木曜日、週刊少年チャンピオンの発売日ですね♪
今週のチャンピオンは弱虫ペダル連載16周年で弱虫ペダルが表紙です!
坂道と六代が描かれていてテンションあがります。
というわけで、さっそくですが、以外、今週の弱虫ペダルのお話に入ります!
内容と感想になりますので。本誌未読の方はネタバレにご注意ください。
今週の弱虫ペダルは巻頭カラーです!
描かれるのは、インターハイ、スタートのカウント。
アナウンスが告げています。
『スタート10秒前。9、8、7、6、5、4、3、2、1』
小野田「走ろう、力の限り!!」
『おう!!』という掛け声とともに、総北6人で拳を重ねるグータッチをします。
今泉「いくぜ!!」
鳴子「全根性注入や!!」
段竹「はい!!」
鏑木「いきましょう!!」
六代「テ!!」
会場にアナウンスが響きます。
『インターハイ福岡県大会ロードレース男子、1日目スタートです!! 選手たちが九州と本州をつなぐ関門海峡大橋をバックに次々と走り出していきます!! 九州の玄関口、ここ、北九州市門司から南下し、3日間にわたり、九州の大自然を舞台に闘いを繰り広げます!!』
そして、『いけー』『がんばれー』『きたァ!!』等々の応援の声が飛び交う中、ある一組のカップルの会話が描かれます。
女性「すごい選手たくさん。どのチームが勝つの?」
男性「注目しとかなきゃならないのは、まずは先頭の黄色いジャージだ。2年連続優勝の千葉県代表、総北高校。『山王』とよばれる3年生がトップゴールを2年つづけて決めている」
女性「えー、じゃあもう決まりじゃん!!」
男性「もうひとつは青いジャージ。神奈川、箱根学園。その前の年まで連続優勝してたのはこのチーム。“6人全員がエース”って呼ばれるほど強い」
女性「えー、そっちもすごっ」
男性「そして、毎回レースを予測できない方に持っていくのが、紫のジャージ、京都代表、京都伏見だ!! ここはもう特別な執念を感じる!!」
女性「こわそう。その3つってこと!?」
男性「まあね。けど、今年はそこに更にMTBの王者がロードレースに参加してるってウワサだ」
女性「MTB!? あのオフロードの!?」
男性「そう!! 地元九州もだまってないだろうし、広島だって強い。ロードレースは不確定要素が強いからな。人数も多いし、距離も時間も長い。強いヤツが必ず勝つとは限らないんだ。昔から言われている__」
女性「え」
男性「ゴールラインを切ってレースが終わるまでは、ロードレースは何が起こるかわからない!!」
場面はそんなカップルの話から、先頭の総北へと移ります。
六代「ひょえーー、すごい人だっテ。皆手ふってくれてるっテ~~!! おお~~すごい人数。県予選とは規模が違うっテ」
鏑木「どうした新人!! ハハッ」
六代「か、鏑木さん!!」
鏑木「始まったな」
六代「え!?」
鏑木「ついに、インターハイが!!」
ドヤ顔の鏑木は続けます。
鏑木「ここにいる全員に、目に、モノ、見せてやるよ!! 見ておけ新人!!」
鏑木は今にも飛び出しそうな体勢になりながら言います。
鏑木「これが天才鏑木一差様の!! スーパースペシャルストロングスタートダッシュだァ!!」
鏑木は飛び出しますが、ジャージの背中をガシっと掴んで止めたのは今泉です。
今泉「いいか、六代」
六代「ハイッテ」
今泉「あの前の審判車の赤いフダ。あのラケットみたいなヤツが赤いうちはパレード走行だ。あれをひっくり返して緑になるまでは、レースはニュートラル状態。ゆっくり安全に走れって意味だ」
今泉が六代に説明している間も、今泉の手の先では、止められている状態だと気づけていない鏑木が『ほぅるぁうるあ』と、一人加速モードになっています。
今泉「もしここで飛び出しても何の意味もない。そんなヤツが仮にいたとしても、そいつは単なるバカだ」
バカを強調して言う今泉が掴んで止めている鏑木は、まだ加速している気になっています。
鏑木「見てますか、青八木さん。ハハッ。前の車も抜いてやる!!」
六代「テ…鏑木…さん…」
今泉「緑になったら、速度も上がる。遅れるなよ」
六代「ハ…ハイッテ!!」
鏑木「ハァハァ、けっこう引き離したかな……うおおお!? まだすぐうしろに!? 今泉さんめっちゃ速いすね!!」
今泉に抑えられていたのに、加速したつもりになっていた鏑木は、ちんぷんかんぷんな事を言っています。
今泉「参考にする先輩は選べよ」
六代「あ…え…はいっテ…」
そんな話をしながらパレード走行は続きます。
六代「けっこう住宅街をぬけるっテ」
今泉「パレードはあと数kmつづく。広い道に出て安全が確認されたらリアルスタートだ」
六代「おお」
六代はドキドキしながら思います。
六代(初めてのインターハイ…一体どういうものなんだっテ…インターハイ…)「おお~~ドキドキするっテ~」
思わず口にする六代。
今泉「ああ、今のうちドキドキと景色は楽しんどけよ」
六代「テ!?」
今泉「レースが始まれば、とにかく全開、景色を見る余裕も息をつくヒマもないからな」
今泉の言葉に固まる六代。
小野田「い、息をつくひまくらいはあるよ。ろ、六代くん」
鳴子「1年相手にオドすなやスカシ」
六代「小野田さん!!」
六代の表情が一瞬輝きますが、小野田が一言、付け加えます。
小野田「少しくらいは」
再び硬直する六代。
六代(ないのか……ほとんど…インターハイ!!)「インター…ハイ、過酷そうですね…。了解です…テ」
鳴子「小野田くん…今のスカシよりきついで…」
小野田「え!?」「いやっ、えーーと、あっ、そうだね。す、すごく大変で、倒れるくらいキツくて、体中がバラバラになって息もできなくなるよ!!」
フォローしようとする小野田ですが、逆に六代はますますズーンと衝撃を受けてしまいます。
六代(バラバラ…!!)
鳴子(追い打ち……)
小野田「だけど、力の限り走って、皆で支え合いながら、つなげて」
六代(つなげる…)
小野田「最後まで全力で走れれば、全部終わって振り返った時、かけがえのない時間だなぁって、すごく感じる」
小野田はやわらかい表情で続けます。
小野田「キツかったあの瞬間や、怒ったり悔しがったり笑ったりした、全部を思い出して、あそこであきらめなくてよかったなぁって思うよ」
六代(『思う』…『想い』…それが__それがインターハイ!!」
六代はブルッと震え、ぎゅうぅっとハンドルを握りしめます。
六代(言葉に『力』がある人がいるとすれば、オレはこの人だって、出会った時から思ってた)
六代は裏門坂で出会った時の事を思い出します。
六代(普段は頼りなさそうにしゃべるけど、たどたどしい時もあるけど、いつだって)「…ハイ」(その言葉は核心を突いているんだ!!)「はい!! テ!!」
鳴子「せやな、小野田くん」
今泉「そうだな、小野田」
鏑木「間違いないっす__!!」
段竹「はい!!」
六代(ありがとうございますっテ。何も知らなかったオレを、こんな華やかで、心ふるえる世界につれてきてくれて!!)
小野田「え!? 皆さんも!! 聞いてたんですか!? あ…いや、ボ、ボクは六代くんに言っただけで…」
鏑木「ハハッ。聞いてましたよ。おかげで更に燃えてきましたよ!!」
今泉「おまえはこれ以上燃えなくていい。早めに灰になる」
六代「オ、オレ、精一杯走りますっテ!!」
六代は拳を胸にあてて言います。
六代「小野田さんが、来る時の船の中で語ってくれた、悲願を達成するためにも!!」
小野田が驚きの表情を見せます。
小野田(『悲願』)
ニカっとした鳴子と今泉の表情も描かれ、場面は、横須賀=小倉行きフェリーの中のシーンに遡ります。
高知県沖を運航中。
皆で集まって、打ち合わせをしています。
今泉「まあ、ついてからのスケジュールはだいたいこんな感じだ。各自覚えとけ」
下級生の『はい』という声を聞き、今泉が続けます。
今泉「今から気合い入れすぎても疲れるだけだ。今はリラックスしてかまわない。今日は睡眠はしっかりとれ。起きたら下船だ」
下級生「はい」
今泉「小野田からあるか?」
小野田「え!?」
話をふられ驚いた小野田は、少し考えてから、ひょこっと握り拳を控えめにつきあげ、言います。
小野田「が…かんばろう」
控えめな小野田の声にも、下級生は『はい!!』と大きくこたえます。
鏑木「最後にいいすか」
そんな中、鏑木が手をあげました。
鏑木「さっき鳴子さんから、今年のインターハイの目標は『三連覇』だって話、ありました。インターハイ史上、ハコガクしかやったことのない三連覇ってヤツに肩を並べるんや__って」
鏑木の話に、鳴子がこくっと頷きます。
鏑木「納得す。それしかないとオレも思ってます。けど1コ気になってます。まだ聞けてないと思ってます。小野田さん、あなたの今年の目標は何ですか。何のためにインターハイを走りますか?」
『◎坂道の「悲願」とは…!? 次号、3年目の意思表明センターカラー!!』と綴られ、今週はおしまいです。
鏑木、良い質問しましたね!!
小野田の悲願ってなんでしょう?
私的に悲願と言えば、三人での手つなぎゴール、これ一択なんですが……
小野田としては?
巻島先輩絡みだったりするのでしょうか?
うーん、気になる~!!
巻きちゃんは夢を見ろって言ってくれてましたし……
実は朝一で弱ペダを読んでから、かなり考えたのですが。三人で手つなぎゴール以外あまりしっくりくるものが思いつきませんでした。
いったい何なのか、すごく気になりますー!!!
……まあ、気になりますが、来週を楽しみに。悲願の話はひとまずおいておいて。チームとしての目標の方!
三連覇。確かにそれしかありませんよね。
箱学しか成し遂げた事がなかった事をやって肩を並べるって言い方は、今現在2連覇中の総北でも、まだまだ箱学の偉業には追いつけていない、まだ挑戦者的な面もあるんだという事を提示された感覚がありました。
表現が難しいのですが、守りに入るというより、攻める姿勢を見せてもらったようで。今年も総北優勝を願っている者としては、優勝の可能性はあるなと思えて少し希望が見えた感覚です。
なんとなくですが、序盤のカップルの女性が言っていたみたいに、総北が『じゃあもう決まりじゃん!』の雰囲気だと、逆に今年は総北優勝は出来ないんじゃない?って、不安になってしまうんですよね。
なので、箱学に肩を並べる為に~って言っているうちは勝てる気がしてくるのです!
さて、そのカップルの話の時、会話にあわせて、総北メンバーや箱学メンバー、京伏…と、キャラが描かれていたのですが。
箱学の最後の一人は未だに描かれていません。
どんなキャラか。これもまためちゃくちゃ気になります。
箱学のゼッケンって……
11 悠人
12 高田城
13 真波
14 銅橋
ですよね??
扉間は六代との対比で16だと勝手に思っているので、だとすると、出てきていないキャラは15?
箱学の5番はかつて泉田→銅橋でしたので。スプリンターですかね?
もしくは、扉間が実はスプリンターだったー!みたいな流れで謎キャラがクライマーとか。
他チームの新キャラも気になるところではありますが、やはり全員がエースな箱学のキャラ、気になる度が高いです。
そしてそして、最後に書かせていただきたい!
今週、こんな華やかで心震える世界につれてきてくれて、ありがとうございますって。六代が小野田に思っている姿が、まさに小野田の1年生の時の姿と重なりまして。
今は小野田の方が先輩になっている事に胸が熱くなりました!
いよいよスタートした小野田坂道最後のインターハイ、めちゃくちゃ楽しみです!!