巻頭カラーで始まる今週の弱虫ペダル
やっぱりカラーはテンション上がります
以下、週刊少年チャンピオンの内容や感想になりますので。
本誌未読の方はネタバレにご注意ください
手嶋「箱根学園に今から並ぶ‼ オレが全力で引く‼ すまねェ__そのあとのゴールは…3人で……頼んだぞ」
少し後ろを振り返りながら告げる手嶋。
その言葉にはっとする2年生3人。
カラーページで先週のラストが描かれ始まる今週の弱虫ペダル。
場面はいったん、インターハイの戦いから、応援に来た者達へと移ります。
見晴らしのよい山の中腹で車を止め、下へ延びていく道を見下ろしている金城、巻島、田所。
巻島「今ごろあいつら、最後の山の勝負に入った頃かァ?しかし、さすがに標高1700mは夏でも冷えるショ」
巻島は半袖のシャツからのぞく腕を抑えています。
金城「だな」
巻島「時に金城ォ」
金城「何だ、巻島」
巻島「おまえが総北の旗あずけたキャプテン、手嶋純太はァ、ここまで登ってくると思うかァ。インターハイ3日目、最後の山。この草津、白根山群の中腹まで」
大きく手を広げて、自分の立つ大地を示す巻島。
金城と田所の表情は硬く、言葉を発しません。
巻島「草津の温泉街をぬけて、国際スキー場の脇をぬうように登り、大きな谷を貫く観光ロープウェイの横を通り、幾度となく続くつづら折りをぬけて。“ここ”まで」
巻島はバッと広げた手の人差し指で大地を指します。
金城「手嶋が…か」
田所「来るさ‼」
ガハハと笑って言葉を続ける田所。
「手嶋と青八木はオレがきたえたんだ。あいつら根性だけは誰にも負けねェ‼」
巻島はそんな田所を冷静な眼差しで黙って見つめています。
田所「………」
田所「てのが、オレの……希望だ。けど、たぶん難しいだろうな」
巻島「…ショ」
田所「あいつぁ、根性はあるが、脚が平凡だ」
金城「………」
金城「残念ながら、田所の言う通りだろう。ここはゴールまでのこり数kmの場所。ここに__インターハイで生き残るには、“特別な何か”が必要だ。手嶋にはそれがない。おそらく途中で__」
巻島「力つきて脱落…か。クハ、リアルっショ…。じゃあ金城、おまえはあの時、何故キャプテンに手嶋を選んだ? “ここ”まで来れないっつう平凡な男を。__ケガこそしてたが、古賀をキャプテンにするって道もあったっショ。1年の時、インターハイも経験してる。ヤツなら来れたかもヨ?」
巻島の質問に金城が答えはじめます。
金城「オレは手嶋に『総北』を預けた。手嶋は確かに弱いし平凡だ。手嶋はよく言っていた。“オレは底の方にいます”“底辺のプレーヤーだ”と。小野田や今泉、鳴子のことが、はるか遠くに感じる、と」
崖の底から、崖の上に立つ人々を見上げる手嶋の背中が描かれています。
崖の上の人々は黒い影のようで顔は描かれておりませんが、シルエットで、それが小野田、今泉、鳴子、古賀だとわかります。
金城「だか手嶋は、くさらず努力を続けていた。1分1秒を大切にして、届かないと言いながら、ギリギリまで近づこうともがいていた。何度もはい上がろうともがいていた」
巻島や田所は黙って金城の話を聞いています。
金城「去年、総北は、細い糸をたぐって、優勝を成しとげた。頂点をとることができた__だが、競技において、最高の成果を出した者には、その“代償”として、『進化の停滞』が必ずある‼ 最高の瞬間を手にした者は、全てが叶ったことで、進むべき目標を失う。満足感から緊張の糸が切れ脱力し、進むべき道を迷う。ある者は振り返り道を戻り、ある者は別の道を探す。優勝した__新しい世代の総北に最も必要なもの。それは“更に進もうとする力”だ‼」
ドンと、確信に満ちた表情で告げる金城。
そんな金城の言葉に、巻島は笑みを浮かべます。
金城「いかなる条件下でも、一歩一歩、歩みを進めていくメンタル。目標を失わない強い心。それがヤツの中には沸々とあった‼ だから選んだ!! 底の方からしか見えない景色は必ずある。まだだ、まだだと思う力は、行き詰った状況を打破し、先入観を打ち破る‼」
巻島「ショ」
金城「そして平凡な男の努力__もがきは、他のプレーヤーにバイブレーションとなり伝わる‼ 前に進む力になる‼」
巻島「クハ…。………金城ォ、“それ”ってさ、さっきおまえが言ってた、ここまで生き残るために必要な“特別な何か”じゃないのォ?」
巻島の最後の言葉とともに、場面は先頭に追いつこうと走る総北へ戻ります。
手嶋「おおおおお」
先頭を走り、チームを引く手嶋。
ブルブルと手が震え、ピクピク足が痙攣しています。
手嶋「おいおい、オレの体、こんなところで悲鳴あげてんじゃねーよ。もがけ純太‼ これが最後のインターハイだ‼」
ものすごい気迫で箱学を追います。
今泉「ハコガクに近づいてる‼」
小野田「てし…ま…さん」
鳴子「ちょっ、“あとは頼む”て、どゆうことすか。ここは交代で引いてった方が、ハコガクに早く追い__」
鳴子の言葉は途中で遮られます。
手嶋「ここは休んどけ。休んどかないとなんないんだ。これはオーダーだ‼」
手嶋「鳴子、今泉」
鳴子(!)
今泉(!)
手嶋「敵にゃ、泉田が引いた分のアドバンテージがあんだ。全員が全開でボロボロで追いついたとしても、即攻やられて、成す術なしになっちまう。誰か1人がチーム引かなきゃなんないんだ‼」
全開で走りながら手嶋が続けます。
「それ、オレしかねぇだろ‼」
ドンと言い放ち、前進を続ける手嶋。
ハァハァと息が上がっています。
手嶋「追いつけ。追いつくんだ。前のハコガクに。__だから、それまでしっかり動けよ、オレの__おおおお‼ 心臓‼」
俯き加減に歯をくいしばる手嶋。それでもさらにその足に力を込め、思い切りペダルを踏みこみます。
ドックンと波打つ手嶋の心臓が描かれ、ドンと加速していく総北。
その気迫、走りに、思わず黒田と悠人が振り返ります。
手嶋(オレには何もねェ。何ンもねェ‼)
なりふり構わず、全ての力をもって、手嶋がチームを引き走ります。
手嶋(だからもがいて‼ あがいて、無理して‼ 一歩ずつ前、進むんだよ‼」
その目を見開いて、自分を奮い立たせて前進する手嶋。
あまりの気迫に、振り返っていた悠人はゾクっと身を震わせます。
悠人「何だ……」(この人……‼ 2日目の山で軽くパスした時とは違う。『速さ』とか『強さ』じゃない。『才能』じゃない。『地道さ』__。地道さだけで登ってきてる。迫ってる。何で追いつけるんだ、オレたちハコガクに__。4人に。この選ばれたメンバーに!! 何だ、その、地道クライム!!)
手嶋「おおおお」
雄叫びをあげ、手嶋が登ります。
その手嶋の走りに、総北2年生3人もまた衝撃を受けています。
今泉「すげぇ…!! この人はこんな気迫で、1日目、いろは坂の、真波との山を登ったのか」
鳴子「アカン、何やこれ。この人の走り見とったら手がふるえてきたわ」
鳴子はブルっときた手を見つめます。
小野田「………。届く…届くよ、鳴子くん。手嶋さんの…どんなことがあっても前に進もうとする、熱いバイブレーションが」
手嶋の走りで箱学との差を詰めていく総北。
悠人「黒田さん!! 何かワカんないですけど、並ばれそうです!! 何なんだ、こいつら!!」
思わず悠人が声をあげ、黒田も答えます。
黒田「チィッ、悠人、追いつかせるな。2人で前に出て引くぞ!!」
悠人「はい」
前に出ようとした黒田と悠人を、バッと長い手が遮ります。
黒田「!」
黒田を制したのは、葦木場でした。
葦木場「ユキちゃん。1コだけ、ワガママ言っていい?オレに引かせて」
黒田(拓斗!!)
葦木場「冷静でいようと思ったけど、純ちゃんのあの走り見てたら、おさえらんない。届くんだ、バイブレーションが。頭の中のクラシック、鳴り始めた」
ゴオオっとプレッシャーの上がっていく葦木場が、追いつこうとしている手嶋に向かって告げます。
葦木場「勝負しよう、純ちゃん!!」
手嶋(シキバ!!)
『手嶋の走りがもたらすバイブレーション!! 葦木場の心も揺り動かし…!?』という文字が綴られ今週はおしまいです。
手嶋の花道は手嶋vs葦木場のカードと決まりました~(≧Д≦)
親友だった、中学の時には一緒に天下を取ろうと語りあった仲のこの2人!!
峰ヶ山ヒルクライムレースの時は途中から勝負を小野田に託す形になってしまったので。
手嶋の最後にこの組合せになるのはとてもしっくりきます。
追いついてそのまま手嶋リタイアではなく、対葦木場までやってくれる良かった~!嬉しい~(ノД`)
ロードを始めた時から一緒に走っていた相手ですから。まさに手嶋の集大成をみせつけるのに相応しい相手ですよね!
先週読み終えた段階では、手嶋が散っていく事をドキドキひたすら嘆いていた私ですが。
このカードが用意されたという事で、不思議です。なんだか妙に安心してしまいました(´▽`)
手嶋、倒れる間際に青八木を思い出してくれるかなぁなんて。そんな部分を心配する余裕が出てきましたよ
手嶋に「オレ“達”の意志はあいつ等が……」ってな感じで。心で青八木に語りかけてもらうの希望してます!最後はT2匂わせて欲しい(>。<)
今週はこれから葦木場が動く!という盛り上がりの中で終わっているのですが、上記したように、妙に心が落ち着いてしまった私。
最後にT2表現が出てくるのか~の次に浮かんでくるのは、京伏!
本当に追いつくのでしょうか
ってまあ、追いついてくるんですよね
もう~毎週毎週言わせてもらってますが、京伏が追いついてくる事実がどんどん受け入れ難くなってきているのですよ(>。<)
追いついたとして、京伏は2名。そこから戦えるのでしょうか。
私は当初、追いついた後、小鞠も戦力になってくるのだと思っていました。
ですが、ここまで来ると、小鞠は追いつく為だけの駒ってくらいでないと無理だろ~と思ってしまいます。
てかむしろそのくらいにしてくれないとズルい~という気持ちが芽生えて納得出来なくなってしまいそうです
京伏は、後から追いついて最後の最後でゴール争いに入る事になるわけですが。こんなに差が開いているのに、そんな事が可能なのでしょうか(可能なんですよね…)。
総北&箱学、先頭争いしながらのペース配分とは、それ程に体力を削られてしまうものなのでしょうか。
ロード未経験の身としては、色々と考えてしまいます
倒れた手嶋の脇をガーっと京伏が駆け抜けていくなんてシーン。想像すると酷で。見たくないです(ノД`)
とまあ、京伏の事を考え出すと止まらないので。
最後に今週の感想で欠かせない部分を書かせて頂きます
今週出てきましたね!総北OB3人!というか、巻ちゃん!
ゴールではなく、その数キロ手前での応援にしているところがすごい!
このポジション、あと少しのところで先輩達の姿を見た総北メンバーが奮い立つの間違いなしですよ
さすが!素晴らしい位置だと思います
で、東堂はどこですか
箱学OBは皆ゴールで応援しているのでしょうか?
応援中の東堂と巻ちゃんを会わせたかった(≧Д≦)
「巻ちゃん、今年の優勝は渡さんよ」って。後輩を応援しながら語って欲しかったです、私は!
まあ、東堂と巻ちゃん、昨夜も会って走ってましたからね。
贅沢言ってはいけませんかね…。
ですが、東巻クラスタなら、巻ちゃんがいるところに山神あり!って。巻ちゃん周辺に東堂の姿を探してしまうのは致し方ない事です(>_<)
今週、巻ちゃんの立つ草原の岩陰、田所パンの車の陰に山神はいないか、思わず探したくなるくらい、東堂の姿も巻ちゃんとセットで見たい!見たいですよ(>。<)
早くまた二人が会って話が出来ますように。ひたすらそれを祈ります
それにしても、総北のOB3人の会話が監督顔負けな大人で。
改めてピエールの事が頭に浮かびました。
当然ですが次の主将を決める際もピエール監督、一切絡んでない。
……ピエール監督の花道って、最初のあの1年生レースって感じでしたよね。笑