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弱虫ペダル妄想劇場『冷たいその手をあたためてあげる 』☆ 大部分が二次創作っぽい話なのでご注意ください!

今日は1つ前に書いた記事の、続きのような全く続いていないようなお話です。

その1つ前の記事で書いたというのが、ピーちゃんのほっぺにプラス思考を学んだというもの。
そんな私が、昨日は手袋を忘れ、手が冷たい、とても辛い状態でした。
冷たさ、辛さを、腐女子的プラス思考で乗り切ろうとしたその時、脳内に弱虫ペダルの愛するキャラクター達が登場してきてくれたのでした(←すいません、かなり危ない人ですよね)

というわけで、今日は昨日の朝、私の脳内に広がったキャラ達の様子をご紹介します
本当は昨日の帰りの電車で書く予定だったのですが、電車内では見事に爆睡してしまって。遅くなってしまいました

ちなみに二次創作風ですので。そして何よりバリッと腐っていますので。申し訳ありませんが、その辺が苦手な方は回れ右でお願いしますm(__)m

あくまで“手が冷たいと辛いよね”という私の脳内を、好きなカップルがいちゃいちゃしながら通過していっただけ。そういうお話です。
なので、場面の設定はめちゃくちゃ。一組通過すると、その後をまた一組、カップルが通過していくイメージで読んでください。
後方カップルは前方カップルを見ています。

キャラの年齢は坂道一年。T2は二年の頃。
その頃の冬と言えば、もう巻ちゃんは渡英していますが細かい事はつっこまないでやってください!
だって私の脳内ストーリーですから

あっ、あとは鳴子の関西弁!
すみません、関西弁よく分からないまま書いてしまいましたというか、全部関西弁では書けませんでした

↓↓↓

◇◇◇ 青八木の場合 ◇◇◇

「今日冷えるなぁ。オレも手袋してくるんだったわ」

隣を歩く純太が、両手をすり合わせながら、はぁっと白い息をその手に吹きかけている。

純太の手、いかにも冷たくなっていそうだ。

オレは自分がはめていた手袋を外すと純太に差し出した。

「青八木……」

純太の言葉にオレは頷いた。

オレは純太が温かくなればそれでいい。
純太が温かければオレも温かい。

「それはダメ。オレだけ温かくなっても意味ないだろ?」

純太は渡した手袋の片方だけ受け取ると、もう片方をオレに返してきた。
純太に促されるようにして、お互い片方ずつ手袋をはめる。

手袋をはめた左手……それは自転車に乗っている時、いつも“勝”のグローブが包んでいる手だ。
なんだかじわりと心に温もりが広がっていく。
片方しかはめていないのに。先程よりも温かくなった気がする。

やっぱり純太はすごいな。
視線を送ると、純太が笑った。
まだ何か続きがある。そうゆう目だ。

「で、もう片方は…」
純太は言葉と同時に、オレの手袋をしていない方の手、右手をとると、そのまま自分のコートのポケットへと入れた。

「こうすれば、二人ともあったかいだろ?手を繋いでるのもバレない。なっ?」

「ああ、純太!」

さすが純太だ。
こんな事が出来るのは純太だけ。
先程よりもさらに何倍もあたたかくなった。

「ありがとな。そんな言われると照れるだろ」

オレ達はコートのポケットの中で、そっと手を繋ぎなおした。
指と指を絡ませれば、よりお互いの気持ちが分かり合える気がする。まるで一つに溶け合うように。

◇◇◇ 鳴子の場合 ◇◇◇

「あーもう!あれギリギリアウト。いや、完全アウトなやつやろ。あかん…あの人ら絶対、ワイらの存在忘れとる!あれは手ぇつないどるより目立つわ!」
なあ?と同意を求めようと隣を見ると、スカシの姿が消えていた事に気付いた。

どこ行ったんや?
…というか!パーマ先輩達のせいで、うっかり普通に話しかけるところだったが、先程からあいつともめていたんだった。

今日の天気。ワイはおはようテレビのかなちゃんの言うことしか信じへん言うとるのに。
スカシのやつ…何がスマホの最新情報や。
まあ、確かに。雪でもちらつきそうなくらい寒いが……。

だからといって、前方のパーマ先輩達ときたら。
立ち止まったかと思うたら、ぴとっとくっつきおって。
ワイだって手ぇ冷たいっちゅーねん!
こんな急に寒くなって、用意周到に手袋持ってる無口先輩がおかしいわ。
男なら黙って耐えろっちゅーねん!
くそっ、スカシを探してたのに。やっぱりまた視線がいってまう。

「俺はもう慣れたぞ」
「うわっ!」

探していたはずのスカシの声。
いつの間にか脇に立ってるものだから。

「話しかける前に戻ったぞ~くらい言えや!」
「俺はなぜおまえが驚いているのかが分からん。勝手に驚かれても困る。まあほら、これやるよ」

ポンと渡され、ほぼ条件反射だ。思わず受け取ってしまった。
とすっと手の中に落ちた缶からじわりと温かさが広がった。
手のひらのぬくもりに、改めてカチカチに冷えていた事を実感する。

「この前ドリンクかけて勝負しただろ?」

ドリンク?かけた……??

「ポカリを買うつもりだったのに手が滑っちまったんだよ」
「あぁ!ポカリかけた。溜池前の直線か!」
スカシの言葉で記憶が引っ張り出された。

確かに、勝負しとった。
その時飲みたかったポカリをかけて……

ワイはじわりと手のひらにあたたかさを広げているココアの缶を見つめた。

こうゆうところがスカシの一番ムカつくところや。

「……手ぇ滑ったって。間違いすぎやろコレ」

◇◇◇ 小野田の場合 ◇◇◇

二人ともしょっちゅう喧嘩してるけど、本当は仲良しなんだよなぁ。
歩き出した二人の背中を見るとボクも嬉しい気持ちになる。

ここはせっかく喧嘩をやめた二人のために、ボクはちょっと後を歩こう。
そう思いながら、二人の背中を見ていると、びゅうっと冷たい風が頬をかすめていった。
寒い…。
思わず首をすくめてコートのポケットに手を突っ込んだ。

あれ?なんだかボク今、鳴子くんが、今泉くんが、羨ましいとか思ってない?

ほんの少し湧き出てきた寒さに蓋をするように、ポケットに入れた手の指を動かす。
かじかんだ手をほぐすように、グーやパーを繰り返してみたり。
ぎゅっと握り拳を作っても、手のひらにあたった指先が冷たい。

自転車に乗る時なら絶対にグローブするのに。手袋って忘れちゃうんだよなぁ。

その時、再びぶわっと大きな風が吹いた。と思った瞬間、誰かが覆い被さるように背後からボクを包み込んだ。

「坂道くん」

この声は!間違えやしない。

「真波くん、なんでこんなところにいるの!?」
「オレ、坂道くんのピンチにはいつだって駆けつけるよ」
耳のすぐ後ろ辺りで声がするものだから。なんだかくすぐったい。

「ピンチって、そんな」
くすぐったいのと、嬉しいのとで、声に笑いが混ってしまう。

「だって坂道くん、すごく寒そうだったよ」

そうだ、確かに先ほどまで寒くてかじかんだ手をほぐしていた。

「うん、確かに。グローブしてないと手が冷たいなって思ってた」

「えへへ。こうしてれば、全身あったかいだろ?」

真波くんが得意げに笑うと、なんだかより強く優しく包まれているように感じた。

……確かに真波くんの言う通りだ。
不思議だ。ふわりと柔らかい羽に包まれているみたいで、あったかい。
でも、おかしな事にも気付いた。
あったかいを通り越して……ボクはなんだか顔が熱くなってきた。

◇◇◇ 巻島の場合 ◇◇◇

「おめェんとこの後輩、あれどうにかするショ!坂道がけがれる!」

前方の坂道に声をかけようとしたら、突然表れた東堂の後輩。
真波が来ていて、奴がここに来ないはずがない。

「ハッハッハッハッ、さすが巻ちゃん、オレも来ているとよく分かったな!」

声の方を見ればやはり。いつものカチューシャが目に飛び込んできた。

「残念だが、東堂。オレは見ての通り、防寒ばっちりっショ」
両手を広げて見せる。
コートにマフラー、手袋。
全て今年揃えたお気に入りの冬のアイテムだ。
おまえにつけ入る隙はねェっショ!

オレは勝ちを確信した。
が、東堂がニヤリと笑った。

「フッ、甘いな巻ちゃん。なぜオレが真波も連れて来たか分かるかね?」

東堂の言葉にハッとした。
慌てて坂道の方を見れば、真波に包まれるように寄り添われてニコニコしているではないか!

「巻ちゃん、そのあったかアイテムをあの無防備なメガネ君に貸してやらないと。真波があのままメガネくんから離れないのではないか?」

「くっ…」
東堂のやつ、謀ったな!
オレの手袋やマフラーは坂道に渡して。オレは東堂と二年のやつらみたいな事をしろっていうのか。

仕方ねぇ、坂道の為……
こうなったら。とことんやってやるっショ!!

↑まあ、私はそこまでしろって言ってないけどね~とツッコミを入れて、脳内妄想劇場は一段落しました(´▽`)
巻ちゃんがマフラーや手袋を小野田に貸したところで、結局真波は小野田からは離れないと思いますし。
巻ちゃんも本当は東堂が来てくれて嬉しいから。どうせ、後輩そっちのけにして、東堂と二人でどっかに消えちゃうんでしょ~とか考えています。笑

T2→お互いがお互いを好きすぎる。
今鳴→素直になれない。でも実は好き
山坂→確信犯と無自覚さん
東巻→ストーカーとツンデレ

こんなイメージで私の脳内に現れた『冷たいその手をあたためてあげる』を書いたのですが。
伝わったでしょうか。文章下手ですみません
こんなはちゃめちゃなお話、最後までお付き合いくださった方、ありがとうございますm(__)m

で、こんな妄想をした私自身の手ですが。
やはり冷たいままでした(´Д`)
でも、登場してくれた彼らのおかげで頭の中だけはホカホカです

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