朝の6時半には家を出て、
7時の開園と同時に保育園に入る。
そしてお迎えは18時ギリギリ。
そんなハードな日々が変わったのは、
あなたが生まれてからだった。
ママは仕事を変えました。
お姉ちゃんだけ保育園に通っていた頃に比べれば、
とても楽な時間帯に変わる。
少しは穏やかに過ごせるかも?
なんて考えは大間違いで。
あなたのおかげで毎日は2倍3倍に賑やかになった。
自己主張の塊のようなあなた。
ママもお姉ちゃんもどれたけ振り回された事か……
まだ上手く喋れない、思いが伝わらない反動だったのかな?
あの頃の“大の字泣き”はすごかったね。
自宅から保育園まで。
電車の時間を含めて30分弱の道のり。
その中で1日に何回、大の字泣きを見ただろう。
道の真ん中、駅のホーム、電車の中。
所かまわずころっと仰向けになって泣き叫ぶ。
30分の道のりに、
1時間かかることもざらにあった。
あなたの気持ちを上げるために、
肩車して帰った日もあったっけ。
それでも続く大の字泣きの習慣に、
なんだかもう、吹っ切れて。
いつからか写真を取り始めたよね。
その名も大の字泣きコレクション。
けっこう貯まったよ。
そして気づいたこともある。
あなたは泣きながらも、
そっとママ達の様子も見ていたでしょ。
大の字泣きをしていたはずなのに、
ニヤっとした一瞬をおさめた写真もあるんだよ。
そんなあなたが少し大きくなった頃。
お姉ちゃんは一足先に一年生になった。
一緒に保育園には行かなくなったお姉ちゃん。
ママは説明はしたのだけれど。
あなたは「なんで一緒に行かないんだろ」って呟き続けてた。
今ならもう分かるかな?
今度はあなたが卒園する時。
またお姉ちゃんと肩を並べて、
今度はあなたも小学校へ向かう時が来たよ。
次はね、ママが「一緒にいかなくなる」番。
あなたの小さなその手を握って歩く、
保育園までの道が大好きだったから。
まだまだ手を繋いで歩いていたい。
急にお姉ちゃんにはならないで。
まだまだ小さなままでいて欲しい。
ついついそんな事を言いたくなってしまう。
発達障害かもしれないと、言われた事もあったけど。
今ではよく先生に誉められる。
片付け上手ですね。
小さな子の面倒をよく見てくれてますって。
ママはとっても嬉しいよ。
あなたの成長が嬉しくてたまらない。
だから寂しくもあるけれど、
笑顔で門出をお祝いします。
これからも輝く笑顔の日々を送れますように。
卒園、おめでとう!!