今週の週刊少年チャンピオンは弱虫ペダル連載10周年特大号
書下ろしの表紙絵、袋とじマンガ、応募者全員サービスの企画など、弱ペダファンにはたまらない一冊となっています
盛りだくさんな内容ですが、まずは一番気になる漫画の内容や感想に入らせて頂きますので。
未読の方はネタバレにご注意ください
金城の言葉とともに、インターハイの道が描かれていきます。
金城「道を。町を。平坦を。山の急勾配を。あらゆる困難を乗り越え、ここまで来た。励ましあい、助けあい、時に仲間の犠牲を払って。ここまで‼」
巻島「アア‼ ショ‼ そしてそいつは全て、真っ先に__あそこに__辿りつくためだと言っていい‼ このレースの最終目的地__3日目最終日。ここから数キロ行った先にある最後のゲート。総合優勝のゴールだ‼」
言葉とともに描かれるのは、ずっと続いてきた道の先に待ち受ける、インターハイ最終日のゴールゲート。
巻島「誰が最初に辿りつくかはワカらねェ。終わってみなけりゃレースてのはワカらねェものなのさ。だから走るんショ。全身を使って。全てを出しきって__自分たちの可能性を信じて‼」
巻島の最後の言葉とともに、場面は、鳴子と悠人を先頭に競い合う総北と箱学、両チームに移ります。
見開き2ページを使って大きく描かれるのは走る6人の姿。
総北は鳴子、今泉、小野田の順。
箱学は悠人、黒田、真波の順。
鳴子「おるああああ」
鳴子、今泉、小野田、黒田、悠人、真波と、それぞれの表情もアップで大きく描かれます。
もう真波からも笑顔は消え、皆、真剣な表情です。
先頭を引く鳴子と悠人がガチンと体をぶつけ合い、離れます。
そんな姿を見た観客
「え、今前の2人当たんなかった!?」
「でもどっちも少しもひるんでねェ。ヤベッ」
「バッチバチ‼」
「2人とも絶対ゆずんねぇって表情だ‼」
鳴子「やるやないか、新開弟‼」
悠人「ハァ!? すいませんね。オレ『悠人』って名前あるんで。兄基準やめてもらえます?」
鳴子「カッカッカ。ゴリッゴリの当たりにも絶対負けへんてその意地‼ ほんで自己主張‼ ええやないか‼ 気に入ったで‼ ユート‼」
悠人「さすがっすね。人ホメて。体力あまってんすか。2年目の余裕ですか?それとも__」
サクッとパワーバーを口にしていた悠人ですが、ギラッとした瞳に、ゴォォォとプレッシャーが湧き上がります。
今泉(来るぞ鳴子‼)「鳴…‼」
悠斗「単なる空元気ですかァ‼」
言葉と同時に悠人がドガァァと飛び出します。
小野田(新開くん、とびだした‼)
悠人「るっしゃあああ‼ 答えはァ__yesですか__‼」
単独で飛び出したはずの悠人ですが、その真隣にしっかり張り付いているのは鳴子。
驚く悠人が目を見開いて鳴子を見ます。
悠人(ついてきた‼ オレの加速に‼)
鳴子「そうや‼ ええで。ワイがいつも楽しみにしとるのは、そういうビックリ顔や‼ 答えはNOや‼」
悠人(___‼)
鳴子の気迫にザワッとし、押される悠人。
他のメンバーは、後方からそんな二人の攻防を見守っています。
今泉(速い…‼ 一瞬で反応して追いついた‼)
小野田(すごい、鳴子くん‼)
黒田(チィッ、悠人にはスキあらばしかけていいと言ってあったが。そうシンプルにはいかねぇようだな、さすがに‼)
真波(へぇ、すごい。ホントに登れるようになってる)
鳴子「カッカッカ。ユート。“2年目の余裕”いうたか、さっき。答えたるわ」
悠人「!」
鳴子「あるわけないやろ、そんなもん‼ いろんなもん積んで、いろんなもん経験して、背負って、ここにおんねん。1年目よりも緊張感は上や‼ ギリッギリのキワッキワや‼ ちょいとでも油断すればもってかれるんや。全開でやっとるに決まっとるやろ」「けどワイはそれでええと思うとる__わかるか?」「そや、それが一番派手なんじゃい‼」
言葉と同時にドンと加速する鳴子。
観客が湧きます。
「今度は総北鳴子がコーナーでしかけた‼」
「すげぇ!赤い男‼ 元スプリンターなのに鋭く登る‼」
「頭も赤い。バイクも赤い。あいつやることが__とにかく派手だ‼」
鳴子(どや‼ どや‼)「カッカッカ。見さらせ、こいつが元祖デーハードヤドヤクライムや‼」
バッと片手を上げます
鳴子「湧けギャラリー‼」
そんな鳴子に大きく盛り上がる観客
「すげぇ‼ アオってきた‼」
「ナルコォ__‼」
「ナルコッ‼」
「あいつおもしれぇ‼」
「いいぞ‼」
「ガンバレ‼」
「ナルコォ‼」
「赤い男‼」
沿道からの大声援の中、手を上げて鳴子が走ります。
鳴子「ワイはそいつをパワーに代える」
悠人「く‼ そぉ‼ るっしゃあああ」
加速し、鳴子に追いつきます。
悠人「追いつきました‼ あなたの好きには、させませんよ‼」(くそ‼)
ハッハッと息の上がる悠人。
鳴子「カッカッカ。悪いなユート。十分、好きにさせてもろうとるわ‼ 派手に‼」
そう言いながら鳴子が手を広げた先には、鳴子に声援を送る観客の姿。
「ナルコォ」「いけぇ」「ナルコォ‼」
悠人「く」
悔しそうな表情を浮かべます。
そこに、アタックをかけあった二人以外の後ろのメンバーが追いついてきました。
小野田「鳴子くん」
今泉「先頭引いてたくせに。勝手に飛び出すなよ、鳴子」
鳴子「妬くなやスカシ。ワイの人気ぶりに‼」
黒田(チィッ、場の空気をモッてかれちまってる。完全に……‼)「やっぱり、アレのせいか。山岳賞の、奇跡の一勝‼」
そう言う黒田達が通過するのは、いまだに総北コールで湧く、山岳賞のゲート。
そして、とうとう、先頭で山岳賞を競った手嶋と葦木場のもとまでやってきます。
後ろを振り返り、追いつくメンバーを迎える手嶋、葦木場。
小野田「手嶋さん‼」
今泉「手嶋さん‼」
鳴子「パーマ先輩‼」
手嶋「おまえたち…‼」
「最っ高でしたわ‼」「お…お疲れ様です」「ありざしたァ」
想いを交わしながら、手嶋をぬかして走っていく鳴子、今泉、小野田。
小野田「す…あの、すごいです。本当に‼」
手嶋「り…が…とよ」
手嶋はぐっぐっと体に力を入れると、最後の力を振り絞るかのように、ハンドルを握る片方の手を離し、バァと振り上げます。
手嶋「く‼」
手嶋はその手でパスッと小野田の背中を押します。
はっとする小野田。
手嶋「たの…んだ…ぞ。あと……は。鳴…小野…。……」
パクパクと口は開けど、言葉がほとんど出せない程の手嶋。
振り返り、そんな手嶋を目の当たりにした小野田は、一瞬目を見開くも、次の瞬間には決意の表情に変わります。
小野田「はい‼」
後続が山岳賞争いをしていた二人を抜いていく。そんな瞬間を見ていた観客。
「11番5番を抜いて今、先頭が入れ替わる‼」
「ハコガクと総北‼ 6名先頭‼」
チームメイトが走り抜けていった道に残った手嶋。
手嶋(役割が終わった__ようやく)
大きく自転車ごと体が傾いていきます。
ガシャッと音をたてて、道端に倒れる手嶋。
「きゃぁっ」「うわ、落車ぁ‼」
観客が声が響きます。
手嶋(横んなれる。鳴子、今泉、小野田………最後のオーダーだ………3人で……力合わせて、ゴールを狙え)
倒れた手嶋の想いが届いたかのように「はい‼」と声を合わせて叫ぶ3人の横顔が描かれ、今週はおしまい。
『手嶋から託された最後のオーダー。総北の運命は、この3人の手に‼』なんて文字も綴られていました。
今週は本当に読みごたえ十分でした
前半の鳴子劇場と後半の散る手嶋。
山場が2回もあった感じです。
先週のラストは、鳴子vs悠人への期待感が高まったところで終わったので。
手嶋はどうなるのかな?と思っていたのですが。
最後に小野田の背中を押してから倒れるとは!
さすが主将!(T-T)
最後の最後まで素敵でした手嶋さん(ノД`)
……いよいよ!救護テントで青八木と再会となるのか!!私はもう~それが全力で気になって仕方ない(>。<)……のですが、まあ、それはさておき、今週はあまり腐らず前半の鳴子劇場の話に戻ります
楽しかった
観客のハートをがっしり掴むその派手な走り、パフォーマンス。
私の気持ちも完全に持って行かれちゃいました
悠人には悪いのですが、今週の様に、のっている鳴子、押されっぱなしの悠人を見ていると、本当に気持ちが良い(ごめんね、悠人)
私も観客の一人となって、「ナルコォ!!」って叫びたい気持ちになりました
鳴子は本当に人を惹きつける力がありますね
序盤、仕掛けた悠人に一瞬で反応して追いついた鳴子に驚く今泉の顔にもニヤリでした。
かなり本気で驚いている感じで。是非鳴子に見せてあげたいと思うくらいです。
ますます調子があがって速くなるんじゃないでしょうか。笑
派手な走りで観客も魅了する鳴子ですが、言葉にも惹かれます。
1年目より色々なものを積んで背負ってる分、緊張感が上がると。
成長してますね、本当に。
今週は鳴子のこの辺の言葉にも、ものすごく感動しておりました
手嶋の山岳賞で、インハイが終わったかのような満足感を味わってしまった一瞬もありましたが。
やはり、最終ゴールですよね!!
今、ものすごい総北を応援する気持ちでいっぱいです
頑張れ、総北(≧Д≦)
そして気になって気になって仕方ない京伏!
今週は入り込む隙のないストーリーでしたが。そろそろでしょうか…??
コワい(>_<)
盛りだくさんな今週の週チャン
その他の事に関しては、また別の記事に書かせてもらいます