先週はインハイの最終ゴールが決まったかのような盛り上がりと充実感を味わわせてくれた弱虫ペダル。
今週も続きが読める木曜日を楽しみに待っていました
以下、週刊少年チャンピオンの弱虫ペダル、内容と感想に入ります。
本誌未読の方はネタバレにご注意ください
山岳賞のゲートを超えた手嶋と葦木場の様子が、背後から描かれます。
手嶋は両腕を広げ天を仰ぎ、葦木場は地面に伏しています。
そして会場にはアナウンスが響いています。
『くり返します。3日目、最終日。山岳賞争い、山岳ラインを制したのは総北3年、キャプテン。今大会初出場、手嶋純太選手です‼』
ワアアアアと沸く会場。
観客が口々に叫びます。
「おお」「やった」「てしまァ‼」「すげ」「総北の意地‼」「今大会初ゼッケン‼ 手嶋が獲った‼」「1枚目」「総北ゥ」「ああ~ハコガク」「すげぇ闘いだった‼」
手嶋「はああ、はあ。はああああ」
まだまだ荒い息の中、手嶋の目の前に広がる山頂の景色。
手嶋「おお…お……すげぇ、最高の青空じゃん」
目の前には入道雲と大きな青空が広がっています。
上体を起こして空を見た手嶋ですが、ドスッとハンドルに手を下ろします。
そして、自身の片手を見つめます。
手嶋「インター…ハイで。ゼッケン獲った…?オレが?ウソだろ?」
見つめていた手はもうハンドルを握るのもやっと。ゆるっとして拳も握れないほど消耗しています。
手嶋「ファンタスティックだ。本当に…自転車は何がおこるかわからねェ」
葦木場「純ちゃん‼」
後ろから声がかかり、手嶋がはっと振り返ります。
葦木場「獲ったね、山岳賞」「やっと獲れたね『2人』で。『山岳賞』」
手嶋(シキバ__)
葦木場「強かった…よ…。今日の純ちゃんは。今までのどんな瞬間より。ギリギリまで並んでて。最後ライン前でオレはバイクを前に投げた。正直、オレの方が先着だと思った__けど、純ちゃんは最後まで踏みやめなかった。オレの左側をぬけていく黄色いジャージの背中を見て、オレは、すげぇって思った。くやしかったけど、同時に__やっぱり純ちゃんカッコイイって思った」
葦木場を見る手嶋。
手嶋「ほめすぎだよ、そら。シキバ、オレは__」
葦木場「素直になってよ。純ちゃん」
葦木場「観客を味方につけて。皆を魅せる走りをして。一番にあのラインを駆け抜けたのは、純ちゃんだよ。並んで走ってる時、歓声をあびるたび、純ちゃんのプレッシャーが上がっていくのを感じてた。観客の力を自分の力に変えることができるのは、才能なんだよ。まぁ、昔から__純ちゃんがカラオケとかでよくやってたことだけどね」
手嶋「もっと調子にのれって?」
葦木場「うん。そういうこと」
手嶋はフルフルと震える手をハンドルから離し、グッとガッツポーズをしてみせます。
手嶋「いよっしゃあ。山獲ったァ。オレすげぇ。インハイの山岳賞‼ オレは天才クライマー手嶋純太だァ‼」
と言い終わると同時にバスッと再びハンドルに手を下ろす手嶋。
手嶋「__て、こんな感じか」
一瞬呆然としていた葦木場ですが、言葉を返します。
葦木場「ははは、そう‼ はは」
手嶋「昔ならこんくらい調子のってたんだろうけど、オレもいろいろ経験してきた。つらいこともたくさんあったからな。後からじんわり嬉しくなるんだろうけど。今は、感謝しかねェわ。サポートしてくれた仲間に。送り出してくれた後輩に。たくさんのことを教わった先輩に。そして一緒に走ってくれたおまえに」
手嶋がスゥと手を伸ばし、葦木場も呼応してスッと手を伸ばします。
ガッと、しっかり握手を交わす二人。
手嶋「ありがとう。オレが今、ここにいんのは、シキバ、おまえや皆のおかげだ。何かひとつ欠けてもここには来れなかった。キセキだと思ってるよ」
葦木場は柔らかい表情でこくっと頷きます。
手嶋「まっすぐに走ってんのがやっとなくらい、ボロボロだけどな」
葦木場「うん」
葦木場と繋いだ手をそのままに話していた手嶋ですが、自転車がフラッとします。
葦木場「きっと皆もこの結果を知って、同じくらい純ちゃんに感謝してるよ」
葦木場のその言葉と通り、続くページでは、手嶋の快挙を知った皆が喜んでいる姿が描かれていきます。
サポートカーの中。後部座席の杉本と段竹は、頭が天井にぶつかっているのも気にせず立ち上がり、ピエール監督は手を叩いています。綾ちゃんは幹ちゃんに抱きつき、古賀さんはメガネを上にあげ、手で目元を覆い、涙が頬をつたっています。
学校でラジオ放送を聞いていた東戸も立ったまま滝のような涙を流し、山岳ラインを上の方から見ていた田所さんも両手を上げて喜んでいます。
田所の隣の金城も笑顔。巻島も静かに湧き上がる会場を見つめています。
巻島は、自分が手嶋にのぼれと告げた時の事を思い出しています。
巻島(手嶋ぁ___よくやった‼)
大はしゃぎする田所の傍ら、巻島は静かに道の先を見つめています。
巻島(けど、まだレースは終わってねェ。こうなりゃ黙ってないのがハコガクの残りの連中ショ。葦木場ってので有利だと思った戦況が、あやしくなったってことになる。残るタイトルは一番でっけぇ、“ゴール”だ。動き出すはずショ。箱根学園は本気で‼ 最後のゲートに向けて‼)
巻島の最後の言葉とともに描かれるのは、まさに動き出す箱学。
悠人、黒田、真波の順で加速しています。
その後を総北が追う状態です。
総北は今泉、鳴子、小野田の順。
黒田(拓斗が山岳で__!? くそ、計算が違ってきやがった‼)「引けぇ悠人」
悠人「はい‼ わかってますよォ‼」(葦木場さんが負けるって‼ あの5番の人、一体何者なんだ‼)
鳴子「あいつらサインボードの結果見たとたん、ペースあげてきよった。引き離されるなや小野田くん‼」
小野田「うん‼」
今泉「気を抜くなよ鳴子‼ 小野田‼ ここからは完全なゴール争いになる‼」
小野田「うん‼」
鳴子「ったり前やろ‼ 最後の、総合優勝のかかった一番重ったいゴールや‼ 獲ったる…‼ 獲らせたるっちゅうねん‼ このワイが‼」
鳴子が今泉を抜いて前に出ます。
鳴子「何と引きかえにしても‼ おっるああああ」
今泉(鳴子‼)
小野田(鳴子くん前へ!?)
鳴子が箱学の先頭を引く悠人に並びます。
ゴンと肩をぶつけあう二人。
鳴子「るるあ‼」
悠人「 ‼ 」
鳴子「威勢いいやないか、新開弟‼」
悠人「近いすね‼ 鳴子さん。あなたも元気すね。昨日今日とここまで仕事してるのに‼ 元スプリンターなのに‼」
鳴子「おまえにもスプリントの血流れとるやろ」
悠人(___‼)
鳴子「図星か。カッカッカ。ワカるで。ワイには‼ またどっかの平坦レースで会った時、勝負しよか!?」
悠人「勝負?いやぁ、ここでやってもいいですよォ。登りすけど。オレ、クライマーなんで」
鳴子「そら奇遇やな。ワイも今は、オールラウンダーに転向したんや‼」
以上で今週の弱虫ペダルはおしまい。
『◎残るは総合優勝の座のみ…‼ 次号、ペダル連載10周年号‼ 表紙&巻頭カラー巨弾30P‼ 週チャン12号をお楽しみに‼』なんて書かれていました
そんな言われなくても楽しみですから
毎週水曜~木曜は弱虫ペダルの続きが読みたくてソワソワ眠りが浅くなるレベルですよ、私は。
来週もめちゃくちゃ楽しみです
来週から始まると思われる鳴子vs悠人。
すごく盛り上がりそうな良いカードですよね
でも、あれ?ここで鳴子が出てしまうと御堂筋との決着は?って疑問が。
てか京伏は??
私的には精神衛生上、今年はもうゴール争いに絡んで来なくて良いくらいなんですがね
やっぱり来るんでしょうか……?
その辺が最も気になるところです。
そして、先週は腐った感想を書かなかったので、今週は少しだけ……
というか、実は声を大にして言いたい(>。<)
あれ?青八木は?って。
今週、喜ぶメンバーの中に映ってなかった(´Д`)
先週2コマ映って台詞もあったから?今週はなし?
ちょっと切ないです(T-T)
仕方ないので!ベッドに横たわったまま涙が頬をつたう青八木の姿を、心の目で見ました
もう何週間にも渡り、葦木場がどれだけ手嶋の事を好きかを語ってくれたので。
そこはよ~く分かりました。
手嶋にとっても葦木場が大切な人物であることもよ~く分かりましたよ!
この二人、萌えます。これは絶対薄い本いっぱい出るなと思います。ぶっちゃけ私も読みたい!
ですが!私が手嶋のお相手としたい大本命は青八木でして。
今週映らなかったのが切ないのは先程も書かせて頂きました。
それに加えてさらに今週、手嶋と葦木場の手つなぎ時間が長いんですよー(>。<)
すみません……ちょっと妬いちゃいました(T-T)
でもでも落ち着いたら、手嶋はきっと、早く青八木に直接報告したいなって思ってくれるハズ!
というわけで、救護テントの話なんですが。
どのくらいあるのでしょう?
青八木と鏑木、銅橋は同じだと思うのですが。
さすがに手嶋、葦木場は別のテントになってしまうのでしょうか。
昨年は最初にリタイアした荒北から、登りでリタイアの鳴子まで同じテントに居ましたよね?
今年はどうなってるの??
私は今、全力で救護テント事情が知りたい
って、どんどん本編とかけ離れてしまいました。すみません(^-^;
でもやっぱり知りたいです………(>。<)