タイトルにあるように、先週に引き続き今週のも、チーム2人、魅せてくれます
以下、バリッと本誌のネタバレに入りますのでご注意ください。
最終集団から脱し、共に進むチーム2人の様子から始まる今週
手嶋「いける。いけるさ、オレたち2人なら。オレはキセキを信じる。」
青八木「わかった純太!!」
シンクロストレートツインで進む二人。
それを見る沿道の人々は「うおっ」「速ええ、あの2人。」「総北だ!!」と驚きの声。
タイヤとタイヤがすれすれの位置までピタリと近づいたまま、見事にカーブも曲がっていきます。
「わぁっ。何か、あの今の2人の選手、動きが揃ってた!!」「シンクロみたい。」
見る人を沸かせる走りです。
手嶋「替わる!! うしろで2分休め。」
青八木、コクっと頷きます。
バンと前に出る手嶋。ペダルを回しながら思います。
(やっぱ、“共に進む”ってのは“力”だ!!
こんだけピンチだってのに、力湧いてくんだ。
あれだけ絶望味わったってのに、希望湧いてくんだ!!
見てるかよ……見てるかよ「インターハイ」!!
もしもインターハイに人格があって、俯瞰でオレたちのこと見てるんだったら言いたいぜ。
オレは1年の時、心底おまえにあこがれた。胸を焦がした。
2年の時、全力を尽くしたが、おまえにこばまれた。届かなかった。
そして今__3年になって、オレはおまえの道の上にいる!!
闘い、挫折し、克服して、もがいて、たどり着いたんだ。この道に。
来たぜインターハイ。青八木一と共に、この最高の舞台まで!! オレたちは!! この魂の、シンクロストレートツインで!!)
前を見つめてペダルを回す手嶋。
青八木の声がかかります。
青八木「2分だ、替わる。」
手嶋「!」「ああ、たのむ。」
手嶋の横に並んだ青八木「ふるえているのか、純太。」
手嶋「!」はっとしたような顔から、きゅっと口元を引き締め、手嶋の言葉が続きます。
「ああ。ピンチだってのに、どうかしてるけどな。この状況に胸高鳴ってな。」
青八木「…………オレと同じだ。」
顔を見合わせた二人。
青八木「純太!!」
二人は手を上げます。その手にはめられたグローブには「必」と「勝」の文字。
がしっと触れ合わせ、言葉を交わします。
「この道の果てに、このジャージを、届に!!」
チーム2人の気合いが届いたのかは分かりませんが、何かの気配を感じたかのように振り返る鳴子。
場面は先頭を追う、箱学&総北の協調組へと変わります。
鳴子 (手嶋さん、青八木さん……!!)
鳴子が後ろを振り返っていると、前方から声があがります。
銅橋「見えてきたぜ、泉田さん!! 集団の一件があったから、“ようやく”って感じだ!!」
泉田、黒田、真波、銅橋「ブハ!!」、鏑木「おお!!」と、順番に描かれた後、両チームが先頭と合流するシーンが見開きで大きく描かれます。
銅橋「ようやく先頭に追いついたぜ!!」
鏑木「今泉さん!! 小野田さん!!」
今泉「イキリ!!」
小野田「鳴子くん!!」
泉田「待たせたね、拓斗。」
新開悠人「しゃあ!! 来た!!」
葦木場「塔ちゃん……ユキちゃん…」
笑顔の小野田「チームが追いついた!!」
嬉しそうな今泉「遅っせーんだよ、鳴子!!」
葦木場「来たね。」
悠人はパワーバーをくわえながら「遅いすよ!! いつまで待たすんですかァ!! 泉田さん!!」
そして、ゴッっと気合いの入る悠人「これで6人揃いましたよォ!! 全開で加速しましょう!! 泉田さん!!」
悠人のその言葉に、追いついたメンバーはすぐさま同意とはなりません。
銅橋、泉田はちょっと複雑な表情です。後方の黒田と真波の表情までは見えません。
泉田「まて悠人。」
泉田の言葉は続かず、場面は総北側に移ります。
チームが追いつき明るい表情だった小野田が固まります「え…」
小野田「……手嶋さん……が。」
鏑木「そうなんです。オレが気づいた時には…うしろいなくて。いやもう集団が凄かったから。加速に必死で……」
小野田「集団……」
今泉「マジ…なのか鳴子。」
鳴子「……ああ、大マジや。」
後方メンバーの運んできた知らせに衝撃を受ける小野田と今泉。
その様子を見守る箱学。
泉田「彼らが落ち着くまで、せめて待ってやれ。非情にいきたいところだが、集団の足を止めることができたのは、手嶋くん__彼が犠牲になったお陰…ではあるのだから。」
小野田「そ、それで、青八木さんまで…」
鏑木「そうなんですよ。オレは止めたんす。マジで。ムリです、青八木さんって。」
ここで鏑木の回想シーンが1コマだけ入ります。
鏑木が下がっていく青八木にかける言葉
「あ、何する気ですか、ちょっ…下がって連れ戻すつもりですか!? ムリだ青八木!!」
めちゃくちゃ呼び捨てにしていますね。
“青八木さん”とは言っていません。
鏑木「青八木さん…1回こうっていうときかないから…」
小野田「……青八木さんと……」
今泉「手嶋さん……」
鳴子は下を向いたままです。
鏑木「せっかく先頭に…チームに合流したっていうのに、ヤバイんじゃないですか!? 箱根学園は6人。フルメンバー!! こっちは4人すよ!!」「せめて青八木さんが残っていれば5人…ゼッケン獲りまくってる箱根学園の6人と4人で闘うって…分が悪すぎすよ。ああ……!!」
鏑木は頭を抱えます。
ですが、小野田は少し明るい表情になり言います「青八木さんと………」
今泉も表情が和らぎます「手嶋さんか!!」
鏑木「え?あれ!? 何笑ってんすか、ヤバイんすよ!? 絶望的じゃないすか!? もう2人は戻ってこないんすよ!?」
鳴子「戻ってこんと思うかスカシ。カッカッカ。」
今泉「常識で考えりゃムリだな。」
鏑木「ですよねーー!!」
今泉「けど、“2人”でだ。」
小野田もニコっとしています。
今泉「知らねぇか、イキリは。昔あの人たちはチームを組んで走ってたんだ。“チーム2人”でな。」「闘った。強かった。その強さはオレたちが一番よく知ってる!!」
小野田「うん!!」
今泉、鳴子、小野田は、あの合宿でのバトルを思い出しています。
今泉「希望はまだ捨てるな。あの人たちならきっと戻ってくる。総北は、ギリギリまで2人を待つ!!」
小野田「うん!!」
鳴子「カッカッカ」
鏑木「え。は、はい!!」
希望が繋がった総北の先頭メンバーから、再び場面はチーム2人へと移ります。
手嶋「チームに追いつくぞ、青八木!!」
青八木「ああ、純太!!」
手嶋 (待っていろ、今泉、鳴子、鏑木、小野田!!)
そしてカーブを曲がると人影が見えてきます。
手嶋「見えた。前に選手がいる!! 数名!! あのジャージは!!」
ドンっと現れたのはトリの巣頭の後ろ姿。
手嶋「………!! 広島!!」
浦久保が振り返ります。
浦久保「んお?なんじゃ…総北の、“カワシマ”くん…?そんなとべないヒヨドリ連れて、どこ行くつもりじゃ?」
『眼前には因縁の広島!! 簡単にはいかない…!?』と綴られ、今週もおしまいです
いよいよ来週からT2と広島の闘いが始まるんですね(>_<)
今週前半、「必」「勝」の手が合わさって感動極まったのも束の間。
広島の浦久保、かなり卑怯な、嫌~な性格してるんで。T2がどんな攻撃を受けてしまうのか、想像するだけで苦しくなってしまいます(>。<)
絶対無傷では通過出来ない相手ですよね、広島は。
青八木なんて、ただでさえ怪我してるのに。これ以上の負担に耐えられるのか、心配でなりません。
広島の他にも京伏も控えてますし、T2がチームに追いつけるって、本当に奇跡なレベルだと思います
キセキを信じる!!てっしーのその言葉を支えに、応援していきたいと思います(≧Д≦)
そして、T2への思いだけで感想を終わらせても良いのですが、最後に少しだけ……
今週の箱学の紳士な姿!嬉しかったです。さすが王者ですよね
あと相変わらずの鏑木!青八木って呼び捨てだし、てっしーのみ込まれた時、気付いてなかったんだ
鳴子、めっちゃ「手嶋さん!!」て叫んでいましたけどね。
まあ、鏑木は銅橋の後ろについて気持ちがいっぱいになっていたんだろうなと。そうだとイイなと、ちょっと銅橋と鏑木を絡めたい自分がいます( ´艸`)笑
私的には恋が芽生え始めた設定になっている銅橋と鏑木。ですが、敵同士ですからね~。
インハイ3日目、これから再びあるだろう二人のバトルも楽しみです