今朝は弱虫ペダルの音楽を聞きながら出勤しました。
最近毎日のように聞く音楽と言えば、娘と一緒に沼っているアイドルの曲なのですが。
今日はもう弱虫ペダルの曲を聞かずにはいられませんでした。
何故って?木曜日だからで。週刊少年チャンピオン発売日だからで。弱虫ペダルの最新話を読んだからであります。
というわけで…以下はその弱虫ペダル最新話のお話に入らせていただきます。
内容と感想になりますので、本誌未読の方はネタバレにご注意ください。
『◎はるか遠い地より…!!』と綴られ始まる今週の弱虫ペダル。
イギリス
ロンドン
午前3時11分
巻島が自室のライティングデスクに座り、スタンドの明かりの下、スマホでインハイの中継を観ています。
巻島「踏めよ、坂道ィ…、山岳ラインは……そろそろだろ…!!」
応援を声にだして観ていた巻島ですが、『ハァ』と、ため息を尽きながら、スマホを机に置きます。
巻島「やれやれだ」
頭をがしがしとかきながらぼやく巻島。
巻島「今年のインハイは動画が観れるって聞いたからショ。観てたら…電波悪りィのか、途中で止まったショ!!」
巻島はギッと睨むような表情で机に置いたスマホの画面をトントントントンとたたきます。
巻島「はぁ。けど、おまえは止まるな。まっすぐに行けショ、坂道」
そんな言葉と巻島が1ページを超えるサイズで大きく描かれ、『憧れの先輩から「まっすぐ突破」のオーダー!!』と綴られます。
その後、場面は今、インハイを走る小野田と真波へと変わります。
小野田(動いた!! 真波くん!!)
真波はU字のコーナーが終わると同時くらいのタイミングで、小野田の真後ろから、コーナーのアウト側だった方に大きく進路を変えます。
その様子を見ていた東堂は思います。
東堂(コーナーの最後で、OUT側ギリギリまで進路を変えた!! やはり何らかの秘策があるのか、真波!! 緻密な!!)
真波は力強く踏み込みます。
真波「そおおお」
真波は全開で走ります。
真波(今、ラインの近くに東堂さん見えた。もしかして『緻密な作戦あるのか』なんて思ってるかなぁ。この状況見て。『なぜOUT側に進路を変えた』なんて思ってるかなぁ)「いやぁ、それが、何ンもないんだよねェ!!」
真波は全身全霊で走ります。
真波(ただ、勘!! 本能!! 直観!! もうここまで、何度もアタックして、手は尽くして、何も残ってないし(笑) 脚もギリギリだし!!)
真波は最後の力を振り絞るように、その脚に力を込め、ペダルを踏みます。
真波(ただ体が、こっちじゃね?って言っている(笑) ひとつだけ理由を言うなら、さっき坂道くんのうしろはりついて曲がる時フト思った。左側あいてんじゃんって。道端はめいっぱい使わないと、もったいないじゃんって!! その方が、絶対、自由だ!!)
プレッシャーを上げ、踏み込む真波。
小野田「!!」
思わずゾクっとする小野田。
真波の圧をビリビリと感じます。
しかし小野田も鋭い眼差しで前を見つめ、全身全霊でペダルを回します。
小野田(ボクはこのまま、まっすぐ進む!!)
観客の声が響きます。
「のこり30m!!」
「山王がわずかに前!!」
「真波はそれを追う形!!」
二人それぞれへ応援の声が叫ばれています。
「真波ィ!!」
「ふめェ、ハコガクー!!」
「追いつけぇ!!」
「神奈川!!」
「山王!!」
「小野田ぁーー!!」
「そのままいけぇ!!」
小野田も真波も、全開で走ります。
小野田「ああああ」
真波「そおおおお!!」
そんな走りを見ている東堂は思います。
東堂「……!!」「直観なのか!!」
誰かの声が響きます。
「のこり20m!!」
審判席のようなものでしょうか。インハイ運営サイドの席に座っていた男性も立ち上がって見入ります。
「まだ総北小野田が前。小野田が前だ!!」「進路を大きく変えすぎたんだ!! 今年も真波と小野田の対決は小野田に軍配か!!」「届かない!!」
しかし、真波の目はまだ強い輝きを持っています。
真波(人に間違った進路はない。その人にあたえられてるのは、その道を正しい道にするかしないかの選択だけだ!! 人によって、道は様々違う。『間違ってる』んじゃなくて『違ってる』だけなんだ。だから歩み出したその道を、正しい道にするために、全開で進むんだ!!)「おおおお」
ビクンと震える足に渾身の力を込める真波。
真波「っけぇ!!」
全ての力をこめて、思いをのせて、踏み込みます。
誰かの声が響きます。
「のこり10mで、のこり10mで、真波が並んだ!!」
真波は小野田に並びます!
小野田(真波くん!!)
真波(坂道くん!!)
鋭い眼差しでゴールを目指す二人。
小野田(山岳!!)
真波(坂道!!)
山岳ラインに、両者並んで飛び込んでいきます。
どちらのものかは分かりませんが、ラインに達した自転車の車輪が描かれたのち、二人の闘いに想いを馳せている者達が次々に描かれていきます。
今泉、鳴子、段竹、鏑木、六代。
高田城、悠人、銅橋、扉間。
運転する通司の隣でスマホを見つめる幹。
幹のスマホを後ろの座席から立ち上がって覗く川田と定時。
川田や定時の隣で自分のスマホで見ている青八木。
箱根学園のサポートメンバー。
そして御堂筋。
そこから場面は富士山が見える街に移ります。
一人、部屋でスマホの中継を見ているのはなんと、荒北です!
荒北「チッ、オイ、コラァ!!」
荒北は声をあげます。
冒頭の巻島同様、山岳ライン直前で、画面が固まってしまったようです。
荒北「ったく!!」
持っていたスマホをベッドに投げる荒北。
荒北「いいとこで止まってんじゃねーヨ!! バァカ!! 動画がヨ!!」
荒北は窓の向こうの空を見上げて続けます。
荒北「ハッ!! 大事な大一番だってのに、肝心なトコが観れないじゃナァイ!! ったく、んじゃ、念だけ送るヨ!! てめぇの涙はもう見たくねェからな!! 今度はァ!! 今年はァ!! ひっくり返せよ、不思議チャン」
そして場面は青空の下、大歓声の中で、大きく手を広げて喜ぶ勝者と俯く敗者を描き出します。
勝者は真波です!!
アナウンスが響きます。
『インターハイ1日目 山岳賞。先着したのは、箱根学園 真波山岳選手!! 両手を広げて空を仰ぐ!! 2年連続 1日目の山岳賞ゼッケン!!』
真波「ぐあーー、空青い」「オレ生きてる」
やわらかな表情で青空を見上げる真波。
『◎真波山岳、勝利!!! 次号、連載800回&山岳勝負決着記念!巻頭カラー圧巻27Pやお祝い企画も!!』と綴られ、今週はおしまいです。
真波ー!おめでとう!!!!
良かった!山岳賞は真波でした!
今週、もうこれは真波だなという流れが出来上がってきていたところに、とどめの荒北登場ですよ!!
冒頭の巻ちゃんももちろん嬉しいのですが、大好きキャラの登場に一気にテンション爆上がりです!
と同時に、荒北の言葉。てめェの涙はもう見たくねェってところにじーんときてしまいました。
今度は、今年は、ひっくり返せって。その台詞と同時に、読者の私も、今度は、今年は、勝て真波!って気持ちになってしまうわけで。
そこでページを捲ると、勝利した真波が描かれているわけですよ!
感動しましたー!良かったねー!!って。心の底から祝福したい気持ちです。
私は最後、真波が空を見上げている時の表情がすごく良いなと思いました。
言葉では表現しずらいのですが、柔らかくて楽しそうで。良い表情です。
1年目の最終ゴールで小野田に負けた後、人が変わったかのようになった時期などもありましたから。
これが本当の真波なんだろうなという思いになりました。
真波の『人に間違った進路はない』『歩み出したその道を、正しい道にするために、全開で進むんだ!!』って理論、すごく好きです。かっこいいなと思います。
真波は自分のその道を正しい道にしたのですね。
私の方がずっと大人なのに。学ばせられるというか、人として尊敬したくなる感覚です。
真波、すごかった!!本当にかっこよかったです。おめでとう!!
実はブログにコメントを寄せてくださる方々と、山岳賞の決着がつくのは連載799回目の今週ではなく、800回目の来週ではないかというお話をさせていただいていたので。
今週、空を仰ぐ真波が見れたことは少々意外でした。
でも良かったです!ラインに飛び込んだところで今週終わってしまって、うわ~結局どっち!?ってなるより、清々しい気持ちで来週を迎えられますからね!
ありがとうございますって思います。
雉、結局来ませんでしたね!(よかったー!)
小野田、もちろん負けの経験もあるにしても、こんなしっかりと敗北の姿が描かれるの初めてじゃないでしょうか!?
この結果を受けた周りの反応等々、見たいところはまだまだたくさんあります。
勝負がついてスッキリはしましたが、やはり来週も楽しみでなりません!
連載800回目ですしね!ワクワクです~♪