今週も木曜日、週刊少年チャンピオンの発売日がやって参りました!
大好きな弱虫ペダルでは、私の大好きなキャラクターが再登場しているのもあって、一週間、ソワソワとこの日を待っておりました。
というわけで、さっそくですが、その弱虫ペダルのお話に入ります。
以下は今週の内容や感想になりますので。
本誌未読の方はネタバレにご注意ください。
『◎苦悶する坂道の前に…!?』とつづられ始まる今週。
合宿所にやってきた手嶋に、たまたま通りすがりで一番に遭遇する小野田。
しかし手嶋は傘をふかくさしている為、小野田はそこに立つ人物が誰であるのか分かりません。
小野田(誰?誰かいる…!!)
小野田は傘をさし立っている人物を見つめながら呟きます。
小野田「……雨、合宿…、カサ…」
手嶋「よぉ、小野田」
瞬間小野田は、自分が1年生の時、ペダルが壊れて苦戦していた際に、傘をさした手嶋が現れた、その時の事を思い出します。
小野田「…て、…あ、…て、手嶋さん!!」
手嶋「元気にやってるか?久しぶりだな、卒業式以来だ」
小野田「うわ、て、てし、手嶋さん。わざわざ来、来てくださったんですか。よ、よ、様子を見に!! てしっ、手嶋さんも、お、お元気ですこ!?」
言葉が上手く出てこない程にあわてる小野田。
手嶋「ああ、相変わらずだな。こ?(笑)」
小野田「す、すいません。あまりの突然にびっくりで驚いてしまって。ど、どうぞ中へ!!」
小野田は合宿所の中に入るように促します。
手嶋「だい分驚いてる感じだな」
小野田「クツはこちらで、カサはこちらで」
手嶋「ああ、知ってるよ。オレも3年間合宿やったからな」
傘をバサバサとし、水を払いながら手嶋が続けます。
手嶋「いやーーけど、急に降り出したな。車の中に置きガサしといてよかったよ。すまなかったな、突然来て。連絡入れたら、おまえらが“準備”しちまうと思ってな。忙しい合宿中だ。4日間一分たりともムダにはできねェ。その忙しさはオレもわかってる。そんな中、先輩来るっつったら余計な時間と気をつかわせるからな」
小野田(___手嶋さん)「し…しかし余計ではありません。あのっ、その、本当に手嶋さんにはお世話になりました。それに、去年のインターハイでは……その」
小野田はとても真剣な眼差しになり、言います。
小野田「手嶋さんのおかげで優勝できたと思っていますから!!」
手嶋は小野田の言葉にはっとなります。
手嶋「ありがとよ。おまえのその真剣な目で言われると、マジでそうなのかと思えてきて嬉しいよ」
小野田「いやいや、あのですね、本当にですね、1日目の山とかで…もちろん3日目の山岳賞でもですね…」
手嶋「ありゃオレはとってねーよ」
小野田「いえ、あれがあったからこそですね………。あーーっと、しまった。お、お茶をお出しするのを忘れて…じ、自販機のお茶でよろしいですか」
手嶋「おいおい、いいよ。おまえが選べよ、逆に」
小野田「え!?」
手嶋「せっかく来たんだ。オレに先輩ヅラさせろよ」
手嶋はそう言って小野田に自販機の飲み物を購入します。
オレンジジュースをポンと投げ渡される小野田。
ぱしっと受け取るように見えましたが……
小野田「手嶋…さん、ありが」
お礼を言う小野田の顔にペットボトルがみしっと当たります。
小野田「ごふっ」
手嶋「うわーーっ、小野田ー!!」
小野田の顔に弾かれ転がるペットボトルを拾いながら手嶋が謝ります。
手嶋「わ、悪りィ。コントロールよすぎた」
小野田「す、すいません。こういうのうけとるの…」
手嶋「本当苦手だな、おまえ……忘れてた…」
ここで少し場面が変わります。
ラウンジのようなスペース。
向かい合わせに置かれたソファーに座り、間にあるテーブルに飲み物を置いて話をする小野田と手嶋。
小野田はオレンジジュースのペットボトルを、手嶋はお茶のペットボトルを置いています。
手嶋「そうか、段竹…杉元も…」
小野田「はい」
手嶋「まあけど、そりゃあ見守るしかねえな」
小野田「はい」
手嶋はお茶を飲みます。
小野田「そのつもりです」
とても真剣な眼差しで小野田は言います。
手嶋はお茶を飲みながらも、そんな小野田の表情をしっかりと見ていました。
手嶋(“3年の顔”になってんなァ、小野田。そうやって変わるんだよな『3年』って。任されると、顔つきが…!!)
手嶋は言います。
手嶋「世話を焼くだけが3年の役割じゃねェ。時には突き離し、背中向けんのも大切なんだ。かつておまえが巻島さんに、そうされたように」
小野田「!」
小野田は巻島と一緒に始めて走った時の事を思い出します。
会話につまった巻島は言いました。
『ついてきたくなったらついてこい。ならなかったらこなくていい』と。
はっとする小野田。
手嶋「それでも巻島さんの背中追いかけて胸をこがしたように。後輩は、先輩の背中を見て育つ!! サボってりゃあサボるし、頑張ってりゃあ、真似をする。笑えば、笑う」
手嶋と小野田の話は続きますが、実はそんな二人の様子を少し離れた影からこっそり見ている人物がいました。
木中と六代です。
二人はこそこそ話し合います。
六代「誰だっテ、あの人。裏も…先輩と話してる」
木中「知るわけないだろ、オレが。けど、ニヤついてて髪長くてあやしいな」
手嶋「さっき、去年のインハイはオレのおかげだって言ってくれたな。今年のインハイはどうする?今年は誰の“おかげ”で頑張る?」
手嶋は立ち上がりシュッっと拳を突き出します。
そして同じく立ち上がった小野田の胸にその拳をドスっと当てながら続けます。
手嶋「おまえだ」
小野田「!」
手嶋「今度はおまえが憧れになる番だ、小野田」
手嶋は小野田の胸にあてた拳を開き、今度は小野田の首の後ろにあてます。
手嶋「それが総北をひとつにまとめる!!」
会話の聞こえない場所から覗いていた木中と六代は動揺します。
木か「あいつ小野田さんを殴ったぞ!!」
六代「た、助けにいった方がいいかなっテ!?」
木中「いや、まて、今度は首をなでた!?」
手嶋「メンバー決めは正直大変だ」
小野田「はっ」
手嶋「頭かかえて歩き回って、それでも答えが出ねぇもんだ。でも大切なのは、どう決まったかってことじゃなく、“誰が決めたか”ってことなんだ。その“誰が”がキッチリ悩んで出した答えなら、皆はしっかり受けとめて前を向ける」
小野田(………手嶋さん…)
小野田は言います。
小野田「あの…どうしてボクがそのことに悩んでるって…」
手嶋「分かるよ。オレは元キャプテンだぜ?それにおまえは顔に出る」
小野田「えっ」
手嶋と小野田の会話は和やかに続いているのに対し、勘違いしている木中と六代はとうとう行動に出ます。
木中「そのまま首を絞める気か。あのモジャモジャアタマ」
六代「あわーー。まずいっテ。裏門坂さんをお守りしなくては!!」
木中「いくぞ!! ひるむな六代!!」
六代「おうっテーー!!」
すっかり勘違いしている木中と六代は手嶋と小野田の方に向かって突入します。
小野田「え!?」
手嶋「ん?」
六代が手嶋と小野田の間に入り込み、小野田を後ろに手を広げて手嶋と対峙します。
その隙に木中が『先輩こっちによけて』と小野田を手嶋から遠ざけようと動かします。
小野田「へ!?」
六代「何者ですかあなた。裏門坂さ……小野田さんに何をする気ですか!!」
両手を広げて手嶋の前に立ちはだかった六代。
ハッハッと荒い息で必死に小野田を助けようとしています。
手嶋「………」
六代(どさくさに紛れて『小野田さん』って本名で呼んでしまったっテー!! すいません)
テンパりながらも六代は必死に言います。
六代「か…関係者以外は貸切なんで入れないはずですっテ!!」
木中「そうだ!! モジャ男(モジャオ)!!」
小野田「六代くん!? 木中くん!? ちち違うよ、2人とも」
手嶋「小野田…おまえは全力で部員のことを守ってんだな」
小野田(えっ)
手嶋「おまえが守ってやってるから、こいつらも守ろうとする」
手嶋は六代に言います。
手嶋「キミ、名前は?」
六代「はい」
六代は驚き、ぺこーっと頭を下げながら言います。
六代「六代蓮太と申しま、じゃなかったつい!!」
小野田「え」(ボクが全力で…守ってる、から__!!)
小野田の顔に、笑顔が戻ります。
手嶋「六代、もしおまえが」
手嶋は六代の肩にポンと手を置きながら言います。
六代「え!? 何ですか」
手嶋「この合宿をクリアして、もしもインターハイメンバーに選ばれたら」
六代「え!?」
手嶋「そうやって小野田を全力で守ってやれ」
六代「え…はい」
つい会話を交わす六代に、今度はどこからかほうきを持ってきた木中が言います。
木中「バカ、六代、甘いことを言われて油断するな!!」
六代「は!! そうだったっテ!!」
小野田「紹介するね、こちらは手嶋純太さん」
手嶋「活きのいい1年が入ったなー」
小野田「昨年の卒業生で、今は大学生なんだけど、総北の前のキャプテンです。ボクは手嶋さんに任命してもらったんだよー」
木中・六代(キャッ…)
二人の顔は真っ青になります。
木中・六代(プ…テン?)
木中・六代「す、す、すいませんでしたァ!!」
ばっと頭をさげる二人。
手嶋「別にいいって」
六代「やってしまったっテ~~~!!」
あわあわする六代。
木中「だ、だ、大先輩にっ!!」
木中はビシッと向き直り言います。
木中「だ…ど、おつかれさまです!! その大先輩が何用でいらっしゃったのでしょうか」
小野田「激励だよー」
手嶋「ああ、ちょっと、小野田にな」
小野田「!」
手嶋「新しいペダルを持ってきた!!」
ガシャンと音を立て置かれたビニール袋。
その中にはペダルが入っています。
『◎“守る”溜めの新しい武器!!』と綴られ、今週はおしまいです。
手嶋さーん(≧Д≦)
相変わらず何て素敵すぎる人なんだーー!!好き!!!
小野田の事を本当によく分かってて、ピンチの時にそっとさり気なく手を貸せる。
それが手嶋ですよね!!
改めてかっこいいなと、しびれました。
それに小野田も、人のアドバイスを素直に受け止める事の出来る子なのが良いですよね。
巻ちゃんは二つ上でしたが、一つだけ年上の先輩に対しても、とても敬意をはらっているところとか、改めてそんな小野田が好きになります。
手嶋は小野田がキッチリ悩んで出した答えなら、皆はしっかり受けとめて前を向けると言っていました。
今回のインハイメンバーの決め方は、単に上位6人というだけではなくなるのでしょうか?
上位6人という決め方を小野田が決めたわけですから、それでOKという事で、このルールの変更はないのでしょうか。
いずれにしても、今週のエピソードで、ロクちゃんのインハイメンバー入りは確実になったなと感じました。
むしろ、あとは木中がどうなるのかぁ…でしょうか。
足の痛みが出てしまうのかなぁ……
そして杉元は人柱なんだろうなぁ……(T-T)
ちなみに、今回最後に手嶋が出していたペダルについて。
私は自転車の知識がそこまでないので良く分からないのですが、ペダルを新しくすると何か変わるのでしょうか?
ビンディングペダルとクリートの話は小野田1年生の時に合宿で手嶋が教えてくれたやつですよね。
それ以上に何かあるのでしょか。
来週も楽しみです。
それにしても……木中のモジャ男呼びには大爆笑でした!