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最後の金曜日☆ひと冬の恋!?

結構昨日は宝石商リチャード氏の謎鑑定とソマリと森の神様まで見てから寝ました。
最近わりと睡眠はしっかりとっていたので久々に少し眠い朝。
娘と手を繋ぎながら保育園へ向かうその時間を楽しんだ後、園から駅に戻る時の私にはもう一つ楽しみがあります。
ありました…と言うべきでしょうか。
コロナでテレワークや時差通勤などが推奨されるようになってから毎朝だったものが毎朝ではなくなったからです。

保育園児を抱えた生活、最後の金曜日。
今日は私が保育園のある駅で出会った二人の人に想いを馳せてみたいと思います。
二人は私が今とても好きな人です。
一方的で、そして気持ちは秘めたまま。
ですが、すれ違う度にドキドキして、日々に彩りを与えてくれる存在です。

先ずは毎朝すれ違っている(すれ違っていた)男性の方から。
その人を意識するようになったのも本当にひょんな事からでした。
ある日、保育園に下の娘を預けて駅に向かう途中。
駅までもう少しのところで、道の向こうから歩いてくる男性がなんとなく目に留まりました。
私と同じくらいの年齢でしょうか。
あの人、いかにも真面目そうな顔だよなぁ。
うーん?芸能人でなんか似た人がいた気がする。
堅い顔って感じ?いやいや、顔が堅いって表現はないでしょ。それは表情に使う言葉だよ。
なんて、頭の中で一人つっこみを入れながら、じーっと見てしまったのです。
すれ違いざまですが、凝視してしまったので、ばちーっと目があったような感覚もあり、あっ、すみません…という気持ちで去りました。

向かいから歩いてきたスーツの男性。
やってきて、通り過ぎただけ。
でもそれで、その顔はばっちりインプットされたのでした。

翌日、同じように駅に向かって歩いていると、やはり、真面目そうなスーツ男性が歩いてきました。
おそらく職場へ向かうのでしょう。
たいてい毎日、すれ違うのが分かりました(すれ違わない日もありますが)。
きっと意識する前からすれ違ってはいたのでしょう。

そして意識するようになると、その男性がどこから来て、どちらの方へ向かうのか、なんとなく分かってきました。
私も毎日同じ時間に家を出ますが、保育園での滞在時間は日によって変わります。
ですので、保育園から駅に向かう時間も日よって違うのです。
その男性と、ある日は駅の改札へ向かう為の階段ですれ違ったり、ある日は保育園から出て少し歩いたところですれ違ったり。
保育園とは違う方へ曲がって行くのが分かってしまったりしました。
駅の近くですれ違えば、今日はいつも乗る電車の発車時刻までに余裕があるなと分かったり、逆にすれ違うのが保育園の近くならば、今日は少し遅れているので急ごう!など、時計を見なくても、その男性とすれ違う場所でなんとなく時間が分かるようにもなりました(便利!笑)。

そんなある日の事、私が仕事がえり、保育園のある駅で電車を降りようとした時の事です。
私は通勤が長距離なので、急行など、混む電車に乗っています。
駅ではホームで二列に待つ人が、降りる人のために、すっと道を開けます。
私が降りようとすると、朝の男性が乗車待ちの列の一番前に立っていたのです。
見つけてしまった私は、びっくりして思わず「あっ!」っと言いそうになりました。
私のそう思ってるだけかもしれませんが、向こうも驚いてる風な感じがしました。
朝だけでなく、帰りまで同じ時間帯に動いている事が分かって、私は楽しく嬉しい気持ちになりました。
実際その後何度か電車を降りる際にもすれ違っています。
その男性が保育園のある駅から急行に乗り込むという事は、その次の停車駅は終点なので。
彼が必ず降りる駅もなんとなく分かってしまったのです。
ここまでくると自分、ストーカーみたいでこわいじゃん!!って。
はたと思った事もあります。
ですがまあ、それ以上追いかけたりはしないので。
大丈夫です!それは断言します。

さて、一人目の好きな人のお話が長くなってしまいましたが、もう一人の好きな人のお話も書かせて頂きます。

もう一人は、保育園へ向かう途中にある自転車屋さんの女性です。
その自転車屋さんの前を通る際、朝はまだオープン前になりますので、こちらは仕事帰り、娘を保育園へお迎えに行く時の話になります。

自転車屋さん。
それは私にとって魅力的なお店です。
完全に弱虫ペダルの影響なわけですが、下の娘が小学2年生になったらロードを買って乗るのが夢です。
そんなわけで、ついつい覗きたくなってしまう場所、それが自転車屋さんです。

保育園へお迎えに行く途中にある自転車屋さん。
さすがに店内には入りませんが、よく飾られている自転車を眺めてしまいます。
ある日、いつものように自転車を眺めていると、店内にいる女性が目にとまりました。
グレーのつなぎ服を着て何やら自転車のメンテナンスをしている様子。
ちょうど肩に着くくらいの長さで揺れる髪に、目鼻立ちのきりっとした、とにかく私のストライクゾーンどんぴしゃな顔と雰囲気を。
完全に一目惚れパターンです。
それからは自転車と一緒にその女性も眺めるようになりました。
20代後半くらいでしょうか。
同僚の男性と話している姿を見ると、良いなぁ、そこの男、私と変われ~なんて思ったり。笑
いつか私がロードを買う時、このお店を訪れたいな、その時もここで働いてくれていますようにと願っています。

結婚してから専ら二次元のキャラに愛情を注いでいた私が、三次元の誰かに執着するのは久しぶりの事です。
二次元の推しを好きになる感覚との違いははっきり感じました。
私は腐女子ですから。
推しカップリングに対して、当て馬になれたら幸せですが、自分は基本、蚊帳の外で良いのです。
対して三次元は好きな誰かと自分との接点にドキドキするわけで……
相手の瞳に映る自分を良く見せたいという気持ちが生まれる。
おしゃれが楽しくなる感覚。
久しぶりに味わっています。
その人達と会えると思うだけで、電車で降り立つその街がとても美しく見えます。
ちょっと忘れていたときめき、再び感じる事が出来た事に感謝です。

ちなみに、別にその相手とどうこうしたいわけではありません。
例えばお話してみたいとか、そのくらいの欲はあるけれど。
別に良いんです、今のままで。
だって、特に男性の方は、こうゆう気持ちを抱いた私がこれ以上の接点を作ってはいけませんからね!笑
そのくらい割り切った上で楽しめていると思います。
楽しめている……なんて書くと軽い?二次元への恋に似ているのでしょうか?笑
自分でもよく分かりません。

保育園のある駅。
娘が卒園すると、その駅には途中下車しなくなります。
……なので、私のこのドキドキはあと2回。
朝の男性とはコロナの事があってから、月曜しか会えないパターンになってしまっています。
ちょっぴり切なさを抱きつつ、来週の月・火は、お気に入りの服で出勤しようと思います。

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