くぐんと寒くなりましたね🍁
昨日、今季のヒートテックデビューをしてしまいました。
ほんの少し前まで汗ばむぐらいの陽気だったのが嘘みたいです。
こちらの季節は目まぐるしく変わっていますが、私の大好きな弱虫ペダルの世界はまだまだ夏休み🌞
今日は木曜、週刊少年チャンピオン発売日という事で、いつも通り今週の弱ペダの内容や感想に入らせて頂きます。
本誌未読の方はネタバレにご注意ください🖐
大きなコーナーを巧みなバイクコントロールで抜けていった雉弓射と吉丸雷音。
そのまま次のセクションへと向かっていきます。
そんな彼らを見た観客は叫びます。
「大曲がりを抜けて短い下りに入る!!」
「先頭、依然吉丸!!」
雉と雷音、二人の大曲がりの様子を見届けた鈴音は、握りこぶしを天に突き上げ声をあげます。
鈴音「しゃーー!! いけっーー兄貴ーー!!」
そして鈴音の隣で口をあんぐりあけたまま二人の走りを見ていた小野田は、二人が去った後、周囲の様子もうかがいます。
他の観客もまた、雉や雷音の走りに盛り上がっていました。
小野田(さっきの雉くんとチェイサーさんの真横になってのコーナリング。皆さん、すごいとは言ってるけど驚いてはいない。時々あることなんだ。あんなすごいシーンが。MTBのレースの中では……!!)
小野田が思いを巡らしていると、鈴音から声がかけられます。
鈴音「ほら、何ぼぅーとつったってんの」
小野田「え…あ、はい」
鈴音「行くわよ!!」
鈴音に促されて駆け出した小野田は思います。
小野田(自分の中の“自転車でできること”の範囲の常識が塗りかえられていく。MTBレースで!!)
ダダダと草の斜面を駆け降り、そして駆け上って行く鈴音。
小野田も追いかけます。
小野田「つ、次は…どんなセクション、ですかっ」
鈴音「上がってくる!!」
小野田「え!?」
鈴音の言葉に反応したちょうどその時、小野田の足元の土が崩れ、小野田がずるっとバランスを崩します。
小野田「わっわっわ!? 足元がくずれ…」
鈴音「気をつけた方がいいわ。ここの斜面は下の土が水を含んでて崩れやすいの。表面の草に変な荷重かけるとすべっちゃうから!!」
小野田「はい………今すべりました。あ…けど…ということは……まさか、お2人も!!」
鈴音「そう、次のセクションは__滑りやすい泥の斜面の登りセクションよ!!」
小野田(ここを登ってくる、のか。斜度もすごいけど、滑りやすいこの湿った土の上を!!)
改めて、自分が今、鈴音と一緒に上って来た斜面の上からコースを見つめ、小野田が言います。
小野田「こんなに湿ってたら…自転車のタイヤは__!!」
鈴音「MTBのタイヤのブロックは、本来、地面をかむためについてる。石や砂利だと有効なそれも、泥の上だと泥がはりついて、ほとんど埋まっちゃう」
小野田(!! 埋まる!!)
鈴音「ノブの埋まったタイヤはスリックタイヤ(ロードバイクのタイヤ)とかわらない。スリックで泥を登れば__滑る!!」
小野田と鈴音がそんな会話をしている頃、まさに雷音は泥にタイヤをとられ、滑ってしまっていました。
見ていた観客も「滑った」と声をあげます。
それでもこのセクションに先に入ってきた雷音はまだリードしている状態です。
雷音(滑った__!!)(大丈夫だ、いける。コケなきゃあいい!! このまま行く!! 皇帝ヤロウに林のセクションと短い下りで「10m」の差をつけた。登りの10mは大きい。この差のまま登りきれば、あとは“下り”。行ける!! オレが勝つ!!)
ハァハァと息をつきながら、雷音はペダルを回します。
鈴音「自転車の上で、どれだけ細かい荷重移動をしてバランスがとれるかが勝負。たとえ滑っても、コントロール下にあれば大丈夫、戻せる」
小野田「………」(滑っても戻せればいいのか)「だったら大丈夫そうですね、チェイサーさん。見たところ10mくらいは差がついてるようですし」
鈴音「どんなヤツが来ても、お兄ちゃんは負けない!!」
力強く言い放つ鈴音を見て、笑顔を作る小野田。
ですが、鈴音はすぐに険しい表情になります。
小野田( !? )
鈴音「追いかけてきてるのが__普通の選手ならね」
鈴音の声に小野田はザワッとします。
その頃、雷音を追って登りセクションを進む雉。
そんな雉を見た観客の男女が声をあげます。
男性「あれ!? え!?」
女性「どうしたの!?」
男性「気づかないか!? さっきから見てたけど、追いかけてるゼッケン1の雉は、この泥の急斜面で1度もタイヤを滑らせてない。安定して走ってる!! 運がいいのか、それでなきゃ」
女性「え!?」
男性「完全にバイクを制御してコントロールしてるってことになる!!」
驚いていた男性のその先でも、じりじりと雷音を追い上げていく雉を見た観客が声をあげます。
「その差__5m!!」
雉はクイックイッと細かくバイクを動かしながら雷音を追って走ります。
小野田「普通の……て」
鈴音「皇帝と呼ばれて調子にのってる雉弓射は、群馬の山奥で生まれ育ったそうよ」
小野田(!)
鈴音「テレビもゲームもなくて。家にあった唯一の遊び道具が1台のMTB__。それで1日中、野山を走って冒険ごっこしてたんだって。春も夏も1年中__冬は…雪の積もった山の中を」
小野田「え…ゆ」(雪の上!? そんなところ自転車で走れるのか)
鈴音「氷の張った湖の上を!!」
小野田「!」(え!? 氷…!! MTBで!? 氷は絶対滑る。それを!? コントロールして!? 小さい頃から!!)
鈴音「その雉にしてみれば、泥の上はほとんど滑らないのと同じ!! この泥の登りはあの__雉が最も得意とするセクションなのよ!!」
鈴音の言葉通り、雉はその巧みなバイクコントロールで雷音を捉え始めていました。
小野田と鈴音が見守る中、雷音のすぐ後ろに迫っている雉。
雉「はは!!」
そんな様子を、小野田や鈴音も上から見守っています。
鈴音「もともと登りには定評がある。正直、お兄ちゃんには分が悪い!!」
『紐解かれる強さの理由!! 次号、雉弓射本領発揮!!』という文字が綴られ、今週はおしまいです。
またまた、へぇ~!が連続の今週でした👀
MTBのレースって本当に大自然の中を走るんですね。
バイクで進むには悪い道でもガンガン行く、ワイルドなスポーツ。
観戦するのは楽しそうです😄
でもでもでも……雉くん!
湖の氷の上は危ないんじゃないですかね?
氷は絶対滑る!てか氷割れたらどうする!?って。
そっちが気になってしまいましたよ……😓
ゲームはさておき、テレビがないのにも驚きですし
でも何故かあった一台のMTB💦
あのお父さんがもともと弓射くんをMTBの選手にしたかったのかなぁとか考えちゃいます。
MTBで野山を一人冒険ごっこ……ちょい寂しい💦
鈴音はその話、雑誌か何かで雉が語っているのを読んだのでしょうか。
MTB編にはMTBのキャラの世界が広がっているのですね……
私的にはそろそろロードの世界も恋しいのですが、来週の雉の巧みな技も楽しみにしております!