今週は暑い日が続いていますね。
少し前、最近秋めいてきた…と思ったのが嘘みたいです。
ただ、日中がどんなに暑くても、日が沈むのが早くなったので、やはり夏はもう終わってしまうのかなぁなんて。
夏好きの私としては、ちょっと淋しい気持ちにはなってしまいます。
まあ、現実はそんな季節なわけてすが。私の大好きな漫画、弱虫ペダルでは、まだまだ暑い夏の真っ最中!
主人公小野田くん、最後のインハイは始まったばかりです。
というわけで、今週ももう木曜日、週刊少年チャンピオン発売日なので。弱虫ペダルのお話に入らせていただきます。
以下は内容と感想になりますので、本誌未読の方はネタバレにご注意ください。
『◎坂道VS真波の後方では…?』と綴られ始まる今週。
小野田を送りだした後の総北の様子が描かれています。
息をつきながら山を登るメンバー達。
鏑木は背中のポケットの中をゴソッとあさり、パワーバーを取り出します。
鏑木(よっしゃ、あった。最後の一コ!! いただきま__)
取り出したパワーバーを食べようとした鏑木ですが、中身が入っていません。
もう食べてしまってあり、それは包み紙のみの状態でした。
今泉「何だ鏑木。おまえはゴミを食うのか」
鏑木「ぐわーー見られてた。一番ヤな人に。ち、ちがいますよ。これは、えーと…」
言葉につまる鏑木に、今泉は自分のパワーバーを差し出しなが言います。
今泉「オレのをやる」
キラキラした顔でそれを受け取る鏑木。
さっそく食べます。
鏑木「もぐもぐもぐ。うんま。ウシシ」
今泉「おまえはスプリントで十分な仕事をしたからな。この登りは、休みながら、補給しながら、進め。よくやった」
今泉のそんな言葉に驚いたのは鳴子と六代です。
二人とも硬直します。
六代(今泉さんが後輩にやさしくしてるっテ!!)「い…」
鳴子(スカシが後輩をねぎらっとる!?)「ス…」
驚き今泉を見つめる視線を感じた今泉が、二人を振り返ります。
今泉「何かヘンな圧を感じるぞ」
一方、そんな総北の先頭は、段竹が引いています。
段竹(オレは小野田さんからオーダーをもらった。チームを引いて山を登る。全員のペースと、疲労の具合を見ながら、呼吸を合わせて。なるべく一定ペースで登る。暑さを考慮しながら。それが一番、ダメージの少ない登り方だ!!)
段竹はバシャっと水を被り、フッと息をつきます。
そんな段竹を見ている今泉は思います。
今泉(段竹__いいペースだ。こいつは、こういう全体を見ながら自分のパフォーマンスを合わせていくのが上手い)
段竹の登り方について考えた今泉は、隣の鏑木を見ます。
今泉「おまえはホント正反対だな」
鏑木「?」「あ、たべものくれる人__」
今泉「六代、よく見とけ」
六代「ハ、ハイっテ!!」
今泉は六代の背をがしっと触れながら言います。
今泉「段竹が今やってるのが、正しい『引き』だ」
六代「ハイっテ」
今泉「おまえも、オーダー受けたんだろ?」
六代(!!)
今泉「小野田から」
そんな今泉の言葉のあと、場面はその小野田と、山岳賞を競う真波へと移ります。
ハイスピードで山を登る二人。
彼らを見た観客が口々に言います。
「山王と真波、更にまたとびだしてたクライマーを抜く!!」
「このまま先頭までいくのか!?」
観客の言葉通り、小野田と真波に抜かれた選手も叫びます。
「どひぇーーっ、何だよ、何なんだよ。速やーーっ!!」
自分たちの前を走る選手を一瞬でぬき去り、どんどん山を駆け上がる二人。
観客は沸きます。
「すげぇ」
「速えぇ」
「意味わかんねぇスピードで登っていく」
「あれがインターハイ2連続ファイナリストの走りか!!」
観客の中には誰かと電話しながら見ている者もいます。
「ホントだって。山王と真波が出てる。そうだよ、ガチでバトってるんだって。今年の山岳賞は__1日目の山が一番ヤバイ!!」
そんな歓声の中を走る小野田と真波。
真波「坂道くん!!」
小野田「真波くん!!」
真波「調子はいいみたいだね!!」
小野田「うん!! 真波くんも!!」
真波「観客もたくさんいるね」
小野田「うん」
真波「大観衆と夏の空気。青い空。東堂さんたちもこんな風に感じたかな。2年前の箱根の山で!!」
二人は東堂と巻島に思いを馳せます。
真波はボタボタと汗をかきながらも嬉しそうに言います。
真波「心の底から楽しくて。追いかけるのに、ただ夢中で。体は疲労して筋肉は消耗していくのに。心臓が“限界までいけよ”って血液を押し込む感覚!!」
小野田もハァハァと荒い息の中、それでも笑顔で返します。
小野田「うん!! きっと巻島さんも東堂さんもそうだったと思う!!」
ここで二年前の、東堂と巻島が闘った時の様子が数コマ、描かれます。
かつて、その時東堂や巻島は思っていました。
『数mmでいいからこいつより先走れって』
『心臓がポンプすんだ』
互いを思いながら最後の一滴まで出し切るような勝負をした二人。
そんな東堂と巻島を思う小野田と真波。
真波「あの日の2人の走りは、後で他の人から聞いた。“壮絶だった” “魂の走りだった” “クライマーの限界のバトルを見た” なのに2人の背中は楽しそうに見えた。あの日のことは、オレらは想像することしかできない。だけど、今、こうして、同じ思いをもったキミと走ることで『体験』することができてるよね!!」
力強く言う真波。
小野田もしっかり答えます。
小野田「うん!!」
真波「1日目の山がこんなにも自由で、こんなにも心晴れやかなものだなんて思わなかった。不思議だね。心から焦がれた想いは__強い願いは__たとえその時にはできなくっても、形をかえて、いずれ叶うんだ!!」
小野田「そうだね!!」
二人は再び加速します。
そして場面はまた、後方の総北に戻ります。
六代(オーダー!!)
今泉「頃合いだ。前に出ろ。段竹と交代だ。チームの先頭を引け、六代!!」
六代「ハイッテ!!」
六代は返事をしながら前に出ます。
六代(裏門坂さんにオレがもらった__『オーダー!!』)
ここで小野田が六代にオーダーを出した時の事が描かれます。
小野田「六代くんは」
六代「ハイっテ!!」
小野田「段竹くんと交代しながらチームを引いて山を登ってください」
六代「ハイッテ!!」(始めてのオーダー…!! オレ精一杯やりますっテ)
小野田「本当は“一緒に山を登ってください”って言いたかった」
小野田のこの言葉には他のメンバーも驚きの表情を浮かべます。
六代(え!? 一緒に!? 山を!?)
小野田「ぼくは1年生の時、巻島さんと東堂さんの2人の争いを見れなかった……から」
今泉(小野田……!!)
小野田「六代くんには、1年生のクライマーとして、真波くんとの闘いを見て欲しかった」
鳴子(小野田くん)
小野田「けど、連れてって闘えるほど甘くない。思いの純度を上げないと、今の真波くんには追いつけない!!」
小野田は真剣な眼差しになって続けます。
小野田「だから、もうひとつのオーダーです。六代くん」
六代(もうひとつの__!!)
小野田「見上げてください。山を。思いをはせてください。道の先に。全開で想像してください!! ボクらの2人の限界の闘いを!!」
小野田の言葉を最後に、場面は現在、総北の先頭でチームを引いて走る六代に戻ります。
六代(お2人の闘いを!!)「裏門坂さん!!」
六代は、小野田の言葉を思い出します。
小野田は『そして、1年後か…2年後か、いずれ六代くんにライバルができた時に__』と、続けていました。
六代はそんな言葉に、『ラ、ライバル!? オレにっテ!?』とあわあわしていたのでした。
小野田とのやり取りを思い出しながら走っていた六代でしたが、段竹の声がそれを遮ります。
段竹「ハコガク並んできます!!」
段竹の言葉通り、総北の列の隣に、ピタリと箱学の列が並びました。
総北を引いているのが六代なのに対し、箱学を引くのは扉間です。
お互いがチームを先頭で引いているという状態で、顔を合わせる六代と扉間。
六代の脳裏に、小野田の『今日のことを思い出してください』という言葉が過ぎります。
六代(あ…峰ヶ山に真波さんと来てた人…)
扉間(やっぱりこいつ、マネージャーの奴……!?)
『◎受け継ぎ、託す。純度の高い“思い”を…!!』と綴られ今週はおしまいです。
六代へのオーダーは二つ、あったのですね!
なんとなく、予想に近いかたちではありました。
そして、今週の最後の六代と扉間を見ていると、改めて、この二人が小野田と真波の後継者なんだなと思わざるを得ません。
きっとこの二人がクライマー同士で、ライバルとなって、また一年後か二年後、インハイ初日の山岳賞を競うのでしょう。
そんな未来が見えるようです。
ちなみに私としては最も気になるのが、この二人が、今年のラストゴールにどう絡むのか?です。
この二人がファイナリストになるという展開もゼロではないわけですよね!?
その場合は是非、小野田には今泉と鳴子と三人で手を繋ぎながらゴールをして欲しいところです。
ですがまあ……今年も小野田がファイナリストなのかなぁ……
主人公ですし、漫研1日復活がかかってますし。
まあ、ラストゴールの事はまだまだ先ですよね。
先ずはこの山岳賞なわけですが。この闘い、話が進んでいく毎に、東堂や巻ちゃんとの繋がりも描かれて、二人の大切な闘いであることが強調されていくわけで……胸アツなのと同時に思うのは“雉よ来るな”です(雉にはごめんねですが)。
小野田と真波がキラキラすればするほど、私の心配は増すばかりです(>。<)
今日並んだ総北と箱学。彼らがきっと雉を止めてくれると信じていますよ!
止めくれー!!