毎週楽しみな週刊少年チャンピオン
先週は水曜日に読めたので、次号発売までの期間が長く感じました
手嶋と葦木場の過去編が終わったところで、今週からいよいよ本格的なラストバトル突入です
以下、内容や感想になりますので、本誌未読の方はネタバレにご注意ください
『ぶつかり合う、闘志…‼』という文字が踊り、手嶋、葦木場の心情が綴られます。
どちらの気持ちともとれる描かれ方ですが、内容的に葦木場の心情でしょうか。
最後の勝負だ__
2人の
小学校5年生から千葉ですごした5年間の
神奈川の高校で走った3年間の
全部を賭けた
全開勝負だ‼
8年間の‼
インターハイ最終日。
手嶋と葦木場の二人にとって、特別な響きを持つ山岳賞をかけて。
坂を駆け上っていく二人。
そんな二人を目にした沿道の観客が口々に叫びます。
「先頭の2人きてる!」
「いけぇ‼」
「速っええ」
「総北が少し前だ」
「すげぇ」
葦木場「うあああああ」(純ちゃん‼)「ああ」
雄たけびをあげ、サドルから腰をあげ、ダンシングの姿勢に入る葦木場。
追われる手嶋に対し、背後に迫る葦木場は、手嶋の倍近くのサイズで描かれる程、気迫に満ちた走りです。
観客も声をあげます。
「出た。ハコガク葦木場のメトロノームダンシング‼」
「迫る‼」
「ヤベェ、速ええ」
「すげぇ」
ぐわんと揺れるメトロノームダンシングで手嶋に迫る葦木場。
観客も騒ぎます。
「ハコガクでかい‼」
「見る間に総北を追いつめる‼」
「一気に並ぶ」
並びますが、追いついた葦木場はもちろん、追いつかれた手嶋も生き生きと、闘志に燃える視線を葦木場へと送ります。
葦木場(純ちゃん‼)
手嶋(シキバ‼)
葦木場(抜くよ‼ オレは成長したんだよ。その様を見てよ‼)
手嶋(抜かせねぇよ。そう簡単に‼)
並んだ二人。ゴンッとハンドルとハンドルをぶつけ合います。
手嶋(受け止めたかよ‼)
葦木場(ハンドルから本気のバイブレーション伝わってくるよ‼)
手嶋の震動(バイブレーション)を感じ取った葦木場は、さらにペダルに力を込め、前に出ます。
葦木場「ああああ」
そんな二人の闘いに観客が声をあげます。
「ハコガク葦木場一気に抜き去る‼」
「今並んだ瞬間ちょっとハンドル当たってなかったか!?」
「おおお」
「すげぇ一瞬‼」
「何かすげぇ‼」
一瞬の攻防でしたが、葦木場に抜かれ、うなだれたままの手嶋。
観客も心配そうに見守ります。
「………」
「一気にやられた5番は……失速!?」
「うなだれてる!これまでか‼」
ハッハッハッハッと、荒い息の手嶋。
うなだれていましたが、その瞳には確かな闘志が宿っています。
手嶋「オレにも伝わってきたよ。おめェの…バイブレーションってのが‼」
ゆらっとしながらも、再びそのペダルを回す脚に力を込めていく手嶋。
手嶋「ハンドルから重くるしい意志、伝わったよ。あったんだな…おまえにも。むこう行ってからの、計り知れねェ苦労てのが‼」
ぎゅうとハンドルを握りしめる手嶋。
「まてよシキバ‼」
加速していきます。
手嶋(才能開花させるだけじゃなかったかよ。順調にハコガクの練習についていったワケじゃなかったかよ。そういや、あの頃に比べて、ずい分、身長伸びてる)「おおおお」
声をあげ加速し、葦木場を追います。
手嶋(苦しかったかよ。悩んだかよ。3年間)「おおお」(相談しろよ、そういう時は。友達だろうがよ‼)
前方をのぼる葦木場を見上げた手嶋。
想いをこめて、走ります。
振り返る葦木場。
抜き去ったはずの手嶋を見つめ、目を見開きます。
手嶋(シキバァ‼ 驚いたカオすんなよ。追いついてくるさ。オレもさんざ苦労したんだ。必死こいて。『必殺ワザ』てのも編み出したんだ。)
想いをぶつけるように走る手嶋のその右手に、ビキッと痛みが走ります。
手嶋(うっつ痛って。手のひらつった)
つった右手をハンドルから離し、振って治める手嶋。
手嶋(速くもねぇ。カッコよくもねぇ。けど、オレらしい『必殺ワザ』だよ。真波からも聞いてるだろうよ。ひたすら地味に__。『前に』__。『理想に』__。近づこうって。めいっぱい『無理』すんだ‼ それがオレの『必殺ワザ』だ)
手嶋、再び葦木場に並びます。
観客も盛り上がります。
「総北追いついた__‼」
「根性ォ‼」
「すげぇ‼ もえる‼」
「山岳ラインまで、のこり2km‼」
今度は手嶋が前に出ます。
バトルを見守る観客。
「総北5番」
「前いったァ‼ 今度は総北‼」
「追いついたタイミングでしかける‼」
手嶋「おおおお」(キツイ‼ 苦しい‼ けど、ここが『無理』のしどころだ)
荒い息で、歯を食いしばり、手嶋が葦木場に先行します。
そんな二人の攻防に観客も声をあげます。
「ハコガクを引き離しにかかる‼」
「うお、すげ」
葦木場(純ちゃん‼ 本気だ。オレも、純ちゃんも‼ たまらない。ああ何でだろう。今思い出すのは、2人のあの日の音楽室の情景だよ)
葦木場がピアノを弾いてみせ、手嶋がそれにあわせて歌った。
あの日の音楽室の情景が、描かれています。
葦木場(響きあう。弾む。汗も出て。体もキツいのに。このまま、どこまでもいけそうな気になる‼)
手嶋(ヤベェ。何だよ、これ。このまま2人で、延々、走れそうな気になってきた‼)
(けど、もうすぐ、そこだ。
インターハイ3日目の山岳賞ゲートは__)
『3日目 山岳ライン』と書かれた看板が、道の両左右に立てられている。そんな山岳賞ゲートが描かれ、今週はおしまい。
『次号→山岳ラインが近づき、2人の闘いは激化して…!?』
なんて事も書かれていました
はぁ(*´▽`*) ライバル同士のバトルってイイですよねぇ
認め合い、想い合う二人が、本気でぶつかり合う。重なっていく言葉の一つ一つが腐女子の大好物ですよ
なんだかラストクライムを思い出しつつ読んでいました
手嶋と葦木場。二人とも実際には言葉として発していないのに、ぶつけ合っている想いはちゃんと相手に伝わっている。
これぞよわペダの真骨頂!走りで会話するってやつですよね(´▽`)
走りで、震動で、伝わる想い。
そういや以前、“波長が気持ちいい”とか“リズムが合う”とか、萌える事も言っていましたっけ。
もともと合う二人が、感覚も研ぎ澄まされた状態だからか……ほんと伝わりすぎなくらいに伝わってますよね。
ぶつかった瞬間の震動で葦木場の苦労を感じ取っちゃう手嶋さん、すごいです!
ただ、想い合う二人。大好物ですが。T2推しな私としては複雑なところでもあり……
『相談しろよ。“友達”だろうがよ』って部分に安心したりキュンとしたり。
手嶋、葦木場、青八木の三角関係を考え、妄想大爆発でした(≧Д≦)
って、こんな大事なバトルの最中に自転車と全く関係ない事を必死に考えてしまうのは腐ってるから仕方ない!笑
それから、今週は手嶋の必殺技が『無理』なのだと。本人が言い切ってくれたので、私も再確認させられた気がしました。
確かに、真波戦の時に「無理はオレの必殺技だ」って言っていましまが。
私は「無理してついてこなくていいのに」という真波の言葉に対する、売り言葉に買い言葉的なものだと思っていました。
今週、あっ、あれマジなんだ…と思った次第です
手嶋、本人は地味だ平凡だ言ってますが。
他キャラとの絡み、過去の語られ具合、必殺技、見せ場の多さはスター級な気がします。
カラオケも上手いし、料理も出来て、他人を喜ばせる事が普通に出来ちゃう気遣いの人。加えて努力家!……ヤバい、マジ嫁にしたい(≧Д≦)
来週は二人のバトルに決着がつくのでしょうか。
……手嶋に山岳賞、あげたいです(>。<)