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ドラえもんが開けた記憶の扉

  • 2016年11月8日
  • 日常
  • 4件

その球は執拗に人を追いかける。
迫り来る恐怖。
自分の意志に反して閉じ込められた空間内を私は必死で逃げまどう。

怖い。
でも仲間が肩を寄せ合う、その集団の中に入ってはいけない。
知っている。
集団は危険だ。
集団こそ狙われる。
中心部は動きが取りにくい。最前線で球を受けてくれると期待した者が、その役を放棄し逃げに転じた場合、逃げ遅れて犠牲になる確率が高い。
動きが取りにくい故の反応の遅れ。それこそが命取りになるのだ。
集団後部、そこは一時の安心感が瞬く間に地獄へ転じる場所である。
球が放たれ直後、一番安全に思えた場所は一瞬にして最前線へと変わってしまうのだ。

どんなに怖くても心細くても、一人で逃げる。それが一番生存率を上げる。
恐怖から目を背けてはならない。しっかりと見るのだ。その瞬間を。
球が放てられたその瞬間こそ、まさに走り出す時。
打ち放ったその者が立つ方へ向かって走るだ。
恐怖に背を向けず、むしろ恐怖の根源であるその球の方へ走りだす。
それが生き残る術。それこそが、結果的にはもっとも恐怖から逃げ切る事の出来る方法。

さてコレ↑何のことか分かりますでしょうか?
答えは……私が最も嫌いな競技の1つ。ドッジボールです
授業で仕方なくドッジボールをやらされている昔の自分を書いてみました
自他共に認める超運動音痴の私。
他の球技全般でも、普通のパスすら落とす私にとって、当ててこようと投げられたボールをキャッチするなんて出来ません。ただひたすら逃げ回る事しか出来ないのです。
ドッジボールなんて、“野蛮な人当てゲーム”としか思えず、本当に本当に大嫌いでした
(ドッジボール好きな方、全力でごめんなさい!あくまで個人的感情ですm(__)m)

どうしてドッジボールの事を思い出したかと申しますと、タイトルにもありますように、ドラえもんに出てきたから
先週放送したドラえもん。録画しておいたのを子供達と見ました
子供達はもう何度か見ていたようですが、私はたまたまよく見ておらず、しっかり見たのは昨日がはじめて。
ストーリーは、チームジャイアンズが、町内対抗ドッジボール大会に出るというもの。
当初は補欠だったのび太。ですが、主力となるはずのジャイアンが大会直前に怪我をして出れなくなり、急遽のび太がレギュラーメンバー入りする事に。
練習してみるものの上手く行かず、勝つことを諦めかけますが、ドラえもんの道具で気持ちが上がり一生懸命練習が出来る状況になります。
最終的には道具に頼らずとも勝負に対する意欲が持続。皆で練習し、大会優勝候補だった強いチームに勝つという内容です。
かなり良いお話にもかかわらず!私は久々に目にした“ドッジボール”という競技に、数々の辛い思い出が甦り、なんとも言えない気分になったのでした。
それくらいドッジボール嫌いだったんですね

ドッジボール……あれ、痛いじゃないですか!怖いじゃないですか!
一番良いのは、出来る限り痛くない当たり方をし、早めに内野から出て、なんとなく外野を頑張ってる風に振る舞っている状態。
外野は安全地帯ですからね早く出たい。
けれど、私、なんなんでしょうね、冒頭に書いたような感覚で逃げていると、けっこう逃げ延びてしまいまして。当たらないんですよ(´д`)
たぶんもともと地味で目立たない人なうえ、ボールをキャッチする事は一切せず、ひたすら逃げに徹しているからなのでしょうね。
そして、ガツガツ頑張りたい人にとって、私を当てたところで何の充実感も得られないという保証が出来るほど、ゲームで言えばザコキャラなんで目に留まらないんでしょう
当たらないで済む。それは痛くなくて済むっちゃ済みます。が、時間中、私はあくまで本気で、必死で、逃げていますから。ずっとドキドキさせられっぱなしなのです。
心身ともに疲労感はハンパないですよ(´д`)

ドッジボールのボールを2つにして行ったりする場合、ありますよね!
あれほどの地獄はありません(>_<)
冒頭に書いた逃げ方で通用しなくなる部分も出てきます。
昔、クラスでボールを2つにしてドッジボールが行われた時のこと。
皆がバンバン当てられてる中、そりゃもう必死で逃げていた私、なんとか当たらずにやり過ごせていました。
2試合くらい終わったところで、先生が「まだ当たってない人いますか?」ってな質問をしたんですよね
その時の私。逃げ切れていた事が嬉しく、パッと手をあげてしまいました。
すると、クラスで当たってないのは私だけだったのです
その後「もう1試合やりましょう~」となった時にどうなるのか……
めちゃくちゃ狙われましたよ(>_<) やっぱり目立っちゃダメですよね、ドッジボールは。
手をあげてしまった私がバカだった(T-T)
自分に向かって2つのボールがドコドコ迫り来る恐怖ときたら!
で、結局当てられましたし。
ますますドッジボールが大大大嫌いになったのでした(´д`)

大人になって良かったと思う事の1つに確実に入るのが、体育の授業をもう受けなくて良い事です。
ドラえもんを楽しそうに見ている娘たち。
どうかどうか、運動神経の部分は主人に似て欲しい!
スポーツ全般ひたすらダメな人の切ない青春時代をちょっと思い出した、そんな夜でした

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