↓最近とても気になるポスターがこちら
毎日のように利用する駅のホームに貼ってあります。
実はこのポスターを見る度に思い出すことがありまして。
1ヶ月くらい前になるでしょうか。私、一人で箱根に行ってきたのでした
その時の事を、書かせて頂こうと思います
私は結婚してから主人の家のあるこの地に住むようになりました
箱根はわりと近いので、車で日帰りで遊びに行くことはあります
ですが、思えば結婚してから電車で箱根に行った事はありませんでした。
(ちなみに、結婚する前は都民でしたので、箱根にはロマンスカーで行ってました。)
電車だとどのくらいで行けるのだろう?と検索してみると、思った以上に近い
職場に行くより短時間で箱根湯本まで行ける事が分かりました
となれば、行ってみるしかない
子供達を連れて行っても良かったのですが、まずは一人で行ってみよう一人なら身軽ですので、箱根に行ったついでに足をのばして、東堂庵ならぬ三河屋旅館に行ってみようと思い立ったのです
その時、ちょうど書き始めていた弱虫ペダルの二次創作小説の舞台が箱根、そして東堂庵だったので尚更、実際に行ってみたくてたまらなくなったのでした。
9月のとある日に、実行に移しました
その日は天気予報で雨が降る降ると言われていましたが、朝の時点では降っておらず、私は小さな折り畳み傘を鞄に入れ、家を出ました。
先ずは子供達を保育園に送り、その足でいざ箱根へと向かいました
箱根湯本には調べていた通り、さくっと到着しました。
電車から降り立った箱根湯本駅のホームはひんやり肌寒く、この時点で、寒いのがとにかく苦手な私のテンションは少し下がりました
おまけに家を出た頃は降っていなかった雨はもうしっかり降っていて。もっと大きめな傘を持ってくれば良かったと思う程。
気温に雨に、気持ちの下がる要素が盛り沢山ではありましたが。
それでも久々に電車で到着した箱根。頭の中では東堂が箱根に来た巻ちゃんを出迎えている妄想が広がり、それはそれはニヤニヤ出来ました
子供達を連れていたら箱根湯本駅周辺のお土産屋さんを散策して終わりとなるところですが、せっかく一人で来た私。目的は先にも書いた東堂庵です
三河屋旅館のホームページ。交通案内の部分を見て、湯本から先の交通手段は登山電車を使うか、バスか、考えました。
巻ちゃんならどうゆうルートを選ぶかな?東堂ならどうやって案内するだろう?
色々考えた末、私は二人に登山電車に乗ってみて欲しいからという理由で、登山電車を選びました
土曜と言えども、夏休みシーズンは終わり、雨も降っていたので、電車はわりとすいています。
恋人や家族連れなど、グループ客が多い中、一人座りキョロキョロ景色を見渡して、ニヤリと考えているのは東堂と巻ちゃんの事。どうしようもなくアホですね、私
登山電車は『小涌谷』という駅で下車。ホームページにはそこから5分と書かれていたはず
私は駅前の地図を見ました
ちなみに、三河屋旅館はすぐ近くにユネッサンという有名な温泉テーマパークがあります。
仮に迷ってもユネッサンを目指せばたどり着けるっショ
そんな甘い考えでおりました。
さて、小涌谷の駅前にあった地図。すぐに見つかると思っていた、ユネッサンの表記が駅周辺ではなく、思ったより遠くの方にありました
でもまあ5分だし、きっと地図の縮尺の問題だろう~なんて思い、雨の中、傘をさして歩き始めました。
同じ駅で降りた方々は、雨に眉をひそめつつ、タクシーを拾ったりなんだり、私のように歩き出す人はおりませんでした。
一人歩き始めてしまった私。しばらく行くとバス停とまた簡単な地図がありました。
再び地図を確認。やはり私が考えていより遠いい気がしてなりません。
しかも!雨で薄暗く寒い。ひとけもあまりない。ちょっと不安になってしました
が、戻るのもイヤだし、前進あるのみ!
自他共に認める方向音痴の私ではありますが、きっと大丈夫!と、自分を信じて歩き出しました
歩き出してしばらくは、まだパシャパシャ写真を撮る余裕がありました。
その日は雨でしたが、晴れだったら?この道を東堂と巻ちゃんが一緒に歩いたらどんなだろう?考えながらニヤニヤ坂を登っていきました。
この写真を撮った辺りまではまだ良かったのです。
この後、ガタンと民家が減ってきてしまい、周囲がザ自然!な感じになってきてしまうのでした
繰り返しになってしまいますが、その日が晴れていたら気分も違ったはずです
雨で寒々しいという条件が、私を心細くさせました。
いよいよ、道の先を見ると両左右が林です(でもいちお道は続いています)という状態が見えた時。
右手には最後の民家、左手にはその周辺に住まう人々の駐車場という立地でした。
私の右手の民家から、40~50代くらいのご夫婦が出てきて、左側の駐車場へ移動。車に乗ろうとしていました。
駅を降りて一人歩き始めてから、初めて会う“人”でした。それまで、建物はあるものの、人がいない!そんな道だったのです。
人がいて良かった~なんて思いつつ、私は黙々と歩き、一度はそのご夫婦を通り過ぎました。
が、両左右が林なその道。この先に本当にユネッサンがあるのか?誰もいないこの道を進んで行って、本当に良いのか。道は間違っていないのか!?不安でいっぱいになり……
くるりと方向転換!そのご夫婦に「すみません!ユネッサンに行きたいのですが、この道を歩いて行けば着きますか?」と尋ねました。
奥さんの方は先に車に乗り込んでいたので、答えてくれたのはご主人の方でした。
「ユネッサン?あぁ~ちょっと歩くのは……ちょうどその前通るから、良かったら乗っていきますか?」と言ってくれたのです。
私の中で、知らない方の車に乗るというのは自殺行為。絶対にやってはいけない事。
ですが、相手は私から話しかけた人の良さそうなご夫婦。
一瞬の出来事ですが、ものすごい葛藤がありました。
私の答えは……
「ありがとうございます!助かります!!」
かくして、私はそのご夫婦の車に乗せてもらう事になったのです
折り畳み傘をたたみながら「すみません、傘が濡れてて、車が…」なんて言いながら。
後部座席に乗り込む私に、そのご夫婦はとても親切に対応してくださいました
ご夫婦の車が進んだのは、私がまさに歩こうとしていた道でした。
「晴れていたらまだ良いのだけど…」「あそこからはバスが良いと思いますよ。」なんてお話をいただきながら。進むつもりだった道を、車ですいすい通り過ぎていき、パッと出たのは三河屋旅館の前のにあるバス停『蓬莱園』
私が進もうとしていた道はいちお、あっていた事が分かりました!道は正しかったのですが、距離が。絶対徒歩5分じゃ無理な距離でした
私がご夫婦にお願いしていたのは、ユネッサンですので、当然三河屋旅館は通り過ぎ、ご夫婦はユネッサン前に車をつけてくださいました。
結果的に道は間違っていなかったとしても、雨の中、両左右森な暗い道を一人で歩いていたら、とてもとても心細くて。途中で心が折れていたかもしれません。
見ず知らずの私を快く車に乗せてくださったご夫婦には、感謝してもしきれませんm(__)m
ひたすらお礼を言って車を降りました。
そしてやっとユネッサンに着いた私。
帰りはバスで箱根湯本ではなく、小田原まで行くというルートで帰りました
巻ちゃんの最寄り駅を仮に佐原とした場合、その方が早そうだからです。
東堂と巻ちゃんが会うなら、巻ちゃんが東堂庵に行くなら…をシュミレーション出来て、非常に萌える時間でした
…と、締めくくりたいところですが!!
知らない方の車に乗せてもらうという、ドキドキ初体験もする事になった日
軽~く考えて出発した自分が情けなく、大反省の日となりました
主人や母、姉に言ったら「なんて危ない事してるの!」と大激怒される事が分かっているので、絶対に話せない
今回はさすがに自分でもやっちゃったな…しまったな…と猛烈に反省しているのです
ですから、ブログに書かせて頂くのもこれだけ期間があいてしまった次第です。
というか、書くの止めようとも思っていたのですが。箱根のリアル宝探しのポスターを見ているとどうしても思い出すので。告白させてもらいました
さてさて、それにしても登山電車の小涌谷駅から降りた私が、なかなか三河屋旅館にたどり着けなかった理由は、後から分かりました。
三河屋旅館のホームページ。よく見ると、『※登山電車ご利用の場合は小涌谷駅前よりバス5分』と書かれていました。
それを私ったら“小涌駅より5分”って読んでたんですね~かなり違う
そりゃ歩いててもなかなか着かないはずです。
結果良ければ全て良しと言いたいところですが、もう少し注意深く生きよう!そう思いました
懲りない奴ですが、また今度は天気の良い日に、小涌谷から三河屋旅館まで、歩いてみたいな♪なんて思ってしまいます。
そして、助けてくれたご夫婦の車に、お礼の手紙とか置いてこれたら良いな…なんて。そんな事を考えてしまうのでした
結果良ければ全て良し
でも、家族にこの出来事を打ち明ける事はまだできません