い眼差しを御堂筋に向けます。
葦木場(__だから‼ ユキちゃんのところへは絶対にいかせない‼)
御堂筋「プァ?」
葦木場(それが最後オレができること‼)
ギラッと御堂筋を見据え、気迫が増す葦木場。
御堂筋「あ__何や急にコワイ目にかわったなァ。コッワ、コッワ」
御堂筋は空を見つめて続けます。
「もっとじっくりアスィキバァくんと話そ思うとったけど……カッコよっくとった2日目の山岳賞のこととかァ。2人おったのに、ブザマに負けたゴール前の話とかァ……。けど急に“ボクをいかせん”みたいな目になったからァ」
空を見つめていた御堂筋の瞳だけがギョロォっと葦木場の方に動きます。
葦木場( ‼ )
御堂筋「先行くわ。悪いけど急いどるからァ。ほなな、アスィキバァくん」
ドンと加速する御堂筋。
葦木場(読まれた‼ 行かれる‼ くそ……‼ 速っ‼ でも行かせないよ‼)「ああああ」
葦木場も加速し、御堂筋に並びます。
葦木場「ああああ!まて」
小鞠「……」
追ってきた葦木場を黙って見つめる小鞠。
彼の視線の先は、葦木場の足。
小鞠はズルウッと葦木場のジャージの中へ手を滑らせます。
葦木場「!」
ザワァァとにやけた小鞠は、葦木場に触れた手を、もみいっと動かします。
そしてすぐにシュっとジャージから引き抜きました。
小鞠「ハコガクのエース筋肉(にく)………あと15分早く触れたかったですね。とてもじゃないが、声も出ない。パサッパサの終了筋肉(おわりにく)ですよ?」
御堂筋「まったく……我慢のできん男やわ」
ヂンと歯を鳴らします。
小鞠「いきましょう御堂筋さん」
御堂筋「ププ‼」
葦木場「く……‼ うああ‼」
御堂筋と小鞠は、瞬く間に葦木場を置いて前方へ消えていきます。
ここで場面は前方の黒田と真波の方へ移ります。
ただならぬ空気を感じている黒田。
黒田「さっき言ってた“荒れる”ってなァ、“アレ”のことかァ真波ィ‼」
真波「ええ。そうですよ、黒田さん」
続いて鳴子と悠人。
鳴子は前を向いたまま、その表情は分かりません。
悠人はバッと後方を振り返ります。
悠人「 !? 何だ、この異様な感じ。うしろから感じる!?」
そして今泉と小野田。
今泉「‼」
バッと振り返ります
今泉(誰か上がってくる__!? まさか__)
再び黒田と真波。
黒田「くそ…‼ 京伏がこの終盤で追いついてきやがった‼」
いよいよ御堂筋が黒田と真波に追いついてきました。
御堂筋はビシャァっと顔に手をあててから、パカっとその口を目を開きます。
御堂筋「さて……箱根学園(ハエ)と総北(ベンジョバエ)…どっちからトゥブそうか!? のこり…ゴールまで…10キロ‼」
3日目(最終日)ゴールまでのこり10kmという看板が描かれ、今週はおしまいです。
『◎決着の刻は近づく__次号、緊急巻頭カラー‼』なんて事も書かれていました
また巻頭カラー嬉しいですね
今週の弱虫ペダルは、もうなんと言っても御堂筋!それしかないってくらい強烈に御堂筋の回でした
特に最初の御堂筋の描写はすごい
本誌をご覧になっていない方には言葉でそれをお伝えしきれないのが残念です。というか、語彙力なくてすみません。
見開き2ページにまたがって御堂筋が描かれているのですが、1ページ目に体&首、2ページ目に伸びた首&顔となっています。
それくらいでかい!そして首、長い!
首の長さときたら、御堂筋の手前に描かれている観客の胴体よりも長く太いのです。
もはや進撃の巨人です、進撃の御堂筋。笑
その見開きのページの後にも、『圧がすごくて一瞬でかく見えた』って時の御堂筋が描かれていますが、観客の女性、御堂筋の口にパクッて入るサイズになってます
漫画ならではのこのド迫力演出!面白いです
てか、やっぱり御堂筋はスゴイ!出てくると目を奪われっぱなしになります。
今週あっという間に先頭まで来てしまったわけですが。
この時点で、御堂筋への反応があまり描かれなかったのが小野田と鳴子です。
私的には振り向いていなかった鳴子が!気になって仕方ありません
御堂筋との因縁の対決となるのでしょうか
でも今年の御堂筋は絶対ゴールまで行きそうすし……うーん、やはり先が読めない弱虫ペダル!面白いです
それから最後にちょっと腐ったお話も……
今週は疲労しながらも食い下がった葦木場にキュンでした(≧Д≦)
惚れそうだから。惚れちゃいそうだからやめて~って感じなんです、最近。
私はT2推しなので、葦木場は妬ける存在(心狭くてすみません)。
なのに、なのに!本気で好きになっちゃうじゃないかーって。心の葛藤が起きています。
………やっぱり認めてしまおうかな……葦木場も好きです(*´▽`*)
手嶋との絡みも見てみたいかも( ´艸`)
(ゴメンね、青八木本命はT2だから)
そんなモテモテのモジャ男くん。笑
今週は2コマ出てました
1コマ目の倒れ手嶋は遠すぎてよく見えないんですが。
2コマ目の方は、寝かされ目元にタオルをかけて。ジャージがはだけた状態笑
……このシーン、早くもアニメで再現される日が楽しみです