1週間以上前に発売された弱虫ペダルの円盤3巻
スペアバイクの東堂編の続きが読めました(*´∇`*)
ブログの記事に書き始めたものの…少々予定が立て込んでいたので、途中まで書いたところで中断され、放置されていたのでした
今更ですが、続きを書かせて頂きます
前回のお話では、練習中、登りのコースで、東堂が、初めて走るコースにもかかわらず、レコードを上回るタイムを出します。
そんな東堂の登りの才能を目の当たりにした修作が、早速大会への出場を決意する。
そんなところで終わっていました。
今回はその続きです。
以下バリッとネタバレに入っていきますのでご注意ください
今回、物語の語り手が修作となります。
快進撃だった‼
発足わずか数か月の部活がレースに参加し、次々とその、中学生コースレコードを塗りかえていったのだから‼
主に尽八が‼
そんなナレーションとともに描かれるのは、もちろん、その東堂の走り。
レースを見に来ている観客が口々に言っています。
「来たぞ、またあいつが先頭だ。」
「今年の神奈川は中学の部がおもしろいな。聞いたこともなかった地味な中学の突然の活躍!」
「ほら見ろ、またあいつがブッチギリでゴールするぞ」
「箱根湯本台中学自転車部、東堂尽八だ‼」
東堂が登ってきて、そしてゴールします。
両手を広げて、まさに勝者のポーズ。
開場にアナウンスが響き渡ります。
「中学の部、優勝は、後ろを大きく離して、この人!湯本台中、東堂尽八くんです‼ 中学の部、コースレコードです‼」
一人早々とゴールしている尽八。テントでゴクゴクとドリンクを飲んでいると、ハァハァ息をきらして修作が入ってきます。
修作「やったな…尽八……聞いたぞ。」
尽八「おう、修作。遅かったな。何位だった?修作‼」
修作「えっ、あ……まぁ…えーと、20位…くらいかな」(本当は30位)
修作「オレの順位はいいじゃないか。それより快進撃だな。まわりの人もウワサしてるぞ。」
東堂「うむ‼ 女子たちも騒いでいたな」
修作「そうゆうとこ、よく見てるなー。」
修作「4戦目にして優勝3回‼ 2戦目のパンクは痛かったけどなー。」
東堂「いやぁ、あれで、事前の確認を学んだよ。機材に何かあっては、どうにもならんものだ。自転車は。」
ドリンク片手にくつろいだ様子の東堂が続けます。
「お前は本当に学習しないな。いつも言ってるだろう。前半トバしすぎだ。」
修作「ほ…ほっとけよ。」
修作「それよか、さっき名刺もらったぞ。雑誌!! ホラ!! いつも部室でよく読んでるヤツ。取材させてくれって!!」
じゃーん!と、名刺を両手で顔の前に掲げて東堂に見せる修作。
「ヤバいな、尽八!! オレ達、超有名人になるかな!!」
東堂「おまえはならないだろう?20位だし。」
修作「真顔で言わないでくれ。つらくなる。」(本当は30位だけど。)「いつもおまえと練習してるのに、なんでおまえだけ、強くなんだ~!」
と、大げさに騒ぐ修作に、東堂もはっはっはっと楽しそうです。
そして、ピタリと止まって東堂を見つめる修作。
「『持って生まれたものの差だ』とかだけは言うなよ。」
東堂はまさに「も………」で止まっています。
東堂「勘がいいな、修作。」
修作「この頃一緒にいる時間が長いからな。部活で。」
と、そこで、アナウンスが流れます。
『間もなく中学の部の表彰式です』
修作「表彰式にいけよ」と、ばんと背中をたたいて東堂を促します。
「ははは」と東堂。
修作「オレたちのこのジャージを、一番目立たせてきてくれ。」
まっすぐな瞳で東堂を見つめ、送り出そうとしている修作に、振り向きながら東堂が言います。
「修作……」
東堂が言葉を紡ぐ前に、親指を立てた修作が口を開きます。
「次に挑むレースは来週の矢比津山ヒルクライムだ‼ しっかりエントリーしといたぞ。山だ。がんばれよー。今日の弾みのまま来週もたのむぞー。」
そんな修作の言葉に、東堂が告げます。
「おまえにとっても、中学最後の部活なのだろう?」
修作はやたら明るく言い放ちます。
「そうだ‼ 部で優勝できて、めちゃうれしいよ‼ ありがとうな尽八‼」
東堂は、修作の明るさに対し、冷静に言葉を返します。
「一緒に練習してるから…うすうすわかってきてる。おまえは山より、得意なのは平坦だろ。」
はっとなる修作ですが、
「ははは、よくわかったなー。やっぱすごいな、尽八。」と、明るく返します。
「ほら、行けよ。はじまるぞ、表彰式!」
促す修作に、東堂がなおも言います。
「何でヒルクライムのレースばっかエントリーするんだ。」
止まってしまう修作。
東堂は続けます。
「これは“2人”の部活なのだろう?」「修作」
修作は言います。
「それは…おまえがすごいからだ‼ ヒルクライムと平坦レース…もし同じ日になったら、そりゃあおまえ、おまえの活躍の方をとるだろう。」
けれど、東堂は言います。
「ダメだ。次もし、重なったら…」
場面が変わって、雨の日。部室にやってくる修作。
部室の扉を開け、中に入ると、濡れた傘をバサバサさせ、東堂の言葉を思い出しています。
『ダメだ。次もし、重なったら…』
その言葉の続きを、呟く修作。
「ヒルクライムはエントリーするな。平坦のレースをおまえがエースで走れ」
頭を抱える修作。
「あ~~~あ、尽八ありがたい。ありがたいけど。」「エースって言葉は正直かっこよくて嬉しいけど……」「平坦が得意__て言ってもさ、オレ……どっちかってくらいの程度で。今までひとりで出た平坦レースの最高位…18位が最高なんだよ…」
雨空を見上げる修作。
なんとも不安げな表情を浮かべています。
また場面が変わり、練習中の東堂と修作。
走りながら東堂が尋ねます。
東堂「エントリーはしたか修作」
修作「ああ、再来週のレース。大磯クリテリウムだ。」
修作がエントリーした事を聞いて、勢いよく東堂が尋ねます。
東堂「優勝いけそうか‼」
修作「あ__あははは、そうだ…な。まぁ…運がよけりゃあな。」
そう答えながら、内心は違う修作。
(優勝経験者はすぐに優勝って言葉を口にするけど。皆勝とうとしてるんだよ。その中での1位になるって……ムリでしょう。3週間じゃ、強くなってもたかだ知れてる)
なんて考えていると、東堂に、ぼすっと背中を叩かれます。
東堂「楽しみだな‼」
その表情に、修作は内心悲鳴です。
(キラキラした目で楽しみにしないでくれ~~~‼)
そんな修作の心を知らない東堂。はっはっはと笑いながら、なおもキラキラの眼差しです。
東堂「大丈夫だ‼ これだけ練習しているのだから成果は実るものだ‼」
修作「うっ…」(そう、うまく実らないから困ってるんだよ~~‼)
このォ…__天才め‼と思いながら、東堂に伝えます。
「あのな、尽八。実は…その、平坦得意つってもな…今までの最高位がな、」
と、ここまで言ったところで、はっとする修作。
修作(そうか。尽八は山が速いからクライマーだと決めつけていたが、ひょっとしてこの身体能力なら…いけるんじゃないのか!もしかして平坦‼)
希望を抱き始める修作に、東堂。
「今日はそれに向けての平坦のスピード練習だろう。修作‼」
修作「そうだ‼ そうだよ、尽八‼ いざとなったらおまえがエー…」
東堂「さあ‼ 教えてくれ、修作。平坦でのアシストの動きを‼」
硬直する修作に、東堂が続けます。
東堂「このオレが献身的なアシストとなって、エースであるおまえをゴールまで、見事アシストしてみせよう‼」
ばーんと言い放つ姿に、修作は大ショック。
(アシストする気満々だ__‼ 尽八__‼)
言葉を失った修作。
(どうしよう、言い出しにくい。最高位が30人中18位だなんて)
戸惑う修作に尽八
「さぁ‼」
修作は尽八に流されていきます。
修作「あっ、えーと…まずは風よけだ。」
東堂「ほう、山にはない動きだな。」
修作「そしてコーナーの位置取りが…」
東堂「なるほど、こうゆう感じか」
修作(のみこみ早えー‼)
そんな練習風景のあと、修作の語りに戻っていきます。
尽八はすごいヤツだ。
女子にもモテる。
そのすごい尽八に、アシストされるのは嬉しいことだ。
何より励みになる。
一緒に部活の練習をやって、きつい時間をすごしているのだから。
だけど、3週間という時間は、
自分にプレッシャーをあたえるには、十分すぎる時間だった。
しばらく眠れない日が続き、いよいよきた、レース当日。
最悪な体調になっていた。
緊張でガチガチになりながら、ベンチに座る修作。
アナウンスが流れています。
『間もなく中学の部、受付を始めます。』
修作は考えています。
(オレがエースで…勝たなきゃならないレース…これまで練習してきて、それが…えーと…)
そんなガチガチの修作の耳に、会場に訪れている観客の声が入ってきます。
「今日、例のさ、ウワサの箱根湯本台が出るんだって」
「マジか、楽しみだなー中学の部。おもしれーな今年。」
「優勝したらすごくないか」
「だよ!」
キリキリと胃が痛みだす修作。走る前から、はーはーと息があがっています。
そこへ東堂がやってきます。
東堂「いくぞ修作。スタートラインにならぼう。」
ビクっとする修作
「……ああ………」と答えます。
始まってしまった。ついに。
2人で部をつくってはじめての、『オレ』のレースが。
To be continued…
東堂様!天才という言葉がお似合い(*´▽`*)
ここまでくるともう自慢されても嫌みに思えないくらいだなと、思ってしまいます。
まあ、こうなる下地として、スーパー買い物号に音をたてずに乗れるようにした等々あるのだとは思いますが。
持って生まれた才があるという印象しか受けません。
気持ちが良いくらいのクライマーとしての力を見せつけてくれています。
さらにこのスペアバイクの続きで、アシストとして平坦でも強い走りを見せてくれるのでしょうか?
やはり、東堂が初めて“負け”を感じるのは巻ちゃんと走った時だと思うので
平坦のアシストもかっこよくきめてくれる気がします!
……修作との話も良いのですが。次は巻ちゃんと出会った時のレースの話しとか。
改めてスペアバイクで描いて欲しいなぁ(>。<)
ラストクライムの時、走りながらの東堂の心情で語られていましたっけ。
出会ったばかりの頃の巻ちゃんを、『正直俺は嫌った。でも今は真逆だ!』と。
嫌いの真逆、大好きに。なっていった過程を見たいですよね(≧Д≦)
めちゃくちゃ売れると思うんですがねぇ。笑
って、話しがそれてしまいましたが、修作くん‼
本当に良い子ですよ(ノД`)
エースという大役、とことん不安がっていますし、最悪のコンディションとは。心配です。
ただ、最高位は30人中18人と語る修作ですが、“ひとりで出たレース”と言っていました。
仲間とともに出るレース。アシストされて、想いを託されて走る。
きっと今までとは違う何かが修作を突き動かしてくれると信じたいです
頑張れ修作