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別冊少年チャンピオン6月号スペアバイク東堂尽八14(☆ネタバレ注意です!)

今日は12日❗
別冊少年チャンピオンの発売日です😆✨
もはや週チャンより楽しみにしている月に一度のお楽しみ🎶
というわけで、さっそくですが、今月のスペアバイクの内容や感想に入らせて頂きます。
本誌未読の方は、ネタバレにご注意ください🖐

 

表紙&巻頭カラーの今月。
まずは、あのラストクライムの決着の瞬間が東堂の語りとともにカラーで描かれています。

オレは思ってたんだ
あの日の__その少し前から
最初は嫌った__気味の悪いと思ったこの男と
この先、もしも同じ大学に進んで
同じ部に入って、チームメイトとして走る__
そうなれば
どれ程に充実した日々が待っているのか、と

『山頂の勝者が仰ぎ見る空。入道雲は花火へうつろうも、二人を別つは、夏の空__』

ひときわ大きな花火が夜空を彩り、集まった人々の心を惹きつけていた、そんな時。
東堂と巻島は互いを見つめたまま向かい合っています。
首にかけていたタオルが地面に落ちた東堂は、そのまま立ち尽くしていました。
巻島が口を開きます。
巻島「話は以上だ。言うのが__………すまない ショ。遅くなった」
東堂「……。笑うしかないな」
そう言った東堂の目からは涙が零れ落ちそうになっています。
東堂「オレは……てっきり__」(来年になればおまえと同じチームメイトになって、同じレースを走るのだと)「………ぬか喜びしていたよ。……」
巻島「……すまねェ」
東堂「変えられないのだろう?その話。その覚悟でここに来てるのだろう」
巻島「アァ…決めちまった」

花火の上がる大きな音が連続して辺りに響いた後、アナウンスが流れます。
『これをもちまして、夏祭り、納涼花火大会、花火打ち上げを終了します。協賛は、株式会社小田原港加工、箱根観光温泉会』

アナウンスが終わらぬうちに、東堂が口を開きました。
東堂「もう……帰るのか」
巻島「アァ、用事は済んだ」
そう告げた巻島は、向かい合って話していた東堂の脇を通り過ぎ、去っていきます。
立ち尽くしたままの東堂は、目を閉じました。
東堂(イギリス…か。確かにもう、一緒には走れないな。ふり向いてももう、おまえはいないんだろうな)
そう思いながら振り返った東堂。
その視界に飛び込んできたのは、自分の方を向いて立ち止まっている巻島でした。
東堂(ま…)
巻島「最終の…終電…新幹線まで、まだ…40分くらい時間ある…ショ……天気の話をしよう!!」
東堂(巻ちゃん!?)「へ!?」(天気!?)
巻島「今日は午前中雨だったが、昼から晴れたっショ!!」
巻島は必死に話を続けます。
巻島「あと木がすげー緑だ。…ショ」
東堂(木!? 緑!? 何だ、クイズか!?)「え!? どうした巻…」
口を開きかけた東堂は、はっと気づきます。
渡英の話を始める前、巻島が話は3分で終わるし、すぐに帰ると言った際、自分が巻島に対して言った言葉を思い出したのです。
駄話をするものだと。天気の話でも、草木の話でもいいと言ったのは自分でした。
呆然とする東堂の前で、巻島は頭を抱えます。
巻島「あ……と、えーと、次は…」
東堂「次は草の話か」
巻島「あ…そうだショ。草ボーボー…、えっ何で分かった!?」
東堂「何だ、その下手な駄話は」
東堂の頬に涙がつたいます。
巻島「……いや、ま…難しい、ショ」
東堂「石のベンチがあいてる。座って、話をしよう」

 

ソーダフロートを買って、石のベンチに座った二人。
巻島がゆっくりと口を開きます。
巻島「向こうに兄貴がいるんだ。4年前から行ってて、服飾の…デザイン的な__小せぇけど、ブランドやってる。1年前くらいからイギリス来て、手伝えよって、刺激あるぞって言われてたショ。向こうの大学の手続きもいろいろやってもらった」
そう言い終わった巻島は、フロートの上の透明なドーム型のふたを開け、中のアイスをつつき、口に運びます。
東堂(……巻ちゃん……。んん!? 巻ちゃんに兄!? しかもイギリス在住!? きいてないぞ!? それは割と重要な話じゃないのか!? さっき「話は以上だ」って言ってたよな!? 半分帰りかけてたよな!?)
巻島「これうまいッショ」
東堂(巻ちゃん!!)
巻島はフロートをかき混ぜています。
そんな巻島を眺めていた東堂は、ふと表情が柔らかくなりました。
東堂(とは言え会いに来てくれた。この事実は変わらんか…)
巻島「そいや、あのインハイ前の雨のレースで、クハ、おまえ、オレがパンクしてんのに走れってムチャ言ってショ」
東堂(準備で忙しいだろうに、電話でもなく、わざわざ言いに来てくれた)「行ってこい、オレは背中を押すよ」
巻島の話の途中でしたが、東堂は口を開きました。
巻島「!」「何ショ、急に」

 

そして場面は、巻島の帰る時間がやってきた二人に移ります。
長い階段を下っている二人。
東堂「片付けがある。見送りは参道の手前までになるよ」
東堂「アァ」
いよいよ分かれの時が来ます。
歩き出した巻島の背中に東堂が聞きます。
東堂「次に会うのは__1年後?インターハイは見に来るのか?」
巻島「ワカんねェ」
東堂「来たなら連絡くれ。10kmでいい…いやあ10mでいい。自転車で走ろうじゃないか」
巻島「クハ。そりゃあ楽しみショ」
振り返りながらそう言った巻島は、再び前を向き、手をあげ、去っていきます。
東堂は黙って巻島の背中に手を振り返したのでした。

 

場面は翌日に変わり、東堂の語りで、寝起きの様子が描かれています。

祭りの次の日
オレは珍しく昼まで寝ていた

何とも言えない体の重さに動けなかった

布団から起き上がった東堂は、そのままぼーっとしています。
東堂「そうか…オレは志望校…もう明早大にこだわる意味はなくなったのだな」

不意に電話が鳴った

東堂は携帯を開きます。
東堂(あいつか…何の用だ)

オレは思わず声をあげた

『◆電話の向こうは…!?』という文字が綴られ、今週はおしまいです。

 

………切ないぃぃ~😣
分かっちゃいましたけど、辛いっ!
東堂の涙に私も涙でした😭
ただ、一読した段階では、ひたすら切なくなってしまったのですが。
二回目、三回目とじっくり読んでいると、切ないながらもニヤっとしてしまう部分も多々あったりします。
巻ちゃんが、可愛いんですよ💓
必死に会話を続けようとしてたりとか。
巻ちゃんは巻ちゃんなりに一生懸命誠意を込めて東堂にぶつかっている様子が堪らなく愛おしくなります😌
で、もちろんそれは東堂にも伝わっているわけで。
巻ちゃんの想いを受け取り、自分の感情は抑えながら巻ちゃんに「行ってこい。オレは背中を押すよ」と告げる東堂。
口は微笑んで、柔らかい表情なのですが、眉をひそめた感じ。なんとも言えない顔をしています。

今回のスペアバイクは東堂の失恋話って感じですかね…
雰囲気がザ・失恋でした。
でもそれは、お互いに好きなのに、どうしても離れ離れになってしまうから、“今は”付き合えないってくらいなので。
東堂は絶対に諦めないと思います✊
だって山神東堂ですし。
唯一無二、未来永劫のライバルという名の恋人なのが東巻でしょう!
今月のを読んでいて改めて思いました。
この二人、絶対超お似合いですよね……結婚式いつですか?くらいの感覚です。

来月、スペアバイク東堂編、どんなラストになるのでしょうか。
私はかなり期待をして楽しみにしております❗

ちなみに、話の中で巻ちゃんが飲んでいたソーダフロートは『小田原限定揚げしらすソーダフロート』らしいです💡
はぁ~2人の飲んでいたフロートの空き容器、欲しいなぁ。
二人の座っていた石のベンチになりたいですよ、私は。

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