今週は月曜日がお休みだったので、カレンダー通りに仕事な私にとっては、いつにも増してあっという間に木曜日になった感覚です。
加えて、家族が体調を崩してしまったので、バタバタしておりまして。
アップが少し遅くなってしまいましたが。なんと言っても、今日は木曜日!週刊少年チャンピオンの発売日ですから。
弱虫ペダルのお話、したいと思います!
以下は今週の弱虫ペダル、内容や感想になりますので。本誌未読の方はネタバレにご注意ください。
今週の弱虫ペダルは雉が腕にキジを乗せている優雅なカラーページから始まります。
続いて本編は、審判車から選手達に向けてボードが提示されるところから始まります。
ボードの一番上には『SPRINT LINE』と書かれ、その下にはスプリントリザルトの結果、順位とゼッケン番号等の情報が記されています。
『1、181 群馬』
『2、4 千葉 +0.5』
『3、14 神奈川 同』
ボードを見た選手達は『え!?』と息をのみます。
沿道で応援していた人は、選手達のそんな様子を見て話しています。
「今、車から出してた、あの黒板みたいなの何?」
「あぁ、サインボードさ。ロードレースじゃレースの途中経過や結果をああやってボードに書いて選手に知らせるんだよ」「タイム差や『山』や『スプリント』を誰が獲ったのか___!! 集団はその情報で形を変えるんだよ。生き物のように」
そんな会話とともに、場面は集団の選手達に戻っていきます。
冒頭、応援の人が語っていたように、集団は形を変えようとしていました。
誰も予想していなかったリザルト結果に選手達はざわめきます。
「1位通過…」
「誰!? 181番?」
「どこだ?群馬!?」
「初出場?」
「は?」
「広島は!?」
「ファーストリザルトそいつが獲ったのか」
「いや、だから誰だよ181番て!!」
「鹿児島と熊本台一(クマダイ)は!?」
「名古屋も」
「ていうか待てよ、そこじゃねェだろ」
「総北と箱根学園も」
「前にいたはずなんだ」
「うそだろ」
「そいつ…」
「その2人と競って」
「箱根学園(ハコガク)と総北もやぶってスプリント獲ったのか!!」
ざわめく選手達の声とともに、場面はスプリントを制した雉へと変わります。
両手を大きく広げた勝利のポーズのまま、大歓声に包まれる雉。
雉(歓声うれしいーーー!!)
ぎゅっと目を瞑って歓声を嚙みしめる雉。
雉「そいじゃ、ま、声援に応えて」
雉はガシャシャンとギアをかえ、ぐんと前かがみの姿勢をとります。
雉「せーの」
その様子を見た観客は口々に言います。
「181番、何だ」
「前傾になった。何かすんのか!?」
「加速!?」
雉「ハヤァッ」「ありがとちゃい」
雉は言いながら、自転車の前輪を持ち上げ、後輪だけで立ち上がったような体勢をとります。
その姿に再び観客が沸きます。
「ウィリーだ!!」
「すげーー、レース中にウィリーするヤツ初めて見た」
「あれ何!? すご。うしろのタイヤだけで走ってる!」
「こっち手ふってくれてる」
「サービスウィリーだ!!」
「すげーバランス感覚だ」
女性の観客は黄色い声をあげます。
「えーーメッチャカッコイイんだけどーー」
「ヤバいんだけどー♡」
「強いうえにカッコイイとか、サービス!! とか、最高なんだけどーー」
「頼子、動画とってー」
スタート前に雉と話して、モニターを見て応援していたたーくんやその友達も盛り上がります。
「うおお!! たーくん、おまえの知り合いすごすぎばい」
雉の勝利を目撃した観客は口々に言います。
「オレ、ファンになった」
「181番!! あいつを応援するヤツ、これからもっとふえるぞ。ロードレースを見にくるヤツはいつでも探してるんだ!! 圧倒的なニューカマーを!!」
一方、そんな大歓声の雉の後ろ。
そこにはうなだれた鏑木と銅橋もいます。
二人とも、ハッハッと荒い息です。
銅橋「くそォ!!」
鏑木「くそ!!」
銅橋「……!!」
鏑木「バカヤロウ、バカヤロウ、バカヤロウ」「ふざけんな。なにやってる、なにやってんだ、オレ様は!!」
ハンドルの上でぎゅうっと拳を握りしめ、その拳に額を当てるように顔を伏せる鏑木。
鏑木「やってきた!! オレは。強くなるために、速くなるために、考えうる全てのことを!! うおあくそぉおお」
鏑木は叫びます。
鏑木「練習して…倒れるまで練習して…去年も負けて……今年も!? どこ直す?ハァ?」
ギリっと歯を食いしばる鏑木。
鏑木「反省点なんてどこにもねぇよ!!」
悔しそうな鏑木。目を見開き、汗か涙か、頬をつたっています。
鏑木の隣を走る銅橋もまだ、俯いたままです。
銅橋(ふざけるな。何が『ニューカマー』だ。勝ち続ける奴の方が数倍大変なんだよ……!!)
銅橋は、泉田に会いに行った時の事を思い出しています。
銅橋(あの日オレは__約束したってのに……!!)
銅橋は泉田に『見てろよ、泉田さん、ゼッケン必ず獲ってくるぜ!!』と告げ、泉田も『楽しみにしているよ』と言ってくれました。
銅橋(今年んなって『4』もらった。箱根学園においてエーススプリンターを示すゼッケン『4』の役割が、いかに重くて重要か)
銅橋はかつてゼッケン『4』であった新開や泉田を思い出します。
銅橋(その勝利はチームにとって精神的支柱なんだ!! オーダー変更(バラ)してまで出てきて__オレは切り札を使い切ってでも勝たなきゃなンなかった!!)
鏑木「完全に追いつめて、封じたはずだったんだがな…」
聞こえてきた鏑木の声に、銅橋は隣の鏑木を見ます。
鏑木「どこが甘かったのか?」
うなだれたまま呟く鏑木に銅橋は言います。
銅橋「いや、てめェの問題じゃねぇよ。てめェはオレから見ても十分な走りと完璧なタイミングだった、オレンジ」
鏑木「サンナ……!!」
顔を上げた鏑木が続けます。
鏑木「悔しいだろ、おまえも。てめぇは3年生で__最後のファーストスプリントだったからな。二連覇狙っていただろうに。勝ち続ける方が大変だからな」
銅橋(オレンジ…!!)「……!!」
鏑木「だがな安心しろ。オレは心に決めた。ここから先はヤツの好きには絶対させない!! このあと、2日目3日目のスプリントラインはオレが獲る!! まかせておけ!!」
『な?』と、たてた親指で自身を指しながら言い切る鏑木。
銅橋「いや、オレが獲るわ!!」「な、じゃねぇ。ふざけんな。何でオレがファーストリザルトだけで終了みてぇになってんだよ!!」
鏑木「違うのか?」
銅橋「ハコガクなめんな」
鏑木「あーーじゃあまた勝負するかーー」
銅橋「軽いなてめェ!!」
鏑木「ハハッ、オレ様はオールラウンダーだからな。山でも仕事があるはずだ!!」
銅橋「!!」
バシッと言い放つ鏑木に、銅橋は硬直します。
銅橋(どっちだ、ギャグか!? 訂正するところか!?)「お………ん?おう…」(流しとこう…!!)
そんな二人の会話後、場面はスプリントを競った三人より後ろの集団の様子へと変わります。
選手達の間にも声が飛び交っています。
「隊列が変わった!!」
「スプリントを獲った群馬が前に出て集団を引く!!」
「見たことない光景だ」
「あいつら初出場だろ。大丈夫なのか!?」
園本「スプリントとったら前引かなきゃなんないって。どんなルールなのロードレース。大変すぎない?」
開田「ルールにはないらしいですよ、園本さん。コントロール権をあたえられる的なことのようです」
壱藤「雉さぁあん!! うおお、すごいぜフォウ!! 雉さん!! みんなついてこーいフォウ!!」
園本「あいつだけは元気で引いてるな、壱藤」
場面は箱学メンバーに移ります。
悠人「銅橋さん…!!」
悠人は口にくわえたパワーバーをもぐっと飲みこんで、続けます。
悠人「銅橋さんがスプリントでやぶれるって、よっぽどのことでしょう?その雉ってヤツ。どっか勝負どころあったら命令くださいジョーさん」
高田城「いやまて、おまえはエース…」
悠人「オレが、潰しますよ」
怒りの表情を浮かべる悠人。
高田城「……!!」
真波「……!!」
そして場面は総北のメンバーに移ります。
六代「あわっ、あわっ。負けてしまいましたっテー!! どうしましょう!! 鏑木さんと段竹さんが~~~!!」
今泉「どういうことはない。ロードレースは途中のラインで負けたからといってリタイアさせられる訳じゃないからな」
鳴子「けど、いい気はせんな!!」
今泉「ああ!!」
小野田(鏑木くんと銅橋くんをやぶった…!! 雉くん……!!」
そして最後に、京伏、御堂筋へと場面が移ります。
御堂筋「プク……制したァ…群馬の雉がスプリントォ…制したァ…ホォ…ドゥする?早めに潰す?それとも……お友達にィ、なる?」「プクゥ……トゥモダチにィ!!」
『◎交錯する感情と思惑!!』と綴られ今週はおしまいです。
あーーー鏑木好きっ!!
バカっぽいのに、大事なところをちゃんと理解してて。
さらっと『勝ち続ける方が大変だからな』って言葉を言えちゃう。
年下なのに無礼な物言いも、これならありだなぁと思えてしまいます。
鏑木の『反省点なんてどこにもねぇよ!!』って言葉。読んでいるこちらも苦しくなるくらいだったんです。これは辛いなぁって。
反省点がないくらい積んできたし全力で挑んだのに負けたって。気持ち落ちまくるじゃないですか。
どうなるんだろ……って。読んでいてすごく心配になったんです。
ですが!悔しい気持ちをマイナスではなく、これからへの力に変えてくれる雰囲気を作れてる鏑木!すごい!
今回は先輩な銅橋の方が救われたんじゃないかと思ってしまったくらいです。
この子本当に色んな意味で天才だなって。今週の話を読んで、前にも増して鏑木が好きになりました。
気が早いですが、来年こそ、鏑木は三度目の正直でファーストリザルト獲るんじゃないでしょうか。
その姿を見た銅橋も、学校関係なく鏑木を称えてくれる。そんな風になって欲しいと思っています。
鏑木頑張れー!!です。
そしてそして、勝者の雉は安定のかっこよさ!キラキラですよね。ウィリーしちゃうとかズルいくらい。
群馬のチームメイト(特に壱藤)も誇らしいだろうなぁと思います。というか、フォウって、すごい嬉しそうにしてましたね!笑
負けた方、箱学では悠人くんの反応に萌えました( ´艸`)
こちらもかっこいい!エース悠人、初日のゴールで雉と闘う流れにはなるのでしょうか。楽しみすぎです♪
それから誰もが気になったと思うのが御堂筋!出てきましたねー!
お友達になるとは?雉は協調とかするイメージがあまりないので……“潰す”の方で。私としては是非闘ってみて欲しいです。
雉と御堂筋、すごく良い勝負になる事間違いなしのカードですし、見てみたいなぁ!
まあ、とりあえず来週は、鏑木や銅橋がチームに合流するところですかね。
早く読みたいです(*´▽`*)