ゴールデンウイーク後半、子供達を連れて実家に帰っていました(仕事な主人は家で留守番です)
本当は実家からの方が近くなるピューロランドにでも行こうかと準備はしていたのです
ですが、あまりに天気が良くて窓から入る風が心地よくて……ふと、無性に山へ行きたくなりました。
思いついたのが、10時過ぎでしたが、まだまだ午前中
という事で、自宅から一時間弱で着ける最も身近な山、高尾山へ行くことにしました
高尾山は私にとって、とても馴染み深い山です。
小学校の遠足でも行った事がありますが、さらに身近になったのは中学生の頃。
実は私、中高の6年間、野外研究部というちょっと変わった名前の部活に入っておりました
草花や天体の観察をしたり、畑を作って野菜を育てたり、ちょっとした理科の実験などをやる部活。
基本的に文科系の部活ですが、決まって4月29日(祝日)に、高尾山&陣馬山へ登りました。
夏合宿の尾瀬ヶ原ハイキングと白根山登りも恒例行事。
おかげで私にとって山登りは馴染みのあるものとなっていました。
部活に入っていた当時は、部で行くから~と、仕方なく行っていた感覚の山。
ですが高校を卒業し大学生になった時、ふと恋しくなったのです。
中学&高校時代の習慣が染み付いているのか、初夏の、このくらいの時期になると無性に山登りに行きたくなるのです。
大学2年の初夏、当時つきあっていた人と、高尾山へ行きました
楽しかったものの、もっと自分のペースで自由に過ごしたいなと感じた私。
翌年は一人で行きました。
そしてこの時から、初夏の一人高尾山が私の中の恒例行事となったのです。
高尾山には山頂まで、いくつかコースがあります。ケーブルカーかリフトを利用すれば、小さな子供でも山頂まで登れるでしょう。
ちなみに、案内ではケーブルカー、リフトを降りてから40分で山頂とあります。
私が好きなのは6号路。
これはもちろんケーブルカー等使わずに登るコースです。
途中、沢登的な感覚も味わえる(あくまで“的”ですが)とても自然を満喫できるコース。
歩いていると蛙の声なども聞こえてきます。
当時は体力があったので。所要時間100分とされるこのコースを、休憩なしに60分程度で山頂まで行きました。
そして、自撮りは下手なので、近くにいる人に「撮ってもらえますか?」なんてカメラをお願い。
記念撮影を済ますと、今度は来た時と違うコースを通り、これまた休憩なしにいっきに下りきります。
山頂ではお昼を食べません
私のお昼ご飯は麓にあるお気に入りの蕎麦屋。
とろろ蕎麦を食べ、隣の店で酒饅頭をお土産に買い、家へ帰ります
で、早めにお風呂に入り、ビールを飲む
このビールが美味しいんですよね(*´▽`*)
我ながら、よく若い頃からこんな渋い事をしていたなと思います
ですが、本当に、この気ままな登山が好きだったんですね
大学は5年間通い、卒業後も専門学校へ通うという、わりと長めに学生をやっていた私ですが、その学生の間中、初夏のこの時期には、どこかで時間を作っては高尾山へ行きました
そして、初夏に加えて高尾山へ登る季節と言えば、夏!暑い夏の日です
高尾山では毎年、夏になるとビアマウントが始まります。
ビアマウントとはビアガーデンの山バージョンだと思ってください。
よくビルの上なんかでやってますが、そのビルの屋上が山になっただけです。
さすがにこれには一人で行く事はありませんが、友達等と行きました
ビアマウントは山頂にはありません。
ケーブルカーを降りてすぐのところにあります。
なので、山登りをしなくても、山の気分を味わいながら飲めるというわけ。
ただ、私はもちろんケーブルカーを使うなんてもったいない事はしません!
自力でそこまで登って飲みました。その方がビール美味しいですからね
調子にのって帰りまでケーブルカーを使わずに下った事もあります
高尾山は私の好きな自然を感じる6号路と対照的に、ほとんど全てコンクリートできちんと舗装された道になっているコースもあります(1号路)。
この道であれば、夜でも山を自力で降りれてしまうのです。
とはいえ暗くなると、本当に道が見えないところもあり、携帯のライトで照らしながらワイワイ下ったのを覚えております。
その時は男性含めて6人くらいで行った時でしたが。今思うと、けっこう危険行為だったかもですね
良い子は真似しちゃいけませんってやつです
そんな私にとって思い出の詰まった山。それが高尾山です。
社会人になり、あまりに忙しくて。高尾山にはパタリと行かなくなりました。
そして子供が産まれ、さらに足が遠のきました。
久々に行ってみる事にしたのは良いのですが、考えてみれば、10年以上ぶり。
二人の娘(7歳&4歳)を連れて、少しドキドキしながら向かうと……
そこは超激混みの山でした(^-^;
まあ、ゴールデンウイークで天気も良い。都心からもアクセスが便利な山となれば、当然混んでますよね
覚悟していたつもりですが、それにしたって予想以上に混んでました
途中の階段で人が詰まって、少し登る足が止まるくらいに混んでいました
私がよく登っていた頃は今ほど混み合っていた事はありません。
観光ミシュランで三ツ星を獲得した辺りからでしょうか。
当時の私も毎年登りながら人が増えている事を感じてはいましたが……まさか近年ココまでとは
本当に驚きでした。
完全に観光地として確立し、ビジネスの場にもなっている事を感じた瞬間は、まず京王線の高尾山口駅を降りてすぐ。
日焼け止めの試供品を配っているのを見た時。
そして、ケーブルカーを降りてすぐくらいのお茶屋の並びで、伊藤園のお茶の試飲が振る舞われていた時。
企業がわざわざ宣伝に来るだけ、人が集まる場所という事なのですよね
私の好きな6号路なんて、混雑時の事故防止で、登りのみの一方通行という規制が引かれていました(*゚ロ゚)
今回は娘達の事を考え、登りはケーブルカー&徒歩。下りは全て徒歩という計画だった私。
ケーブルカーを使うと必然的に6号路は選べないので、思い出のコースにどれだけ人が連なっているのか見ておりませんが。
きっと賑わっていたのでしょう。
私が登っていた頃なんて、前後に人が見えなくて。自然いる感覚を思いっきり味わえたのですが……今はどうなのでしょう。
まあ、空いている時の良さもありますが、ワイワイ賑わう時の良さもありますからね。
どちらが良い悪いとは言えないものの、変わった様子を想像し、少しだけ寂しいような気持ちにもなりました。
さて、私の思い出を含めて長々と書いてしまいました。
この長文、読んでくださった方、ありがとうございますm(__)m
10年以上ぶりとなった今回の高尾山。
行きはケーブルカーを使ったので、すんなり山頂まで行けました
それでも、子供達は疲れたようで。上の娘などは帰りもケーブルカーを使いたいと強烈に主張してきました。
が、帰りまでケーブルカーを使ったのでは、私的には物足りない!
ので、ケーブルカーを使わず下ったらお土産を買ってあげると言うと、ゲンキンなものですね、上の娘も張り切って下り始めました
私も娘達を追って意気揚々と下り始めたのですが……実は途中少し後悔もしました。
よく、登りと下りでは下りの方が脚に負担がかかるとは聞いておりましたが、今回はそれを身を持って感じたのです(´Д`)
登りの時は心地よい太股の疲労感があったのに。下りで感じたのは膝の痛み
若い頃は感じたことがなかった感覚です
子供達がぐんぐん先に下りて行く中、下りはケーブルカーを使わないよー!と自分が言い出した手前、弱音は吐けず。
必死に子供達を追いかけるかたちで山を下ったのでした
予想外の膝の痛みにはショックでしたが、安心したのは筋肉痛がちゃんと翌日だった事
翌々日とかでなくて良かった~
色々な思いに駆られながらケーブルカー利用で行ってきた高尾山ですが。
そして激混みに驚きましたが。
それでも、久々の山登りはとても楽しかったです
山の上の独特の清々しさを味わえました
下の子がもう少し大きくなったら、是非大好きな6号路にも行ってこようと思います