木曜日!週刊少年チャンピオンの発売日ですね。
娘たちがインフルエンザにかかってしまいまして。
仕事をお休みすると、とたんに何曜日か忘れそうになるのですが。
週チャンのおかげで今日は大丈夫でした!
というわけで、アップが遅くなってしまいましたが、今週の弱虫ペダルのお話に入らせていただきます。
以下は内容と感想になりますので。本誌未読の方はネタバレにご注意ください!
『◎九州、インターハイ会場にて…?』と綴られ始まる今週。先ずはその会場に響く壱藤の声が描かれます。
壱藤「やっぱ、そうすよ!! 福岡とか熊本とか九州勢はコースと受付が近い静かな場所。水道も近い!」
雉「まあ、地元だからねぇ」
壱藤「一方、オレたちは端っこでメッチャさわがしくて、何よりテントが我らだけ…明らかコレ、忘れてて慌てて足したヤツでしょ、フォウ!!」
そこで描かれるのは、他校のテントとはまるで違う、屋根だけのタープテントです。
雉「んー、かもねぇ」
壱藤「オレら初出場だからすか。差別ですよ、コレ!!」
タープテントの屋根部分に書かれた学校の名前を指し、壱藤は続けます。
壱藤「手書きだし!! 字まちがえてるし!!『成』すよ」
壱藤の言う通り、学校の名前が『群馬陵成学園』ではなく『群馬陵生学園』となっています。
雉「どうにもならないことにカリカリしてもしょうがないよ、壱藤くん。屋根があるだけいいんじゃない?」
壱藤はうぐっと漏らし、黙ります。
園本「その字はオレがあとでマジックで直しといてやろうか?」
壱藤「園本さん!」
壱藤は今度は園本に対して不満を訴えます。
壱藤「場所も問題すよ!! 同時開催の自転車展示イベントスペースも近いから。めっちゃ人通るし、見てくるし、目隠しないから、着がえる時なんかバスタオルこうですよ。小学校のプールすよコレ!! フォウ!!」
壱藤はバスタオルを腰に巻いて隠すような姿を何度かして見せます。
園本「MTBのレースなんて車内か野良だろ。運営も好きで忘れたわけじゃねーんだろうし」
壱藤「でも事実不平等というか……開田はどうだ!? どう思う!? 今から一緒に運営テントにひとこと言いにいくだろ?フォウ!!」
開田は自分の名前が呼ばれてはっとして壱藤を見ます。
そして軽く微笑みながら答えます。
開田「オレはMTBで成績出せなくてインターハイ出れなかったから。ロードレースでインターハイ出れるってだけで十分に満足してるから。テントとかはどうでもいい、うん」
壱藤「くーー!! うそだろ、この状況で賛同者ゼロ!!」
雉「風通しよくていいんじゃない?それに__運営にもし何か言うなら。レース走って、結果出してからの方が、説得力あると思うよ?」
壱藤(結果出してから__!!)「フォウ!!(はい)」
壱藤も雉の言葉に納得します。
雉「そいじゃ、準備できたんなら、皆で試走いこうか」
壱藤「フォウ!!」
園本「おう!!」
開田「はい!!」
雉「ヨン♪」
場面は群馬陵成が4人で試走しているシーンへと変わっていきます。
途中の道で、歩行者が横断中であると交通整理員から声がかかり、止められる4人。
そんな止まっている雉をじーっと見てくる小さな男の子がいます。
視線に気づいた雉はニカッと笑い、言います。
雉「こんにちは。地元の子?かな?」
男の子「自転車…それ、どうやって立っとると?」
雉は自転車にまたがったままですが、足を地面に着くことなく、足はペダルにかけたままの状態で静止していたのです。
雉「興味ある?」
男の子「足ついとらんとに止まっとる」
男の子は驚き興味深々な様子です。
雉「やってみたい?」
男の子はこくこくと大きく首を縦に振り、目を輝かせています。
雉や男の子のそんな様子を、陵成の他の3人も見つめています。
雉「すぐにはできないだろうけど、理屈はこうだ。自転車には真ん中がある。ボクはそこに立ってる」
男の子「まんなか?」
雉「自転車によって違うけど、サドルの少し前くらいに、その自転車の前後左右の中心点があって、そこをさぐって、バランスをとって、自分の体を上手にのせてやれば安定するという技。『スタンディング』と言います。更にそこに重心をしっかりのせれれば、静止したまま、手を離すこともできるヨン」
雉は静止した自転車にのったまま、手を離して見せました。
男の子「すげー!!」
雉「ヨン」
ピースをする雉。
男の子「すごか、すごかー」
さらに目を輝かせる男の子。
壱藤「うんうん、だろうだろう。雉さんはすごいんだ」
開田(なんでこいつがえらそうなんだ)
雉「自転車の上にある、最大の重量物は?」
男の子「!?」「え、えーと、ヘルメット?」
雉は一瞬で乗っている自転車を横にシャンとずらして、男の子の真横に移動したかと思うと、男の子の肩にそっと触れながら言います。
雉「キミの体 だ」
驚く男の子に続けます。
雉「自転車に乗る時は、この『重量物』をどこに持っていくかって意識が実は大切なんだヨン。そう、バケツを手に持つとき、片手に持ったらフラつくよね?それと同じ」
男の子「へぇー?」
雉「『重さ』は力なんだヨン。『そんなの当たり前じゃん』『知ってるよー』なんて、思考を止めたらオワリ。発見は常識の中にある。自転車を操るのに重要なのは__覚えといて。『荷重』と、それを抜く『抜重』だ!! 見せた方が早いかな?」
雉はキョロキョロと周りを見ます。
雉「あ、あれいいね。見てて、あの鉄柵」
雉は少し離れたところにある鉄作を指さします。
雉「『荷重』の移動と『抜重』と__それとぉー、海辺で写真撮る時とびあがるアレ使って」
雉は指を折りながら楽しそうに話します。
雉「あの柵をとびこえます!!」
男の子はあんぐりと大きな口を開けて驚きます。
男の子「いや、やめた方がよかよ!? お兄ちゃん!!」
思わず男の子が止めますが、雉はもうスタートしています。
男の子「ぶつかるばい!!」
壱藤「まー、見ておけ少年」
壱藤は男の子の肩にぽんと手を置きドヤ顔で言います。
雉「ハヤアア」
壱藤「あの人は、常識をとびこえる人だ!!」
雉「ヤァァ!!」
壱藤「一瞬で複合的に技が繰り出される。決して見のがすな。フォウ!!」
開田(えらそう)
雉「まずは体をうしろに下げてフロントタイヤの荷重を抜く」
雉は説明しながら自転車を動かします。
雉「“抜重”!!」
鉄作の前で体重を移動させ、前車輪を持ち上げたような体勢になります。
男の子「やっぱりぶつかる」
壱藤「らない」
男の子の『ぶつかる』という言葉を打ち消すように壱藤が隣で言います。
雉「次は体の重心を一旦下げて」「伸びる!! 車体を引く!」
雉は鉄作の前で自転車をぴょんぴょんと跳ねさせます。
男の子「高さが足りん!!」
壱藤「ここからは写真をとる時飛び上がるアレだ」
雉「ヒザを、引く」
壱藤「『荷重』を上手に使って障害物を飛びこえるあの技は“バニーホップ”とよばれている!! 技が確立されてるからできるヤツはいるが、せいぜい30cm__雉さんは80cmを飛ぶ!!」
雉は見事に鉄作を飛びこえます。
そんな雉の技を見た周り人々はざわつき、口々に言います。
「何だあいつ」
「見たか、今の」
「柵をロードバイクでとびこえだぞ」
「柵を!?」
「自転車を浮かせた!?」
「見たことないぞ、あいつ」
「一緒にいるヤツのジャージに『群馬』__って!!」
男の子「すご…すごか……」
戻ってきた雉に、男の子は言います。
男の子「それ…練習したら…いつか、できるようになると?」
雉「もちろん」
雉はサングラスを外しながら言います。
雉「たくさん転んで、たくさんすりむいて、たくさん食べたら、ね♪」
ぽんと男の子の頭に手を置く雉。
男の子は最高に嬉しそうに目を輝かせ雉を見つめています。
雉「んじゃ、これからインターハイで活躍するから、見ててね!」
男の子「応援するー!!」
雉「ありがとちゃい」
壱藤「フォウ」
手を振りさって行く雉に、ピョンピョン跳ねて見送る男の子。
そして今週最後の一コマに描かれるのはインターハイのスタートゲート。
会場にアナウンスが響きます
『スタートゲートに間もなく選手が入ってまいります!!』
『◎カ、カッコイイ!! 雉よ、ロード界でどこまで高く飛ぶ!?』と綴られ、今週はおしまいです。
雉、めっちゃカッコイイですね(*´▽`*)
男の子だけでなく、普通にハートを鷲掴みにされますって。
ロードは舗装された道を走るわけですけども、きっと雉の技が光るシーンも出てくるんでしょう!
すごい楽しみです!!
ちょうど先週、頂いたコメントのお返事の中で、スタート前の雉の様子も見てみたいなんて事を書かせいただいてたので。
今週まさに雉が出てきてくれてテンション上がりました!
他校との絡みはありませんでしたが、群馬陵成のメンバーの雰囲気が少しわかってきたのも嬉しいです。
言葉使いからして、園本は雉と同じ学年、開田は壱藤と同じ学年でしょうか。
6人揃えてくるのかと思ったのですが、4人!? 少数精鋭!?
ただ、園本はさておき、開田は自分はMTBでインハイ出れなかったから、ロードでインハイ出れただけで十分なんて台詞もありました。
他の注目校の選手は出れたことで十分とかじゃなく、優勝めざしてますからね。
そこら辺の意識の違いは少し心配です。
いくら雉が強くても、引いてくれる人とか必要ですからね。
私は雉がゴール争いに絡んでくるのを楽しみにしているので、群馬陵成、応援してしまいます。
そしてそして、今週最後の一コマでは、いよいよスタートゲートに選手が…というアナウンスが描かれました!
始まりますね♪楽しみです!!