お問い合わせは、この上に表示されているカテゴリーの一番右にございます。
NO IMAGE

久しぶりのワイン話☆ボージョレ・ヌーヴォー編

まだまだ日中は暑いものの、朝晩の風は爽やかで、秋の気配も感じられるようになってきた気がします。
こんな日が幾日か続き、ある時ふと蝉の声が止み、見上げた空が高くなったのに気づいた瞬間が好きです。
寂しいような、落ち着くような、不思議な気持ちになるものです

さて、スーパーなどを歩いていると、もうハロウィン商品を目にしますし、ボージョレ・ヌーヴォー予約なんて広告が目に飛び込んできます
すっかり腐れきっている私ですが、これでもソムリエ
転職もして、飲食業界と無縁の仕事になってしまったものの、ワインを目にすると血が騒ぎます
最近、下の娘も完全に母乳を卒業したので、私のアルコール摂取量も鰻登り
そんなわけで、ご存知の方も多いかと思いますが、今日はボージョレ・ヌーボーのお話しを少し書かせてもらいます

ボージョレ・ヌーヴォーとはフランスのブルゴーニュ地方の最南端に位置するボージョレという地区の新酒です。
新酒って日本人好みの響きですが、本来ワイン的には新酒ってそこまで魅力的ではなかったりします。
しっかりしたワイン程、長期熟成に耐えうるものですので。
なので、そんなワインの新酒に高値をつけて頂くってのはどうかと思ったりもします
とは言え、お祭りみたいなもんですからね、そこは目を瞑りましょう
ちなみに、ボージョレ・ヌーヴォーの場合、新酒なのに、しっかり濃い色がついているのは、マセラシオン・カルボニックという、通常のワインの醸造過程とは違う製法をとるからです。けっこう無理矢理に色素を抽出する方法なので、色のわりに渋みの少ない赤ワインなってしまうわけです。
この方法で作られたワインはキャンディー香が特徴なので、ボージョレ・ヌーヴォーを飲んだ時には是非、キャンディーの香りを探してみてください

そしてこのボージョレ地区。ブルゴーニュ地方の最南端にして、この地方では面積最大の産地でもあります。
この地区ではガメというブドウ品種が栽培されています。
ボージョレ・ヌーヴォーのブドウ品種はガメなわけです。
このガメ、花崗岩の土壌と相性抜群で、花崗岩の土壌で育ったブドウのワインは、とても良い出来になります。

ボージョレ地区は北部と南部に分けて、北部の土壌は花崗岩です。
この北部はクリュ・デュ・ボージョレと言われ、10の村が存在し、その村のワインは高品質で長期熟成に耐えうるものとされています。
その反対が南部。南部の土壌は砂地です。ガメの栽培にはむきません。
それでもガメを栽培し、マセラシオン・カルボニックで色を出して新酒ワインとして売り出してるのが、ボージョレ・ヌーヴォーなのです。

この事を考えると、ボジョレー・ヌーヴォーの味が今ひとつ物足りないのに納得出来るかと思います。
私としては、ボージョレ・ヌーヴォーは、じっくりたくさん味わうというより、お祭り騒ぎでパーッと1~2杯飲んで、さくっと次の別のワインに移りたいわけです

結婚してから、ボージョレ解禁ってイベントに行くわけでもなく(子供もいますし)、主人と2人で家で飲むようになった私。
先程も書いたように、ボージョレは出来ればハーフボトルくらいにして、続きは他のワインに移りたい

ですが、うちの主人、仕事柄ボージョレを1本以上買うのがノルマで、ハーフボトルはNGのようです
ノルマでも買ってきてくれるのは嬉しい。嬉しいけれど、、、ちょっと多いんですよね、、、2人で飲むんだからハーフにして欲しい
毎年、買ってきてくれたのを飲みながら値段をつい聞いて、この味でそんな値段したのっと思ってしまうのであります
せめて私がどのボージョレ買うか選びたい

ボージョレ解禁ってお祭り騒ぎは好きなんですよ、とっても
早く子供達が成人して一緒に飲めるようになって欲しい
4人ならボージョレ・ヌーヴォーもさくっと空けちゃって2本目行けますよね、きっと

あぁ、そんな未来が待ち遠しい

NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!

ワインの最新記事4件