昨日までの暑さに比べると、今日はぐっと涼しく感じる朝です。
が!私の大好きな弱虫ペダルは超アツい展開になっております!!
今日は木曜日、週刊少年チャンピオン発売日ですからね。
さっそくですが、以下は今週の弱虫ペダルのお話に入らせていただきます。
内容と感想になりますので。
本誌未読の方はネタバレにご注意ください!
『◎スタート前に出会ったあの人の話をする少年だが…!?』という文字とともに始まる今週の弱虫ペダル。
雉がインハイスタート前の試走中に出会い、自転車に乗ったまま、柵を超える技を披露してみせた少年(たーくん)が、その友達らしき少し年上にも見える三人の少年に、雉の事を話している様子が描かれます。
友達が口々に言っています。
「えーー、この柵を?」
「とびこえた!?」
「自転車で!?」
「乗ったまま!?」
「アハハハうそやん」
「たーくんそれはありえんばい」
たーくん「本当って…見たとって!」
友達「乗りこえられるわけなかろうもん」
たーくん「バ…バニーなんとかっていう技で、飛んでみせてくれたとって!」
友達「その人が今レースを走りよるって?」
たーくん「そ!そう!!」
友達「ほんなら見にいこうか。あそこのビジョンでレース映しよるとやろ?」
別の友達「そがんすごか選手の人やったら、活躍しよるやろうけんね」
たーくんはスタート会場に設置された大きなモニターの前に向かう友達の後ろから、自身もモニターの方へ向かいます。
たーくん(お兄ちゃん…)
雉のことを思い出すたーくん。
モニターには、ファーストリザルトラインで中継をしているアナウンサーが映し出されています。
アナウンサー『こちらスプリントラインに来ております。すごい盛り上がりです。レースは白熱』
友達「どがん人ね、特徴は」
たーくん「えっ、えーと…。サングラスしてて。でっかい。でも外してるかもしれないけど…。身長は大きくて、栗色の髪で…。ズボンのところに『R』って書いてあって」
友達「へー、リアルな設定(笑)」
たーくんをモニターの前まで連れてきた友達は、まるでたーくんの言葉を信じていないようです。
友達「たーくん自転車の練習ばっかしよるけんねー。全然上達せんけど」
そんな言葉に、他の子は『アハハ』と笑い声をあげます。
たーくんは雉と会話した時の事を思い出します。
たーくんが『それ…練習したらいつかできるようになると?』と聞いた時、雉は『もちろん。たくさん転んで、たくさんすりむいて、たくさん食べたらね♪』と言いながら、サングラスを外したのでした。
サングラスを外した時の雉の顔、瞳を思い出したたーくんは言います。
たーくん「すごい目がきれいな人やった!!」
真剣なたーくんの言葉も、友達らしき少年たちは軽く流し、口々に言います。
「そがん人が現実におったらカッコよかやろうねー」
「『R』さがすぞ、『R』(笑)」
たーくん「え……本当やって!」
たーくんの言葉を友達は『ははは』と笑い飛ばします。
皆が見つめるモニターの中ではアナウンサーが言います。
アナウンサー『ライン前は三者横並びです。ごらんください』
モニターに映しだされたその選手を見て、たーくんが驚く顔が描かれるのと同時に、場面は銅橋と鏑木と雉、三人がスプリントラインを目指して走っている様子へと移っていきます。
雉「小さい子が、応援してくれてるから」
鏑木の、何故そこまでして勝とうとするのか?という問いかけに、雉が答えました。
三人は横並びの状態で、全開でペダルを踏みます。
沿道から応援する人々の声が飛び交います。
「のこり30m!!」
「まだ横並び。ラインが近づく!!」
銅橋(スプリントライン!!)
鏑木(今年こそオレ様が獲る!!)
雉(衝動ォ!!)
ここでまた、場面は冒頭の、たーくんとその友達に移ります。
友たちは驚き声をあげます。
「『R』だ」
「目きれいな人」
「髪、栗色」
たーくんは衝撃が走ったように、声にならない声をあげ、そして両手でぐっと拳を握りしめながら叫びます。
たーくん「すごーー!! がんばれ、お兄ちゃん!!」
リザルトライン付近では、箱学の部員達がありったけの声で叫んでいます。
箱学部員「銅橋さん!!」
通司の運転する車内では総北のサポートメンバーや青八木がスマホを握りしめ、声をあげます。
川田「鏑木!!」
幹「鏑木くん!!」
青八木「……!!」
そんな応援する人々の気持ちを背負って、三人はスプリントラインを目指し、全力で走ります。
鏑木(獲る!!)
雉(踏む!!)
銅橋(ゆずらねェ!!)
全身全霊でラインを目指す三人。
銅橋(オレが正しい。オレが箱根学園(ハコガク)。正しいヤツが勝つ。それを証明すんのは、このオレだ!!)
鏑木(このために積んできた。オレは、日本一を獲るために!!)
雉(MTBとロードは違う__MTBでは常に__闘うのは一人だ!!)
3人がラインに飛び込みます!
観客は息を飲みます。
総北のメンバー、箱学のメンバー、選抜の杉元、群馬陵成のメンバー。
それぞれファーストリザルトの闘いに思いを馳せています。
ファーストリザルトラインに飛び込んだ三人。
その様子が真正面から見開き2ページで描かれます。
右から、鏑木、雉、銅橋。
三人とも顔を伏せ、自転車を突き出すようにラインに飛び込んでいます。
そして、ページを捲ると、再び見開き2ページを使い、真正面からの三人が同じ構図で描かれています。
先ほどと違うのは、三人の中の、勝者一人のみが上体を起こし、ガッツポーズをとっている事です。
勝ったのは雉です!
中央の雉が大きく腕を広げガッツポーズをとり、鏑木と銅橋は伏せたまま、歯を食いしばっています。
会場は歓声に包まれます。
「決まったァ!!」
「見たか、今の」
「すげ」
「最後スピードやばかった」
アナウンスが響きます。
『スプリントラインを制したのは群馬!! 今年初参戦の群馬陵成ゼッケン181番。2年連続MTBインターハイ覇者__雉弓射!!』
雉「たァーー!!」(キツかったぁ__)「ヨン」
モニターで見ているたーくんは涙目になって喜び、その脇では友達が『本当に活躍したぁ~~~!!』と目を見開き驚いています。
リザルトライン付近、会場は大騒ぎです。
皆が口々に言います。
「ていうか誰だよ、雉って」
「群馬!?」
「あいつ一人で追い上げてきて、最後は一人で並んで…箱根学園(ハコガク)と総北下した!!」
「史上初めてじゃないのか、最初のリザルト、ノーマークの選手が獲るなんて!!」
「あの二人をパワーでねじふせたってことだろ!!」
「去年までMTBで走ってたのか」
「今年のインターハイ、ヤバいぞ」
「流れが変わるぞ!!」
『◎大会を揺るがす大勝利!!』と綴られ今週はおしまいです。
雉でしたねー!!
先週の最後の感覚では雉が勢いがありましたし。
今週始まってからも、たーくんのお話がわりとばっちり入ってきたので。これは雉か…?って気持ちになっておりました。
そして、雉でしたね。
文句なしに超かっこいい!!雉弓射!
強くてかっこよくて、子供の憧れにもなってて。結果出して。もう非の打ち所がないですね。
これはたーくんに限らず、観客みんな惚れちゃうじゃないですか!
それだけに、銅橋や鏑木のメンタルがちょっと心配です。
鏑木が銅橋に敗れるですとか、逆に銅橋が鏑木に敗れるというパターンじゃなく、二人とも雉に敗れるって……どんな空気になるのでしょう。
なんとなく、MTB vs ロード みたいな部分も出てきてしまいますから。
この後のインハイがどんな雰囲気になっていくのか、来週からの展開が気になります。
いや~雉かっこいい!!でも、やはりロードメンバーが負けるってのは読んでいると悔しい気持ちが出てきます。
雉も大好きですが、銅橋や鏑木に獲って欲しかったと改めて思いました。
雉、キツかった~ってなってますが、この後の山岳も出ちゃうんですよね!?あとゴールも。
会場の声。『今年のインターハイ、ヤバいぞ』って、コレ、全く同じ気持ちです。
まあ、何はともあれファーストリザルト、雉おめでとう!!&銅橋鏑木お疲れさま!!ですよね。
ここ数ヶ月、誰が獲るか、ソワソワしてましたから。
ちょっとすっきり一区切りです。