週間少年チャンピオンの弱虫ペダル
先週はT2の反撃が始まり、気持ちよ~く終わりましたが、今週は
以下バリッと本誌ネタバレに入りますので。お気をつけください
とうとう浦久保を抜いた青八木。振り返り啖呵を切ったところから始まります
青八木「どうした浦久保。もうボトルは落とさないのか?」
浦久保、目を見開きます。
青八木「今度は、ひろうつもりはないがな!!」
東村(総北!!)
庭妻(3年青八木!! 優策に加速で追いついた!!)
ゴンと鋭い眼差しに戻った浦久保。顔を伏せ言います。
「何じゃ、スタート前はあれだけヨタヨタ歩いとったヒヨドリが。まだまだとべます……いうことか。」
庭妻(ヒザを負傷しとったんじゃないんか!!)
浦久保は下を向いたまま「橋の欄干までのこり3キロ。その程度の距離なら、ワシをきっちりおさえこめる。そう言いたいんか…」
青八木「………」そして、コクリと頷きます。
青八木「スプリントバトルはかけひき戦だ。空気をきりさくおまえの走り。あれを出すタイミングが少し早かったようだな!! ああいうのは最後までとっておくものだ。」
庭妻「……!!」
東村「!!」
手嶋はにやり。
庭妻「優策!!」
浦久保「ん?」「どうした庭妻。」
庭妻「!! どうした…て。しっかりしろ優策!! 追いこまれて口数が減っとる。大丈夫じゃ、ワシらがついとる!! 言うてもこっちは3人!! 3対2じゃ。まかせとけ。次はワシたちが出る!!」
庭妻、浦久保の前にいっきに出ます。
庭妻「いくぞ東村!!」
東村「はい!!」
庭妻「ワシらで総北の連中を引きずり回して足を削るんじゃ!!」
東村「はい‼」
庭妻「はりつけ優策‼」
浦久保も何も言わず後に続きます。
手嶋「動いた、広島。」
青八木「はりつけ、純太。」
手嶋「うっく」
青八木「追う!!」膨らみ、そしてドガァアっと出ます。
東村「来ました、総北!!」
庭妻「当然じゃ、これはバトル。逃げたら追ってくる!! 必然じゃ!! ともかく!! まずは東村ぁ…おまえがワシにィ、しっかり引き離されんようにせぇよ!!」
庭妻ゴッっと出ます。
東村「うっ…は…はい‼」(庭妻さんのプレッシャーが変わった!! この人も浦久保さんと同じくスプリンターだが、タイプがまったく違う!! この人の真骨頂はダンシング!!)
庭妻にギラァッっと気合が入ります。「ちぎれろ、総北!!」
東村(加速しながらなおかつペダルに体重をのせる!! パワータイプ!!)(速い!! すごい!! 浦久保さんとは正反対の__風や地形を完全に無視して直進するタイプなんだ!!)「ついたアダ名は、呉のブルドーザー!!」「呉南工業3年、庭妻繁典さん!! この人は、人間重機なんだ!!」
庭妻「東村ぁ、総北はァ!!」
東村「はいっ」振り返ります。
東村「遅れてます!! じりじりとしか近づいてきてません!! ボクらがここで出るとは思わなかったんですよ!!」
庭妻、ニヤッ。
東村「いけますよ。」「ボクも引きます、庭妻さん。おお!」
バンと前に出る東村。
庭妻「つき放せ東村!! おまえの渾身のスプリント見せてみろォ!!」
東村「はい!!」
手嶋「のこり2.5キロきった。大丈夫か、青八木。残り距離短くなってる!!」
青八木「心配いらない、じりじり近づいてる。」
確かに、じりっ、じりっと前の広島に近づいてはいます。
手嶋「そう…だな。けど__」(もしかしておまえ、さっきより加速が鈍い…!! まさか、ここにきて__ヒザが!!)
青八木はそんな手嶋の胸の内はお見通しのようです。
青八木「心配いらない純太。さっきより加速が鈍いと感じてるか?それは__足を削らないように、40%の力で走ってるからだ。」
手嶋(__え)「へ?40て…」驚く手嶋。
青八木「じりじり近づけばいい。なるべく『遅く』ヤツらに追いつく。今ヤツらを泳がせてる。」
大きく口を開けて驚く手嶋。
青八木「この闘い方は、去年、田所さんから教わったものだ。速く走るだけがスプリントじゃない。スプリントは“かけ引き戦”だと。」(田所さん___)
ガハハと笑う田所さんのイメージから回想シーンに入ります。
田所「いいか、青八木。スプリントで人数減って、のこりの距離がまだ少しあったら、相手を『走らせる』ことも重要だ。」
青八木「え…すぐつかまえなくていいんですか…走らせる…ですか?」
田所「相手を長く走らせれば、その分、パワーを使わせることができる。すぐにつかまえちゃもったいねェんだ。足を温存しながら、じっくり追いつくことで有利になる。」
ガハハと青八木の肩に手をおく田所「わかるな!? 意外に頭つかうんだ、スプリントは!!」
青八木「…………」
田所「………えーと…えーと…そうか…よし、じゃあ、実践で教えてやる!!」
一緒に走る姿が描かれています。
田所「こいつには、敵をつかまえる足が必要だ。」
青八木「はい。」
田所「死ぬ程の練習と、あとは場数と根性だ!!」
青八木「はいっ。」
青八木「今のオレがあるのは田所さんのおかげだ。」
手嶋も口元がほころびます。
手嶋「田所さんには俺も世話になった。いろいろ教えてもらった。」
自分達が2年時の合宿。インハイメンバーをかけた争いに敗れた際、「もう十分だ。」と田所さんに抱きしめられた事を思い出す手嶋。
目を閉じながら「けど、お前ほどじゃなかったかもな。正直やけるよ。」
青八木「え」
手嶋はポンと青八木の背に触れます。
手嶋「きっと嬉しかったんだと思うぜ、田所さんは。面倒見て育てたオレたちの2人のうち1人が、自分と同じスプリンターとしての道を進むって事が。」
田所さんの背中を思い出す青八木。こちらを見て、頭にぽんと手をおく田所さんの姿がよみがえります。
青八木「………そうか…」
手嶋「そうだよ。オレも面倒は見てもらったが、おまえは『特別』だ。」
青八木「………」(__『特別』…そういえば、よく、頭をなでられた気がする……)
手嶋「さあ!! 思い出話に花咲かせてる間にィ!! 追いついたぜ!! 広島!!」
青八木&手嶋、広島の横に並びます。
東村「総北!!」
庭妻「く!!」
東村「なぜ!! 庭妻さんは人間重機なのに‼」
青八木「……死ぬほどの練習と、あとは場数と根性だ。」
東村「庭妻さん!!」
庭妻「く!!」
動揺する東村や庭妻。ところが浦久保は、不吉な笑みを浮かべます。
それに気付く手嶋と青八木。
手嶋(え)
青八木「!」
手嶋(笑ってる!? 浦久保。追いつかれたのに!?)
浦久保、耳に手を当て「いやはや、ワカっとらんのォ……言うたはずじゃけどなァ…ヒヨドリも…庭妻も、東村もォ、カワシマくんもォ……」
この様子に、チームメイトの庭妻と東村さえ驚いています。
浦久保「『広島ぁ__』『総北ゥ__』て叫んで…この勝負、チーム同士のバトルじゃとカン違いしとる。最初に言うたじゃろ。これは“シンプルなスプリント勝負”じゃて。この先の橋の欄干に先にたどりついた者が勝ち__じゃから実はヒヨドリや庭妻がどんなに先行しても何のイミもないんじゃ。ワかるじゃろ?頭でよく考えりゃ、チップ交換したんは、誰じゃ。そう、これは__カワシマくんとワシの2人のォ、スプリントバトルじゃ‼」
手嶋、硬直します。
浦久保「キミとワシ、どちらか…先に…到着した方が勝ちじゃ。スプリンターであるワシと、クライマーであるキミの。」
手嶋(あの時、不意に受け取ったヤツのチップ。オレに渡してオレのを受け取った__あの時からすでに__こいつは“オレ”に狙いをさだめてたのか‼ ここまで読んで‼)
浦久保「総北5番__キミ、クライマーじゃろ?」「ワシの走り出すの早すぎた言うたか、ヒヨドリくん。“スプリントはかけ引き”?見せたんじゃよ、ワザと。十分にワカらすために。ワカったじゃろ?5番はワシにスプリントでは敵わん‼ このまま進もうや‼ のこりの道のり、このまま進めばラインスプリントになる。“とびだす2人”__そうなりゃあ、ワシの勝ちじゃあ‼」
庭妻も驚いています。(優策は…はじめからこのことがわかっとって、青八木が最初に追いついても動じんかったんか…‼)
浦久保「ワシ…空気のよめる男じゃろ?のこり2キロ。まだあるが、カワシマくんのチップ…川の中、確定じゃな?」
凍り付いた手嶋の表情が描かれ……今週はおしまい!
カワシマじゃねぇ、手嶋だ、コノヤロウ
…ふぅー、すみませんどうしても言いたかった(>。<)
T2の反撃で気持ち良かった先週から一変!今週はなんともイライラする終わり方です。
チームメイトですら、カン違いするようなバトルの内容ですよ?そんなん無効だ~!錯誤だー!公序良俗違反だ~!と言ってやりたいところです
でも、法律用語を出しても無意味ですよね
受けたバトル、手嶋は闘うのでしょうね…
普通に考えて一騎打ちで敵うわけないですよね。
最後まで青八木が引いて、手嶋分のバイク2台分の差を付けて勝つとか?
そんなミラクルは無さそうですし……えっ、本当にどうやったら手嶋のチップは救えるんですか
想像がつかないので、本気で不安です(>_<)
今週は最後で浦久保にイライライラ~っときましたが、途中までは先週に引き続き、ニヤニヤ良い気分で読んでいました
青八木、そもそもペース配分が下手で手嶋と組んだのに。今や相手を泳がせるまでに成長してて。その進化に、そして途中の回想シーンで出てきた田所さんの姿に、胸が熱くなりました(ノД`)
話の最中にちゃんと背に触れる、T2のボディタッチも良いです( ´艸`)
会話中、いちいち体に触れる必要性……ものすごくありますよね!
T2の絡みに万歳(*´▽`*)笑
そんな、田所さんに育てられた2人が!浦久保なんかに負けてたまるか~!!
手嶋のチップは捨てさせないぞと、読んでる私まで燃えてきちゃいます
来週も楽しみです(>。<)