今週は前置きなしで週刊少年チャンピオンの弱虫ペダルの話しに入らせてもらいます
以下バリッとネタバレになりますので、ご注意ください
先週は真波が何か不穏な気配を察知したところで終わりましたが、今週は、その直前に描かれていた鏑木と青八木の会話の続きから始まります。
鏑木「あの、トリの巣アタマの浦久保が…?もう一度…?しかけてくる⁉いやいややっぱ考え過ぎすよ、青八木さん。ムリでしょ、大丈夫ですよ。後ろとは相当差が開いてます。ましてや最終集団とは10分以上あるんですよ?オレもスタート前にあいつから“貸しにしとく”とか言われてヤベーて思いましたけど。あのあとよく考えたら、“レース中に会えないんじゃ貸しも何もないじゃん”って思ったんすよ!」
青八木「……」
鏑木、良いところに気づいているようで、見事に肝心なところを外しますよね。
浦久保の“貸しにしとく”という言葉は、まさにこれからの戦況を予告しているのでしょう。
青八木は注意を払っていますが、この鏑木の全く危険に目を向けようとしないおバカな明るさは。心配になってしまいます
鏑木「安心してください何もおこりませんよ。なぜなら、この協調超特急__カブラギ号は、」
銅橋「ぬお、また言ってやがる。」
鏑木「楽しくて速いからです!!」ピッカーッと得意げ。
鏑木「それって最強じゃないすか⁉すぐに先頭に追いついて、チーム合流ですよ!!」「あ!!ほら!!見えましたよ!!2人!!」
前方の2人が見えてきたところで、総北箱学協調組のメンバー(鏑木以外)は息をのみます。
泉田『!!』
手嶋「!」
青八木「……」
銅橋「あ!?」
鳴子「へ?」
見えてきた2人が誰なのか、この時点ではまだ描かれていません。
他のメンバーが驚いているのに対し、鏑木だけが全く動じていません。
鏑木「ハハッ、やっぱ2人じゃこの特急にはかないませんねー。追いぬきましょう!!サクッと。」「昨日がんばってたのにな__ガンバリすぎたんすね!!ついていけなくて先頭から落ちてきたんすよ。京伏は!!」
鏑木の「京伏は」の言葉とともに、大きく見開きで2ページをつかって、協調組が追いついたのが、2日目の覇者、京伏の御堂筋、そして水田だった事が読者にも分かるように描かれています。
鳴子「…!!」
黒田「…!!」
鏑木「この2人を抜いたってことは、先頭はもうすぐすよォ!!おっと京伏、協調?ノンノン!!この列車には乗せないぜ__!!あとから来いよ__ハハッ、来れたらな!!」
鏑木くん、そろそろキミ調子乗りすぎだぞって気分になるのは私だけでしょうか。こうして書いていて感じるのですが、鏑木はしゃべりすぎ台詞一人でめっちゃ多いですまあ、元気で可愛らしいですがね。
鳴子「……御__くっ!!」
鳴子が突然、列から出ます。
手嶋「鳴子!!」
鏑木「あれっ、鳴子さん!?列からとび出して__敵のトナリに!!」
鳴子「コルァ、ボケワカメ!!マジか!!」
水田「げ、総北、鳴子!!」
鳴子「マジ落ちか!?マジで落ちとるんか!?」
御堂筋「……ナァルコ。ええの?列からとびだして。おたくの列車いってまうよ?」
鳴子「ちょっとの間や!!おまえに話きいたらすぐ戻る。ついてけなくなったんか!?昨日、脚つかいすぎて動かんのか!?」
鳴子の突然の行動に、手嶋が列から振り返り叫びます「鳴子ォ!!」
そんな自分への呼びかけにも答えず、鳴子は御堂筋との話を続けます。
御堂筋「何、ププ。心配でもしとるのォ?ボクゥのことを、」
鳴子「しとるから言うとんじゃ!!」
御堂筋「!!」
鳴子「敵は強ないとオモんないやろ!!体調わるいとか、足の具合がとか、そんなんで勝負ついても、つまらんやろ!!」「1日目はワイと同着2位で。昨日はおまえが策略めぐらせてゴールもぎ獲って。それ聞いてメッチャムカついて腹立ったけど。そのあと、すげぇヤツやと思ったわ、素直に!!ワイは!!」
鏑木も列から手をあげ、呼びかけています「鳴子さん、そんなヤツ放っといてください。いきますよ!!」
鳴子「『策略』やったら受けて立つ!!けどもしホンマに単に力およばずでこんなところで落ちてレース終わるなんて言うなら、」
御堂筋「なら?」
鳴子「タコヤキに丸めておまえを食うたる!!」「去年の冬、ワイはおまえに負けた。負けて泣いて。“スプリンター”を捨てた。」「おまえに勝って、それを取り戻す!!そのつもりで積んできた!!今まで!!それがこんな形で終わるんやったら、寝つき悪うて、よう寝れんのじゃ、ボケ!!」
御堂筋「ゆっくり寝たらええやん、勝者はァ、美酒…勝利のビシャツに酔いながら、」
鳴子「はぐらかすなや、御堂筋ィ!!」
手嶋「鳴子!!もうあがれ!!距離が開きすぎれば、お前も一緒に下がっちまう!!列車に戻れ!!もう限界だ‼」
鳴子「く…、く!!くっそ!!ほなな!!ワカメ!!」
御堂筋「…ほな、な、マメトサカァ。」
列車に戻る鳴子、迎える総北メンバーの後ろ姿が描かれます。
手嶋「ヒヤッとさせんな。」
鳴子「さーせん!!」
鏑木「ハハッ、それにしても大したことなかったですね、今年の京伏は。一番最初にスタートしたくせに、ハハッ。全員ボーズにしたのに。」
そんな会話をしつつ、去っていく総北&箱学の列車。
話は置いていかれる御堂筋と水田に。
水田「しっかし、何やの今のあいつ…総北、鳴子…昨日も山でクッソあっついヤツや思うとったけど。どうかしとるな、あいつ。レース中の敵に向かって…わざわざ列から出て話にくるなんて…な。初めてやないか、御堂筋クンのこと、“心配する”ヤツなんて。オレは見方だからちゃんと心配しとるけどな!!あれ…本気やったよ。」
水田の声に、答えないまま走る御堂筋。心の中で思っています。『マメトサカァ…ボクはここで落ちる…確かに、それは__“事実”』
この御堂筋の描写の後、場面は京伏の後続メンバーに移ります。
沿道で応援する人々の声。
「京伏だ。」「ガンバレー!」
「京伏の後続集団だ。前、追いつけよー。」
「でも…だいぶ遅れて走ってたな。」
「京伏って、昨日優勝したんだよね?」
「総北とハコガクいってから、けっこうたってるぞ。」
「何か戦略ミスでもあったのかな。」
そんな沿道の人の声を聞いてか聞かずか
船津「やっぱり総北かハコガクに協調もちかけた方がよかったんやないすか、山口さん⁉」
山口「……」
船津「オレも山口さんもスプリンターですけど、あいつらの方が数多いから、このままじゃ追いつきませんよ?」『小鞠は……2日目スプリント闘ったけど…………スプリンターだか何だかわかんないんや…オレの質問にも答えへんし。』
小鞠「え?何か言いました?船津サン。」
船津「おまえがスプリンターだか何だかわかんねーって言ったんや。」
小鞠「ああ…その話ですか………」と、それ以上は何も言いません。
船津『やっぱり答えねぇのか‼』「でも、追いつけって御堂筋クンは言うてた。ムチャですよ‼ねえ、山口サン、オレたち、見捨てられたんすかね⁉もしかして‼すてられたんすかね⁉あ__オレだけあの時、総北とハコガクが協調入った時、うしろについていけばよかったな。ねぇ、山口サン⁉」
山口「……」
船津『あ~リアクションうすい、この人。ホント三等兵みたいだよ。オレの方が絶対モテる。』
船津「だって、そうでしょう⁉アタマボーズにまでされて‼聞いてないんすよ‼あいつ、聞いてないことばっかりやるんや‼優勝してボーズなんて聞いたことないわ。喜び合うのがフツー‼あいつ同学年やけど、ホンマ何考えとるかワカらんわ‼」
「は~~~」船津は深いため息をついてうなだれます。「マジのばしてたんですよ、この髪……」
山口「言いたいことは、言ったか⁉」ドンと気迫に満ちた表情の山口に、船津も「⁉」と言葉を失います。
山口「言ったのなら、おとなしく走れ。このままのペースで。すでにフェイズは発動中や。」
船津「へ⁉」
山口「スタート前に…ある男と話をしておいた。」
そう告げる山口の回想シーンに現れたのは…やはり浦久保!!
少し、回想シーンが入ります。
山口「ちょっといいか。話がしたい。オレは京伏副キャプテン3年、山口紀之や。おまえが広島のキャプテンか?」
浦久保「ホゥ、何の用じゃ?京伏のォ…」
と、具体的な会話は謎のまま回想は終わり、ペダルを回す山口に戻ります。
山口は浦久保の事を思い出しながら、心に誓っています。『必ず完遂してみせる…このフェイズ‼御堂筋‼』
そして最後はまた御堂筋に移ります。
御堂筋『“事実”___せやけど安心せいや、ナァルコ‼その事実、すぐにひっくり返るよ?』
ビシャ…と不吉に笑う御堂筋で今週はおしまい。
京伏と広島、手を組んだって事ですよね
これはかなり手強い相手ですよ(>_<)
もう3日目ですからね。陸鮫と京伏のタッグに、どのくらいのメンバーがやられてしまうのか…考えるとゾワっとします
それから、今週の弱ペダを読んでいたら、小鞠ってスプリンターではないとすれば何なのか、とても気になりました。
そして、そう言えば、京伏が全員坊主になってしまった=小鞠も坊主になっていたわけなのですが。
私はあまり注目していないキャラなので、坊主小鞠、今週初めてまじまじと見ました
2日目、小鞠の過去が明らかになった辺りで、私の後輩は小鞠が可愛くてヤバイと言っていたのも思い出し、坊主になってしまったら、小鞠ファン、つらいだろうな~なんて。今更ながら考えたのでした
小鞠の事を色々考えた今週でしたが、やっぱり一番特筆すべきは鳴子ですよね(≧Д≦)
アツい鳴子のそのまっすぐなところ、ザ・少年マンガの主人公!な性格、大好きです