今週も弱虫ペダルの読める日がやってきました
週チャンの表紙は小野田と鏑木が飾っています
今まさに鏑木が~!!って展開ですからね。
表紙では可愛い笑顔を見せてくれている鏑木ですが、本編では先週すでに散るフラグが立っています(>_<)
今週はその続きです
以下、週チャンのネタバレ入りますので。
ご注意ください!
鏑木「ありざした」
先週まさに、散りますフラグがたった!と思った瞬間の鏑木の言葉と表情。
それが今週、カラーページとなって冒頭を飾っています。
鏑木「先、言っとこうと思って。このあと全開やるんで。最後、何ンも言えなくなるから。ハハッ」
そんな鏑木の覚悟の表情を見た総北メンバーは皆、はっとしています。
前に向き直り、進む鏑木。
全力でペダルをまわしながらの、その想いが綴られます。
鏑木(今ならはっきりと言える。総北は最高のチームだ!! だからオレは走る!! チームのために!!)「ほうるあああ」(この脚が尽きるまで!!)「絶対離されねぇよ!! ハコガク!!」
小野田は、ガアアアと突き進む鏑木の背中を見つめています。
小野田(鏑木くん‼ すごい気迫。すごい引き。でも__「あざます」て)
先ほどの鏑木の言葉を思い返し、ザワつく心中。前を走る今泉に声をかけます。
小野田「今泉くん…!! 鏑木くんが__」
今泉「……!! ああ!!」
小野田と今泉が話始めたその時も、鏑木はチームを引いています。
鏑木「ぜってー、追いついてやるよ!!」
ゴァアアっと、ものすごい気迫です。
今泉「昨日までのあいつなら、“オレはオールラウンダーなんで、山まで温存します”なんて、言ってただろう」
鏑木の気迫に満ちた声が響いています。
「ほうるあああ!」
今泉「覚悟をしたんだ。自分の役割を悟って。あいつは、自分で、わかってる。この先もうじき、自分がチームを離脱することを。」
小野田も分かってはいたでしょう。ですが、改めて今泉に言われ、その事実に目を見開き、思わず叫びます。
小野田「鏑木くん!!」「……!!」(ちがう、叫んだからと言って、何が変わるわけじゃない。去年も走ったんだ。わかってるはずだ。“インターハイはチーム戦”だ…。1人1人削っていって、最後に一枚のジャージを届ける。そういう戦いだ。去年そうだった。教わった。わかってる。わかってる。でも!鏑木くんはまだ1年生だ!!)
咄嗟に鏑木の名前を叫んだ小野田ですが、自分の中に生じている気持ちと葛藤しています。
小野田に名前を呼ばれた事で、鏑木が反応します。
鏑木「何すか、小野田さん。まだハコガクに追いつかないのかってコトすかァ。さすが昨年の覇者は言うことキビしいすね。」
小野田「いや」(ちがっ…鏑木くん)
小野田は言葉を飲み込みます。
鏑木「大丈夫す。もう少しなんすよ。」
小野田(たった1人で1年生で、インターハイを走って。きっと不安で一杯だって、古賀さんも言ってた。これは言っても仕方のないことだってわかってる__けど、1年生、1人で頑張って、1人でチームを離脱するなんて__つらくないの)
鏑木「もう少しなんすよ。オレ、加速する時、大きな歯車イメージするんです。そいつがイメージの中で完全に『入った』時、超加速するんすよ。」「いけそうす。」「入れ、入れ、入れ、入れ」
鏑木のイメージしている歯車がガシンと噛み合いました!
鏑木「入ったァ!!」
ガコンと、噛み合った歯車同士が動き出すように、鏑木もドゴッと加速体勢に入りました。
鏑木「超加速します」「小野田さん!!」「見ててください!!」「ほぅるあああああ」「るああああ」
全開の超スピードで箱学に迫ります。
前方を進む箱学もその追い上げに気づきます。
悠人「!」「黒田サン!! 総北、加速してきましたよォ!!」
短い橋を渡る、山の登り口まで、のこり、1kmです。
悠人「総北、近づいてきてます!!」
鏑木「まちやがれ、ブタァ!!」
銅橋「追いつかせるかよ、オレンジ!! ブハァ!!」
鏑木「ほぅるあああ!! 回れ、歯車ァ!!」
そんな鏑木の全開の走りを、小野田が後ろから見つめます。
小野田(かんばってる鏑木くん。なのにボクは、何もできない)
手嶋「つらいか、小野田」
小野田の後ろから、手嶋が声をかけます。
バッっと手嶋の方を振り向く小野田。
手嶋「一生懸命尽くしてくれる1年生に、自分は学年上なのに、何もできねェって、どうにもできねェって、胸が痛むか。」「そうだな、おまえにとっては初めての、後輩だからな。」
まさに自分の苦しい胸のうちを言われ、はっとしている小野田。
手嶋「後輩がな、小野田。精一杯がんばってる時は___」
小野田の後ろを走っていた手嶋ですが、少しだけ前に寄ると、小野田の肩に手をおき、言葉を続けます。
手嶋「“見てやる”んだ」
小野田(え)
手嶋「よく見てやれ。その成長や、失敗や、挑戦を。そして、体一杯使って、やり遂げて、最後に、ねぎらい、ほめてやれ。それでいい。」
手嶋の言葉を聞いた小野田は、再び鏑木の必死の姿を見つめます。
そしてはっとします。
手嶋「後輩てのはいつも、先輩に見てほしいものなんだ。オレも田所さんに、そう思ってた。おもえだってそうだろう。見てほしいのさ。これまで歩んできた道を」「これから、歩んでいく道を」
手嶋の言葉を聞きながら、巻島との数々の出来事を思い出す小野田。
小野田がインハイメンバーに選ばれ、総北ジャージを着た時の言葉。
巻島『クハ…いいんじゃなァい?』『ソレ、似合ってるっショ』
1年のインハイ1日目。山の前で落車するも、小野田がチームに追いついた時の巻島の言葉。
巻島『ジャスト3分!! よくきた坂道ぃ!!』
最後に峰ヶ山を登った後、まだ渡英を知らなかった小野田が巻島に言いました。
『また、そ、その時は、勝負してもらえますか?』
その小野田に対して巻島が言った言葉。
巻島『オレは、おまえの前を走ってる。だから抜け。』
『たのむぜ坂道』そう言って小野田の頭をぽんとする巻島を、思い出します。
また、1年生レースの時。小野田に、あなたを超えます!と宣言した鏑木が、小野田に今年のインハイの目標を尋ねてきました。
その時の自分の答えを、思い出しています。
小野田『あと、ホントこれは欲ばりなんだけど、それを報告できたらなって』
総北の誰でも良い。誰かが総北のジャージを一番にゴールへ送り込むこと。
そしてそれを巻島に“報告したい”と小野田は願いました。
小野田(歩んでいく道を。先輩に___)
鏑木「ほぅるあああああ、回れぇぇ!!」
渾身の力でペダルをまわし、チームを引く鏑木。
小野田(だったら、顔を上げなきゃ!!)
真剣な眼差しで鏑木を見つめます。
小野田(見る、見るんだ。それが、ボクが鏑木くんにやってあげられること。そうだ。)
小野田は鳴子の言葉も思い出します。
『先輩にもろうた恩は、後輩に返すんや』
小野田(先輩にもらった恩は、後輩に返すって。鳴子くんも言ってた!!)
小野田「がんばって鏑木くん。いけ!! いけ!! 鏑木くん!!」
そんな小野田の声に反応する今泉や鳴子
今泉(!)
鳴子(!)
小野田は先ほど超加速に入った鏑木が『見ててください‼』と叫んだことも思い出します。
小野田「見てるよ」「しっかり見てるよ、鏑木くん!!」
「いや」“違うんだ”とでも言うようにバッバッと首を振る小野田、叫びます。
「鏑木一差!!」
小野田が鏑木を呼び捨てにした事に、他のメンバーも皆驚きます。
そして呼び捨てで呼ばれた当人、鏑木は、答えます。
「何すか小野田さん。急によびすてて。そういうのって…」「メッチャ、テンションあがりますよ!」「だってオレ__あなたにあこがれて、この総北に、入ったんすから!!」
振り返った鏑木。全開の走りをしている鋭い表情でもありつつ、とても落ち着いていて、成長を感じます。
そんな鏑木にコクっと頷く小野田。
どんどん勢いを増す総北。
悠人「総北、迫ってきますよォ!!」
銅橋(山の入り口までのこり1km切ったァ!!ぜ!! ひでぇ痛みで、足がガッチガチだよ。体がキシんできやがった。けど、最高の気分だァ)(ハコガクのジャージ着て、インターハイでトップ走れてるんだからな!! ヤベェ、意識トビはじめた)
舌をベロリとする銅橋。
『極限の状態を楽しむ銅橋!! 体力の限界が近づくが…!?』
という文字が綴られ、今週は終わりです。
最後の一コマには「………」と銅橋を見つめる真波も描かれていました。
(バシくん__!!)と見つめています。
バシくん__と真波が見つめていますが。
そこにはどんな気持ちが込められているのでしょう。
銅橋も限界が近づいているようです。
ですが、このまま鏑木にあっさり追いつかれる展開にはならなそうな雰囲気も漂っています。
『体力の限界が近づくが…!?』って。『が…!?』ってなってますもんね
道の怪物銅橋、彼ももう離脱必須の展開ですから。最後にどんな走りを見せてくれるのでしょうか
山の入口まで残りたった1㎞なのに。その間にどんだけドラマが生れるのか。ドキドキです
鏑木、先週の終わり方から考えて、私はもう今週にも離脱かな?と思っていたのですが。
今週は小野田の見せ場となりました
小野田の行動、心に響きます(>_<)
手嶋さんの言葉の的確さもさることながら、それを聞いて、自分の気持ちと照らし合わせて考えて。鏑木一差‼とフルネーム呼び捨てにする小野田。
さすがですよ…さすが小野田!言葉や行動で周りを突き動かせる存在。ここぞというところでやってくれる。
読んでいるこちらも熱い気持ちになります
今年も心底、総北に総合優勝をあげたい!!
小野田、総北を3年連続優勝に導いてレジェンドになっちゃうのもありですよ!私はそう思いながらよんでました(T-T)
頑張れ総北!頑張れ鏑木!!(>。<)
今週は鏑木で涙せずして済みましたが。でも“その時”、鏑木離脱の時が、目前に迫っている事だけは確かです。
あぁ、ドキドキが止まりません(≧Д≦)