今日は木曜日ですが週刊少年チャンピオンはお休みですね……
でもでもでも!!
週チャンよりぶっちゃけ楽しみにしている別冊少年チャンピオンの発売日じゃあないですか!😆✨
今月の別冊少年チャンピオン……最高でした😌
ので、さっそくですが、以下は内容や感想に入ります💨
本誌未読の方はネタバレにご注意ください❗
SPARE.98『筑士波大学4』
『◇サイクリング部の練習に参加し、心惹かれる田所ですが…!?』という文字で今月のスペアバイクは始まります。
学食で一人食事をしている田所のナレーションで物語が綴られていきます。
コーヒーは美味しかった
靴野井さんが
淹れてくれたからなのか
場の雰囲気だったのか
何かすごい染みて心が落ちついた
入学する時から
ずっと引っかかってた
針みたいなのが
一瞬
ほどけた気がした
ふと見ると
靴野井さんは
こっちを見て
笑ってくれてた
オレはその時
このまま
サイクリング部で
走りつづけても
いいんじゃないかと思った
田所は靴野井の言葉を思い出します。
靴野井が『100点だ』と言い、続けて『景色はたのしめたかい?』と走ったメンバーに問いました。
皆が口々に『はい』と答えれば、靴野井は『それで200点だ』と言っていました。
そんなエピソードを思い出しながら、食事を口にする田所。
田所(200点か…知らない道を知るために走る。シンプルだ。目的は走破…まっすぐでゆるぎはねぇ。世界を見にいくなんて情熱的だ。あいつらにも聞いてはみたんだけどな…)
田所はサイクリング部の他の1年生に声をかけた時の事を思い出します。
『ロード?レース…に?興味?ロードレースって?』『ほら、あれだよ。自転車で大人数で…レースするやつ!!』『あーカラフルなジャージきてるやつ!!』
そんな会話を繰り広げる男子部員達。
そこに女子部員も会話に入ってきたのでした。
『え、何々?カラフルなジャージ?何の話?』『田所くん、そのロードレースってくわしいの!?』という問いかけに、田所が『ま……あ、まぁな…』と言えば、『今度見にいきたいねー』『すごいスピードなんだよー』『自転車なのにー?』『カラフルなジャージ見たいねー』などと騒いでいたのでした。
そんな会話を聞いた田所は(ダメ…か。見つかんなかったわ…青八木……)と落胆したのです。
食堂で食事を取りながら、色々な事を思い出す田所。
コップの水をぐいっと飲み、ダンと音を立ててテーブルに置き、窓の外を眺めます。
田所(運命なのかもしんないな。これも…岐路に立ってんのか…今、オレは。オレの自転車競技歴は、総北でのインターハイ総合優勝で終わったってことになんのか。有終の美じゃねーか。それも悪くねぇ。そのあとの秋の湾岸クリテでも優勝できたしな)
コップの中の水に映る自分の顔を見つめながら田所は考えます。
田所(悪くねぇよな……。グリーンゼッケンも獲ったしなァ…。5月の秋沢湖のレース…金城や…福富たちも出るって言ってたな。カオ出すか…応援いって話だけでもしようかな)
そんな考えを巡らしている田所でしたが、ドカッと通りすがりの男子学生が肩からかけていた鞄が体にぶつかります。
鞄をぶつけた男は「あっ、すみません」とぺこっと頭を下げますが、それを期に、その男が友人と話している会話の内容が田所の耳にとまるようになります。
男「いや、マジだって。出たんだって。オバケが!! オレ原チャ乗ってんじゃん。それで流してたのよ。筑波山」
田所(筑波山か)
田所の座っている食堂の窓の外には筑波山が見えます。
田所(そういや、頂上まで登ったことなかったな)
先ほどの男の声が聞こえてきます。
「原チャで走ってたのよ。そしたらさ」
田所(行ってみるか)「1回くらいは…せっかくだしな。霊峰筑波山」
そんな田所の言葉とともに、場面は田所が筑波山にロードで登っているところに変わります。
田所(この自分のアルミバイクに乗るのも久しぶりだな。最近は借りたクロモリばっかりだったからな)
田所は再び靴野井の言葉を思い出します。
靴野井は言っていました。
『しなやかでしょ。鉄の振動呼吸はとても独特で心地よいのさ』と。
田所はその時、『あ、はい』と答えました。
そして、確かにロードバイクに比べると、やわらかくて優しいと思ったのです。
靴野井はそんな田所に言いました。
『皆__初めてクロモリに乗った人は言うのさ。“乗った瞬間”__“何十年も乗り続けてきた自転車のような相棒感がある”って!! アルミやカーボンの高速度域は苦手だけれど、長くゆったり走らせることができる。クロモリは人になじみ、人に寄り添う、そういう素材なのさ』
そんな靴野井の言葉を思い出しながら、田所は筑波山を登ります。
田所(オレも本腰入れてやるなら、クロモリバイク買わなきゃな。となれば…)「オレのバディは誰になるんだろうな……」
つぶやきながら、田所は進みます。
田所「神社までは来たことあったけど、あれってまだ中腹で、上の駐車場までは、まだ距離あったんだな。サツキが丘駐車場というのが一番標高高いらしい。うし!! けっこう急できついって評判だが、難なく登ってみせるぜ筑波山!! ガハハ!! オレは不屈の男、田所迅だからな!!」
田所は気合いを入れて登ります。
そして、場面は5分後に移ります。
威勢良く登りはじめたものの、はーはーと荒い息で俯き、田所は相当辛そうにしています。
田所「くそ…。マジか…。マジで急すぎる!! ていうかオレ、スプリンターだった!!」
汗をだくだくとかきながら、田所は登ります。
田所「クライマーって…アホだな…こんなのを喜んで…登なんて…くっ、そっ」
ハァハァと息をつきながら、田所は賢明にペダルを回します。
田所(何だよこの山)「くそ!!」(そういや…食堂のやつら、何か言ってたな)
田所は食堂で聞いた会話を思い出します。
『あの山ヤバイんだよ、たぶん。オレ会ったから!! マジでオバケ。原チャで走ってたのにぬかれたんだぜ?自転車に』とぶつかった男は言っていました。
男の友達が『ははは、自転車がそんなに速いわけないよー』と言うと、男は『だーからオバケなの!!』と言っていました。
そして男の友達が『登りでだろ?下りじゃなくて』と言えば、『そ!! そ!! ま、確かに夕方で薄暗かったけど、間違いなく自転車だった。自転車の霊だ、あれは』と話していたのです。
会話を思い出した田所は考えます。
田所(オバケ…か。霊峰筑波にゃオバケが出る__か)「ガハハ。この手の話、手嶋あたりは食いつきそうだな」
そんな事を言いながら走る田所の背後に、誰か自転車に乗った人物が近づいてくるシルエットだけが描かれます。
しかし、後ろから来る者に全く気付かぬ田所は一人つぶやきながら走ります。
田所「話してやるか。今度行った時の土産話に。他に何言ってたっけな」
田所は再び食堂で聞いた会話を思い出します。
男の友達が『音がしないんだって?』とふると、男は勢いよく答えていました。
『そ!! 自転車って元々音、あんましないけど__マジで無音なの!! スァーって。スァーって音もなく抜いてったのそいつ!! 神様かもしんない』
田所はそんな会話を思い出して思わずつぶやきます。
田所「音もなく__抜き去る自転車の神__か?ガハ」
そして更に食堂の会話を思い出します。
男の友達が『あとは?どんな色だった?』と質問すると、男は言っていました。『色はね__真っ赤な服をまとってた』と。
田所がその会話を思い出していたまさにその時!田所の横を音もなく通り過ぎていく者がいました。
田所がその事実に気付いたのはもう抜かされた後。
真っ赤なジャージに身を包み、山をスッーっと駆け上って行った者の後ろ姿を田所は見ます。
田所(抜かれた?音もなく?)「えっ!?」(こいつ…あいつらが話してたヤツ?真っ赤なジャージ…の__自転車!! 軽々と抜いていった。この急峻な筑波山の登りを__!! ……!! 『神』………)「山神……!?」
自分を抜かして行った者の後ろ姿を見て、思わず『山神』と口にしてしまった田所は、自分の口に手を当てはっとします。
田所(いやちがう。何言ってんだオレ!! いるはずねェ。ここは筑波山だぞ!?)
田所が焦っていると、抜いていった人物が振り返ります。
その人物が言います。
「やはりか。久しぶりだな。見たことのあるフォームと自転車だと追いかけてみれば。奇遇だな、こんなところで再会するとは!! インターハイ以来か?元総北高校エーススプリンター田所迅よ!!」
一瞬呆然とその言葉を聞いていた田所は口を大きく開けて驚きます。
田所「…と…う」(おまえは!!)「東堂尽八!!」
『◇筑波の頂が誘った二人の男!! 彼らの物語が火蓋を切る__!!』という文字とともに、1ページを使って大きく東堂が描かれ、今月のスペアバイクはおしまいです。
山神東堂キタ━(≧Д≦)━!!!
待ってました!待ってましたよー!!!
嬉しくて嬉しくて嬉しいです✨✨
すいません、あまりの嬉しさに語彙力低下しました。
スペアバイクの筑士波大学編が始まってから3回、東堂は?東堂はどこに?って。
きっと世界中の東堂ファンが校舎の裏や筑波の風景の中に東堂はいないか探しながら読んでいたと思います。
毎月毎月、そりゃあもうドキドキしていました。
今月も食堂でぶつかった男の会話をちらっと聞いた瞬間に、オバケ東堂キター!って思った事でしょう!
田所っちが筑波山を登りはじめ、食堂での会話を思い出し始めた辺りからは、期待が確信に変わり、心臓バクバクです😆
来る来る!これは絶対来る!って。
真っ赤なジャージって、先月巻ちゃんが写真を見てたやつですよね✨
ちゃんと話も繋がっているのが感動です💓
この赤カチューシャ&赤ジャージの東堂、白黒でももちろんめちゃくちゃカッコ良いのですが、カラーで見たいです😍
再来月がスペアバイク100話でスペシャルなので、来月はカラーはないのでしょうか…
あぁ~!!東堂のカラー楽しみです😆
出来れば巻ちゃんと並んでるカラーが見たいですよね✨
というか、筑士波大学編、この後の展開がどうなるのか……読めないです。
最終的に東堂がイギリスに留学するのは間違いないとして(信じています✊)、それまでの間、東堂もサイクリングの方で走って田所とバディを組む展開もゼロではないと思いますし。
ここで出会ったのを期に、やはりレースだ!って、田所と競技部を立ち上げるという事もあり得ますし…。
そもそも、東堂はどこかのチームに個人的に入って活動しているという可能性だってありますし。
『彼らの物語が火蓋を切る』ってありますが、どんな風になるのか、楽しみで楽しみでなりませんー😆
こんなに楽しみなのに、1ヶ月またないと続きが読めないなんて辛いです😱
最近の週チャンは川田で微妙なので尚更、私的にはこっちのスペアバイクが本編な感覚が強すぎます。
来月が待ち遠しいぃぃ~!!!!
あと、この筑士波大学のお話、今回まで田所さんがメインで出ているだけあって、ところどころにT2が出てくるの愛おしいです😌
少し気が早いですが、手嶋&青八木、筑士波大学に入って欲しいです。
色々な学部あるみたいですし!
二人で大学の寮入れば良いじゃん!それで良いじゃん!って。
多方面に夢が膨らんでおります😍