今週も木曜日になりました~!
家族がコロナにかかってバタバタしていたので。いつにもまして一週間があっという間に感じました。
まだ慌ただしさはありますが、木曜日という事は……週刊少年チャンピオン発売日!
という事で、今日も早速ですが、弱虫ペダルのお話に入らせていただきます。
以下は内容と感想になりますので。本誌未読の方はネタバレにご注意くだいさい。
今週の弱虫ペダルは巻頭カラー。
『インターハイ1日目別府港ゴール、勝者は__4者同着!!!!!』という会場のアナウンスの声ともに、横並びに4人がゴールに向かって走っている時の様子がカラーで描かれます。
そして本編は『◎九州IH初日決着!! 激闘を一時終えた選手の想いとは…!?』という文字で始まります。
ゴール会場にはアナウンスが響きます。
「後続の選手が次々とゴールしています。鶴見岳が見下ろす別府湾をバックに63位__」「ゼッケン121番、名古屋東山、駒尾選手がゴール。おつかれさまでしたー」「67位68位は熊本台一です」
そして、あちこちでゴールを終えた選手が会話しています。
「あの下りのペースアップはヤバかったー」
「相当上がったよなー」
「踏んだけどなー」
「急に水たまりあってビビったよ」
「あれな、油断してた」
「つかれした」
「聞いたか結果、ゴールの!」
「ああ、さっき」
「ヤバいな」
「史上初らしいぜ」
「だろうな」
「インターハイ1日目は__4校同着」
「あんだけ長い距離走って」
「出し切ってなお、優劣がつかなかったってことか」
「今年のインターハイは、荒れるぞ」
そして、場面は総北高校のテントの様子へと移ります。
タオルを首にかけ、椅子に座る今泉。
その傍らに立っている小野田。低い腰かけに座っている段竹。
三人の視線の先には、サポートメンバーに水をかけてもらっている鳴子と段竹の姿。
木中はかける相手が先輩なので、少し遠慮がちです。
木中「し…失礼します」
鳴子「あ”~~~」
鏑木「おー、定時もっとだもっと」
定時「おん!!」
鏑木「ほぅるあ~~っ、きっもちぇーー!!」
木中と定時に水をかけてもらいながら二人は言います。
鳴子「芯まで冷えるーー!! カッカッカーー!!」
鏑木「オレの方が、ハハッ、もっと奥まで冷えてるっすよーー!!」
鳴子「マジ冷える。カリッカリや」
鏑木「オレはキンキンすよ!!」
そんな二人を見ている今泉や小野田たちは言います。
今泉「あの2人、何か似てるな…」
小野田「うん、ボクもそう思った」
小野田と話しながら、今泉はふと段竹を見ます。
段竹は氷水を入れたたらいの中に手先と足先を入れて座っています。
今言「段竹…」
段竹「ああ、これですか。本で読んだんです。体は末端から冷やしてった方が、温度差のダメージが残りづらいって。明日も走んなきゃなんないすから。オレもメンバーなんで」
今泉「……」「嬉しそうだな」
段竹「はい!! …何ていうか、今日1日走って実感してます。去年一差が“一緒にインハイ走ることが望みだ”って言ってくれて。それが叶ってるんだなって。レース中__きつかったですけど、何回か思いました」
今泉「仲いいな」
今泉が優しい表情で言うと、段竹ははっとなり、少し頬を染めます。
段竹「いやぁ。先輩方たちには負けますよ」
今泉「?」(別に仲良くはないが?)
今泉がそう考えている脇では、小野田が満面の笑みでコクコクと頷いています。
段竹「それに今日は、小野田さんが山で出たあと、チームの牽引をまかされて。それをしっかりできたんで、自信になりました」
そんな段竹の言葉を、今泉も小野田も受け取ります。
今泉「ま、明日もがんばれよ」
手を伸ばし、段竹の肩をポンと叩く今泉。
段竹「はい!!」
今泉「ところでさっきから、あのバタバタした世話好き1年が見えないが」
小野田「あれ?さっきまでそこに座ってたのに。トイレにでも行…」
小野田の言葉が終わらないうちに、パタパタと足音とともに六代がやってきます。
六代「みなさーん!! 本部でアイスを配っているという情報を耳にしましテ。人数分もらってきましたっテ!!」
六代は両手いっぱいにアイスを抱えています。
鏑木「なにィ、新人。朗報じゃないか」
鳴子「アイスやて!?」
鏑木「よこせよこせ」
定時「いろいろ種類あるおん」
鳴子「ゴリゴリくん頂きや」
鏑木「でかした新人!!」
六代が褒められ満足そうにしていると、背後に怒りのオーラを纏った今泉が立ちます。
今泉「六代……」
六代(え!?)「声…怒ってます?」
今泉「何やってる?」
明らかに怒りの表情の今泉を見て、六代も驚きます。
六代「あわーー!! 今泉さんアイス嫌いだったですかっテー!!」
今泉「プレーヤーは走るのが仕事だ」
六代に声をかける為に立ち上がった今泉ですが、再び椅子に座りながら続けます。
今泉「ウロウロするな。世話は他のヤツにまかせろ。今元気なのはアドレナリンが出ているから。それだけだ。必ず体は疲弊してる。休め。回復させろ」
そう言う今泉の脳裏には、昨年の鏑木の事、さらにその前の年の田所の事が過ぎっていました。
今泉(去年の鏑木__その前の年の田所さん。今年は仲間欠いて走んのはごめんだ)「明日ジャージを欠くことは許さない。明日のために休むのも仕事なんだよ」
六代「…あわっ」
今泉「みんなの役に立ちたいって気持ちは、明日__レースの中でやるんだ!!」
六代(レースの中で……!!)「は、はいっテ!!」
六代はぎゅっと拳を握って言います。
今泉は再び椅子から立ち上がりながら言います。
今泉「おまえは倒れたりしないだろうな、鳴子。ゴール前大逃げをかまして」
鳴子「あんくらいで倒れるか。3年目やぞ!? 天才鳴子様をナメんなよ。明日には超回復や!!」
今泉「フン」
テントの外へと向かって歩き出した今泉に、鳴子の方からハイタッチの手を掲げます。
その行為に少し驚いた表情の今泉。
鳴子「ご苦労やったな、『エース』。ちいと人数は多かったみたいやけど__勝ちは勝ちや!!」
パンと二人の手が音をたてます。
今泉「ああ!! 行ってくる!! 表彰式へ」
そして場面は表彰式に移ります。
表彰台に立つ、今泉、御堂筋、雉、悠人。
大歓声の中、司会者がマイクで語ります。
司会者「総合優勝者が4名!! 総北、今泉選手。京都、御堂筋選手。群馬、雉選手。箱根学園、新開選手。同タイム1位です。最後のゴール、めまぐるしい攻防がありました。まさに限界の走り。しかしラインをこえるまで決してあきらめず、凄まじいレースを展開してくれた4名に、今一度大きな拍手をお願いします。明日の第2ステージはこの4名がイエローゼッケンをつけて走ります」
表彰式を終えた悠人に、真波が声をかけます。
真波「悠人、おつかれー」
悠人「真波さん」
真波「よかったねー、一着」
悠人「すいません、いやーキッチリ差をつけたつもりだったんすけど。ま、ハコガクの歴史?ってヤツには泥ぬんなかったすよ?」
真波「さっすがだねーー!!」
銅橋「おい悠人」
悠人「銅橋(バシ)さん」
一瞬、二人の間に沈黙が流れます。
銅橋「上出来だ!!」
バシンと悠人の背中を叩きながら言う銅橋。
悠人「いって!!」「いや、マジ何すか。毎回痛いんすけど、それ。加減あるでしょ、加減が」
銅橋「ブハ!!」
銅橋は今度は悠人の背中にすっと触れます。
銅橋「重かったか。『1』のゼッケン」
悠人「……」「…や…まあ、案外気負わずやれましたよ。高田城(ジョー)さんも最後までいてくれたんで」
銅橋「おめーのおかげで、直近3年、オレの知ってる箱根学園(ハコガク)は、第1ステージ__必ず獲ってる。誇れ!! 大したモンだ。ブハ!!」
悠人(銅橋(バシ)さん)「……yes(イエス)です」
続いて場面は山岳賞の表彰の様子に移ります。
真波がステージに立ちます。
司会者「1日目、山岳賞はこの人、2年連続初日山岳賞、箱根学園、真波山岳選手__!!」
真波は司会者の方へ歩み寄ると言います。
真波「マイクかして」
司会者「えっ」
司会者のマイクをとって、言う真波。
真波「坂道くん、ありがとうーー!! おかげで1日目の山岳、最ッ高の時間になったよーーー!!」
真波のその声はもちろん総北テントにも届いています。
小野田は椅子に座ったまま硬直し『あ、いえ、そんな。ボクこそ』と、両手を謙遜するように振りながら言っています。
そんな小野田を見たチームメイトは思います。
鏑木(照れてる)
鳴子(照れとる…届いてへんのに返事しとる)
六代はそんな小野田の様子をメモっています。
そしてまた場面は表彰式に戻ります。
司会者「1日目スプリント賞は、さきほども表彰台に上がった群馬陵成、雉弓射選手ーー!!」「スプリントと総合、最初から狙って?作戦ですか?」
雉「んにゃーー衝動と本能で」
そんな雉に会場は沸きます。
「すげー」
「やばー」
「明日からも見逃せねーぞ」
「あいつMTBの王者なの?」
「カッコよくないー?」
そんな声が溢れる会場を今泉は総北のテントに帰ろうと歩いています。
今泉(やはり雉、要注意だったな。スプリントだけじゃなく、ゴールまで獲りに来て__獲ってる。動いたタイトルは必ずしとめてるってことだ。明日は段竹か六代にマークさせるか。あるいはオレが直接)(夜のミーティングのときに話そう)
考えながら歩く今泉。
ちょうどそこに幹も通りかかります。
幹「あ、今泉くん」
今泉(大丈夫だ。今年の2日目は誰も欠けることなく出走できる)
今泉がそう思った瞬間です。
今泉はドっと壁にぶつかります。
今泉はヨロっと、よろめいたのです!
今泉(は?)
幹(え!?)
『◎今泉…!? 次号も2本立て!!』と綴られ、今週はおしまいです。
ちょっと待ってーーー!!
また総北にこの展開はやめてー!!って、思います。
良いじゃないですか、今泉が喜んでいたように、2日目誰も欠けることなく出走する~って流れで。
何で毎年毎年、2日目に誰か調子を崩すのでしょう…。読んでいてつらいです。
私は今年はもう2日目、その流れにはならないと思っていたので、初回読んだ時は安心して読んでいたのですが(最後にびっくりしました)。2回目に読んだら、もう~今泉がフラグ立てまくりな状態に苦笑いです。
まあ……今年は何と言っても六代がいてくれますから。調子の悪い今泉のサポートは六代が~って事になるんでしょうか?
ただ、今泉は明日先頭スタートのエース。
先頭集団に総北がいなくなるのは厳しい事態ですよね!?
また皆が合流するまで鳴子が一人で頑張らないといけない状況になるのではないか…。それは辛いです。
とりあえず!今泉は全力で休んでもらって。明日には超回復していて欲しいです。
そして、欠けることなく出走するって流れにしてくださいと、願っています。
さて、今週は今泉が心配でたまらなくなるラストでしたが、表彰式、最高でしたー!
特に真波!よくやってくれた!!2年前に東堂がやった公開プロポーズを真波もしてくれて。腐女子的には歓喜の涙。
このインハイが終わったら、クライマーズの合同結婚式だー!って大いに気持ちが盛り上がりました。笑
そしてそして、銅橋と悠人くん。この2人も最近アツいですよね!
今回も胸が熱くなる会話を見せてくれて。悠人の『yesです』って言った時の表情も柔らかくて。何に対してのyesですかー?お付き合いはじめちゃいますかー?と聞きたくなってしまう感じでした。
今泉は心配でたまらないですし、杉元くんの順位など、まだまだ気になることてんこ盛りな状態ですが。
今回のお話は満足度高めです(腐女子的に!笑)
来週も楽しみです♪