お問い合わせは、この上に表示されているカテゴリーの一番右にございます。

実写映画『弱虫ペダル』観てきました ~“巻ちゃん”は存在しない世界~

実写映画弱虫ペダルを観に行く為、一昨日は休みをとっていました😜
偶然主人も休みだったので、誘ってみると「観てみたい!」との返事。
子供達が小学校に行っている午前中、二人で観に行く事にしました。

結論から書いてしまいますと……
私としては、前半は、思ったよりずっと楽しかったです。
ところが後半からが……
私的には、ちょっとないな……という展開でした。
なので、すみません、本当に申し訳ないのですが、私的には、あくまで“私的には”、いまひとつの印象でした。
しかし、一緒に行った主人は、感動して4カ所くらい泣いた!なんて言っていたので。
基本的にはよく出来た感動する映画なのではないでしょうか。

漫画の実写版というものに関しては、ドラマや映画でそこそこ見ていますが。
ちょっと好き~くらいの作品でしたら、私も気軽に楽しんでいます。
ですが私は、弱虫ペダルに関しては、原作やアニメ、そしてキャラクターへの愛が強すぎて、どうしても厳しくなってしまうのです……
すみません……
だからそんな私が楽しんでいる人もたくさんいるのに、マイナスな印象面を言葉にしてしまうのはよくない。
頭では分かっているのですが、感想を正直に述べるとそうなってしまう事をお許しください。

以下はもっと踏み込んだ、バリッとネタバレになってしまう感想になります。
まだ映画を観ていらっしゃらない方、観たけれど、素晴らしいと感じたので批判的な感想なんて目にしたくないという方は十分にご注意ください。

 

 

というわけで、前置きはさせて頂いたので正直な感想を書かせて頂きます。

まずはキャラクターについて。
私はけっこう似ているし良いなと思いました。
特に小野田くんの声はアニメに似ています。
外見も、頑張って似せてくれている感じはしました。
そして何より思ったのが、似ている似ていないとか関係なく、それぞれがかっこいいからOK!という事です。
今泉も鳴子もかっこいい!金城さん、田所さんも、かっこいいなぁと思って見ていました。

主人は小野田と鳴子の身長が高すぎると言っていましたが、確かに高いです。
ですが、映画の中で、小野田に関しても鳴子に関しても、身長が低いという事を前提にしていなかった感じなので。
私としては、こちらの世界の小野田や鳴子はわりと長身なんだな、という解釈で観ていました。
田所さんも、赤い豆粒~みたいな発言はしていなかったと思うので。
低いという設定は無かった事にして観れていました。
そもそも鳴子は髪も黒でしたし。

そんな風に柔軟な対応が出来ていた私ですが、やはり巻ちゃんに対しては気になる点が多すぎて……。
ちょっとないなと思ってしまいました(やはり巻ちゃんは好きすぎるキャラなので、評価が厳しくなってしまうのでしょうか……個人的な好みで申し訳ないです)。
髪が黒いのはキービジュアルで見たので分かっていました。
映画の巻島は、とりあえずあの独特なダンシングはしません。
それもまあ、仕方ないかなぁ…とも思います、危ないですからね!
私が残念に思ったのは、巻ちゃんらしい台詞がほとんど無かったことです。
巻ちゃんって、同じクライマーの先輩として、小野田に色々アドバイスをするじゃないですか。
そうゆうのがほとんどないのです。
一年生レースを終えた後、先輩後輩がペアになって練習する部分なんかもあるのですが、巻ちゃんが小野田の心に響くような話しは特にあまりしていないので。
原作で巻ちゃんと小野田の間にある、他の三年の先輩とよりも強い繋がりというのは、実写版では構築されなかったと感じました。
そんな事もあり、キャラが一番原作と違ったのは巻島だったなと感じました。
東堂、もしくはそれを思わせるライバルの存在も全く出てこないので、実写版には巻島という名の人物は登場していたけれど、それはもう私の好きな巻ちゃんではない。
私はそう解釈しました。

ちょっと酷い言い回しになってしまいましたが(ごめんなさい)、それでも私は、それならそれで良いなと思っていました。
今回映画を観る前、あまり情報を見ないようにしていた私ですが、唯一見た情報が『原作ファンも楽しめるオリジナルストーリー』というものだったので。
別に私や東堂の愛する“巻ちゃん”がいなくたって良い。
弱虫ペダルの世界観で新しいストーリーを楽しむんだ!くらいの気持ちで劇場に足を運んだのです。

そのような感覚でしたので、前半はすごく楽しめました。
映画のストーリーは小野田坂道が高校に入学するところから始まります。
今泉や鳴子と出会い、自転車競技部に入学。
一年生レースで奇跡の山岳賞を獲ります。
正確には途中リタイアするので獲れていないとか、そうゆう細かい話は抜きにして、初心者小野田が今泉に勝ったという部分をクローズアップする感じです。
今泉や鳴子との仲は走りを通して深まっていきます。
T2の存在はなく、合宿が、三年の先輩方とのペアでの練習の場というアレンジになっていました。
そして、インハイへの出場校を決める県大会。
原作ですと三年生だけが出場するあれが、大幅に変わっており、インハイを見据えて一年生も実践に出してみよう!となるわけです。
原作のような周回レースではなく、平坦あり、山ありのインハイのミニチュア版のようなコース。
ここが実写映画のオリジナル部分の醍醐味なのかなぁと、私もワクワク観ておりました。
というか、この県大会が始まるまでは、たとえ“巻ちゃん”がいなくても、楽しいな、面白いじゃん!と観ていたのです。
ですが、申し訳ないのですが、この県大会が私的にはがっかりでした。
この県大会の流れ、本当にインハイ1日目のミニチュア版なのです。
途中で小野田の落車とかあります。
けれど、おかしいのです、ものすごく。
インハイは3日間のレースだから、最終日までメンバー欠ける事なく~という流れになっています。
対して県大会は1日だけのレースです。
そしてインハイではスプリントリザルト、山岳リザルトがあります。
対して県大会ではそれは無い様子。
この辺のレースの前提条件が違うのに、インハイっぽい事をやってしまうから、色々と矛盾が生じてしまうのだと私は思いました。

まず、この県大会はインハイ出場権のかかった大事なレースなので、とにかく最終ゴールを獲るのが大事なはず。
なのに、パレードランが終わって飛び出すのは田所なのです。
途中、山岳区間もあるのに、田所がゴールを狙って飛び出すのです。
田所さんが出た時私は、そっか、この県大会にもスプリントリザルトがあるのね~って思いました。
ところが、無いとわかると、最終ゴールこそ大事なのに田所一人が飛び出すのはなぜ?と違和感しかつのらなくなったのです。

そして小野田落車は山に入る前のポイントで起きます。
山に入ったら引けと言われたのに落車で最下位。
そして巻島を含めた総北は他のチームが協調して進路妨害等してくる為、飛び出せなくなっています。
クライマーが二人いればこの状況は打破出来るのに~みたいな雰囲気があり、巻島は小野田が来ると信じて待ちます。
で、小野田が来て。
巻島が飛び出すのか!? と思いきや、小野田と今泉が出ます。
一年生二人にゴールを託すという流れになります。
実写映画用に他校のちょっと強いキャラも出てきまして。
そいつより先にゴールするため、小野田は山頂まで今泉を引き、そこから先は今泉が己の弱さにも打ち勝ってゴールを獲るという流れです。

……やはり田所が飛び出したのが意味無さ過ぎですし、いくら協調した選手達に妨害されているとはいえ、最下位の小野田が追いついた時、飛び出せない(飛び出さない?)三年生……私的にはちょっと無いなと思うのでした。
実写田所さんは坂が苦手という情報は無かったかもなので、レース序盤からエースとして(?)ゴール狙いで飛び出したという事なのかもしれません。
となると、私の脳内で実写田所さんと原作田所さんのデータが不必要に混ざってしまった、区別する事が出来なかった為に生じる違和感という事になります。
なので、映画のストーリーを責めてはいけないのでしょう……
が、結局私には上手く区別して納得出来ないまま、映画は進んでしまいました。
巻島にしても、すごいクライマーなのだという設定が実写巻島は弱いのかもですよね。
妨害されて出れないのも、そう思って納得しなくてはいけません。
金城さんも、一番雰囲気は原作に似せてた印象でしたが。
レース中は全くその強い走りは見れませんでした。
というか、そもそもこの県大会はどんなにピンチでも危険でも、一年生育成の為、一年生にやらせる~みたいなスタンスだったと理解すべきなのでしょうか。
だとしたらやはり田所の飛び出した理由は分かりませんが、山岳区間からのレース展開はそう考えた方がしっくりくる気もしますし……
………って、やはり私には分かりません!

私の中の、原作で培ったレースセオリーや、キャラクターデータが邪魔をし過ぎてしまって。
え?なんで県大会(1日だけの、最終ゴールこそ重要なレース)でこの展開?って思いが拭いきれずに映画は終わってしまいました。
いっそ県大会は、妙なインハイのミニチュア版みたいな事をせず、本当に完全オリジナルにして欲しかったです。
そうしてくれたら序盤に感じた楽しさを最後まで維持出来た気がします。
キャラはそれなりに似ていたりかっこよかったりしたのに。
このレース展開だけはおかしいでしょという気持ちが残ってしまった、そんな映画でした。

申し訳ありません。
あくまで個人的な感覚を書き綴ってしまいました。
レース展開にしても、私の解釈不足のところもあると思います。
もう一度観れば分かって気持ちが変わる部分もあるでしょう。
ただ、とりあえず一度観た限りでは……の感想でした。
一緒に観ていた主人は4回泣いた!と言っていたので。
すごく良い映画なのだと思います。
坂道くんの頑張りとか、感動します。
それも本当なのです。
色々申したくなるのは、細かい部分を純粋な気持ちで受け止められない私の方に非があるのでしょう……
やっぱり実写は難しいですね。
ほんと、すみません……(>_<)
↑映画の記念に主人が買ってくれました。
やっぱりこの東堂と巻ちゃんが私は好きです😌
って、比べちゃ、いけませんね💦

最新情報をチェックしよう!