ついに火蓋が切られたインターハイ最終日
毎週毎週、もっと続きが読みたい~(≧Д≦) と思わせる渡辺先生、さすがです
弱虫ペダル、楽しいです
以下、バリッと今週の週刊少年チャンピオンのネタバレになりますので。ご注意ください
「追走来たァ!!」と観客の声が湧く中、「あああああ」と小野田。水田の少し前を走っているシーンから始まります
小野田『前には御堂筋くんと、今泉くんと、新開さんの弟くん。そして、葦木場さんがいる!!』
ここで、スタート前、総北テント内の回想シーンに切り替わります。
ベンチに横並びで座り会話をする小野田と今泉。
今泉「スタートしてすぐに____おそらく、かなり早い段階でゼッケン11番、箱根学園の葦木場さんはオレたち先頭に合流する。」
小野田「……!!うん。」
今泉「そうなればハコガクは2人。数的にこっちが不利になる。まして“あの”2人だ。
小野田「うん…」
今泉「たのむぜ、小野田。」
小野田「うん。」
今泉「こっちが1人の段階であの2人がもし動き出したら、早々にしかけられたら、相当ヤバイ状況になる。キツイとは思うが、出来る限り早くオレに追いついてくれ。」
真剣な表情で小野田が「うん!!」と大きく頷きます。
硬い表情で語っていた今泉でしたが、この小野田の“うん”に、ふと表情を和らげるのでした。
そんな今泉に小野田が、え?っとなるところで、回想シーンが終わり、再びインハイ最終日、水田の前を走る小野田に切り替わります。
『待ってて、今泉くん!!』とペダルを回す小野田に、水田くんが並びます。
水田「フェーイズ!!82ィ!!」
小野田「!!」「は…!!京伏水田さん!!」「あ……」
水田「おいおい1番クン、前だけ見て…集中したカオして、まじめな目して。ここから先頭に追いつきます…か?“敵はいない”か?」「忘れとるんやないか!!京伏には、このカゲの実力者、キャプテン水田がおることを!!」「昨日のゴールはオレの方が速かった!!」と水田、親指を立てて歯の矯正が見えるニカっとした顔。
そして次の瞬間、水田が出ます。
『水田さんが前へ!!速い』と出遅れる小野田。
水田「みくびるなよ小野田。オレは名門京都伏見自転車競技部で、1年の時からレギュラーで、3年間インターハイメンバーに選ばれ、そしてキャプテンにまで登りつめた男!!」「そして今、ここに、こうして、生き残っとる。実力は一線級やよ?」と、普段の彼からはあまりイメージ出来ないような陰険な表情の水田。後ろの小野田をギラリと振り返りながら「御堂筋くんに言われたフェイズ82は、おまえをおさえるフェイズ!!」「オレがここで“フタ”をして、総北今泉との合流を遅らせるフェイズや!!」
小野田『フタをする!!ボクを……!!』と驚きます。
水田「オレが前出て、速度を遅らせて、おまえをここから先に行かせんようにするんや!!」
そして水田くん、喋り過ぎなくせに、ちゃんとブロックしてきます。
小野田の前でキュッと速度を下げ、小野田はそのせいでユラっとします。見事に封じられた形です。
小野田「うあっ!!」『動きが正確だ、この人、ほんとうに、強い…!!今泉くん!!』
ここで、場面は一度先頭の方へ移ります。
「ハコガク動いたァ!!」と観客の声。
新開と葦木場が海沿い平坦のカーブで仕掛けてきました。
今泉「くそ!!そりゃあ、そうだろうな。」と2人を追います。
今泉「うおおお」と加速、「今日は3日目、最終日!!ここ先頭が、ゴールに最も__近い場所だ!!」と言いながら、箱学に追いつき並びます。
ちなみに御堂筋。何も声をあげておらず、沈黙を保っております。
でもちゃんと今泉が箱学に並んだ時には、御堂筋もきっちり先頭の箱学に並んでいるという描写がありました。
今泉、ハァハァと息をあげながら「まてよ、行かせねぇよ新開!!」
新開「いやあ、今泉さん。」とこちらもハッハッと息をついていますが……
新開「そういうわけにはいかないでしょ。」
今泉「!!」『こいつ、まだ…まだ、行く気だ!!』と、しますから!思った時にはもう前に出ている箱学。
新開「しかけるに決まってるでしょ!!今、オレたちが、圧倒的に有利なんだから!!」
今泉「うおおおお!!」と追います。ちなみに追う今泉の少しだけ後ろに御堂筋の姿も。
今泉『くそ!!ハコガク!!この序盤でオレたちとの差を確実なものにする気だ!!数が揃えばこの状況も落ち着くはずだ!!早く!!来てくれ、小野田!!』
今泉の想いとともに、場面は再び小野田へ。
水田の後ろで『今泉くん!!』と必死です。
そしてここで、先程出てきた、スタート前の回想シーンの続きへと切り替わります。
ベンチに並んで座り、話している今泉と小野田。
先ほど描かれていた回想シーンの最後と重複するところから始まります。
今泉「キツイとは思うが、出来る限り早くオレに追いついてくれ。」
「うん!!」と頷く小野田に、表情を和らげる今泉。
小野田が、え?という顔をすると、今泉がバスっと小野田の肩を叩きます。
今泉「何でだろうな。おまえの『うん』には安心感あるな。」
へ?と小野田「いや…いやいやいや、安心感て!?何?何のこと!?精一杯がんばるだけでボクは、」とあたふた。
今泉「『追いついたよ』なんて言って、笑って、来そうな気がする。」「ま、そう簡単にはいかねぇだろうけどな。」
小野田「うん。」
今泉「けど、おまえは今まで、そう簡単でもない、て言われて、それでも、ことごとく、そのカベを超えてきた。」話しながら立ち上がる今泉。座ったまま、口をぽかんとあけたままの小野田に語り続けます。
「今日だっていくつものカベを超えて、インターハイの3日目、最終ステージに立ってる。」「正直オレは、去年のインターハイで、おまえが優勝したあと、自転車部を辞めると思ってた。」「元々、アニメ研究部を復活させるために走りはじめたんだから、そうなっても仕方ないと思った。」「自転車は進むも止まるも自分次第だ。達成したんだからな、辞める権利がある。インターハイが終わって、回復の休みも終わって、最初の練習の時、オレはおまえに練習、一緒にいくか?て、きいた。」「ドキドキしながらな__断られるかもしれねぇと思いながら。そしたらおまえは____」
今泉はその時の事を思い出しながら続けます。
「……『うん』って笑っていってた。すげぇ……安心したよ。ホッとした。」
小野田「今泉くん…」
今泉「今日もいこうぜ、坂道。インターハイ最後のゴールまで!!」「いくつものカベを超えて!!」
テントから外へ、一歩を踏み出す今泉と小野田の後ろ姿が描かれ、回想シーンは終わります。
2人の後ろ姿、ゼッケン1とゼッケン2。今泉の左手が隣の小野田の肩に触れているのもイイ感じです。2人の前に広がる空は、カラーページではないのに、とても明るく、青く、見えてくる絵です。素敵なコマでした
そして場面は再び小野田と水田へ。
水田「ハハハ!!行かせへんよ?オレは去年、あのハコガク2番、荒北靖友を止めた男や!!」
とか言っちゃってるけど、私は一読した時、水田くんが荒北止めた事あったっけって。本気で悩みました。
アレですかね、エースアシストが実は荒北でなくて新開だったよ~っていう、あの2日目?
あんなの、止めたうちに入らんだろ~って思っちゃいました
水田は吠えますが、小野田、ドンっと表情が変わります。
小野田『そうだ!!行くんだ!!ボクは!!』「ああああ」『カベを超えて!!』「ああああ」
ぐるぐるとケイデンスの上がる小野田。
水田「フハハ、大したプレッシャーやないか小野田。けど、この水田の“フタ”は、」
小野田「すいません、どいてもらえませんか、水田さん!!ボクは先を、急いでいるので。」
水田「言うとるやろ、オレは“フタ”やって!?え!?」
ここで小野田が水田を抜かします。
水田「あーーーッ、いかれたーーー!!」
無事に水田くんをかわせた小野田。
そして今週は、それぞれ異なる場所を描いた3つのコマで終了です。
小野田「まってて!!今泉くん!!」
今泉『つか!!来んだろ、おまえなら、坂道!!』
水田「あかん、いつの間にか、湖沿いの平坦が終わって__登り区間に入っとる!!」
以上が今週の週刊少年チャンピオンです
あぁ~早く続き、読みたいです(≧Д≦)
私、今週の今泉と小野田のやりとりにすっかり当てられてしまって。
なんか今坂もイイんじゃないの?なんて思っちゃいましたよ( ´艸`)
小野田が辞めるかもしれないと、“一緒に行くか?”と聞きながらドキドキしちゃってる今泉。メンタルが… しかもかなりのネガティブじゃない?って。もうむしろ可愛く思えてきました!
あとは水田くん!
絶賛総北応援中の私にとって、敵キャラにあたり、今回ばかりは珍しく、えっ?水田くんのくせに、ちゃんと仕事出来ちゃうのって驚いたんです。
でも、やはり水田くんでしたね!笑
登り区間に入った矢先に小野田に抜かされてくれ、安心しました(´▽`)
来週は今泉と小野田、感動の再会となるのでしょうか。笑
楽しみですね~