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別冊少年チャンピオン5月号スペアバイク東堂尽八13(☆ネタバレ注意です!)

今月の別冊少年チャンピオン、読みました。
……言葉になりません!!!
この胸の苦しみをどうしたら良いのでしょう……😣
言葉にならないとか書きつつ、語り出したら止まりませんので。
まずは今月のスペアバイク東堂編の内容から入らせて頂きます。
本誌未読の方はネタバレにご注意ください🖐

 

東堂が口を開き、巻島が答えます。
東堂「大学の……話?」
巻島「アァ…!!」
東堂「長く……かかるのか、その話」
巻島「…………いや……3分で終わる…ショ」
蝉の声や祭りの夜の準備をする人々の声が行きかう中、二人の会話が続きます。
東堂「長く、かからないのか?」
巻島「え?」
東堂「すぐ帰るのか!? んん!? そのつもりだな!!」
巻島「へ!?」
身を乗り出して語る東堂の勢いは止まりません。
東堂「ま!! き!! ちゃん!!」
地団太を踏みます。
東堂「おまえはいつもそうだ!! 何でだ!! 用事が終わったらすぐ帰る!!」
巻島「え」
東堂「レースでも!! 電話もすぐ切る!!」
巻島「まぁ…たしかに」
東堂「今日も、わざわざ神奈川まで来て、3分しゃべって帰ろうとしている!!」
巻島「いや…まァそうだけど」
勢いが増す東堂に、巻島はすっかり押され気味です。
巻島「う」
東堂「わからないのか、一番楽しいのは、楽しい時間をつくりあげるのは、とるに足らない駄話だ!!」
巻島「え?」
東堂「巻ちゃん、この際だからはっきり言わせてもらうよ!! おまえにはそういうところが足りないのだ!!」
巻島「えっ」(そうだったのか…ショ…)
さりげにショックを受ける巻島。
巻島(でも用事終わったら、もう特に話すことないショ)
東堂「今 用事終わったら話すことなんかないって思ったろ!!」
巻島「うっ!!」
東堂「ひねり出せ、天気の話でも、草木の話でもいい!!」
巻島「ううっ」(難しい…!!)
すっかり固まってしまった巻島に、東堂はくるっと背を向けます。
東堂「聞かんぞまだ、オレはおまえの話を!! 手伝いも残っているしな!!」
巻島「あ、まて…今ので3分くらいたってるショ」
東堂「いや…少なくとも夕刻6時30分までは聞かん!!」
巻島「へぇ!?」
東堂「せっかくだ。見ていけ巻ちゃん。規模は小さいが、見事な花火があがる」

 

『__それは一夏の。』と綴られた後、神社のお祭りの様子が描かれます。
道の両脇に屋台のひしめきあう道から神社へと続く長い階段。
夜には盆踊りでも行われるのでしょうか。境内にはやぐらが設置されています。

 

そんなお祭りの一角に巻島はいました。
金魚すくいにチャレンジしている巻島。
巻島「まて、こいつ」
声をあげながら、手に持っているポイ(すくい枠)で金魚を追います。
巻島「こいつ…あっ」
巻島のポイに貼られていた紙は破けてしまいます。
巻島「………」
そんな巻島に、金魚すくいの屋台のおじさんが声をかけます。
おじさん「お兄さん、下手だねー。1匹狙いすぎだよー。もう1回やる?」
巻島「いや…いいショ…」
立ち上がり断った巻島の手には、たこ焼き、綿菓子、水ヨーヨー。
巻島(て、何してンショ、オレ__!!)
もうだいぶお祭りを回ったようです。

 

巻島がお祭りを楽しむようになった少し前のこと。
花火を見て行けと東堂に言われた巻島が声をあげます。
巻島「花火ィ!?」
東堂「うむ、しかし。漠然と待てというのもアレだからな」
東堂は言いながら、ごそごそとポケットを探ります。
東堂「タダ券をやろう!! 本来は子供たちに配る用だが、大人も大丈夫だ!!」
東堂の手には『金魚すくい』『たこやき』等と書かれた券が握られています。
東堂「存分に楽しんでいってくれ!!」
巻島「いや…子ども用…楽しめないショ__!!」

 

話はお祭りを回った巻島に戻ります。
階段に座り、たこ焼きを食べています。
巻島「楽しんでるし……神奈川まで来て…何やってるショ…。まァ、ケド、このところずうっと図書館でレポートだったからな…」
巻島は新幹線を降りた後、観光案内所で見た冊子の事を思い出します。
東堂庵のところに、“もてなしの宿”とありました。
巻島「“もてなし”か?確かに、いい気分転換になってる………クハ。あいつらしいショ」

 

一方、東堂の方に場面が移ります。
せっせとお祭りの手伝いをしている東堂。
段ボールを運び終え、首に巻いていたタオルで汗をぬぐいながら、壁に掛けられている時計を見ます。
東堂(6時には終わりそうだな。大学の話だって言ってたな。何の話だ。わざわざ神奈川まで来て…?明早大………じゃない?志望校を変更…?…いや、そのくらいで「来る」か?あの巻ちゃんが…?)
東堂は巻島が神奈川まで何を使って来たかを話していた時の事を思い出し、はっとします。
東堂(新幹線で!!)

 

わざわざ新幹線を使ってまで神奈川に来て、自分に伝えようとした事は何か?
胸のざわつきを抱えたまま、東堂は再び巻島に会います。
辺りはもうすっかり暗くなり、ちょうちんの灯りが祭りで賑わう人々を照らしています。
東堂「よっぽどの話か」
巻島「アァ…つまり…そういうことだ」
巻島を前に、東堂の胸はドクンドクンと音をたてます。
東堂「志望校…実は明早大じゃない__そんな…小さな話じゃ…ないな?」
巻島「アァ…明早大じゃねェ。田所っちには…ウソをついた。つい、この間まで、本当のこと言えなかった」
東堂はばっと自分の足元に視線を逸らします。
東堂(田所にまで……!!)
巻島に向き直り、言葉を絞り出す東堂。
東堂「だが…よかったよ。志望校の…今なら変更は間に合う!! わざわざすまないな、巻ちゃん。どこだ、遠いのか?北海道か?九州か?」
巻島「間に合わねェ…ショ。9月から……だ」
東堂「9月!? 何を言ってる!? 願書か、推薦か!? ならばオレは一般で受けねばならんな。すまないが、追いかけさせてもらうぞ。オレは大学でおまえとチームメイトになって__共に伝説を作ろうともう決めているのだから!!」
巻島「今日はお別れを言いに来た」
硬直した東堂の首から、巻かれていたタオルがするっと滑り落ち、地面でぱさっと音をたてます。
東堂「どこ…へ、行く…?」
巻島「…………。ちょっと遠い。もう一緒には走れねェ」
言葉を失っている東堂。
そして向かい合う二人を包む夜空に、大きな花火が打ち上げられました。
ドォンという花火の音の後、巻島が口を開きます。
巻島「イギリスだ。9月からだ」
言葉を失ったままの東堂に巻島が続けます。
巻島「本当に、今まで……一緒に走ってくれて…3年間、東堂……いや…尽八。ありがとう ショ」

東堂と巻島。
二人以外の人々は、始まった花火に沸いています。
しかし、二人の間には、賑わう人々とは対照的な空気が流れています。
東堂(バカヤロウ…)「何だ…その話は…聞いてないぞ…」
巻島「アァ…言ってねェ」
東堂「バカヤロウ。少なくともその話、3分で終わる話じゃない」

再び夜空を彩る花火の中、東堂の言葉が綴られ、今月はおしまいです。

 

 

ああぁぁぁもおおおおお!!!
切ないっ!!!(≧Д≦)
上の文章書きながら、涙こぼれてきました、マジで。
北海道か?九州か?って。
どこへでもおまえを追っていけるぞって風な言葉なのに、それも届かない。
東堂の考えもしなかった行き先。
切ない!切ないです!
どうしよう、この気持ち!
頭の中も気持ちも全部、東堂と巻ちゃんに持っていかれてしまいました😣
本当に胸がいっぱいです。辛いです😭

読み始めた最初、東堂が花火の話を持ち出した時にはニヤッともしたのです。
けれども、読み進めていくうちに辛くなっていく一方でした。
東堂が一緒に見ようと思ってでしょう、手伝いを6時までに終わらせられると時計を見ている姿。
可愛いなぁなんて思っていたのです。
けれど、東堂も、自分が思っている以上に重大な話だと気づき初めて。
東堂のドクンドクンという胸の音に、私もものすごいドキドキしました😣

大学の話を始めた東堂、“巻ちゃん大好き”って気持ちが、言葉の端々にまで散りばめられていますよね。
好きだって、その決定的な単語こそ使わないけれども、十分に、痛い程に、伝わってくるその気持ち。
巻ちゃんだってそれを感じて話しているでしょう。
切なすぎる~(T-T)

……これ、公式なのですよね?
もう、恋人達の別れ話にしか見えないです、切ない!!!
公式が最大手な東巻。
好きで良かった、嬉しいけれど、今は苦しいぐらい切ないです。
このあと再会する部分の漫画を読み返しても、まだ苦しさは続きそうです😖
……きっとこのあと、東堂は東堂なりに踏ん切りをつけるのですよね。
巻ちゃんが日本を発つ日も電話していました。
今日の東堂は、取り乱していて、まだあの電話をする姿が想像できません。
早く…早く来月号が読みたいです!!
少しでも落ち着いた、少しでも希望を持てた東堂が描かれると期待しているので✊
早くそんな東堂を見て私も落ち着きたいです😣
今、例えるなら、ラスクラ前に巻ちゃんが出れないと知って、準備しとけよバカヤロウの部分なので。
絶好調…にはなれなくても、それでもオレは巻ちゃんを追いかける!って感じになってる東堂が見たいです。
東堂~~~(>。<)

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