仕事を終えた帰りの車内
座れた時は、目を閉じ好きな事を考える。
それは癒やしの時間
その穏やかな時の中、ふと耳に届いた単語に、微睡みかけた思考がクリアになりました
「アンパンマンの本、いいじゃん。マジ喜ぶでしょ。」
アンパンマン。それは小さな子供に大人気のキャラクター。
けれどその“アンパンマン”を語った声、口調は明らかに青年のものでした。
本来の対象年齢である声変わりする前の高い声ではないのです。
青年とアンパンマンというギャップに、閉じかけていた目をそっと開き、声の主の方をちらりと伺いました
見ると大学生くらいの二人の男性でした。今時の、好青年です。
再び目を閉じて、二人の会話に耳を傾けていると、どうやら彼らは、保育士の卵のようです
若い男性が保育士を目指す、なんとも微笑ましく思い、心があたたまっていきました
さらに!彼らはそんなほっこりした気持ちに加え、私を熱くもしてくれたのです
彼らの会話は漫画全般の話へと展開していったのです
スラムダンク、ワンピース、黒子のバスケetc. お馴染みのジャンプ漫画の名前が登場
自分も好きな漫画のタイトルに、先程よりも心躍らせながら聞き耳を立てていました
「てかさ、ハンターハンター、マジ面白いんだけど!」との声。
私のテンション、一気に跳ね上がりました
ハンターハンター大大大大大好きなんですよ
君達、分かってるねぇと心の中で何度頷いたことでしょう!
この発言を聞いて、彼らの好感度はさらに200%くらいアップです
“ハンターハンター、マジ面白い” と、その一言。
単純極まりないのですが、ハンターハンターを誉める発言を聞けただけで、私は気分上々(´▽`)
それだけ私はハンターハンター好きって事なんですよね
やっぱりハンターハンターはイイレオリオとクラピカは今頃どんな風に過ごしているのかな?と、ニヤニヤ考え始めた私。
そんな私の耳を再びダンボにしたのは、今度は高校生くらいの女子二人。
「でもさぁ。私、アニメイトくらいしか行った事ないんだけど。」
アニメイトって単語には反応せざるを得ない。オタクの性です。
「じゃあ、やっぱ始めはもうちょっと小さいイベントから行ってみよっか?」
この女子達、完全に同士です
会話のほんの一部分聞いただけで分かります分かっちゃいますよ
オタク、腐女子なおばちゃん、伊達に年くってませんから( ´艸`)笑
要は、同人誌即売会行きたいけど、一人はまだアニメイトくらいしか行った事ないオタクレベルなので、夏コミみたいな大きなのでなく、もっと小規模なイベントからデビューしよう!って事ですよね
上記した考え、さらに二人の会話を聞いていると、まず間違いないと確信が深まりした
初々しいですね(´▽`)
自分がイベントデビューした時の事を思い出してしまいます。
“イベントに行く”という行為は、腐女子人生への大きな第一歩だったと思います。
彼女達にもきっと輝かしい(萌える)未来が待っている事でしょう
電車 実に色々な人が乗っています
一人でいる方々の思考は覗くことが出来ませんが、友人等と一緒に乗っている場合、聞こえてくる会話でその方の日常、趣味等が垣間見え、時にとても面白いものです。
この日聞いたアンパンマンやイベントデビューの会話。今回、私がその会話から思い巡らせた事を書かせて頂きました
同じ車内に乗り合わせた方々で、私と同じようにその会話が気になった方はどのくらいいるのでしょうか。
他の方々が考えている事。分かったら面白いけれど、分かってしまったら怖くもあります。
昔、人の考えている事が分かってしまう女性の小説を読んで、しみじみと人の考えている事は知らない方が良いと思ったものです
分かったら面白いと書きましたが、分からないからこそ面白いのかもしれません。
さて、斯く言う私も、電車の中等々で考えている事は他人に分からないからこそ、普通の人を気取っていられるわけであります
記事の冒頭、“座れた時は、目を閉じ好きな事を考える”と書いていますが、そこで考えてる事、他人に覗かれたら逮捕されるんじゃないかって思いますから
何故なら、年末書き途中になっていた二次創作、1月の慌ただしさですっかり中断していたので。再開させたのです
電車の中。座って目を閉じて。考えている事は好きなキャラが………
この先はご想像にお任せします( ´艸`)笑
考えている事は分からない方が面白いですから