今日は週刊少年チャンピオン発売日
今週は……読み終わった後にじわっと泣きそうになっている自分に気づきました(>。<)
細かい感想は後にして、さっそくその本誌の内容にふれていきますので。
週チャン未読の方はネタバレにご注意ください
インターハイ栃木県大会前日。総北高校自転車競技部の部室にて。
手嶋が、2年生3人、小野田、鳴子、今泉とミーティングをしています。
鳴子「ちょ…インターハイ3日目の山のエースから小野田君を外すって、どうゆうことすか。手嶋さん‼」
インターハイの最後、山のエースから小野田を外そうと思っている旨を告げられ、納得のいかない鳴子が声をあげます。
小野田「鳴子くん…」
手嶋「………」
鳴子「小野田くんは去年の優勝者ですよ!? おかしいでしょ!? 『山』で最後勝ったんですよ!? ギリギリであの真波を、かわしたんですよ。それを山のゴールで使わんいうイミでしょ!?」
小野田「い…いいよ、鳴子くん。て、手嶋さんがいろいろ考えてるんだよ。ボクはオーダーならそれをうけるよ」
鳴子「小野田くーん‼」
今まで手嶋の方を向いて勢いよく喋っていた鳴子ですが、くるっと小野田の方を振り向きます。
小野田「はいっっ」
鳴子の勢いに思わずビクッと固まる小野田。
鳴子「そういうところが小野田くんのアカンところや」
小野田「はい」
鳴子「人の言うことはトコトン納得してからきくもんや」
小野田「はい!あ、そうだね。ごめん」
しょぼんとする小野田に、鳴子も少し慌てます。
鳴子「あ…いや、ホラ、しかったつもりちゃうで。ワイは…その…手嶋さんに…」
勢いのなくなってしまった鳴子に代わって、今度は今まで黙っていた今泉が口を開きます。
今泉「オレも納得いかないすね」
手嶋「今泉」
今泉「小野田が調子悪いつんならわかります。けど小野田の調子は悪くないす」
今泉は手した小さなノートを見せるかのように持ち上げます。
今泉「体調の管理から休みの入れ方、食事、追い込み練習のタイミングまでやらせましたから。インハイにばっちり体調のピークが来るように計算してます」
今泉の自身に満ちた発言に、隣の鳴子は今度はため息です。
鳴子「はー、よう計算ばっかりするなーホンマ。計算機かおまえわ」
今泉「古いな、せめてパソコンって言え」
鳴子「計算機や」
小野田「助かってるよ、今泉くん。何かすごく調子あがってきてるみたい」
そんな小野田の言葉に、鳴子は小野田の肩を抱き、今泉に背を向け、こそこそ尋ねます。
鳴子「気いつかってムリせんでええで。おせっかいに思うとるんやろ?」
小野田「でもホントに」
鳴子「ホンマはちゃうんやろ」
今泉「おい…」
二人の様子に声をあげる今泉。
そんないつも通り賑やかなやり取りが始まる3人をよそに、手嶋は冷静に真意を語り始めます。
手嶋「外すといったのは__おそらく、外さざるを得ない状況になるだろうと予想してのことだ。3日目、最後の山に入るころには、箱根学園は盤石の態勢になっている」
2年生3人の表情が変わります。
今泉(__ハコガク‼)
手嶋「盤石な中で、一番やっかいだとオレが想定しているのが真波だ」
小野田は手嶋の言葉にドクンと胸が鳴ります。
真波の事を思い出す小野田。
(真波くん__‼)
手嶋「あの厚い選手層の箱根学園にありながら、去年、箱根学園史上初、1年生にしてレギュラーを勝ち取った男。更に去年のインターハイ、ファイナリスト‼」
手嶋の言葉に2年生3人は改めて息を飲みます。
手嶋「今年は更に強くなってるってウワサだ」
ドクンと再び胸の鳴る小野田。
小野田(__強く)
バッと手を開き、その手のひらを見つめる小野田。
(なぜだろう。真波くんが強くなってるって聞くと、ドキドキする。心臓が速くなる‼)
小野田は開いていた手で拳を握り、高鳴るその胸にあてます。
手嶋「その真波が盤石な態勢から発射され、ゴールまで一直線__これが、オレが考える最悪のシナリオだ」
小野田(去年のことを思い出すと、胸が熱くなる。強くなった真波くんに、ボクは勝てるだろうか。ボクは__)
胸にあてた拳にぐっと力を込める小野田。
(ゴールに続く道がある。空に向かう登り坂。何がおこるか分からない道。皆、全力で走るんだ。まだ何も決まってない。真っ白な未来。もし強くなった真波くんと勝負ができて。精一杯ついていけたら、ボクはきっと、すごく嬉しい)
小野田は真波と走る自分を思い描きます。そこで走る二人は、笑顔です。
小野田(すごく嬉しい)
鳴子「おい、小野田くん!」
小野田「あ、はい。ごめん。考えごとしちゃってた」
鳴子「コラ。ミーティング中やで」
手嶋「その真波を、総北としては、早めに潰しておきたい」
鳴子・今泉・小野田(早めに__潰す)
手嶋「山でのファーストアタックを、こちらからしかける‼ 最後の山に入ったら‼ 並ぶと同時に1名でしかける。必ず敵は追手を出す。その敵を全開で引き、おさえ、疲れさせ、ゴールをとれないくらいまで脚を削る‼ けど、インターハイ3日目の山は長い。ファーストアタックを担った者は途中で消耗し、後続の仲間にもぬかれ、ゴールする体力さえ残らず足をついてしまうだろう。敵を1人潰すと同時に途中リタイア__‼ それが、山のファーストアタック‼」
小野田(リタイア…)
鳴子、今泉も息を飲んで手嶋の話しを聞きます。
手嶋「そして、最後の山で真波をおびきよせ、真波を潰せるのは、小野田、おまえしかいない」
放たれた手嶋のオーダーに、ドンと衝撃をうける小野田。
手嶋「そういうオーダーだ。これはまだ想定段階だ。当然、展開によっては、かわることもある。だがもし、この予想通りになれば__」
言葉の最後とともに、今週冒頭から続いていた、インハイ前日の回想が終わり、勝負の場面に戻ってきます。
手嶋「やれるか、小野田‼」
小野田「はい」
箱学を追って、猛スピードで坂を駆け上がる総北。
手嶋「審判車が見えた‼ 先頭は近い‼」
今泉「代わる鳴子」
小野田と代わって先頭を引いていた鳴子に声をかけながら、バッと先頭に出る今泉。
鳴子「きばれやスカシ」
今泉「言われなくても‼」
審判車の脇をぬいて通り過ぎる総北。全員気迫に満ちた表情で一直線に箱学を追います。
その様子を車の中で見ていた審判と運転手。
「おお、選手きた、総北!」
「今年の総北もねばるねー」
「すごいですね」
「審判としては肩入れしちゃいけないけど、応援したくなっちゃいますね」
「はは」
今泉「おおおおお」
声をあげて、前進します。
手嶋「代わる‼ 今泉」
今泉「はい‼」
今度は手嶋が先頭に出ました。
手嶋(2年に引かせて、小野田にリタイア頼んどいて、オレだけ引かねェってワケにゃ、いかねェんだよ‼ 見えろハコガク)
フルスピードでコーナーを曲がる総北。
手嶋(見えろよ、そのコーナーの先に)「見えろォハコガク‼」
その先に見えたのは、箱根学園の背中でした!
箱学4人の一番後ろを走っていた黒田が、後ろの気配に振り向きます。
黒田「総、北‼ だと!?」
手嶋「見えたァ‼ 地の底の絶望から、這い戻ったぜ、黒田‼」
黒田「 ‼ 」
葦木場「純ちゃん‼」
手嶋「うおおおお」
声をあげて、ペダルをまわす脚に力を込めます。
手嶋「想定通りだ‼ 小野田は“ファーストアタック”に備えて脚をためろ‼」
小野田「はい‼」
手嶋「鳴子‼ 今泉‼」
今泉「はい」
鳴子「はいな」
手嶋が少し振り返ります。
手嶋「ありがとよ」
今泉(!)
鳴子( !? )
手嶋「おまえたちの希望がなかったら、オレは足を止めてた。箱根学園に今から並ぶ‼ オレが全開で引く。すまねェ__そのあとのゴールは…3人で、たのんだぞ」
『箱根学園を捉えた総北‼ 手嶋の言葉の真意は…!?』という文字が綴られ今週はおしまい。
とうとうキター!!!手嶋のリタイアフラグ!ばっちり立っちゃいましたー(≧Д≦)
“手嶋の真意は…”なんて綴られていましたが。もう~オレがリタイアと引き換えに箱学と並ぶから、あとは3人で~って事でしょ、これは!
前々回も3人の湧き上がるプレッシャーに希望を感じていましたもんね、手嶋さん。
その時、思い出してた金城さんの言葉に『ヤツらの目を見て「頼むぞ」と言ってやればいい』なんてのがありましたっけ。
まさに言っちゃいましたね…頼んだぞって。
あ“~~~つ、つらい(>_<)
私としては、この時がいつか来るとは思っていても、来て欲しくなかったというか。あり得ないと思ってはいても、手嶋のゴールを見たかったわけですよ!
青八木の想いも背負いながらのゴールを!見たかったんです(T_T)
そりゃあ、手嶋もまた2年生3人に自分達の思いを託すって事になるんでしょうが。
私的にT2のインハイは終わったって感覚が拭えなくて。これ、ハンパない喪失感です(ノД`)
今週読み終えた瞬間、来週の事を考え、ドキドキがおさまらず。視界がぼやけているので、はっ!自分もううるうるしちゃってると気付いた次第です。
マジです。それくらい胸が張り裂けそう(≧Д≦)
どんな最後をむかえるのでしょうか、手嶋…。
総北キャプテン。だけど最初で最後のインハイで。努力の人。考えるだけで涙です(ノД`)
箱学主将兼エーススプリンター泉田がリタイアと引き換えにつけた差を、山王小野田を主力として詰めてきた総北。
箱学側も意地でも突き放そうとしますもんね。
速度をあげると思われる箱学に、凡人手嶋(あえて凡人言わせてもらいます!)が引いて追いくって事がもうすごい事なんだと。
手嶋リタイア予告に震える心を宥めています。
期待し過ぎてはいけませんが。渡辺先生も、きっと感動的な手嶋の花道を用意してくれているはず!
来週以降も心して読みたいと思います(>_< )
それにしても京伏!また出てきませんでしたね…。
私は追いついて来るのを楽しみにしてたんです!
でも、手嶋までリタイアした後に追いつくって事になると…すみません、どうしても気持ちが……そりゃないぜって、思ってしまいます
小鞠かなり好きなのですが、困った!応援出来なくなりそうな気がしてきました
それに加えて、手嶋のオーダーについても気がかりがあります。
小野田って追うのが得意なタイプですよね。
自分がアタックかけて抑えるって。大丈夫なのでしょうか
回想シーンでも“ついて行けたら”なんて。いつも追いかける側の想定な小野田が、アタックをしかけられるのでしょうか…。
手嶋の想定通りには行かなくなる予感しかなくて。この先の不安てんこ盛りです(>。<)
T2が二人ともリタイアしてしまったとしても!今年の総北=T2の3年間の結晶って感覚で。深~く応援してますから私は
ファイト総北!!!
来週以降を考えていると寂しくなるので。最後にちょっと明るい話
インハイ前日の部室ミーティングで明かされた、今泉の3ヶ月間に及ぶ小野田マネジメント!
やってもらってる小野田も可愛いですし。鳴子の反応もこれまた可愛い
鳴子も勝つ為に~って、来年は是非やってもらえば良いと思うんですがね!
今泉と鳴子、なかなか素直になれない二人、イイなぁ。萌えます(´▽`)
でも実は、そもそも総北の三人って可能性無限大なんですよね!
今泉と小野田の安定カップルも捨てがたいし、鳴子と小野田のお友達カップルも可愛い
ただ、今週、やはり真波をドキドキしながら想っている小野田を見ていると、私的には、東巻から引き継ぐライバル兼カップルを山坂で。チームメイトで喧嘩もたえないけど実は~なカップルを今泉と鳴子でと考えてしまいます( ´艸`)
こんなに夢が膨らむ弱虫ペダル、最高ですね