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FOODEX JAPAN 2018 ☆ 夢はずっと握っていたい

先日、FOODEX JAPAN 2018へ行ってきました
食品業界に携わらない方にとっては、何それ?というものですよね。ご存知なくて当然。
でも、食品業界に携わる仕事(職種にもよりますが)をしていらっしゃる方なら、耳にしたことがあるかもしれない。そんな展示会です。

FOODEX JAPAN(フーデックスジャパン)のサイトでは、以下のように説明されています
『「FOODEX JAPAN/国際食品・飲料展」は、アジア最大級の食品・飲料専門展示会です。
1976年より毎年開催している本展示会は、次回2018年で43回目を迎え、 出展者・来場者双方のビジネス拡大に絶好の場として、 毎回関係各位から高い評価を得ています。
私たちは、“食”にかかわる最新情報の提供と、より良いサービスの提供を通じて、食品業界の更なる発展に貢献して参ります。』(FOODEX JAPANのサイトより引用)

入場には名刺が必要で、業界関係者以外の方、16歳未満の方は入場不可となっています。
食品業界にいると、招待券を手にする機会はけっこうあるのですが。もしも持っていない場合、入場には入場登録料として5000円かかります
会場は幕張メッセ。とても広いスペースを使い、4日間に渡って開かれます。

私が初めてこのFOODEXに行った時、実はまだ学生でした。
同じように食品業界に入る事を目指していた友達の親御さんから招待券をもらい、入場用の名刺まで頂いて、入ることができたのです
当時学生だった私にとって、ビジネス目的のその空間は、そりゃあもう刺激的で。
家に帰っても興奮がおさまらなかったくらい、見るもの全てがかっこ良くて。整理しきれない程の新しい情報も浴びてきました。
当時は栄養学に興味があったので。新しく開発された健康食品等を見て、これを使ったらどんなメニューが出来るか。どのくらいのカロリーに抑えられるか。健康効果はうたえるか。美味しくないとダメだよな…等々、考えてはワクワクしていたものです。
そして私の中で、必ずまた、今度は自分の名刺を持って、自分もビジネスでこの展示会へ行くんだ!そうゆう気持ちがしっかり芽生えたのです。
(……たかが展示会なのですが。そうゆう雰囲気が大好きなんです。根がオタクですから。イベントっぽいの、好きなんですね、たぶん。笑)

自分のひとつの目標として掲げたこの“再びFOODEXへ”という希望は、わりとすぐに現実のものとなりました。

新卒でとある食品メーカーに入社した私は、入社1年目のこの季節、上司と一緒にFOODEXへ行けたのです(当時は本社営業部でした)。
ただ、4月の入社後、7ヶ月の研修を経て配属先が決まっての3月。
もう超超超バリバリの新米で、ただ上司に付き従っていたので。
あまり自分の自由に会場をまわれませんでした。
ですが、当時その上司が嫌で嫌で毎日苦しかったのに、FOODEXの会場に行けた事で、自分の目指した食品業界への想いを再確認し、頑張ろうという気持ちが持てたのは覚えています。
また来年も来たい!そう思いましたし、来れると思っていました。

しかし、その想いは叶いませんでした。

思い返せば、以前勤めていた会社では色んな経験をしました。良い事も悪い事も。
最大の経験しなくても良かった出来事は上司からのセクハラ
今より視野の狭かった私は悩みすぎて。意識を飛ばして救急車~なんて事になったので。
結局相手の上司は辞めさせられました。
そんな事があると、嫌になって自分も辞めてしまうというパターンもあると思います。
ですが私は、苦労して入社した大好きな会社なのだから、私が辞める謂れはない!という意地で残りました。
まだ入社一年目の出来事だったので。石の上にも三年!って、思っていました。
私は残ったのですが。今思えば、私も無傷ではなかったのだと思います。

少し落ち着くまで…と説得され、一旦は営業の最前線から退く事になりました。
当時は心が疲れ果てていたので。助かる異動だとは思ったのですが。
冷静に考えると、営業部のその先にある商品開発部(営業でキャリアを積んだ人が配属される場でした)を目指していた私にとって、その期間がブランクになったのは間違いなかったのだろうなと。思ってしまいます。
営業に復帰後も本社営業部ではなく地方営業所でしたからね
本社営業部と営業所。表面上は同列でも本社営業部の方が確実に上でした。

ただ、職場環境としては、地方営業所の方が各段に空気が良かったです。
本社がおじちゃんばかりなのに対して、営業所は若手営業マンが多く、平均年齢がいっきに下がります。
ガヤガヤ賑やかで。皆、フランクに接してくれました。
だから、会社の配慮で営業所に配属されたという考え方も出来るかもしれません。

女性の営業担当者が私しかいなかったのですが、居心地はとても良く、本当に楽しい日々でした
本社の時の飲み会なんて、行ってもひたすら上司のお酒づくりですからね。
みんな痛風を気にしてビールは最初にビンで頼んでコップで乾杯。
すぐに焼酎をボトルで頼むんです。
で、私のような女性社員がひたすら水割りを作らされるオチ。
話も本当につまらないけれど、いちお上司の話なので、時に持ち上げつつ聞いている感じ。
そんな苦痛時間なのに奢ってもらえるわけでもなく。さらに翌日は普通に仕事ですから。もう最悪です。
対して営業所は若手でワイワイ。上長がいても雰囲気は変わらず。皆で失恋したての若手営業マンをいじったり。
普段でも飲みの席でも常にハイテンション。
楽しくて。私もすすんで飲みに行ったものです。
営業のイロハを教えてくれたのも、その営業所で出会った先輩や上司。
本社のように優遇されていない中でのやりくりを学びました。
働く楽しさを含め、本当に、本社にいた時よりも、よっぽど多くの事を学んだなと思います。

そんな雰囲気の良い営業所で仕事をしている時です。
私は主人と出会い、結婚し妊娠。総合職を捨てて一般職に切り替えてしまいました。
色々な事を教えてくれた先輩や上司には申し訳ない気持ちでいっぱいで。
多々葛藤はあったものの、子育てをしながらの営業は自分には無理だと判断したのです。

その後の私は、これでも子供の事を考えて、職種や会社を選んできたつもりです。
とはいえ、仕事をしている以上、子供にもたくさん負担をかけました。今もかけています。
それでも最後の最後は子供が優先。今はそうしているつもりです。

でもいつか、私はもっと働きたい。
新卒で入った食品メーカーのような会社で、しかも花形の商品開発部に入るのは不可能ですが。
必ず好きな仕事をしてみせる!!
で、バリバリ稼ぐ。主人より稼いでみせる
……この話、そろそろ語るには年齢的にも痛くなって来ているんですが。
それでも友達にも話しています。主人に言っています。
夢ですから!年齢関係なく持ち続けないとって思っています
上の子が不安定で、仕事を辞めようかなんて考えた事もありましたが。
その時ちょうど家庭の事情で辞めるわけにもいかなかった。今はそれをむしろ良かったなと思います。

さて、ちょっと昔の仕事の事を書きすぎましたが、FOODEXの話に戻ります。
FOODEXを最後に訪れてからもう10年以上が経過してしまいました。
今は全く違う業界にいる私が、何故今、FOODEXに行ってきたかと申しますと、今年は姉が誘ってくれたからなのでした

姉は起業して仕事をしています。食品も取り扱っている事から、この手の展示会には行っているらしいのです。
今年のお正月に会った時に、姉の仕事の話、展示会の話になりまして。
私が食品の展示会と言えばFOODEXには思い出があるんだと話したところ、じゃあ今度一緒に行こう!と言ってくれたのでした
現在私の肩書きは、とある小さな出版社の総務部ですが。もし何か聞かれたら、取材とでも言っておけば良い。
かくして、私はまた、あの地に足を運ぶ事が出来たのでした

久々の展示会。しかもFOODEX!
やっぱり最高でした
背筋がシャキッと伸びる感覚です!
姉と一緒に、姉の会社で扱えるような商品を探しつつ、全く関係ない商品も試食しちゃったり。
(余談ですが、食品の展示会の魅力のひとつはやっぱり試食お腹いっぱいになれます笑)
そして私も昔、FOODEXではありませんが、展示会で自社商品のアピールなどもやっていた事はあるので。
若い子が一生懸命説明している姿を見ると、昔の自分を重ねてしまい、懐かしくなったりもしました
これだけも、十分に刺激のある時間とはなったのですが、この日はもう一つ、最高の出来事がありました!

偶然、本当に偶然、昔勤めていた食品メーカーの営業所でお世話になった方に会えたのです
私の勤めていた食品メーカーはFOODEXには出展していません。
仕事の一環で来ている社員もいるのだろうけれど(私も昔行きましたから)、幕張メッセという広大なスペース。
まさか会うなんて、つゆほどにも思っていませんでした。
しかも、会ったのは勤めていた食品メーカーが主力製品として扱うような商品ではないブースの辺り。

「よう!」と声をかけられ、振り向けば見覚えのある顔で。
本当にびっくりしました。
営業から事務職へ異動し何年か経ってから辞めているので。
私、だいぶ老け込んだ自信があります
それでもとっさに気付いて向こうから声をかけてくださるとはひたすら感激です。
私が「良く気づきましたね!」と言えば、「だって全然変わってないもん!」って。
その方の方こそ変わらぬ外見でしたが、口の上手さも健在!
名刺交換をさせて頂くと、営業所の主任だったその方は、今はマーケティング部の係長でした
なるほど展示会を見て回っているわけです
めちゃくちゃカッコいいなと思いました

ほんの少しの立ち話をして分かれましたが、私はそのほんの少しの時間で、何年分ものやる気をもらった気がします
今は全く違う業界にいますが、私が諦めずにこうして働き続けていれば、またいつかどこかで今日みたいな再会が出来るかもしれない。
その時に自信を持って今の自分を語れる自分でありたいと。心の底から思いました。

今はまだ子供も小さくて自由がきかないけれど。
かつて自分の抱いた夢達は持ち続けたいです
めちゃくちゃやる気が出ました

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↑これは、我が家のワインセラーの斜め上の壁に飾ってある私のソムリエ認定証です
実はまた食品業界に携わるなら、今度はワインも扱うような仕事をという思いが強くあります

今の自分は仕事をする上で必要な諸々の感覚が鈍っている自覚はあるので。
まだ少し先の未来に向けての日々、後悔しない生活を送りたいと思います。

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