最近私が疲れ気味だったのを見かねた家族が昨夜、夕食後の寝る前の時間、皆で弱虫ペダルのアニメを見ようと言い出してくれまして。
アニメの第1話から見返しておりました。超懐かしい!!
忘れてしまっている故に新鮮だったり、新たな発見とか、あるんですよね。元気出ました!
そして今日は木曜日、そんな弱虫ペダルの最新話が読める日です♪
というわけで、以下は今週の週刊少年チャンピオンの弱虫ペダルのお話に入っていきます。
内容と感想になりますので、本誌未読の方はネタバレにご注意ください。
『◎握りあった手から思い出される記憶__。』という言葉で始まる今週の弱虫ペダル。冒頭から真波の想いが綴られます。
真波(“たまにしか会わないのに、会うとえらく気の合う人っているよね” 昔クラスメイトから言われて、『そんな人いるわけないじゃん』と思ってた。おかしいね、もし今、そう尋ねられたら、『めっちゃいる』って答えるよ!! 『1人千葉に住んでるよ』って!!)
インターハイ初日の山岳ステージ。
小野田と全力でぶつかり合いながら、真波は思います。
そんな真波の想いは、過去の思い出とともに描かれていきます。
その人は ある日
箱根で倒れているところを
助けて
たまたま自転車に
乗ってて
CPSで再会して
オレと同じで
クライマー
滅多に会わないけど
会った時は
同じつまんないことで
笑うんだ!!
走りながら心の中で、真波は小野田へと語りかけます。
真波(坂道くん!! キミのことだよ!!)
全身全霊で登る真波と小野田。
彼らの進む道は観客の声援で溢れています。
「山岳ラインまでのこり1kmを切った!!」
「ラインまであと数分もない!!」
「すぐじゃん」
「いけぇハコガク!!」
「千葉獲れぇ!!」
「真波と山王まだ並ぶ!!」
「すげぇ、どっちも譲らねぇ!!」
「意地の走りだ!!」
真波も小野田も、荒い息です。
真波(ラインまでのこり)
小野田(800m!!)
真波は鋭い眼差しで前を見つめ、思います。
真波(手の感覚、しびれてなくなってきた。でも、出しきるよ、オレは!!)
ここで場面は変わって、山岳リザルトラインに応援に来ている委員長の様子へと移ります。
委員長「どどどうしよう。胸が、心臓が高なってきた~~!! はわわわ」
周りの人々が言っています。
「もう来るぞ」
委員長(え!? もう来るの!? まって心の準備が)
別の人の声が聞こえます。
「まだだよ」
委員長(まだなの!? まだね!!)
そんな周囲の声にも一喜一憂する委員長。
委員長(何緊張してるんだろう、私~~。私が走ってるわけじゃないのに。一番大変なのは走ってるさんがくなのに)
委員長は持ってきた水筒を出します。
委員長(旅館のおかみのおばさまから頂いたレモンティーを飲んで落ち着きましょう)
泊まった旅館のおかみが『へー、インターハイの応援に?まあ、神奈川から!? すごいわねー』などと言いながら、委員長の水筒にレモンティーを入れてくれた時の事を思い出しつつ、委員長はレモンティーを飲みます。
ほっと息をつく委員長。
委員長(おいし。でも、ひとつ、ひっかかってるのは、本当に私は、応援に来てよかったのかなってこと)
場面は一か月前に遡ります。
神奈川
箱根学園
真波が2階に位置する窓から身を乗り出し、下を歩く委員長に声をかけます。
真波「あ、委員長」
委員長「!?」(は?上!?)「へぇ、ど、どこから声かけてんのよ!!」
真波「男子トイレ」
委員長「ハァ!?」
真波「ちょっと待ってて。聞きたいことあったんだ」
真波は『よいっしょ』と言いながら、トイレの窓をくぐり出て、下へ降りてこようとします。
委員長「トイ…ハァーー!?」「え!? ちょっ!? 何!? 直接!? 中から階段使って……落ち…」
真波「ほ」
真波は窓枠にぶら下がって宙ぶらりんの状態になります。
委員長「わかった、わかったわ。私がそっちいくから、私が」
委員長は焦りますが、真波は難なく、すたっと奇麗に降り立ちます。
そして委員長の方にすたすた歩いてやってきながらも既に話しを始めています。
真波「この間さーー走ってたらさーー蝶が飛んできてさー、あれ、いなくなった?なんて思ったらさー、家帰ってジャージ脱いだら出てきたの。ヒラヒラーって」
委員長「何さらっと二階からとびおりて日常会話始めてんのよ!!」
真波「マジシャンみたいですごくない!?」
真波はジャージから蝶が出てきた時の様子を思い出しながら話します。
委員長(男子って丈夫…)「あーはいはい、そうね」「話はそれだけ?私は今から視聴覚室にこの資料頼まれてるから」
真波「インターハイ来る?」
はっとする委員長。
委員長(え。『聞きたいこと』)
真波「今年の」
委員長(あ、『インターハイ』)
委員長は胸にちくっと痛みを感じます。
真波「毎年見に来るじゃん、インターハイ。委員長がそんなにロードレース好きだなんて知らなかったけど」
委員長(私は……ずっと思ってた)
真波「去年とか、山でドリンクくれたよねー」
委員長(考えてた。去年のインターハイが終わって、帰りの電車の中でもずうっと。私が見にいったからさんがくは…負けたんじゃないかって…!! 関係ないのはわかってる__だけど、同じような場所で、同じように声かけて)
真波「今年は九州だからねー。遠いいけどねー」
委員長(小さな、小さなことだけど、それがさんがくの邪魔になってるんだとしたら)
真波「ハコガクは飛行機でいくんだってー。楽だよねー」
委員長(ちょっとだけ気がそれて、それが小さな差になってるんだとしたら)
委員長は、一昨年のゴール前で『勝って、さんがく!!』と叫んだこと。そして昨年のゴール前でも『勝って、さんがく!!』と叫んだ自分を思い出しています。
委員長(私は今年は行かない方がいいと思ってるんだ)
ずっと話し続けていた真波ですが、いったん止まります。
委員長(勝ってほしいから)
真波「わ、九州はやっぱ予算的にムリか」
委員長「ちが…あ…えっと。……うん、ごめん」
真波はくるんと後ろ向きになり、言います。
真波「じゃあ見所だけ言っとくよ。撮影(カメラ)入って動画観れるみたいだから。見といて。1日目の山」
委員長(『1日目の…山』)
真波「そこにたぶん坂道くんも来ると思う」
委員長(『坂道くん』……丸メガネのあの人)
真波「そこでの闘いはたぶん、オレの」
振り返って委員長を見て続ける真波。
真波「“3年間の結晶のレースになる”と思う」
委員長(『結晶』!!)
驚く委員長。
委員長(『3年間』の…!!)
ドクンと胸がなります。
委員長(すごい言葉の重み…これ、さんがくの本気だ。結晶……集大成ってこと……!?)
ドクンドクンと委員長の胸が音を立てます。
真波「約束、守るからねーー坂道くんは。きっと来るだろうし」
委員長(『坂道くん』…仲良し…なんだ……)
真波「たぶん、最高に仕上げてくると思う」
委員長「な…仲良しなの!? そ…その坂道くんとさんがくは!!」
食いつくように尋ねる委員長。
真波「フフフ、まーーね」
真波は笑顔で言います。
真波「年に2~3回しか連絡しないけど」
委員長(それって仲良しなの!?)
真波「1年の時は、負けて__…ハコガク負かしちゃって、恨んだこともあったけど。それってお門違いで、オレの力不足なだけじゃん?今はレースのあととか、よく話すよーー」
委員長(そう…なんだ)「で、でも、もっとメールとかしないの?ホ、ホントに仲良しなの?」
真波「決まってるじゃん!! 2人も『坂が好き』なんだよ?」
真波は笑顔で言います。
委員長は目を見開いて、そんな真波を見つめます。
真波「お金、貯まったら見に来てよ__」
委員長「そ…そうね」
そして場面は現在、山岳リザルトライン付近に来ている委員長へと戻ります。
委員長(あの日のさんがくの笑顔には、すごく説得力があって、純粋にあなたの走りを見たくなった。だから見に来たの。九州まで!! だけど)
委員長は一歩後ろへ下がろうとしながら思います。
委員長(やっぱり前には出ないつもり。うしろから少しだけ…姿が見られれば十分だから)
後ろに下がろうとした委員長は、背後にいた誰かに、どすっとぶつかります。
背後の人物「何をしている」
委員長「ひゃ~~すいません。後方不注意で。すいません。その、ちょっ、ちょっと下がろうかと…」
委員長はペコペコ頭を下げて謝ります。
背後の人物「おまえが前に出なくてどうする」
委員長(え)
委員長がぶつかった人物とは、東堂でした!
東堂「ヤツとはかつて__駄話を聞いてやった仲だろう?」
委員長「と………東堂さん!!」
『◎真波の3年間、見守ってきた人がもう1人!!』と綴られ、今週はおしまいです。
東堂さまーーー!!ずっと見てたい!もっと喋って!ほんと好き!!って。最後の1コマの登場で、私の気持ちは全部東堂に持っていかれてしまいました。やっぱ好きです。カッコイイ!
さて、そんな東堂と委員長が山岳リザルトラインに揃ったわけで……これはもう、この勝負、真波じゃないの!?って。思ってしまいました。
まあ、これから小野田サイドの話も出てくるとは思いますが。真波サイド、強いなぁって思ってしまいます。
描かれたエピソードも、かつては負けて恨んだこともあったけど、それってお門違いじゃん?って言える真波が素敵です。
すごい成長も感じますし。こういう台詞を言えるのかっこいいなと思いました。
そんな真波が、1年の時も2年の時も、最終ゴールの闘いで小野田に負けてしまっているわけですから。今度こそは勝つだろうって、普通に考えてしまいます。
そして委員長!腐女子的にはお邪魔なんですが。彼女の真波を想う気持ちは本物なんだなぁって。読んでいてキュンとして。応援せざるを得ない感覚になります。
ここまで真波を想って、高校生なのに一人で(一人ですよね?)九州まで来て。それなのに自分の応援のせいで真波が負けたら嫌だからと下がろうとして…泣けますね。
でもちゃんと東堂がフォローに入りましたし!委員長はきっと今年も「勝ってさんがく!!」と叫ぶのでしょう。
そして三度目の正直で真波が勝つんだろうな…というか、真波勝ってくれって思ってしまいました。
小野田くんは負けてもね、総北が総合優勝できればね、良いかなぁって。そんな風に感じてしまう今週でした。
……ところでこの山の勝負、本当に雉は来るんでしょうか!?
もう来なくて良くない!?って、思ってしまいます。