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東堂誕生日祝い小説 【注】バリッと二次創作です!

今日は東堂の誕生日ですヽ(*´▽`*)丿
私が弱虫ペダルを知り、はまったのはいつ頃だったかなぁと。気になってブログを見返してみました
すると、始めて弱ペダの記事を書いたのは2014年の5月でした

という事は、今年は私にとって、4回目の東堂の誕生日
そこで今日は、私が東堂を始めて見た時(東堂高3)から現在に至るまで、東堂にも同じ時間を経過させてみたという設定で小話を書いてみました

昨晩、明日は東堂誕生日だなぁ~何回目になるかなぁ~と考えてから思い付き、今朝通勤中に書いたものですので。クオリティめちゃ低いですm(__)m
……まあ、時間があってもクオリティ上がらないのが私ですが
東堂誕生日記念という事で。完成度と関係なく、そのままアップさせてもらいます。

まずは改めてキャプションから

腐女子向けの東巻二次創作です
東堂高3の夏を含めて4年が経過しています。ですので、今は大学3年生。未来捏造話ですのでご注意ください。
東堂は…と説明してしまいましたが、話は巻ちゃん視点となっています。
2人が大学3年生という事は、もう小野田も真波も卒業してしまっていますが、インハイの会場で落ち合う東堂と巻ちゃん。
『今年も夏が来た』が、会場で会ってるだけの、そんな2人の短~いお話。
『スパダリ東堂』は、同じくインハイの会場に来ていて、2人を見つけてしまった今泉視点のやはり短いギャグです。
鳴子の使う大阪弁。よく分からないので間違っているかもしれませんm(__)m

それでは。拙い文章ですが。
読んでみて頂ければ幸いです。

『今年も夏が来た』

「巻ちゃーん!!こっちこっち!」
前方で大きく手を振り、こちらに走ってくる東堂の姿に、巻島は思わず苦笑いした。
つい先程までは耳にあてたスマホから聞こえていた声。
やっと直にその音を聞ける距離まで来れたのは嬉しいのだが……
「そんな叫ぶなショ。ただでさえお前は目立つんだから。静かにしろショ」
巻島は、挨拶よりも先に釘をさした。
ここはインターハイの会場。
もう高校を卒業して三年も経っているが、東堂は大学でも山神としてその名を知られている。…らしい。
巻島のこの知識は全て東堂本人から聞かされているので、実際のところは分からない。が、彼の実力からすれば本当の事だろうと思っている。

巻島がしかめっ面になっているというのに、東堂はむしろ嬉しそうな得意げな顔だった。
「この美形。どこにいようと目立ってしまうのは仕方ないな。」
「……お前の頭ん中も茹だってるショ……やっぱ日本……あちーショ…」
巻島は久々のジメジメとした暑さに、東堂に物申すのも面倒になってきていた。

東堂とは、年末以来、久々の再会のはずなのだが。
スマホに変えてからは電話やLINEもしょっちゅう来る。
おまけに頼んでもいないのに、自撮りした写真が毎日のように送られてくる為、全くもって久々という感じがしないのだ。
むしろ巻島は、会って早々ドヤ顔の東堂にイラつきすら覚えていた。

隣で何やら荷物をあさり始めた東堂をよそに、巻島はひとつ、大きく息を吸った。
日本の夏。
暑い夏。
ここはその中でも特にアツい。
インターハイ1日目のスプリントリザルトラインだ。

市街地だけあり、観客も多く、熱気に満ちている。
まだ先頭がここを通過するのに20~30分はかかるだろうというのに。
思い思いの選手や学校名の刻まれたプラカードを持ち、選手達が来るのを今か今かと待ち構える人々。
ガヤガヤとした声が鼓膜を揺らす。
照りつける太陽は、柵で区切られたむこう側のコンクリートをキラリと輝かせていた。
3年前の夏…自分もむこう側、あのインターハイの道を駆け抜けた。
各校ののぼり旗を揺らしながら風が通り抜けていく。
風が駆けていったその道、さらにずっと先、山岳リザルトを、今年一番に通る者は誰だろう。
自分の全く知らない顔ぶれになっていくも、総北のジャージを着た者、箱学のジャージを着た者の姿を見ると、あの日の自分達を思い出す。

「あー、なんで俺達がスプリントラインにいるんショ。…やっぱり山じゃないと気持ちも上がらないショ」
暑さと人々の熱気に押し出されるように巻島が愚痴を漏らすと、隣の東堂がすかさず声をあげた。
「ここが空港から近くて来やすいと言ったのは巻ちゃんではないか!今年はもう真波もメガネ君も走っていないから、山で待ってる必要もないっショ~なんて言ったのは誰だったかな?」

……そうだ。今年の山岳リザルトラインへ行くのには、ことさら交通の便が悪そうだったから。
そして巻島は、イギリスを発ってから、直接この会場に向かう日程となってしまったから。
アクセスの便利なこのスプリントラインを選んだのだった。
東堂が言った通り、今年は直接知っている後輩はもう走っていないからと、山岳リザルトラインを選ばなかったのは自分だ。

「あーー!!うるさいショ。そうだよ、オレが言ったんショ。そして今それをものすごく後悔してるショ」
どうせよく知らない面子が走るのなら、やはり山に行けば良かった。
というか、そもそもインターハイの応援自体、そこまで来る必要もなかった?のかもしれない。
いや!それは違う!と。湧き上がってくる思いを打ち消すように、巻島は首を振った。

そうだ。今年も坂道からの手紙でよく話を聞いていた奴が出場しているではないか!
確か鏑木ってやつ。田所っちをも凌ぐかもしれないスプリンターだと聞いている。
それに、夜には応援に来たOBの同窓会のような場が予定されている。
そうだそうだ。色々ある。巻島がここに来た理由は実に色々ある。

……あるのだが。
本当は、結局、先程から傍らに立つこの男こそ、巻島がここに来た一番の理由だった。
毎年、インハイが終わった数日後に、東堂の誕生日がやってくる。
イギリスと日本、離れ離れの日々。そんな中、ちょうど夏休みに誕生日をむかえる東堂。
兄の仕事を手伝っている手前、自分の時間が無限にあるわけでもない巻島だったが。
それでも兄もこのインハイの時期に日本へ帰る事は快く了承してくれるのだった。
まったく…祝いに来れるベストなタイミングに生まれた東堂が憎いくらいだ。

ただ、東堂の誕生日にあわせて帰国しているだなんて思われるのも何だかしゃくだった。
だから巻島の帰国はインハイの応援が第一目的。ということにしている。
第一目的のわりに、交通の便が良い場所を選んでしまうとは……

はぁ~と、巻島は大きなため息をついた。
と、とたんに頬に冷たいものが触れる。
「ショ!?」
驚き見れば、東堂がドリンクを持ちウインクをしていた。
「巻ちゃんの為に冷やしておいたんだぞ!ほら、ストローも」
確かに。喉がカラカラだった。
「サンキューショ」
こうゆうところ、本当によく気の利く男だ。

「久々に会えたのに。ため息はならんよ」
コクコクと冷たい液体が喉を通り過ぎると、熱くなった身体が涼を取り戻していく感覚に包まれる。
冷静になっていく頭に東堂の声が響いた。
……確かに。悔しいが東堂の言う通りだ。
久しぶりの再会だと言うのに、自分は何にイラついているのだろうか。
全て、暑さのせいにしておきたい。

「時に、巻ちゃん。メガネくんに憧れて総北に入ったって奴は、今年が3年だったよな?」
「あぁ」
「うちも。今年のスプリンターも強いのが揃っていると聞くぞ。残念だが、グリーンゼッケンはうちがもらう事になるな」
「クハっ、言ってくれるじゃねぇか!」
お互いの目をじっと見合った。
東堂の、その深い紫を帯びたような漆黒の瞳が、巻島は好きだった。
この深い色の中に闘志が宿る時、愛情が満ちる時、自分はたくさんの彼を知っている。

「ワッハッハッハッハッ」
「クハッ」
直接関わったわけではないが、自分達の意志を受け継いだ者達が、間もなくここを通過していく。
それを見守るのもまた一興だ。
だが。巻島は感じている。きっと東堂も同じだろう。
やはり自分達も走りたい。
あの、最後の一滴まで出し切るような勝負を。この男としたい。
東堂としか出来ない勝負をまた。
特に約束をしたわけではないが、日本に滞在中に必ず走るであろうその時を思うと身体が疼いた。

「巻ちゃん、今年も帰ってきてくれて。ありがとう。」
東堂がふと柔らかな表情になった。
巻島の苦手な東堂だ。そんな顔で見つめられると、また調子が狂うから。
巻島はさっと目を逸らした。
東堂本人は知らないだろう。
東堂のふと見せる優しい表情は、彼が送ってくるどんな写真よりも巻島の胸を締め付ける。

「巻ちゃん。俺が卒業して。もっと自由がきくようになったら。巻ちゃんの誕生日には必ず、今度は俺が巻ちゃんのところに祝いに行くからな」
「べ、別に。俺はお前の誕生日の為に日本に帰ってきてるわけじゃねぇっつってるショ!インハイの応援に来てんショ!」
巻島は精一杯の力を込めて言い放ってみたが。東堂がどんな顔をしているのか。見なくても想像がついた。
そろそろ……潮時かもしれない。
巻島がこの暑い時期に日本へ来る理由。
全ては東堂にある。

『スパダリ東堂』

「あれ?あれ!あっち側にいるの巻島さんやないか?小野田くん!あそ…」
今泉は、小野田へ話しかけようとするの鳴子の口を抑えんばかりに制止した。
「しっ、鳴子!隣!隣をよく見ろ!」
相変わらずの緑の長い髪に、黄色と緑のボーダーのTシャツ。
ひときわカラフルなその存在に今泉が気付いたのは、鳴子よりも少し前の事。
OBで集まる今夜、巻島さんも来るとは聞いていたが。
まさかこのスプリントラインで居合わせるとは予想していなかった。
柵で仕切られた選手達が通過する道を挟んで反対側に巻島さんが来ている。
巻島さんだけではない。さらに隣には東堂さんも居るではないか。
彼もまた、昔トレードマークだったカチューシャこそしていないが、長めの前髪をざっくりと後ろに流し結っているその風貌は、変わらず人目を引くオーラを纏っていた。
とにかく目立ちまくる二人だが、鳴子も小野田もまだ気付いていない。
ここは二人をそっとしておいてあげるのが気の利く後輩だろうなんて。そう思ったのは、ほんの一瞬だけ。
今、鳴子を止めたのは、単純に他人のふりをしたいが為だ。
今泉に待ったをかけられた鳴子も、すぐに今泉の言葉の意味に気づいたようだ。
「あー………」
鳴子が残念そうな声を出す。
幸い、小野田は先程から青八木さんと連絡をとりあっているらしい。手元のスマホを見つめてまだ気付いていない。
「あかん…。相変わらず距離近いわ、あの二人…なんかあの辺だけ、違う空気漂ってるように見えるわ。巻島さんには夜また会えるんやし。今は関わらない方がええやつやな。…って!前髪の人、折りたたみ椅子出しよった!」
鳴子の声に、今泉も一旦は逸らしていた視線を再び巻島達へと戻した。
確かに、東堂さんが小さいが折りたたみの椅子を広げていた。
出された椅子に堂々と足を組んで座る巻島さんも巻島さんだと思う。
そして、巻島さんを座らせた東堂さんは、隣で満足そうに立っている。
「前髪の人…巻島さんの為に持ってきたんか、あれ。……あっ、今度は巻島さん持ってたボトル預かって。代わりに扇子渡してとる!って、巻島さんも巻島さんやな。それ使うんか?」
若干うるさい鳴子のツッコミを制するのも忘れ、今泉もつい巻島達の動きを追ってしまった。
見れば確かに、座る巻島さんの手には扇子が渡されていた。
バッと開かれた扇子をよく見れば………遠くからでも読める『東 堂 庵』の文字。
だが、今泉が自分の視力の良さに感動する間もなく、巻島は扇子を閉じてしまった。
大方巻島さんの事だ。その柄を嫌がったのではないだろうか。

「ぬあっ!今度は前髪の人、日傘まで出してきよった!あー!やっぱり、やっぱり巻島さんに影つくっとるー!巻島さんも巻島さんや。なんでそんな堂々としてられるや。何してるんや、あの人達。てかスカシ!見てみ!前髪の人の足元、大きなスーツケースあるで!いらんやろ…そんな荷物。何しに来たんや、あの人達!」

ギャーギャーと鳴子が騒ぐものだから。
そして、ただでさえ目立つ人達が日傘なんてさしだすものだから。
小野田も気付いてしまうのは当然の流れであった。

「あっ!!巻島さん!!」
嬉しそうな声をあげた小野田が、大きく手を振る。
これから選手達が通る、その神聖な道を挟んだむこう側。
他人のふりを突き通そうなんて考えは甘かった。
小野田の声に気付いた巻島さんが、片手を上げて小野田の声に応える。
その傍らでは東堂さんが日傘を持っていない方の手、人差し指をビシッとこちらにむけてくる。

「わぁ!やっぱり巻島さんかっこいいです!東堂さんも。いつもきまってます!!」
感激している小野田の隣で、今泉と鳴子は、珍しくお互いの意見が今は一致しているだろう事を感じていた。

鳴子がポツリともらす。
「クライマーなら山行ってて欲しかったわ」
「ああ…」
今泉も頷いた。

以上で東堂誕生日祝いの話はおしまいです!
自分的には、この後、夜の総北OB会で酔い始めた巻ちゃんを迎えに来る東堂が書きたかった(>。<)
あと、田所さんにお酌するT2とか
T2はスタートして2~3時間経ったところで、スマートにおいとまするイメージだったりします(もちろんそのまま二人は同じホテルの部屋に帰る)。
で、同学年の2人に置いてかれた古賀さんがヤケで飲んで酔っ払ってる姿とか。見たいなぁ(*´▽`*)
総北メンバーで飲み会、楽しそうですね~♪

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