朝晩が涼しくなって、だいぶ秋めいてきました。
どんなに暑くて大変でも、夏が好きな私としては、ちょっと寂しさを覚える季節です。
ですが、秋と言えば読書の秋!今日は木曜日、週刊少年チャンピオン発売日ですので。
さっそくですが、弱虫ペダルのお話に入らせていただきます。
以下は内容と感想になりますので、本誌未読の方はネタバレにご注意ください。
今週の弱虫ペダルは『◎念願の勝負、開始!!』と綴られ始まります。
約束通り、1日目の山岳賞を争えることとなった小野田と真波。
二人ともその脚に力を込めます。
小野田(やろう、真波くん)
真波(その言葉を待ってた!! よ!! 坂道くん!!)
二人は加速します。
真波(空は青い、鳥も鳴いてる、目の前に続く坂、オレたちを邪魔するものは、もう何もない!!)
わずかに真波が先行するかたちで走る二人。
先行する真波に小野田が追いつくと、真波は嬉しそうな表情を浮かべます。
沿道の人々はそんな二人を見て口々に言います。
「え…あれって。や…」
「1日の山で!?」
「真波と山王だ!!」
「速やぁ!!」
「すげぇ!!」
真波「そ!! お、れ!!」
更に加速する真波。そして、ばっと後ろを振り返ります。
一瞬坂の高低差で見えなくなったかと思った小野田ですが、すぐにその頭は見えます。
ぐるぐるぐると、ハイケイデンスクライムで真波に並ぶ小野田。
追いついたと同時に、そのまま今度は真波の前に出ます。
真波「ついてくるねぇ……!! 踏んでも追いついてくる!!」
真波はジャージの左胸の辺りを握るように掴みながら続けます。
真波「更に、前に!? ヤバいよ。心臓が、痛くて、心拍上がる。この感覚!! これって__最ッ高に、オレ、生きてる!!」
小野田「真波くん、ボクもさっきから、ダメだダメだと思って、がまんしてるんだけど。キミとこうして坂を登ってると…どうしても…笑顔が出てきちゃう!!」
笑顔で真波を振り返る小野田。
その笑顔を更にぎゅううっと目を瞑るように綻ばせ、小野田は続けます。
小野田「楽しくって!!」
真波は追いつきながら答えます。
真波「オレはそれをがまんしてないよ!!」
小野田(!!)
小野田は言います。
小野田「笑って……いいの?真剣な勝負なのに」
真波「“二度はない” オレはいつもそう思って過ごしてる」
はっとする小野田に真波は続けます。
真波「インターハイだよ。その1日目だ。何にも縛られない、山岳賞勝負。こんな状況、こんな時間、絶対に二度ともう訪れない。準備したって、再現できない。だったら笑って過ごした方がいいに決まってるだろ!!」
真波の言葉に、ざわっと心打たれる小野田。
真波「じゃないと、もったいないでしょ!!」
真波が人差し指をピッと立てながら言いうと、小野田がコクっと笑顔で頷きます。
再び二人はプレッシャーを上げ、小野田がわずかに先行するかたちで坂を上がります。
真波(『13』という数字は、ヨーロッパのレースでは、不吉だと、験を担いで、ゼッケンを逆さにする風習がある。昔から選手が自主的にやっていたけど、最近の大会は主催者側が逆さにプリントしてくれることも多い。ロードレースでは、細かいツキが勝負を左右するから。今年のインハイは逆さプリントだった。そのおかげかな。関係ないかな。今年は1日目から、本当に、最高の時間をすごしてるよ!!)
今度は真波が小野田の前へ出ました。
二人は抜きつ抜かれつで走ります。
そして場面は一旦、先行していた福岡城西の井々塚と泊旗へと移ります。
泊旗「ハァ、ハァ…。ちょっ…井々塚さん!!」
井々塚「何だ、泊旗!!」
泊旗「こがんハイペースで登っとるとに……!! うしろから2つカゲが見えるです!!」
井々塚「ああ……見えとる…しかも…2人も笑顔だ!!」
井々塚の言葉と同時に、小野田と真波が福岡城西の二人を抜き去って行きます。
それを沿道で見ている人は口々に言います。
「ここで地元福岡城西『山の将軍』パスされる!!」
「真波と山王、すごい勢いで登っていく!!」
「速っや!!」
「スピード域違っ!!」
「福岡ついていけ!!」
「追えー」
そんな応援の声は福岡の二人にも当然届いています。
『追えー』という声に『ムチャ言うな!!』とぼやく井々塚。
泊旗「鮮やかすねー、あの2人」
井々塚「感心するな!!」
ここで場面は小野田と真波に戻ります。
小野田は走りながら思います。
小野田(皆さんのおかげで、無事、真波くんに追いつきました。しっかり走れています。ありがとうございます。がんばって精一杯走りたいと思います。六代くん…オーダーは守れてますか?)
『◎主将(キャプテン)・坂道が残したオーダーとは!?』と綴られ、今週はおしまいです。
二人の純粋な勝負、良かったねぇ(*´▽`*)って読んでいたら!
ロクちゃんへのオーダーの話がここで出てきましたよー!
チームの皆にオーダーを出していった際、ロクちゃんの部分だけ描かれなかったので気にはなっていたんですよね。
どんなオーダーを出したのでしょう。気になる~!!
その辺りのシーン、ちょっと確認してみたのですが。
段竹は前に出て、チームを引いて山をクリア。
今泉と鳴子がゴールに備えて温存。
って、小野田は言っておりました。
鏑木もオーダーを言われていませんが、彼はまあスプリントで闘ったから良いのでしょう。
六代へのオーダーを言おうとした所で今泉が言葉を遮ってしまったんですよね。
ロクちゃんはクライマーなので、段竹と交代で引くとか、その辺りが普通だとは思うのですが。なんか違うんだろうなぁ。
この後やってくるだろう雉とも絡みが出てくるようなオーダー内容だったりするのか…。
ロクちゃんのマネージャー気質が活きるようなオーダーとか…。
色々考えてしまいますが、もっとシンプルに、先輩の走りをよく見ている事。なんてオーダーもありそうな気がします。
ロクちゃんはインハイ中に成長していくと思うキャラなので、本当に楽しみです。
ロクちゃんへのオーダーが気になって、その話ばかりになってしまいましたが。
今週の小野田と真波のキラキラしたバトル、良いですよね。
真波の『オレ、生きてる!!』待ってましたよ!聞きたかった!
小野田くんの笑顔も二段階で描かれてして。
最初の嬉しそうな表情が更にぎゅううっとニコッとなるのとか、可愛かったです。
二人のこの時間を山岳のリザルトラインまで続けさせてあげたいと強く思ってしまいます。
ちなみに、山の将軍達は思った通り、一瞬で抜かされましたね!
ぶっちゃけもっと手前で抜かされるかと思っていたので。健闘したくらいだと思いました。笑
この先にいるのが、九州連合、熊台の藤原でしたっけ。
彼の出番もきっとまた一瞬ですね。
一瞬で抜き去る小野田と真波の走り、楽しみにしています!